個人投資家は投資のゲームセットを自分で決められる【Refrain 2014】
(目標達成するまでゲームを延長するぞー)
WATANKOは個人投資家による長期投資という行動に楽観な一面をもっています。その理由のひとつとして「自分にとって有利な時、目標を達成した時に自由にやめることができる」からです。
野球でいえば9回を終わった段階で負けていれば、引き続き10回、11回とプレイすればよいわけです。規定の9回で良い結果を出すことが求められるプロとは違い、勝つまで続けることができるわけです。投資した資金について別途需要が発生し現金化が必要な局面になったりしなければ、それこそ死ぬまでゲームを続けることができます。
個人投資家は、プロと異なりこの点はメチャクチャ有利ではないでしょうか。
しかし注意すべきは、ここで投資先がたとえば個別株式だと心配な面があります。例えば株価が取得時に比して数分の1の水準まで下がってしまった。取得時の株価まで回復するのにどれくらい時間がかかるのか。ナンピン買いで平均購入単価を引き下げて、評価益への早期回復をめざそうとしても、そもそも回復するものなのか。先行きが見えないというシチュエーションに陥るおそれがあります。
しかし市場全体を購入する場合であれば、こうした個別株投資で恐るべき永遠ないしどえらい長期間の右肩下がりや低迷を心配する必要は相対的に少ないです。格言「卵を一つのカゴに盛るな」と同じです。
(あとがきにかえて)
以上の話は相場が下落・低迷期にこそ、述べたい内容であり、現在の相場好調期にはアピールが弱いかも知れませんし、そもそも聡明なる個人投資家諸氏におかれましては既知のことかと推察いたします。
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皆さんは一体何歳まで投資行動を続けるのでしょうか。WATANKOは60歳時点で目標が達成できればそこで手仕舞いする予定です。しかしもしその際にたまたま暴落に出くわしており目標を大幅に下回っている状態であれば最長10年を限度として投資を延長するでしょう。
WATANKOが60歳を迎える2027年の頃の相場はどうなっているか。2020年の東京オリンピックによる好況のあとに相場は落ち込み、そこから回復している頃かなあとつらつら想像しています。
(以上、過去記事を4回にわたってRefrainしました。次回から通常営業に戻ります。)
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