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2014年5月27日 (火)

投資先には不変なものなど何一つない-毎月分配金型投信を理解しよう

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(分配金をGETするのはこんな心理イメージかしら)


前回、不動産賃貸事業にて長期安定的と思っていた賃貸先が突然、怪しくなってきた事例を紹介しましたが、証券投資の世界ではどうでしょうか。

毎月分配型投信の是非論は、インデックス投資VSアクティブ投資とならんで個人投資家ブログにて非常によく取り上げられる話題です。個人投資家ブログの端くれである当ブログでもなんどか取り上げており、色分けするとなればWATANKOは毎月分配型投信の不要論者の部類でしょう。

そもそもリスクある投資先に投資を行う商品、元本保証型でない商品がなぜ毎月定額の分配金を支払うことができるのか。毎月の分配金の金額は一見すると不変ですが、その源泉となる投資対象からの運用益は不変ではありません。それではどこで帳尻をあわせているかといえば自分の投資元本から補填しているわけです。

毎月分配型投信を買おうとする人は、毎月不変の分配金を支払うことができる理由を考えてほしいですし、それが理解できないうちは買ってはいけないでしょう。まさに「よくわからないものには投資しない。」の原則どおりです。にもかかわらずパンフレットに書かれた目先の分配金の金額の多寡ばかりに注目して毎月分配型投信を選んでしまうその行動は自己責任100%です。

また著名なインデックス投資ブログの記事で知りましたが、毎月分配型投信の販売に不適切な面(説明不足)があり、損害賠償訴訟が頻発するのではないかと危惧されているむきもあるようです。

しかしながら技術面など専門的な知識がないと見破れないような隠れた瑕疵ならともかく、ちょっと注意深く説明を聞けばわかりそうな商品知識の習得を怠って購入した者に対して、何を補填すべきというのでしょうか。繰り返しますが、もう全くの自己責任の世界です。訴訟の動きなんてバカバカしいです。日本の司法はもっと取り上げて裁くべき事案が他に山ほどあるのではないでしょうか。

もし特別分配金(元本払戻金)をよく理解せずに毎月分配型投信を買ってしまい、あとから後悔したとするならば、その投信はさっさと売却すべきでしょう。アベノミクスが効いている今ならはトータルで大きな損失がでているケースは少ないかもしれません。

(あとがきにかえて)

毎月分配型投信に関する記事はあまり書いた記憶がありませんでしたが、振り返ってみると4年以上もブログを続けているとそれなりに書いてきました。これら過去記事の中でますいっちさんや吊られた男さんのような分配金と基準価額との関係といった王道な切り口による記事がひとつもないところが、この駄ブログのユニーク(固有)なところかもしれません。(いや、自讃ではないのですが...。)

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投資信託」カテゴリの記事

コメント

「毎月分配型投信の信者が目を向けるべきは同じ仲間ではないか」


とか面白いですね。

ますいっちさん

コメントありがとうございます。

「敵をたたくより仲間を増やせ」です。

>ちょっと注意深く説明を聞けばわかりそうな商品知識の習得を怠って購入した者に対して、何を補填すべきというのでしょうか。繰り返しますが、もう全くの自己責任の世界です。訴訟の動きなんてバカバカしいです。

僕もこの意見は賛成です。
あのMRI訴訟で東京地裁では「裁判の管轄がネバダ州の裁判所にある」(結局は自己責任)との件と本質的には変わらないと思う。
目論見書などをよく読めばわかる事は沢山あります。
僕の場合は信託報酬が高いってわかっているけど、面白そうな投信の販売資料は自分でよく読んで、もっと合理的なポートフォリオを自作できないかを考えています。

金融機関に商品を勧められるまま買って利益が出た時は何も言わないのに、損をした時だけ裁判沙汰にするのはご都合主義って言われます。

勿論、経済の右も左も知らないお年寄りに対して販売する事の是非もあるかと思いますが、お年寄りが銀行に投信を勧められる理由はメガバンクに大量にお金を置いておくからで、ネット銀行に大量にお金を入れておけば変な営業から身を守る事は可能ではないか?と考えています。
年金の振り込みも最近はネット銀行でも受け取れるようになりました。
お金の事に対してはもっと用心深くて良いのではないでしょうか。

たかちゃんさん

駄ブログ来訪、そしてコメントありがとうございます。

住宅、保険、教育、介護、自動車そして金融商品などいずれも高額な資金を投じるのであれば、それぞれに対してそれなりの商品知識は必須でしょう。

こんばんは。
毎月分配型、特別分配金いっぱい、おまけに高信託報酬のアクティブ運用海外REIT投信を買ったことがあるのは私です。(笑)
結果的には分配金利回り18%(!)という数字に騙されてしまった訳ですが、あの時はファンド内でレバレッジをかけているとしか思わなかったのです。暫くして目論見書のどこにもレバレッジに関する記載がない上に投資対象資産の利回りを遥かに越える分配金を出していることに気づき、その他、皆さんがよく読まれているような本に辿り着いて全額を同一資産クラスのインデックスファンドに移しました。
いや、あの頃は、まさか特別分配金などと言うものがあるとは思いもしなかったのです。
リーマンショックの底の頃に買っていたこともあり売却益が出る等、税金で損をしましたが良い勉強になりました。仮に大きく損していたとしても訴訟はありませんね。

ottoさん

コメントありがとうございます。

私はたまたま金融商品による資産運用を始める際に野村証券を訪ね、そこですすめられたファンドラップのコスト高に驚く一方で、インデックス投資を紹介した書籍を読む機会があったりしたおかげで毎月分配型ほかの投信を買うことがなかっただけですが、一般的には巷で流行っているものを先ず買ってしまうことはよくあるケースですよ。

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