勤務先の確定拠出年金向け商品が追加される
(年金資産の運用、迷います)
WATANKOの勤務先では2007年4月から確定拠出年金を導入しています。導入とはいってもWATANKOの勤務先の場合、退職給付資産の25%のみが対象であります。それでもその25%について自ら運用先を決めねばなりません。
勤務先が契約している運用コンサルティング会社が用意する商品ラインナップはこれまで元本保証の定期預金や元本確保の保険商品のほか、日本株式、日本債券、先進国株式、先進国債券の伝統4資産を対象にしたインデックス投信(含むバランス型)やアクティブ投信でした。
以上の商品構成でもって2007年から7年半もの間ひっぱり続けてきたので、現在の一般公募型のファンド群に比べればあれもない、これもないと物足りない感が漂っていました。
★確定拠出年金向け商品が追加される
いったい商品ラインアップの見直しはいつのことになるのやらと半ばあきらめていたところ、先日勤務先からの告知で運用コンサルティング会社が商品ラインナップを追加して、11月から購入可能となったことが判明しました。
社内で確定拠出年金向け商品の新しいラインナップをいそいそとチェックしている社員なぞ、WATANKO以外に一体何人いることやらと思いましたが、仕事の合間をぬってこっそり追加商品を調べてみました。
すると確定拠出年金向け商品ラインナップは従来25商品ありましたが、今回12商品追加されて合計37商品となっています。12商品の内訳は保険商品2、インデックス(含むバランス)投信3、アクティブ投信7となっています。
★追加されたインデックス投信について紹介、でも...
●三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド
MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動
信託報酬0.594%(税込)信託財産留保額 なし
●三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド
JPモルガンGBI・EMグローバル・ダイバーシファイドに連動
信託報酬0.5616%(税込)信託財産留保額 なし
これまで伝統4資産の投信しかラインナップされていなかったところへ、ここにきてようやく新興国アセットクラスの商品が追加されました。
しかしながら今回追加された新興国クラスの商品に対しては、日興AMのインデックスファンド海外新興国(エマージング)株式、インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1回決算型)といった一般公募型の投信で同じ信託報酬の商品がすでにあります。
同種商品の場合、信託報酬は確定拠出年金向け<一般公募型というケースが多い中、上記商品は確定拠出年金向けとしてはあまり信託報酬が安くなっていません。確定拠出年金の中だけで複数のアセットクラスの商品へ分散投資することを考えるとき、新興国クラスを入れたくなるでしょうがこのコストでは物足りないです。
★注目に値する商品
残るひとつはバランスファンドですが、これは注目に値する商品でした。
●三菱UFJ プライムバランス(8資産)
以下のアセットクラスのインデックス連動に分散投資するバランスファンド
信託報酬0.3456%(税込)信託財産留保額 なし
一見eMAXISバランス(8資産)と同じとおもいきや、短期金融資産も若干ながら含まれており実際には9資産であることと、各アセットクラスの配分が以下のとおりとなっているところが異なります。
株式と債券はほぼ同じ割合で株式は先進国、債券は国内がそれぞれメインとなっていることから攻守ともに手堅い内容でしょう。
これを信託報酬0.3456%で購入できるのはかなり素晴らしいです。確定拠出年金向けの商品を1本に絞るのであれば、ひとつにはバランス型を選ぶ考え方があるでしょうが、その場合これまでラインナップされていたインデックス型のバランス投信はどれも国内アセットの比率が高くて不満でした。それらにくらべてこの商品は分散投信の観点からみてより良い選択肢となりえる商品です。
勤務先で今まで定期預金しか選んでこなかった同僚が、もしリスク商品を1本だけ選ぶとしたらWATANKOならこれをすすめるでしょう。
(つづく)
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