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2014年10月21日 (火)

太陽光発電事業に個人は金を投じても大丈夫か

【10月20日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

59,930千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

23,627千円

■損益率

39.4%

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5taiyoko21

(再生可能エネルギーの普及を後押し、できるかな。)

【現実・日常の一コマ】

事務系総合職の新卒採用者にとって会社員として最初に積むべきおすすめのキャリアは何でしょうか。

WATANKOのつたない実体験からいわせてもらえれば、それは経理か法務でしょう。その新人のその後の長いキャリア形成の土台たる第一歩としての会計や契約の実務経験は、当人がその後どのようなキャリアをたどるにしても必ずやメリットとなります。またそれは勤務先での仕事だけでなく、プライベートな面でもいろいろと役に立つかもしれません。

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【こちらブログ】

過日、新聞でエコ・スタイル株式会社が売り出している「エコの輪」という太陽光発電ビジネスの広告を拝見しました。(販売促進に係る意図はないのでリンクは貼りません。興味を持たれた方はWeb検索ください。)

個人が居住用建物の屋根、遊休土地などに太陽光発電設備(パネル)を設置して発電した電気を、事業主体が買い取ってくれるというスキームです。

広告での試算事例では200坪に10百万円で太陽光パネルを設置して予想年間売電収入は1,600千円。これによる予定利回りは15.3%とのこと。

主なセールスポイントは以下です。

◆発電用の土地の売却・賃貸を募集する一方で、土地・設備の賃借するビジネスも紹介。
◆太陽光発電設備の設置については当社の責任施工体制
◆2種・3種農地転用は当社が負担。
◆20年間固定価格での買い取り保証あり。しかも条件によっては固定価格+1円で買い取り。

アパートを建てても人口減が続き、空室率の上昇が心配だ。事業用に賃貸しても借り手による商売が順調に続くか心配だ。それならばお天道様(自然)は裏切らない。物件の空きリスクの心配がない太陽光発電事業なら大丈夫かもしれない。そう考えたくなる人がいても不思議ではありません。

しかし以下の3つ切り口から注意が必要です。

1.初期投資、維持・運営費用について遺漏なきよう把握すること

太陽光発電設備となるとどれだけ付帯費用、諸経費がかかるのか。初期投資と毎年の維持・運営費用について遺漏なきようあげて見積もる必要があります。買い取り事業主体と個人の間での費用負担の星取り表でも作成するとよいでしょう。そうして20年等といった一定期間内におけるROIをみることが必要なことはいうまでもありません。

2.事業リスクを把握すること

パネルほか設備の品質、災害・盗難などにおける補償をどう確保するか。また天候は不安定であり出力があがらない(=売上があがらない)ケースもあるでしょう。さらには買い取り事業者の経営リスク、そしてこれが一番重要かもしれませんが国の買い取り制度の将来動向も気になるところです。

折しも九州電力など一部の電力会社にて電力買い取りの新規受け付け保留の動きが先日報じられました。当該の保留対象は限定的ですが、太陽光発電事業による収益を皮算用していた個人達にとっては大変気になるところでしょう。

これら事業リスクを踏まえれば、事業主体と取り交わす各種契約について入念なチェックがかかせません。相手と当方の権利、義務、保証はそれぞれどこまで規定されているのか。大げさにいえば専門の弁護士に点検してもらうことも必要かもしれません。

3.出口戦略を定めておくこと

もし撤退するならばその時の条件は何か。撤退の時の具体的な方法はどうするか。また撤退費用はトータル収支にあらかじめ織り込む必要があります。このような比較的新しいビジネスの場合なら将来も読みづらいため、尚更といえます。

上記を加味してXX年間、太陽光発電事業を行うことに対する総合的な投資判断が必要です。

これは会社の金ではなく、自らの手金を投じて行う事業であります。ホンネを言えば、もし太陽光発電を前向きに検討するならば情報収集と検討においては、会社の業務上よりもはるかにに真剣になるべきでしょう。頼れるのは自分自身だけかもしれません。ビジネスマンとしての会計と契約のセンスを最大限活かして、個人事業として取り組む妙味があるのか精査するべきです。

現時点でいえるところはこの辺りまでです。WATANKOはこの事業、ちょっと興味がありますのでエコの輪から資料を取り寄せてみて気が付いたことをまた記事にする予定です。

(あとがきにかえて)

既に個人で遊休地等を利用して太陽光発電事業を行っている方がおられましたら、本事業について何でも結構ですのでご意見賜りたくお願い致します。

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コメント

太陽光ビジネスについては、お金もないけど収益率が高そうなので興味はありましたが、収益率の高さ故の胡散臭さがあって見送りました。
いまは固定買取なので問題は無いですが、その後の未来を想像したら、ドイツのように放置された太陽光パネルの大地が広がるといった問題がありそうだなーと思っています。

ジャム親父さん

コメントありがとうございます。

太陽光発電事業は震災をうけて2年前から本格化した事業であり、
まだ5年、10年といった期間での収支やリスクの見極めが
できず難しいですね。

でも居住や商業に適さない山奥の土地や郊外の丘陵地の活用方法と
しては、採算が多少悪くても他に選択肢も乏しいので、やってみる
手はあるかと思います。

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