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2015年2月28日 (土)

【御礼】忍耐と煩悩のブログ-満5年を迎えました

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(相互リンクさせてもらっています「ますいっちと世界分散投資?」のますいっちさん謹製の駄ブログ運営者似顔絵Ver.赤メガネ)

2010年3月(正しくは2月末日)に当ブログを開設して以来、本日でちょうど5年が経ちました。

改めまして来ブログの皆様へ
 
万年初心者個人投資家のWATANKOといいます。

この駄ブログの運営者のプロファイル、資産運用の方法、関心事やブログのスタンスについては1年前からとくに変更ありません。以下を参照いただけると幸いであります。

関連記事
忍耐と煩悩のブログ、5年目に突入です

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当ブログは一般的なビジネスマンのセンスでもって、一般的にかけられる時間を用いてインデックス投資を主にした投資の世界の話題について語るブログであります。

インデックス投資の世界において飛び交っている情報について、関心を持ったり共感できるものは自分なりの解釈、将来の動きや要望を添えて取り上げることがあります。

またとあるテーマについて一般的に語られる視点とは別の視点、時には真逆の視点からの語りを追加することで、そのテーマが持つ本当の意味にもっと近づきたいとして取り上げることがあります。

そうやってブログ記事を書き続けていると、来訪される方々から賛同を得られるときもあれば、疑問視・否認されるときもあります。どちらであってもWebを介して多くの皆さんにこの市井の個人投資家の投資の実践記録と問いかけを送り続けてきました。

そうやってここまで続けられたのも、皆さんのご高覧あっての成果であります。

そしてこれまでこの駄ブログに以下の104名の方々にコメントいただきました。ありがとうございます。

吊られた男さん、矢向さん、うさみみさん、名無しさん、mushoku2006さん、kenzさん、マネパパさん、カレーさん、オークX32さん、まつのすけさん、株式勝男さん、通りすがりさん、ちょこさん、uzukiさん、みずぽさん、りんごさん、くれめんさん、ottoさん、イーノジュンイチさん、Werder Bremenさん、ゆうきさん、海外投資マニアさん、木星さん、一般的なサラリーマンかとさん、PETさん、のりたまさん、ひなたさん、海外積立投資実践中さん、akohyamaさん、ピロピロさん、water boyさん、リージンさん、ますいっちさん、たれぱんださん、86買いますさん、む~みんさん、相場オンチさん、こうちゃんパパさん、Preludeが好きでしたさん、渋沢さん、たっくんさん、774さん、株式・投資マニアさん、かえるさん、newbondsさん、らびすらずりさん、通りすがりさん(その2?)、hase onさん、zerokabu田中さん、ベルさん、Kapokさん、職務履歴書の書き方さん、ななしさん、木更木義人さん、shimoさん、ういういさん、スカGジャパンさん、アフロさん、早期リタイア志望さん、カピバラさん、あつまろさん、黒男さん、sisanportさん、こーえんさん、AKIさん、工員さん、高原の農夫さん、仙人さん、Shoさん、ねこんどるさん、mochiさん、onさん、いちろうたさん、150さん、ティットさん、預金王さん、sidesさん、カンチガイさん、とよぴ~さん、ごっつあんですさん、持ち家さん、成為さん、zさん、ひつじさん、ニュースさん、タカちゃんさん、ふわわたさん、ジャム親父さん、森村ヒロさん、おひげ☆ボーボー7さん、中林さん、インデックス投資派さん、じゅん@さん、ゴーヤーちゃんぷるさん、たなちんやんさん、人生よよよさん、みゅうさん(さん)、のだゆさん、よそふめさん、ちんあおさん、ティットさん、クロスパールさん、ファルコン男爵さん、Junさん

(以上、初回コメント順に掲載)

今後も大きなテーマから小さな与太話までいろいろと取り上げて、ブログ更新を続けてまいります。ひとつ率直かつ鋭利なコメントをどんどんお待ち申しあげます。

それでは忍耐と煩悩、蓄財と消費のパフォーマンス・ストーリー

「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」

次回から6年目スタートです。皆様ご笑覧のほどよろしくお願い致します。




(あとがきにかえて)

WATANKO妻 「コメンテーター一覧に私がはいっていませんが。」

WATANKO 「!!!」

2015年2月26日 (木)

春は物入り@2015-生活固定費は下がらない

【2月24日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

35,862千円

■損益率

54.3%

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(職場だけでなく自宅でも電卓をたたく機会が、年を取るにつれて増えてきます。)

【現実・日常の一コマ】

WATANKOの勤務先は年度末を迎えて来年度の予算編成のために、社内のあちらこちらでてんやわんやの騒ぎです。WATANKO自身もこの時期はブログ更新がなかなかできなくなるくらいの激しい繁忙です。

なかでもとくに経費の予算は熾烈を極めます。経理部が経費カットをしようものなら対象部署との間でハードネゴが頻発します。一度獲得した経費枠を下げるのは相当大変です。なかには経費を使うことが仕事と勘違いしているのではないかと思われる部署、経費を使わないと来期の売上が達成できないなどと収益目標をタテに経費枠の維持や増額を要求してくる部署などあります。

やれやれ一度増えた支出を抑えたり削ったりすることはかくも大変であります。それは会社のみならず個人の家計でも同様であります。

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【こちらブログ】

WATANKO家は住宅ローンはもともと無し、保険も保険料が増えるような見直しは行わず、自身の両親の介護・葬儀・相続はすでに終わりと人生の大きな出費を伴うイベントはほぼ片付いています。あとは二人の息子にかかる教育費が唯一残すのみです。

このうち長男は4月からの大学入学が決まり、その学費の負担は大きいものの、今後の必要額については見積りができたかなと半ば安心していました。ところが大学に進学すること、そして成人近づくことに伴って以下のような関連費用がかかることがあきらかになってきました。

1.運転免許をとるための教習費用(かつては年齢×1万円が相場と言われました。今はもう少し高いです。)

2.長男がマイカーを運転するための任意保険の契約改訂更新に伴う保険料増額(ドライバーの年齢制限付きから全年齢対象に変更することで保険料がかなりUP)

3.大学の授業で使う専用PC(授業で使用するにあたっての多少カスタマイズされている模様。WATANKOが自分で用意する手段もあるが、アフターフォローまでは面倒みきれず。)

4.大学の入学式その他用途のための正装(成人式出席も視野に入れたスーツ新調。)

5.長男が引き起す事故や物損等に備える対物・対人賠償責任保険(昨今は自転車事故が注目されているか。)

6.ビジネス英語講座受講(本人希望。そのうち留学したいとか言い出しそう。)

7.ついでに卒業記念と合格祝いの海外旅行(6年ぶり。東南アジア某所)

