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2014年10月19日 (日)

投資のリターンに対する常識的な理解

【10月17日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

59,930千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

22,541千円

■損益率

37.6%

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(こつこつ収益をあげて、その一部が還元されます。)

【現実・日常の一コマ】

WATANKOの勤務する部署のお隣の部署では一生懸命、新規ビジネス投資を検討しておりそこの部署では日夜、投資案件の起案と選別にいそしんでいます。わきで見ているまた傍から聞いていると、リスクをおさえて企業がリーズナブルに投資できる案件でIRRを二桁越すものを選定することはかなり大変なようです。

そりゃそうです。金融取引にかかわらず財・サービスの取引における値段にはないがしかの裁定が働きますので、20%や30%ものマージンをずっと安定的にあげられる取引などそうそうありません。

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【こちらブログ】

ビジネスマンであれば会社が稼ぐ売上高に対して最終利益である当期純利益が、一般的にはどれくらいの比率であるか御存じでしょう。借入金の元本に対する支払利息が通常どれくらいの水準であるか御存じでしょう。それらは平均的なところでは数%の水準であります。株式であればそこから一部が配当にまわされる、債券の利率は金利の影響を受けるということを踏まえれば株式投信、債券投信のリターン(インカムゲイン)の水準もおのずとわかるというものです。勿論キャピタルゲインもあるでしょうが、とくに株式のそれは美人投票といわれるくらい移ろいやすいものであります。

つまりは株式や債券への投資リターンは振れ幅が大きいキャピタルゲインは横においておき、インカムゲインを中心に考えれば数%の水準と考えるのが妥当です。こんなこと金融リテラシーと称するのは恥ずかしいくらい常識かと思います。

誤解を恐れずに言えば企業が業績予想どおりに配当を支払ってくれる。債券のクーポンを支払ってくれる。このような堅いリターンを市場平均レベルでこつこつ積み重ねるのがインデックス投資だと考えています。一方で投信でも個別株でもよいですが、アクティブ投資はこれらリターンの水準を一定量超過することを目指しており、それはキャピタルゲインの大幅な上昇に期待をかける投資方法でしょうか。

本業に注力してそこから得る所得と節約して貯めた資金をもとにコツコツ投資元本を積上げて増やしていく。そうやって元本を大きく増やした自己努力に対して、リスクがあるとはいえ、そして数%とはいえ、それでも市場全体に投資するがゆえに比較的堅実なリターンを与えてくれる。インデックス投資とはそのようなものではないでしょうか。

これが市井の個人投資家によくマッチしています。

(あとがきにかえて)

「キャピタルゲインが大きく得られる銘柄をみつけることこそが投資における努力なのである」と考える個人投資家もいることでしょう。(「投資」とはむしろこのような行動規範であると一般的には思われているやもしれません。)

しかしながらインデックス投資を選好する個人投資家にとっての投資とは、個別具体的な金脈(銘柄)を選んで鉄火場をはるのではなく、経済成長が期待できる世界に大事な手金を預託することです。

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