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2015年3月31日 (火)

長期間の投資家ではなく長期投資家を目指しましょう

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(自分が信じた投資をブレずに続ける。)


株式でも投資信託でも、はたまたFXでもと種類は何であれ、自分自身が目標リターンを得られると信じた投資であるなら、長期でじっくり取り組んでリターンがどんどん積み上げていくべきでしょう。ビバ!マイ投資。

自分にとって意中の投資の種類を定めて、これに長きにわたってブレずに継続する。これを長期投資と呼ぶならば、それは信じた投資の種類はさておき、理論上は最も効率の良い取り組みではないでしょうか。例えるならばリスクをとれる余裕資金を全額用いてただちにインデックスファンドを一括購入し、投資に供する時間を最大限与えるといった方式です。

一方で例えば株式を3年やってみたけれども思うようにうまくいかなかった。次は投資信託に切り替えて4年バイ&ホールドを行った。でもXXショック発生でこれまた退場します。そこで今度はやっぱり投資は為替の影響が大きいなと着目してFXに3年間トライしてみたもののシーソーゲーム、ゼロサムな結果に終わりました。

さて、この御仁は都合10年間とたしかに「長期間をかけて投資」をしてきましたが、いつまでたっても成果が積み上がりません。

あっちへフラフラ、こっちへフラフラといろいろな投資手法に目移りがして、とある投資を試して、目の前に重い描いた成果がでなければ別の投資を試してみる。それもうまくいかなかった場合にはまた別の投資を....とやっていると失敗の体験が積み上がるかもしれませんが、リターンは積み上がらないかもしれません。また一定期間で結果を求められるプロと異なり個人投資家がもつ大きな強みのひとつである時間もまた浪費してしまうだけでしょう。

初心者であればトライ&エラーもまた大事でありますが、ひろく知識や手法が知れ渡っており、市井の個人が取り組みやすい投資の種類は10も20もあるわけではないでしょう。

そうなれば投資のトライ&エラーについても一定の期限をもうけて、その後には自分が主に取り組む投資の種類を定めて、これにブレずに取り組むことが肝要です。

WATANKOがインデックス投資(=リスクのある金融商品を用いた投資)を始めたのは40歳と比較的高齢な年代です。そんなWATANKOにとっては、20代から30代前半の方々がブレずに「長期投資」に取り組んでいる様子をWeb上でみるにつけ、ちょっと羨ましい気持ちが湧いてきます。

確かに長期間もの間、投資を続けて来たけれど、あれこれ試しすぎて、いつまでたっても同じところをグルグルとまわっているような「長期間の投資家」よりも、目指すべきはじっくりと腰を据えて自分が信じる投資を行う「長期投資家」でありたいものですね。

2015年3月27日 (金)

信用売りは人の不幸で利益をあげることを期待する投資なので選好しません

【3月25日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

37,139千円

■損益率

56.3%

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(株価が上がると困る投資、なんか変)

さて今回も万年素人個人投資家目線な記事を一発いってみたいと思います。

とあるアンチインデックスな個人投資家のブログにて、信用売りを仕掛けたところが思惑どおりにいかずヤキモキしている様子を書いた記事を拝見しました。記事自体は半分ジョーク仕立てになっているようですが、WATANKOはこの記事を読んでちょっと信用売りについて考えるきっかけを持ちました。

WATANKOはもともと信用売りなるものには全く興味がなかったわけですが、その仕組みを知るに、これはある投資対象(銘柄)の市場における額面価値が下がるという期待に基づく「掛け投資」だと捉えました。

信用売りとは企業の株価が業績悪化や不祥事その他の事由で下落することで儲ける投資。
それはなんだか「他人の不幸は蜜の味」=「人の不幸で利益をあげることを期待する投資」です。

企業の潜在価値を信じて更なる成長とその株価への反映を期待する投資とは真逆です。そしてそのどちらも認め、これを双方活用するスタイルはほとんど丁半博打のようなものです。

雨が降ると予想すれば雨傘を買占め、日照りが続くと予想すれば日傘を買い占めるという、それは投資というよりギャンブルな有り様です。
投資とは雨や日照りにかかわらず、苗に肥料を与え続けて成長を期待する行動ではないでしょうか。

また一方で、企業の株がなんらかの理由で下落したところを買い、将来の上昇を期待するのはどうでしょうか。これも他人(企業)の不幸を起点した行動なので、信用売りと同じく人の不幸で利益をあげることを期待する投資でしょうか。

いやこれは企業の株価がその後に上がることを期待する投資です。企業の潜在的な価値とその株価への反映を信じているからこそ買うのでしょう。

信用売りの場合には取引成就のあとに株価が復活しようがさらに落ち込もうが構わないわけです。むしろ信用売りの期間中に反転上昇したら、本来その企業にとっては喜ばしいことが、投資した本人にとっては不幸でしかなくなります。

WATANKOは「企業を応援するから、そこの株を買う」という姿勢を表明することはあまり好きではありません。儲けるために投資するのが本分であるためです。企業が利益をあげてその企業価値を上げ、ひいては株価を上げてくれれば良いです。応援という言葉で包むことに違和感をぬぐえません。

しかしそんなドライなWATANKOでも、「これはないな」と思わせるのが他人の不幸を期待する投資=信用売りであり、掛け投資であります。

(あとがきにかえて)

WATANKOの記事を読んで「こいつはやはり素人だ。何もわかっていない。」と笑う個人投資家もいるかもしれません。

もし信用売りに素晴らしい理念と哲学をお持ちの方がいましたら、この万年素人個人投資家に是非それをご教示願います。

2015年3月24日 (火)

長期投資はそのゴールまで、我慢一辺倒なのか

【3月20日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

37,026千円

■損益率

56.1%

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(投資のリターンはいつ使う?)