これらをあわせると1,000千円以上の臨時出費がここ1~2か月の間に一気に発生、昨冬のボーナスが蒸発してしまいます。

春先は新しい年度の始まりということでなにかと出費が嵩むことがありますが、今年もキッチリとそれはやってきました。

関連記事
毎年、春は物入り

子どもがいる家庭では、だんだんと子どもが成長するにしたがってお金がかかるようになります。今現在、20代~30代で小学生未満のお子さんをお持ちの個人投資家の皆さん、いまはせいぜい小学校に入学したときのさんすうセットや上履き、所属する地元のサッカーチームでかかる実費などの出費しかかからないことでしょう。

しかし子どもが成長してくるに伴い、様々な関連経費が単価、種類ともに増えてきます。そうなると子持ち家庭の生活固定費というものは年々横這いを維持することが困難になってきます。

「そんなことはわかっている。何をいまさら。」

と聡明なる20代~30代の個人投資家の皆さんは思われることでしょう。しかし頭の中で事前に想像している範囲を超えて、実際には本当によくもまあこれでもかというくらい色々な出費がでてきます。子どもの場合、社会人と異なる名目の出費が実に多く、親だからと言ってそれらすべてを事前に予想できません。

将来の10年~20年スパンでの家計見通しをたてる際には、高校や大学の学費などのまとまった教育費だけでなく、生活固定費全体に対して現在の水準から前年比年率X%(やや控えめにみて3%程度か)増しを想定して収支をひいておくことをお勧めします。

よく将来の家計収支を検討する際に、インフレ率を勘案しましょうというアドバイスをみかけますが、それよりも遥かにリアルで大事な係数であります。


2015年2月24日 (火)

応募はしませんでしたが、SBI債への関心を通じて債券投資に対する需要を予感します

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(この社債...デフォルトリスクに見合った利率なのか?)


先日、久しぶりにSBI債が復活しました。SNSやブログの世界を覗くとインデックス個人投資家の皆さんの中にはSBI債に関心を持ち、これに応募した方もそこそこいるようですね。

相互リンクさせていただいているサイトの社債投資まとめ!より、SBI債への関心の高さがうかがい知れます。

社債投資まとめ!アンケート実施中
【個人向け社債】第31回SBI債は買い?(1年・1.43%)

ところでSBI債に関心を持った個人投資家の方々におかれましては、このような個人向け社債の購入(集中投資)を、自身の資産運用のコア投資に据えている方がどれだけいることでしょうか。WATANKOがWebで拝見するかぎり、コア投資に据えていると声高らかに喧伝している人はあまりみかけません。

とりわけ分散投資の意義を十分理解し、インデックスファンドのバイ&ホールドでそれを実践する個人投資家であれば特定銘柄の一点買いは回避する思考が働くことでしょう。

それでも年率1.43%(今回の利率設定)に魅かれてSBI債に関心をもち、これに応募するのであれば、コア・サテライト戦略のサテライト投資のひとつとして位置づけるというところでしょうか。

しかしWATANKOの場合はコア・サテライト戦略を採用しておらず、したがってサテライト投資をするはずもなく、それゆえにSBI債の応募も見送っております。

関連記事
コア・サテライト戦略-市井の個人投資家にはサテライト投資にまわすお金など1円もありません

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分散投資の意義を理解する個人投資家ならば個別株の一点買いは避けます。しかしながら社債ならその抵抗感は薄まるということでしょうか。たしかに社債は個別株よりもリスクが低いのが一般的です。SBI債の場合、満期償還までわずか1年であるし、少額購入であれば万が一の際の損失も自分の保有資産の中では限定的であると、心の中で理由を積み重ねて応募に至る方がいてもおかしくはありません。

さらにこのSBI債への個人投資家が一定の関心を寄せているところをみてWATANKOが考えるのは、やはり資産運用のポートフォリオにおいて社債、ひいては債券に対しては個人投資家の間には結構な需要が潜んでいるのではないかということです。

無リスク資産の国債の購入でThat’s Allとするには物足りない。たとえば公債だけを対象にしてもっと幅広く投資するファンドが、既存インデックス投信よりも低いコストで発売されたらどうでしょう。アセットアロケーションの見直しを促すきっかけとなるやもしれません。

もちろん現状でもNOMURA-BPI総合に連動するインデックス投信群やDLIBJ公社債オープン(短期コース・中期コース)、ひいてはニッセイ日本インカムオープンなどの商品がありますが、さらなる充実を期待しています。

関連記事
日本債券ファンドを調べてみた@2012年1月
(記事内容が古いですが、大勢は変わりません)

2015年2月22日 (日)

(続)損益通算で繰越欠損を控除できるといっても所詮、限られた慰めでしかない

【2月20日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

35,562千円

■損益率

53.9%

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(税金を払うために貯蓄や投資をしているわけではありません。)

(前回からのつづきです。)

「上場株式等の譲渡損失」と「上場株式等の配当等」の損益通算、さらに生じた損失を翌年以降の利益から控除できる通算損失の繰越控除について、国の囁きを傾聴する話の続きです。

3.コンペされるのは税金分のみであること

当年の通算損失を翌年以降に繰越控除することによってコンペ(補償)されるには、あくまで税金分のみであり、損失の全体額ではないことをよく理解する必要があります。

例えば1年目に300万円の損失が発生した一方で、以降2年目から3年連続で利益が100万円ずつ発生しました。そこで確定申告によって300万円の繰越控除を3年連続でキッチリ行い、2年目以降3年連続の利益累計300万円は非課税となりました。

さて結局この個人の収支はどうでしょうか。2年目以降の利益が非課税となったことで税率20%とすれば合計60万円の利益が手元に残ったのですが、1年目の損失300万円に対して戻ってきたのは税金分の60万円であり、差額の240万円はその個人が被った損失として依然として残っているわけであります。

もし税率が50%を大きく超えるような高率であれば、繰越控除もやりがいがあります。しかしながら投資で得た利益に対してそのような高い税率が課せられるようであれば、そもそもリスクをとって投資するインセンティブが働きませんので、よい投資環境とは言えません。

4.バイ&ホールド個人投資家にとってどれだけ役にたつものか

バイ&ホールドによる長期投資の投資スタイルをとる個人投資家の場合、損益通算をどれだけ利用する機会が実態としてあるでしょうか。

せいぜいETFを保有している場合、収益分配金に課せられる税額を回収したいがために評価損が出ている他の商品をいくばくか売却するくらいでしょうか。その商品はひょっとして売却後の翌年には値上がりして、たいそうな評価益が出るかもしれないというのに!

