(続)ついに登場、マツダ新型ロードスター
(さて今回はスペック編です。)
さて、ついに登場した新型ロードスターについて、昨日は写真からみてすぐにわかったデザインとパッケージについて記事にしてみました。今回はスペックについてです。
マツダの発表によると「歴代のロードスターの中で最もコンパクトなボディーサイズであるとともに、現行モデル比で100kg以上の軽量化を実現」とあります。
さらには新型ロードスターのスペック(日本仕様の開発目標値)が開示されていました。
*******************************
全長×全幅×全高=3915×1730×1235mm
ホイールベース=2315mm
エンジン=SKYACTIV-G 直噴ガソリンエンジン
トランスミッション=SKYACTIV-MT 6速MT/6速AT
フロントサスペンション=ダブルウィッシュボーン
リアサスペンション=マルチリンク
ステアリング=電動ラックアンドピニオン(EPS)
ブレーキ=前ベンチレーテッドディスク/後ソリッドディスク
タイヤ=195/50R16(展示車はヨコハマ・アドバン スポーツを装着)
********************************
上記情報をもとに歴代ロードスターのスペックについて、ボディサイズを中心に比較まとめしてみました。
*1 後期型は4,020mm
*2 RHTは除く
*3 3代目の数値を仮置き
1) 発表どおり全長はこれまで最も短かったNBの3,955mmを下回ります。現行比で80mmの短縮ですが、このうちホイールベースの短縮分が15mm。残り65mmをオーバーハングで短縮しています。よって全長に占めるHWの比率は歴代で最大になりました。
2) 全副拡大は側面衝突時の安全性確保のためのやむなき措置でしょう。1,730mmならば日常の取り回しに特別難儀したりはしないでしょう。また一方でこれはトレッドの拡大にも寄与しますのであながち悪くはありません。
3) さてそのトレッドですが未公開ですので、ここでは現行の寸法を仮置きしてTW比(トレッド/ホイールベース比)を試算してみます。現行比で全副が拡大しているため、トレッドは逆に短縮しているとは考えにくく、少なくとも現行と同サイズは期待できるでしょう。
ちなみにTW比が1.7未満であるとスポーツカーらしい走りが期待できるというのが自動車評論家の間での通説です。(ともかくもトレッドが狭い車は曲がらない。)
比較表を見ればわかりますがロードスターは代々この数値を減らしてきています。これは地味ながらすごいことです。
4) 車両重量は現行NCが1,090~1,100kgと仕様によって異なりますが、ここから100kgの軽量化となれば1tをきるかどうか微妙なところです。とはいえ車両重量1,500kgクラスのモデルと異なり、もともと軽量なロードスターがさらに1割近く軽量となればその出来栄えが楽しみです。
軽量化したボディに加えて、お約束のフロント=ダブルウィッシュボーン、リア=マルチリンクとクラス・価格に対してオーバースペックともいえる上等なサスでもって従来以上のヒラリ、ヒラリな走行感が体感できるか。
以上、新型ロードスターについて公開情報から類推した内容を前回、今回と記事にしました。マツダの技術者達が理想を求めて妥協を許さず、とことん突き詰めたエンジニアリングの成果がこの車には備わっていることでしょう。
さらなる情報公開と正式発表が楽しみです。
« ついに登場、マツダ新型ロードスター | トップページ | 【追記あり】1億円達成のブログ記事を読んでするのはボクシングではなくラーニング »
「自動車」カテゴリの記事
- マツダ3の販売不振と今後(2019.09.15)
- マイカー、かく買い替えり―⑤これまでのまとめと今後(2019.09.07)
- マイカー、かく買い替えり―④芋づる式な候補車のリストアップ(続々)(2019.09.05)
- マイカー、かく買い替えり―③芋づる式な候補車のリストアップ(続)(2019.09.03)
- マイカー、かく買い替えり―②芋づる式な候補車のリストアップ(2019.08.31)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« ついに登場、マツダ新型ロードスター | トップページ | 【追記あり】1億円達成のブログ記事を読んでするのはボクシングではなくラーニング »
自分は、シャーシーを共有することになろうであろう、アルファロメオ(スパイダー?4C?)の方が気になります。
きっとすばらしいデザインになるんでしょうね。
3.2L、V6エンジンなんて搭載されたらいいなー
GTAは最高だったなー
・・・とここまで書いて気がついたのですが、このシャーシーにそんなエンジンを積んだ車なんてきっとWATANKOさんの好みではないですね。
マツダロードスター、アルファロメオ、両方ともとにかく楽しみです。
投稿: ますいっち | 2014年9月 6日 (土) 00時28分
ますいっちさん
コメントありがとうございます。また、いつも記事リツイートありがとうございます。
フィアット版なのですが、最新情報ですとアルファ・ブランドでの開発が怪しいようです。フィアットが考えるにアルファの高級ブランドイメージに合わないとか。それと4C(とくにスパイダー)との競合も心配しているのかもしれません。
それならバッジを代えて2代目フィアット・バルケッタでしょうか。(奇しくも初代バルケッタは初代ロードスターのお手軽FFフォロワーでした。)
実のところ、新型ロードスターのデザインはそのままアルファロメオ版といってもよいくらい十分にカッコ良いです。あとはフロントセンターにグリルつけるだけ。
>3.2L、V6エンジンなんて搭載されたらいいなー
>GTAは最高だったなー
> ・・・とここまで書いて気がついたのですが、このシャーシーにそんなエンジンを積んだ車なんてきっとWATANKOさんの好みではないですね。
大排気量エンジンがすべからく嫌いというわけではありません。個々のケースで是々非々を判断といきたいです。
アルファは1、2度した乗った経験しかありません。たしかにエンジンはいい音出していました。
そういえばかつて166がデビューするときはものすごい期待をしたものです。
投稿: WATANKO | 2014年9月 6日 (土) 14時02分