確定拠出年金の社内説明会、開催される
【12月9日終値ベース運用状況速報】
■投資元本(待機資金含む)
59,930千円
■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
34,956千円
■損益率
58.3%
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(確定拠出年金。預金選択では増えるのはこれっぽっちかもしれません。)
WATANKOの勤務先では先月、確定拠出年金の商品ラインナップが従前の25種類から37種類へと拡充されました。
関連記事:
勤務先の確定拠出年金向け商品が追加される
(続)勤務先の確定拠出年金向け商品が追加される
上記記事でも触れていますが、商品ラインナップの拡充は喜ばしいことではありますが、従業員に対する説明などの啓蒙活動はどないなっているのかと思っていたところ、先日勤務先が運用コンサルティングを委託している企業による従業員向けの制度運用の説明会を開催することになりましたので出席してきました。
説明会の狙いとしては『確定拠出年金加入者が資産運用に関心を持ち、自身の資産形成に役立てる。運用になじみのない加入者が、投資ゲームを通じて、運用に対する「親近感」を感じると共に、長期分散投資の有効性を学習する。』とうたわれております。どうやら初心向けの説明会であり、その骨子は以下のとおりでした。
(1)退職後の必要資金
(2)DCのポイント
(3)分散投資体感ゲーム
(4)リスク許容度と運用商品組合せ
(5)Webサービスのご利用方法
実際に説明会に出席してきた感想としては全体として詰め込みすぎない適度なボリュームかつかなり平易に書かれた資料を用いて説明が行われました。商品のリターンだけでなく、分散投資やリスク許容度についてもしっかりとふれられており必要十分な解説でありました。途中、単一資産への投資と分散投資の運用成績比較ゲームも行うなど午後の眠気を防止する仕掛けもありよかったです。
◆運用先の選択はメインバンクの3年定期預金が7割
運用コンサルティング会社からきた講師いわく、勤務先の従業員が運用先に選んでいるのはメインバンクの3年定期預金が7割だそうです。
WATANAKOにとってはむしろ逆に「え、リスク商品を選択している人が3割もいるのか」という印象です。ホントカナ。
それと一応目標とする利回りは2%を推奨しているとのことなので、このままでは従業員の皆さんの大半が目標達成が難しいのではと危惧しているとも言っていました。(リスク商品が売れなければ、運用コンサルティング会社に入る手数料収入も伸びないのかな、と邪推するWATANKO)
◆マッチング拠出の採用はいつ
説明会の終了後、居合わせていた勤務先の厚生サービスの美人課長(←ここ重要)にマッチング拠出の採用の可能性について尋ねたところ以下返答でした。
1.従業員一人一人の拠出金額は昇給その等の理由で結構変動するために管理が繁雑になり事務コストが上がる。
2.一方で勤務先はシニア層が結構いて、彼らはすでに拠出限度額に近づいてきており、マッチング拠出を採用しても彼らにとっては追加の拠出金額がそう多くはないためにメリットが少ない。
以上のとおり費用対効果の面でなかなか前向きな検討が進まないとのことでした。残念なことですがWATANKO
が社長とはいわずとも、せめて管理部門担当役員にでも就任しないかぎりマッチング拠出の採用は現状ではなさそうです。
(あとがきにかえて)
この説明会は年末年始を挟んで同じ内容にて5回開催される予定ですが、5回分の出席申込み者を全部あわせても全従業員のせいぜい1割程度とのこと。
WATANKOなどはWebで投資に関心がある人々の集団が発する情報や意見交換にいつも触れていますが、世の人々の中ではそのようなコミュニティもまたマイナーな存在であることを改めて感じる師走の1日でした。(何でも「師走」で締めるな!といわれそう?)
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