通算損失の繰越控除とは個人が全投資期間の中でわりと繁雑に売買を行う場合であって、しかも損失が先に発生するケースに限られ、そのあとに利益がでれば売却を行うという投資スタイルをとっていないと利用機会がかなり限られます。

損益通算できるようになりました。さあ損失を恐れずガンガン投資してくださいといわれても制度を実際に利用しようとしたときの現状はこんなものです。

(あとがきにかえて)

投資に関する税制では是非実現してほしいと考えているのはキャピタルゲイン(株式等の譲渡益)についての非課税措置です。過去に損失を発生させようがいまいが関係なく非課税です。香港やシンガポールなどでは導入されており、世界から投資マネーを呼び込むインセンティブのひとつとなっています。

国が個人に対して「貯蓄から投資へ」と個人資産を動かしたいのであれば、損失リスクを許容して元本保証のない金融商品を買わせたいのであれば、そのくらいのニンジンがあっても過剰ではないと考えますが如何でしょうか?




・・・さて、こうして今日もまたブログの更新を終えたところで、確定申告の準備にとりかかるとしましょう。

2015年2月21日 (土)

損益通算で繰越欠損を控除できるといっても所詮、限られた慰めでしかない

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(さあ投資でもって税金を納めましょう、お金を使いましょう。)

確定申告のシーズンです。しかしながらWATANKOは勤務先で昨年から担当し始めた翌年度の予算づくりの仕事に追われており、自身の確定申告の準備はほとんど手つかずで焦っています。来週末には毎年申告業務を代行してもらっている税理士と打ち合わせしなければならなのに...。

・・・というわけで、今回の記事は確定申告で思い出しましたネタ(ただし素人風)あります。(ブログ記事を書いている暇があったら確定申告の準備をしたらどうか、というツッコミはどうかご容赦ください。)

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いまから7年前、2009年の税制改正により「上場株式等の譲渡損失」と「上場株式等の配当等(公募株式投資信託の収益分配金を含みます)」を通算できるようになりました。損益通算するためには、申告分離課税を選択して確定申告する必要があります。さらに上場株式等を譲渡して生じた損失のうち、その年に控除しきれない金額は、翌年以降3年間にわたり株式等の譲渡益、および上場株式等の配当等から控除することができます。(通算損失の繰越控除)

一見、これはリスクをとって投資をした者に対して大いなる福音のように思えますが、あまり過度な期待はできません。

1.先ず損失ありき

いくら損益通算といっても、とある年に損失がでたからといって遡って前年、前々年の利益と通算して、過去に支払った税金を還付してもらおうというわけにはいきません。必ず先に損失が発生することが大前提です。

例えば証券投資を3年間行った以下の2ケースを比べてみます。
A:1年目 損失30万円、2年目 利益10万円、3年目 利益20万円
B:1年目 利益10万円、2年目 利益20万円、3年目 損失30万円

AとBでは損益の累計は同額の0です。しかしAでは1年目の損失を2、3年目の利益と通算することによって2・3年目の利益を申告で0にできますが、Bでは3年目の損失に対して過去の利益には遡及して通算できないので、1・2年目の利益に課せられ、支払った税額は払いっぱなしです。

もしBのケースの時に3年目に発生した損失に嫌気がさして、投資から撤退してしまったらどうでしょう。貴方は1・2年目の利益に関する忠実なる納税者であり、3年目の損失を全て個人で丸抱えした素晴らしいリスクテイカーです。ただし称賛されるかどうかはわかりませんが。

Bのケースでは1・2年目に支払った税金は永遠に戻ってはきません。この個人がこのままでは税金の単なる払いっぱなしでは終わらせたくないと考えたなら、証券投資を4年目、5年目と続けることで利益を創出し、3年目の損失と通算させることが1、2年目に税金を支払ったことに対するせめてもの鎮魂歌でしょう。

こうやって国は投資の損失を被った個人に対して、耳元で「さあ、巻き返しのためにも更に投資を続けましょう。」と囁いているのでしょうか。

2.次に売却を促す

損失を発生させて確定申告をした個人、さあ今度は相場の回復基調に乗って〇〇〇で利益を稼いで、以前の損失と通算するぞと頑張ります。(〇〇〇にはご贔屓の金融商品をいれましょう。)

安倍でもレーガンでもいいですが、目論見があたって△△△ミクスによって保有商品に評価益が発生しました。あきらめずに投資を続けた成果が出てきたわけです。

さてここで過去の損益と通算させるためには、保有商品を売却させて利益確定させねばなりません。しかし特段、資金が必要でもなく、しかも長期投資のために金融商品を購入したのに損益通算をやりたいがためにわざわざ売却するのは本末転倒ではないでしょうか。

ここでまた国は含み益をもった個人に対して、耳元で「さあ、今度は税金もかからないことだし、売却後の利益で人生をエンジョイしましょう」と囁いて、投資の成果を消費(税の増大)へと結びつけようとしているのでしょうか。

(つづく)

2015年2月19日 (木)

ホンダよ、S660でいいのか

【2月18日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

35,452千円

■損益率

53.7%

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(迷彩カモフラージュを載せても仕方ないので、東京モーターショーのプロトタイプです。)


2103年の東京モーターショーに出展されたコンセプトモデルS660がいよいよ本年4月以降に発売される模様です。それに先駆けてプロトタイプが公開されました。

Response
【ホンダ S660 プロトタイプ 公開】造りたかったのはリア駆動の小さいクルマ

詳しくは上記サイトをご覧いただきたいのですが、その他のサイトから得た情報もあわせた主要内容は以下です。

◆ターボエンジン採用で、馬力はお馴染み業界自主規制の64PS。
◆トランスミッションはCVTとMTが用意される。
◆トップは布製の幌で手動開閉となる。
◆発売は4月以降の見通し。

さてWATANKOは今回のプロトモデルの公開の裏事情を推察してみたいと思います。

まず4月(以降?)に発売をひかえるこの時期に、なぜわざわざプロトタイプを公開したのでしょうか。自社のテストコースがあるとはいえ、厳寒の北海道でのオープンモデルの公開。しかものちの正式発表時の鮮度をできるだけ損ないたくないためか開発中のモデルにありがちな迷彩カモフラージュがバッチリ施されています。

しかも実際のところ、ジャーナリストたちがこの2駆のミッドシップを雪道の上でどれだけまともに運転できたのかあやしいです。今回の公開は結局、内容はともかくこのニュースが流れること自体が狙いであったのかもしれません。

するとこれはマツダ・ロードスターを意識したティーザーキャンペーンかなと勘ぐってしまいます。なにせ規模が限られた日本のオープンカー市場。S660は先行して発売されているダイハツのコペンを追いかけ、さらには同時期に発売されるロードスターとの競合にも晒されます。

