(続)勤務先の確定拠出年金向け商品が追加される
【11月10日終値ベース運用状況速報】
■投資元本(待機資金含む)
59,930千円
■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
30,563千円
■損益率
51.0%
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(年金資産は増やしたいけれど...)
さて前回WATANKOの勤務先の確定拠出年金において、追加導入された金融商品の中からインデックス投信(含むバランス型)を紹介しました。新興国アセットクラスの商品が株式・債券ともに追加されたのですが、信託報酬がおもったよりも低くなくてちょっと残念でした。一方で国内外の株式・債券・REITの8資産+短期金融資産に分散投資するバランス型投信も追加され、これは魅力的でした。
ともかくもこれでWATANKOの勤務先が導入する確定拠出年金向け商品のラインナップはいまどきの内容になりました。
しかしそれでWATANKOの商品選びはどうするかといえば、三菱UFJ プライムバランス(8資産)に大いに魅かれたものの、現在は野村先進国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI 1本に絞って運用してきましたのでこれを続ける予定です。
関連記事:
確定拠出年金の商品売却、そしてアセットアロケーション変更
▼放置される従業員の金融リテラシー
ところで一方で、WATANKOの勤務先では確定拠出年金向け商品の選択機会を活かした従業員に対しての金融リテラシーの向上についてはお寒い環境が続いています。
これまで過去に勤務先が従業員向けに野村証券による資産運用のセミナーを開催してくれたこともありました。(おそらくは野村証券のプロモーションにのっただけだと推察していますが。)
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しかし記事にもあるとおり、従業員の反応はいま一つでした。今回せっかく商品が追加されたこの機会をつかってまた金融リテラシーをたかめるための工夫をこらすことは従業員にとっての福利厚生のひとつではないでしょうか。しかしながら今回は社内のイントラネットでお知らせがなされたのみにとどまり、社内向けの特別なイベントはありませんでした。勤務先の従業員に対して何か開催したほうが、なにもやらないよりはマシではないかとおもえるのですが残念でした。
▼いまどき商品追加する魂胆
ところで追加商品の導入をこの時期に実行したのは、やはりおよそ2年近く続いてきた相場上昇傾向をうけてのことなのでしょうか。民主党政権下で株価が低迷する数年前においては、リスク商品を拡充したところで多少なりとも関心をもつ人でさえ見向きもしなかったかもしれません。
アベノミクスでも官製相場でも何でもよいですが、しばらく続いてきた相場上昇を背景として売り手側が商機とみて商品の拡充をプロモーションしてきたのかもしれません。
▼リターンしか書いていない
今回の追加商品の説明資料のサマリーには商品ごとの直近3か月、6か月、1年、3年の実績リターンが記載されていました。過去3年までというと最近までの相場上昇を反映して、インデックスだろうがアクティブだろうがおおむね良好な成績を出しています。従業員の皆さんがまさにここをみてリターンの高い、いやかつて高かった商品を安易に選んだりしないか心配です。
なにせ説明資料のサマリーにはリターンは載っていてもリスクについては実績数値どころか定性的な説明すらありません。同添されていた個々の商品ガイドブック(≒目論見書)を丹念に読めばそこに価格変動(リスク)要因が書かれてはありますが、堅苦しい専門用語が並ぶそれら文章を丹念に読み込んで個々の商品のリスクの程度を推し量ることができればよいのですが。
もしWATANAKOが社内の同僚から確定拠出年金にて定期預金からリスク商品へと拠出金を預け替えたいという相談を受けることがあれば、リスクについてできるだけわかりやすく説明したいと考えています。
ついでに商品選びについて聞かれたら、インデックス投信を推奨することは言うまでもありません。
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