ロードスターの発表は6月、それに先駆けて3月から先行予約を開始するとのこと。それを聞きつけたホンダはS660の潜在顧客の多くが一足先にロードスターに流れていくことを危惧しているのかもしれません。そこでホンダはこのタイミングでS660の存在をアピールして、ロードスターに流れる顧客を削ぐとはまでいかないまでも、せめて顧客に対して「S660も比較検討してから決めよう」という気にさせる意図かもしれません。

ところでこのモデルは社内の公募で20代の若手の応募案がもとになったと聞いています。それが商品企画として立ち上がり、ついに市販にまでこぎ着けましたが、それだけを聞くと理想のマイクロ・スポーツカーを作ろうというホンダの気概が、今度のS660の開発においてどれだけあったのでしょうか。

一方の新型ロードスターは正式発売の6月に近づくにつれて、こちらもジャーナリスト向けにプロトタイプの試乗会を開いたり、種々の情報が明らかになってきました。設計にまつわる追加エピソードをひとつあげすとすれば、新型ロードスターはドライバーの腰の位置を起点として前輪軸までの距離と後輪軸までの距離が等しいそうです。手のひらに伝わる振動とキックバックで前輪の設置感と路面状況をつかみ、お尻をセンサーとして後輪のトラクションのかかり具合と滑り具合をとらえるのに最適な設計です。

しかしホンダはさえません。フィットに代表されるリコール対応に追われて今年発表される新型モデルが遅れるなどの有様です。通常、程度にもよりますがリコールのひとつやふたつで新型モデルの発表が遅れるなんて他のメーカーなら開発・製造部門のトップは更迭ものです。(想像)

よほどリコールへの対応が深刻なのか、それを火種として開発・製造部門がなにがしかの問題を抱えているのか。

また、たとえリコールがなくてもホンダのスポーツカーメーカーとしての現状はお寒いです。現行発売車の中でスポーティモデルといえばCR-Zだけ。(おっと今風にいえばヴェゼルあたりのSUVもスポーティカーか。)アコードあたりも若々しさをすっかり失ってしまいました。

トップモデルのNSXは米国産で米国中心のスーパーモデル。いわば日本の庶民には縁遠い存在。そこで若手の公募でできあがったS660をホンダ@日本のスポーティなイメージの牽引役にすえようとしているとは、F1にエンジンを供給する自動車メーカーとしては寂しすぎやしませんか。これではとうの6年前に生産終了したS2000の中古車値段はいつまでたっても下がらないでしょう。

S660も良いですが、ホンダの脂の乗り切った中堅・ベテランのエンジニア達が、自身たちの手でもっと本格的で世界に通用するミドルクラスのスポーツカーを作りたい!と居酒屋で愚痴るだけでなく、それにむけた行動を引き起こしてくれることをコアなホンダファンはひたすら待っているかもしれません。


2015年2月16日 (月)

EXE-iとは、とても低コストで分散投資できる投資信託のことである

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EXE-iシリーズのうち、いくつかの商品について先日変更が発表されました。

EXE-i(エグゼアイ)シリーズの投資対象ファンド・参考指標の変更のお知らせ

詳しくは上記のとおりですが新興国株式ファンド(以下、新興国株式)およびグローバル中小型株式ファンド(以下、グローバル中小型株式)にて投資対象、先進国株式ファンド(以下、先進国株式)およびグローバル中小型株式にて参考指標がそれぞれ変更となりました。

これが保有者にとってプラスに働くのかどうかは発表内容からだけでは読み取れませんが、これら変更のほかに保有者にとって明らかなプラス材料として、新興国株式とグローバル中小型株式について信託報酬が引き下がりました。大事な情報なので以下に明示します。

●新興国株式
(変更前)0.4084%
(変更後)0.3924%(△0.160ポイント)

●グローバル中小型株式
(変更前)0.5164%
(変更後)0.3764%(△0.140ポイント)

新興国株式は同アセットでインデックス連動する投信の中で最安値水準のインデックスファンド海外新興国(エマージング)株式(信託報酬0.594%)、eMAIXS新興国株式インデックス(同0.648%)に比べて6割あまりの信託報酬となっています。

しかしながら(今更わざわざここで指摘するまでもありませんが)EXE-iシリーズは純粋にインデックスに連動する商品ではありません。ETFを投資対象としているので当然ながらインデックス連動を目指していますが、さらにコストに重きをおいた商品です。

EXE-iのサイトにある紹介記事からもコストにこだわる趣旨がよく伝わってきます。

インデックスファンドによろしく

なるほど市場全体に幅広く分散投資した商品が欲しい。その次の優先事項は(インデックス連動よりも)、とにかく低コストであることを選ぶ個人投資家層をターゲットにしたのがEXE-iと読みとりました。

とくにEXE-iのラインナップの中では、先進国株式は純資産が30億円となり、ファンドとしては一定の規模に達したので、次は新興国株式やグローバル中小型株式の純資産を引き上げようとして今回見直しをかけてきたのではないでしょうか。

余談ですが「インデックスファンドによろしく」の元ネタ漫画である「ブラックジャックによろしく」は日本の医界についてアンチテーゼを唱え、これと異なる一つの進む道を語るストーリーです。

医界を投信業界と置き換えてみれば、この漫画のモチーフを利用したプロモーションに思わずニヤリとさせられます。

WATANKOはこのEXE-iをどう評価してよいかちょっと迷います。もしこのシリーズがなりふり構わず信託報酬のさらなる引き下げを実現させてきたとしたら、積み立て先を切り替えるか。

EXE-iがインデックスへ純粋なる連動はしないとはいえ、さらなる圧倒的な低コストを実現させた時、インデックスファンドを保有する個人投資家たちの反応が興味深いです。

このシリーズの今後の推移(含む競合するインデックス投信の信託報酬の動向)をしばらく見てから自分なりの答えを出してみたいと考えます。


(あとがきにかえて)

WATANKOをはじめインデックス投資を行う個人投資家が「もっと低コストの商品が欲しい」とブログでいつもわめいているためか、運用会社からそれならばとインデックスへの純粋な連動は横にちょっとおいておき、とにかく低コストな商品を作ったぞ、ほれ買ってみなはれ、とまるで問われているかのようです。

EXE-i、インデックス個人投資家にちょっとばかしプレッシャーを与える商品か。

でも面白い。

2015年2月15日 (日)

ブログ記事を1,000本書きました-記事を書くときに大切にしていることをもうひとつ

2010年2月末に開設した「資産運用でスーパーカーを手にいれよう!」ですが、ブログ開設以来、雨ニモマケズ 風ニモマケズ記事を書き続けてきた結果、本記事で1,000本に到達しました。

厳密にいえば一つのネタを複数の記事に分割して書いたり、元の記事の再録版をRefrain記事としてあげた分も含んでいますが、外形的には一応1,000本記事であります。

さてこの1,000本の記事を設定したカテゴリー別に集計して、そのあらましを俯瞰してみます。

Notes)
*カテゴリーを2つ設定している記事を含むため、合計の記事数は1,000を超過しています。
*「Refrain」はカテゴリーとして集計していません。

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カテゴリーは17あり、記事本数の多寡が入り混じってわかりにくいですね。そこで、いくつか括った大分類でみてみます。

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そしてこれが具体的な記事本数内訳であります。

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1,000本の記事の内訳についてはインデックス投資がなんとか過半に達しています。一応この駄ブログも「インデックス投資ブログ」を標榜している手前、この集計結果をみて運営者のWATANKO自身もホッとしました。

その他には不動産投資、家計関連、自動車、その他テーマでそれぞれ1割前後のシェアであります。今後はもし不動産投資について新規投資ネタやトラブルネタがなければ記事数は減少するかもしれません。一方で自動車ネタは今後少し増やしていく予定です。(このブログもだんだんと「忍耐フェーズ」から「煩悩フェーズ」へと移行か。)おっと肝心のインデックス投資関連ももう少しシェアを上げねばなりませんね。繰り返しますがこの駄ブログも「インデックス投資ブログ」を標榜していますから。

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WATANKOは以前、ビジネス文章を書くときに気をつけていることを記事にまとめたことがあります。

関連記事
文章作成マナー、凡事徹底
(続)文章作成マナー、凡事徹底

ブログ記事においても上記内容を心がけながら1,000本書いてきましたが、そこに加えて大切にしていることがあとひとつだけあります。

☆「So What」と問われることのないように、自分の意見を盛り込んだ記事作成を心がける

ブロガーはブログで取り扱っているテーマや分野について新しいニュースや話題となるデータ、他者の提言・意見などに触れた時、それを有益と考えて自分のブログで紹介することがあるでしょう。

ところがそれら外部から得た情報をブログで紹介するだけにとどまり、その先に読み手が期待しているブロガー自身の意見が欠けている記事をみかけると「So What」(だからナニ?)とつい聞きたくなってきます。(注)

とりわけ興味・関心が高い外部情報が紹介されたブログ記事をみつけたときには、それに対するブロガーの意見を是非知りたいと思えるのはWATANKOだけでしょうか。

WATANKOがブログ記事を書く際にはこの「意見」をできるだけ盛り込むことをいつも心掛けしています。外部にて喧伝されたことについて「それホント?こういう視点・解釈・評価があってもよいのでないか?」と言ってみようかという気持ちがブログ記事執筆の動機のひとつになっています。

一方で先日のナンバープレートカバー全面禁止の記事のように世の中の動向に対してこれをプロモートしたい趣旨の記事を書くもこともありますが、これもまた自分の意見であります。

(注)ブログの中には、一定の分野の最新情報をいち早く的確に紹介するというコンセプトのもとに運営されているものもありますので、全否定しているわけではありません。


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さてこのままのペースで記事を書き続けていくと5年度には2,000本に達する計算です。これは自分の意思さえ続けば達成可能な目標です。

しかしながら5年後の資産運用状況はどうでしょうか。過去の景気サイクルを踏まえれば、さすがにこの先5年間もの間ずっと好況が続くとは思えません。5年後は不況期あるいはそこからの回復途上期にあるかもしれません。

いずれにしてもよほどのことがない限り、WATANKOは5年後もインデックス投信の積み立て投資を継続していることでしょう。

そして5年後の資産運用状況を記事として書くためにも、この駄ブログを続けていきたいと思います。


(あとがきにかえて)

WATANKO妻(久々の登場)「5年後も私たちが夫婦でいられるといいわね。」

WATANKO「!!!」

2015年2月14日 (土)

BNDからの2015年2月分分配金+今月の債券雑感

【2月13日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

34,684千円

■損益率

52.6%

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WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2015年2月分の分配金が入金されました。今月は税引き後で245.21ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

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続きまして債券に関する雑感です。

企業のバランスシートの貸方(資金調達)は資本(直接金融)と負債(間接金融)で成り立っており、それぞれにマーケットが存在します。そう考えると個人投資家としては株式だけでなく、よりリスクが少ない債券にも一定の手金をはってコツコツ資産を増やすことも必要かなと考えます。

とくに定期的にクーポンを受け取るという形は、預金の金利を定期的にもらうのとイメージが合致し、預金が好きな日本人には株式よりは投資先として向いているかという印象があります。(一例にすぎませんが、かつてデフォルトリスクなどお構いなし?にSBI債が人気を集めているのを目の当たりにすると尚更そう思います。)

現実的には間接金融の主たる担い手は金融機関でありますが、もっと個人投資家にとってアクセスしやすく、リスク分散した魅力的な債券商品はないものか。それが出てくるまでのつなぎとしてBNDで運用している市井の個人投資家がここにいます。

2015年2月12日 (木)

国土交通省、ナンバープレートカバーを全面禁止へ

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201502122

(国土交通省の報道資料より)


この駄ブログの自動車カテゴリーの中で、ハリヤーをとりあげた記事に最近アクセスが増えていると以前お知らせしましたが、それ以外に長期にわたって一定のアクセス数を得ている以下記事があります。

ナンバープレートカバーをつけるドライバーに対して思うこと

ナンバープレートにつけるカバーの類はすべからく取り付けるべきではないという主張です。そこには一片の妥協も譲歩もありません。

これについてはナンバープレートカバーを禁止する法規制がはやく実現しないかと思っていましたが、いよいよ実現の運びとなるようです。

国土交通省 ナンバープレート表示の視認性確保に関する検討会(概要)


国土交通省の2月6日発表では、排気量125cc超のバイクも含めて今国会に提出する改正道路運送車両法案にナンバープレートカバーの禁止を盛り込み、新年度中にも施行される見通しとのことです。

カバーには半透明タイプのほか、汚れ防止の無色透明なカバーも傷や反射で文字が読みにくくなる恐れがあるとして禁止対象にします。またナンバープレートフレームやボルトカバーについても数字や文字が見にくくなるものは禁止、シールや装飾品をナンバープレートに貼り付けることも禁止するとのことです。

中途半端な規制ではなく、ナンバープレートに対する付加物をほぼ全面禁止する内容であり、申し分ありません。

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フランスの自動車メーカー、シトロエンの創業者であるアンドレ・シトロエンの言葉を借りれば、自動車とは「時間をもって空間を制する」権利を個人にもたらす文明であります。個人だれしもが身体能力をはるかに超えて好きな時に、好きな所まで時間さえかければ自由に移動する権利をかなえてくれるものです。

しかしながら自動車を所有し公道を走るという自由と権利には、社会周辺に対する義務と責任を伴います。個々の車を公的に識別するためにナンバープレートをつけることもそのひとつであり、それは外部から読み取れる状態になくてはありません。ゆえに読み取りを阻害する可能性があるナンバープレートカバーの類は一切つけるべきではありません。

こう書くと国民総背番号制やマイナンバー制にもつながる管理社会の思想だ、個人のプライバシーを侵害していると反発される方がひょっとしているかもしれません。しかしその個人のプライバシーとやらを尊重しすぎることによって、他人の権利ひいてはその集合である公共の福祉が侵害されるおそれがあります。プライバシーを侵害されるとわめく個人もまた一方で、立場を変えれば公共の福祉の恩恵をうけるひとりの個人でもあるわけです。

わかりやすい例をあげます。もしナンバープレートについての細工が法規制もされずに横行している社会で暮らしているとしましょう。

とある個人はマイカーのナンバープレートにカバーをつけて読み取りにくくしています。しかしそのためのマイカーが盗まれた場合、警察に被害届を出してもナンバープレートが読み取りにくいのでマイカーを探すのに支障がでるかもしれません。
またもともと細工を施していなくとも、盗まれたあとに細工をされれば、同様に細工されているたくさんの車に紛れてしまい、探し出すのに支障がでるかもしれません。

さらにもっと悲劇的な例をあげれば、あなたの大事な家族がひき逃げにあった場合、容疑車がナンバープレートカバーをつけて読み取りにくくなっているため、車両の特定に支障がでるやもしれません。家族をひき逃げされた当人はマイカーにナンバープレートカバーをすすんでつけていたとしたら、ひき逃げした車のオーナーに対して同様にナンバープレートカバーをつけていることに関しては責める資格が果たしてあるのでしょうか。

車のドレスアップに興味がある皆さん。ナンバープレートを飾るよりも、他にドレスアップすべきところはたくさんありますよ。

2015年2月10日 (火)

(続)リスク許容度をはかる起点は元本なのか、時価なのか

(前回からの続きです)

さて前回、リスク許容度の起点となる金額は投資の元本なのか。それともその都度の時価なのかという検討について運用益がでていることを前提として比較してみました。

ではこれがもし運用損がでている状態の場合にはどちらがよいか。この場合では答えは瞬時に出そうですが一応述べてみます。

【事例】
個人投資家のXさん。投資元本が10百万円、リスク許容度が30%とします。さて今般、あいにくと運用残高は8百万円に減ってしまいました。今後のリスク許容度をみるべき起点は投資元本10百万円でしょうか。それとも現在の運用残高8百万円でしょうか。

【解答】
これは2ケースを比較するまでもなく投資元本10百万円が適当でしょう。損失が2百万円発生したのでリスク許容度の残分は1百万円です。

201502101

もしこれが損失控除後の8百万円を起点としてリスクを測れば30%控除後の5.6百万円までの下落を覚悟することになります。しかしこれを繰り返していくとやがて保有資産がジリ貧となりかねません。

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前回分とまとめて結論をいえば、リスク許容度の起点は運用益がでている時には時価、損失が出ている時には投資元本を用いた方がリスク管理としては手堅いといえそうです。

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さて過日、生活防衛資金の記事において「生活防衛資金よりも先に投資資金から取り崩すべき」と保守的な主張をしました。

関連記事
生活防衛資金で守るのは家族の生活ですか?それとも投資の元本ですか?

今回のテーマについても運用益が出ていれば時価を起点にリスク許容度でみるというこれまた保守的な提言でした。

そしてこれら記事を引用、言及いただいた他の個人投資家ブログやツイッターならびにそこでのコメント交換などを参照させていただきました。(駄ブログ記事をとりあげていただきありがとうございます。)

するとしっかりとカウントしたわけではありませんが、生活防衛資金の捉え方もリスク許容度の測り方も上記のような保守的な考えよりもむしろもっと投資に積極的なスタンスを選択する個人投資家が多いかもしれないという印象をうけました。

しかしながら個人投資家ひとりひとりにとってリスク耐性は様々です。そういった多様な集団に対してメッセージを発するのであれば、集団内のリスク耐性が低い方の存在を忖度して前々回、前回と保守的な内容としてみました。

あるいはただでさえ今は相場好調で、個人投資家の皆さんはリスク・オンをどんどん進めたがる状況かもしれなか、そういったムードに対する軽い警鐘にもなるかもしれません。

(あとがきにかえて)

最後にWATANKO自身のリスク許容度を述べておきましょう。投資元本を起点として50%までの下落がリスク許容度であります。理由は稼得して貯めたお金のせめて半分は手元に残したいという要望からです。

現在の水準でいえば投資元本66百万円の50%下落後33百万円がボーダーラインです。これは現在の運用残高1億円に対しては67%の下落を許容している計算になります。

2015年2月 9日 (月)

リスク許容度をはかる起点は投資元本なのか、時価なのか

【2月6日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

33,648千円

■損益率

51.0%

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さて今回も万年素人個人投資家目線な記事を一発いってみたいと思います。

生活防衛資金とならんで投資におけるメジャーなテーマとしてリスク許容度があります。

自分がどれだけ損失を発生しても投資を継続できるか、そのデッドラインをあらかじめ決めておこうというものです。

ところで素朴な疑問なのですが、あらかじめ決めておいたリスク許容度を用いて実際のリスク管理をしようとした時、はたしてリスク許容度の起点となる金額は投資の元本でしょうか。それともその都度の時価でしょうか。

【事例】
個人投資家のXさん。投資元本が10百万円、リスク許容度が30%とします。さて今般、長期投資の成果が実り運用残高は15百万円に増えました。
さて彼がこれから運用を続けていくうえでとらえるべきリスク許容度の起点となるのは、当初どおり投資元本の10百万円でしょうか。それともいくら投資したのか(買値はいくらであったのか)はどうでもよくて、只今現在の運用残高15百万円を起点に考えるべきでしょうか。

⇒解答A:投資元本の10百万円
リスク許容度30%なので、10百万円×(1-30%)の7百万円までの下落に耐えられます。しかしこれは15百万円-7百万円=8百万円が吹き飛んでもOKであることを意味します。時価を起点にみれば実に53%の損失を発生させても構わないということになるわけです。

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投資を行い元本に対する一定の運用益がのった場合、果たしてそれでも投資元本をベースにしたリスク許容度を維持し続行けると、視点をかえて時価でみた場合、リスク許容度をこえてリスクをとっているという構図になります。

⇒解答B:時価である15百万円
リスク許容度30%なので、15百万円×(1-30%)の10.5百万円までの下落に耐えられます。15百万円を資産価値の起点としてみれば、吹き飛んでいいのは15百万円-10.5百万円=4.5百万円までということです。

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投資を行い元本に対する一定の運用益がのった後、リスク許容度のベースを時価におくことにより、解答Aにくらべて実際にはリスクを抑制することになります。たとえリスク許容度分が全て吹き飛んでも15百万円-4.5百万円=10.5百万円と投資元本の10百万円を上回る結果は残せます。

資産運用に投下した資金10百万円を起点にしてリスクコントロールをする形に固執すると、元本に対して運用益がのってきた場合、見方によっては運用している当人も意識しないうちにリスク許容度を超えたリスクをとっていることになります。

ここまで読んで多くの人が、

「それは危険だ。リスクコントロールはあくまで解答Bのように時価でやるべきだ。」

と考えるかもしれません。そしてそれは下落リスクに対処する資産運用手法として健全でしょう。

ところで相場上昇と円安によって多くの個人投資家の皆さんには投資元本に対して4割や5割も運用益が出ていることかと推察いたします。

ならば上記解答Bの考え方にそってみれば時価ベースで膨らんでしまったリスクを減らすために保有資産を売却するなどリスクコントロールするべきです。

しかしながらインデックス投資を実践されているブログを眺めていると積極的にそのような行動にでましたという話をあまり聞きません。何があってもバイ&ホールドを貫いている姿勢が多いと感じるのはWATANKOだけでしょうか。

(つづく)



2015年2月 6日 (金)

生活防衛資金で守るのは家族の生活ですか?それとも投資の元本ですか?

【2月4日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

33,627千円

■損益率

51.0%

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(どっちのお金から使うニャー?)

生活防衛資金とは提唱者の木村剛氏の言葉でいえば「世の中で何が起きようが、会社が倒産しようが、クビになろうが、絶対に自分と家族の生活を守るための資金」ということです。

著名なインデックス投資ブロガーである吊られた男さんが、この生活防衛資金と投資資金の取り崩し優先順位づけについて記事を書かれています。

吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)
生活防衛資金の位置づけや取り扱いは、意外と難しいぞ

いざ自分や家族の身に不測の事態が生じて、一定のまとまった金額が必要になった場合、資金の取り崩し順序として生活防衛資金と投資資金のどちらが先かというものです。

ひょっとして少なくない人が「投資資金は温存し、生活防衛資金から取り崩す」と考えてはいませんでしょうか。

元本保証がないリスクを受け入れて投資に供することができる資金(=一定の損失を受け入れることを認容した資金)を温存して、生活維持の最後の砦ともいうべき生活防衛資金から先に取り崩すというのは、よく考えると生活防衛資金の本来の役割に反してはいませんでしょうか。

個人の家計において生活防衛資金を貯めること自体は、それ以外の余裕資金でもって投資をするしないにかかわらず重要な考え方です。

もし生活防衛資金なるものが不測の事態に陥った場合、投資資金よりも先に取り崩すべき資金であるならば、「生活防衛資金を先ず確保しましょう」という主旨の裏に隠されたメッセージは「世の中で何が起きようが、会社が倒産しようが、クビになろうが、『投資』をやめずに継続するために生活防衛資金を確保しよう」ということになりはしませんでしょうか。

もっと露骨に言いましょう。不測の事態とは、個人の事情のみならず災害や景況悪化などによって相場もまた下落し、投下資金も元本割れを引き起こしている状態である可能性もはらんでいます。そのような時に生活防衛のために金融商品を売却すれば損が確定する。そんな展開を回避したいという心理がここには潜んでいるかもしれません。

生活防衛資金を確保するという考え方自体は非常に堅実であります。生活防衛資金は投資資金よりも家計上、維持優先度が高い資金です。したがい不測の事態がおきた場合には先ず投資資金から取り崩すべきでしょう。

この取り崩しがあまりに多額に及び、いよいよ投資資金が枯渇した場合に、最後の砦としての生活防衛資金があるのではないでしょうか。この考え方の方が生活防衛資金の理念に沿っています。

生活防衛資金を確保されている皆さん。いかがでしょうか?

WATANKOの場合、以前から記事に書いていますが生活防衛資金はゼロです。そのかわりに不測の資金需要が生じた際には、目前にある余裕資金に加えて投資商品を必要分だけ躊躇なく解約して資金需要に充てることにしています。なにせ生活防衛資金がゼロですから選択の余地はありません。

もちろん相場状況によっては売却損が伴うことはあり得ますが、仕方ありません。もともとリスク許容度の範囲内で投資を行っていれば認容できるでしょう。

それに生活防衛資金分も投資にまわしたフルインベストメント状態により投資効率MAXであったことで理論上、最大のリターンを追求できている。後年の確定申告における損益通算でいくばくかの補填の可能性が期待できる。そしてそもそも一度に投資資金全額を取り崩すような事態にかならずしもなるとは限らず、取り崩しは限定的、ゆえに損失もまたしかり。などなども考慮の上です。


最後にもう一度。

生活防衛資金で守るのは家族の生活ですか?それとも投資の元本ですか?

2015年2月 5日 (木)

ホンダNSX、ではなくてアキュラNSX発表

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ホンダNSXの2代目モデルがデトロイトモーターショーにて発表されました。報道によると今回のNSXはホンダのアメリカ現法が中心となって開発されたとのこと。アメリカにおける高級スポーツカーマーケットの存在やホンダの高級車チャネル「アキュラ」におけるブランド戦略、一方で日本におけるスーパースポーツカーのごく限定的な市場規模を考えればさもありなんです。

ですからこの新型NSXについては日本でも「ホンダNSX」というよりも「アキュラNSX」と称した方がその成り立ちを正しく表しているでしょう。

詳しい画像や内容については以下をご参照ください。

【新型】ホンダNSX(ハイブリッド)の画像や最新情報!価格・発売日・燃費・スペック(馬力)、内装

今や日本車メーカーが生産するモデルのうち、主として海外市場向けに開発・販売され、日本市場はそのおこぼれにあずかるというケースが少なくありません。今回FMCしたNSXもそのひとつでありましょう。

写真をみるかぎりの感想ですが、いかにもアメリカモデルらしく抑揚が効いた、一言でわかりやすく表現すれば「大味でべローンとした」デザインです。昔の三菱GTOやエクリプスを想起させる印象です。またフロントエンドのディテールはややうるさく、洗練さは今ひとつでしょうか。実物を見たら印象が好転することを期待しています。

おもえばホンダのモデルでデザインが秀逸であったものとはごくごく限られます。初代NSXとてリトラクタブルのフェラーリ・フェイスでした。それにリアがとってつけたような長いトランクルーム。サイドビューのスリムさが素敵でしたが無国籍・無個性な当時の日本車にありがちなデザインでした。

先代(初代)NSX

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翻って新型NSXですが、写真をみたかぎりのデザインでは食指が動きません。世の中には1000万円クラスのスーパーカー相当モデルがごろごろひしめいています。その中でこのデザインはどれだけ個性を放つことができるでしょうか。

例えば1000万円級のミッドシップスポーツの比較対象として、たとえばBMW i8をご覧ください。1枚の写真だけでこのデザインのモダン具合、未来を先取りした感が伝わってくるでしょう。i8と比べると新型NSXがエクステリア・デザインでは明確なアドバンテージを見つけることが難しいです。

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またアメ車なデザインでいけばシボレーコルベットの方がよっぽどらしいです。ロングノーズ・ショートデッキで抑揚の効いたわかりやすいカッコよさをもったデザインです。

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新型NSXは、北米では2015年末に発売開始とアナウンスされています。日本ではそのあとの2016年に入ってからでしょうか。いざ販売となったときホンダは日本市場に対してどんなマーケティングを展開するのか興味深いです。かの地の趣向にあわせてつくられたモデルを、ありもしないあるいはごく小さなマーケットに対してどのようなマーケティングを展開するのか注目です。

ホンダにとってはNSX10台よりも、N-BOXを10万台売りたいというのが本音でありましょう。そのような中でホンダは軽自動車に比してどれくらい広告宣伝費予算をこの新型NSXにつけるのでしょうか。

一番高くつき、そして効果的と思われるのはF1マクラーレン・ホンダのドライバーであるフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンを起用したCMであることは間違いありません。(見てみたい。)

(あとがきにかえて)

新型NSXについて今回はエクステリア・デザインに絞った内容でしたが、実際に発売された折にはハードウェア考についても記事にしてみたいとおもいます。記事ではだいぶネガティブに書きましたが、印象が変わることを期待する一面もあります。


2015年2月 2日 (月)

スカイマークの破綻が銘柄選びに役立つのか

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(日本の航空自由化の象徴的存在のひとつであっただけに残念ですね。)

資産運用のビークルとして個別株を用いている個人投資家の皆さんは、いかにして個別株の銘柄選びに役立つ情報を収集しているのでしょうか。先日ツイッターで紹介された以下の記事をたまたま読んでみたのですが、このような記事で書かれたことを銘柄選びに活かしているとしたら、ちょっとビックリです。

マネーの達人 民事再生法申請の「スカイマーク」から学ぶ 株投資のおきて3つ

内容は民事再生法の適用を申請したスカイマークのような銘柄を選ばないために、これを事例として銘柄選びの教訓を記したものです。

この記事で書かれている教訓の要旨を述べると以下のとおりです。

1.社長一人で大型投資を決断したが、企業でこのような意思決定がありうるとすれば、社長の適正が重要である。

2.投資する対象企業は、身の丈に合った経営をしているか?有利子負債が多過ぎたり、新しい分野に手を出し過ぎていると感じるなら、投資対象として “NO”。

3.成果主義が大量退職を引き起こしたスカイマーク。成果主義は往々にして従業員の心を掴むことはできない。従業員に優しい企業は将来性が高い。

スカイマークの経営破綻が報じられて2日後の記事ですから、この記事のライターは発注元から「スカイマークの破綻から、銘柄選びのコツを導く内容」の記事執筆を請け負い、せいぜい1日でこれを書いたのでしょう。限られた時間で書くために着目したのはエアバスへの大型発注。ここから大型投資であったことと、社長の独断であったことの2つのネタをつくり、これに以前ニュースであった大量退職を加えて記事の骨子にしたのだろうと想像しました。

さて個別株で資産運用に励んでいる個人投資家の皆さんは、ここであげられた3つのおきてが今後の銘柄選びに役に立つと本当に思いますか?

ここにかかれた3つのおきてをもとに適切な銘柄選びができると考えていますか?

万年素人個人投資家のWATANKOにとっては以下の疑問点がぬぐえません。

▼社長の適性をできる範囲で調査する???

記事では具体的な方法として、会社HPの「社長あいさつ」や「経営理念」やネット上で信頼できる口コミを見ることをあげています。

しかしビジネスマンであれば会社HPで書かれていることなど総務部か秘書室か経営企画部かIR広報室が書いた美麗字句であることくらいは想像がつくでしょう。またもしも社長が自分で書いてノーチェックのまま掲載されたとしても社長含めた企業側による大本営発表を鵜呑みにして良いでしょうか。それに「信頼できる口コミ」とありますが、それが信頼できるかどうやって判断するのでしょうか。

社長の適性があるから良い経営成果がでるのではなくて、良い経営成果を出した社長が、適性のある社長と称えられていませんでしょうか。

▼身の丈にあった経営をしているか???

記事の執筆者自身もエアバスへの発注はその時点で株主がその契約の可否を判断するのは難しいといっているとおり、外部で素人で調査のリソースも持ち合わせていない一個人が企業が身の丈の経営をしているか否かをどうやって判断できるのでしょうか。

企業がその成長スピードをあげるためには資金面でレバレッジをかけることはよくあることです。要はそれで業績向上に結びつけばOK(勝てば官軍)であり、負ければ過剰投資と言われる始末です。このような後講釈だけから法則を導くならだれでもできるでしょう。

▼従業員に優しい企業かどうか???

まず従業員に優しいか企業かどうか客観的に判断する指標がありません。「従業員に優しい」の定義すらも曖昧です。また仮にそのような指標があったとしてもそれを外部の個人が簡単に入手できるものでしょうか。それにそもそも企業が従業員に優しいことと優秀な企業との間に本当に因果関係があるのでしょうか。

とある企業の就業環境や福利厚生が優れているというニュースと、業績好調なニュースとをたまたま結びつけて因果で語るとは安直な気がします。(逆に2つのバッド・ニュースを結びつけるケースもまたしかり。)

世の中には従業員に厳しい企業であっても業績が伸びている企業などいくらでもあるなどと、WATANKOが指摘しなくとも聡明なる皆さんならお判りとかと思います。

仮にこの3つのおきてを読んで感銘し、明日から活用しようとしても、普段別の本業に従事している個人投資家には、「社長の適性」、「身の丈な経営」、「従業員に優しい」を判断するためには相当な量の情報を収集する手間とコストがかかり、それだけでも大変でありましょう。

さらに例えばここのところ振るわないシャープやソニーについて、この3つ尺度でもって入手した情報でもってX年後に経営破たんするか否かの判定を現時点で下せますか?

今回のような記事はこれまでおきていたことを後講釈で結びつけて、銘柄選びのコツとしてさも真理のように語っていますが、現実の銘柄選びにおいてほとんど何の役にも立たない単なる空疎な読み物でしかないと判断するほかありません。

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