個人投資家ブロガーの間で時折紹介される本多静六の著書「私の財産告白」は大変意義深い内容であり、他の個人投資家同様にWATANKOにとってもまた投資と人生を考えさせられる推薦図書のひとつであります。


さて上述の著書で紹介されている「本多式四分の一貯金法」ですが、これはいまさら言うまででもありませんが給与所得の1/4を天引き貯蓄する方法です。本多氏はこの方法を給与所得だけでなく、インカムゲイン(利子収入)にも適用しています。

ここでWATANKOがちょっとだけ着目したのは、インカムゲインは全額ではなくその1/4のみを資産運用に廻しており、残りの3/4は生活費に充てているということです。

資産運用の規模が大きくなってくればインカムゲインもまた増えます。そこから3/4を生活固定費にまわしていったわけです。

もともと赤貧な暮らしからスタートした本多氏にとっては年々増えるインカムゲインの上乗せにより、家計生活は徐々に楽になっていったことでしょう。コツコツ貯蓄と運用を続ける一方で目の前の消費にもきちんと気を配っていたというわけです。

ちなみにですが明治時代の金利を例にとると3~7%程度の模様です。(JETRO 郵便貯金の発展とその諸要因 第1図 郵便貯金と東京有志銀行の損貯金利子の推移

仮に5%として年間手取り給与所得の1/4を貯蓄し、金利5%で運用。その3/4を生活費に廻したとします。1/4×5%×3/4=0.94%の利子収入が翌年の給与所得に上乗せされて生活費となります。単純計算では10年後には年あたり9.4%の生活費上乗せが実現できたわけです。

実際には給与所得自体の増額、投資リターンの再投資による複利効果などもあり、生活費の上乗せはもっとハイペースですすんだと思われます。

本多氏は「本多式四分の一貯金法」にて多くの財を成したわけですが、繰り返しますが一方で資産形成の過程において日々の消費生活への恩恵も忘れていなかったわけです。

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では現代の我々はどうでしょう。投資先からのインカムゲイン含めたリターンの一部を長期投資の予定期間の途中で費消することは全くの悪なのでしょうか。

(TYPE-A)
投資の効率のためにはその中途で得たリターンはすべからく再投資に廻して、最大限のリターンを追求します。もしも単年度当たりのリターンが比較的高くない水準であればなおのこと、投資効率を最大限活かすためには全額再投資するに限ります。長期投資の最終ゴールに到達までリターンは一切欲しがりません。

(TYPE-B)
投資の成果を早速享受したいです。とりあえず見込みリターン分を頂戴しておきますから、あとは残り分でじっくり増やしてください。ひょっとしてこの先、投資元本が棄損するかもしれませんから、いまのうちに少しずつ使ってしまうのが合理的です。(幻におわるかもしれない利益を先取りする派。これはいわゆる毎月分配型投信と同じ。)

(TYPE-C)
投資のリターンを一切全て再投資に廻すことが合理的かもしれませんが、再投資一辺倒だと、投資元本をひたすら貯めて投資にまわし続けることについて、ゴール到達時の喜びだけでは投資期間中のインセンティブとしてはもの足りないです。やはり年々のリターンの一部は目の前の消費に充てたい。その喜びがまた更なる投資の継続の動機付けを強めます。

このブログにお越しになる聡明な皆さんであれば上記のうちTYPE-Bを選好する人は少ないと思われます。

それではTYPE-AとTYPE-Cではどちらでしょうか。

ひょっとして中には若い頃はひたすら投資効率を重視して年々のリターンは全て再投資に廻し、ひたすら雪だるまをつくることを是としてきた人(TYPE-A)であっても、壮年を迎えるころには人生の時間を多少なりとも意識する、仕事のキャリアや育児・教育も一定の落ち着きやゆとりを得るころになるかもしれません。

そうなると目の前の貯蓄・投資と消費の間にバランスを取りはじめようと考える(TYPE-C)ことは不思議ではないでしょう。

長期投資はそのゴールまで、我慢一辺倒なのか。いやいや長期投資の途中で、そのリターンのいくばくかを目の前の消費生活に充てる生き方は、人生の家計のうえでバランスがとれているといえるかもしれません。

2015年3月22日 (日)

家計とライフスタイルからみたマイカー保有の是非にかかわるまとめ

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(WATANKOが若い頃、デートに車は欠かせないアイテム...今はどうでしょう。)


家計(節約)に関する記事で住宅、保険、教育そして介護とならぶ大きな出費テーマとして自動車があります。たいていはマイカーを保有する/しないによって家計に与える影響がどれくらい異なるのかという視点でとりあげられます。そしてマイカーは他の交通手段と比較された結果、保有は経済面では不利ですという筋書きです。

この類の記事を見かけるたびにWATANKOは「世の中のたいていの場合、便益の量・質とそれを叶えるためのコストは正比例する」と唱えているにすぎないと考えます。「牛丼の並盛よりも、(量が多い)特盛の方が値段は高い。」「1,000円の散髪屋よりも、6,000円払うヘアサロンの方が料金は高い。」と同様というわけです。

さて、そこで家計やライフスタイルの視点からマイカー保有の是非を語る際のポイントをいくつかあげてみます。

(1)比較の前提となる便益の需要をそろえるべき

牛丼の選択であれば、食欲を満たすためにはどれくらいの分量が必要か。美容を気にかけるのであればヘアケアにどれくらいの頻度とサービス水準を求めるのか。

自動車についても、当人にとって一体どれくらいの需要(利用頻度・用途とそれを叶える性能・機能)が必要なのか。まずそこを明確にしてから、それを満たすための必要十分な手段を複数比較するべきです。

質が良く、量が多い便益をもたらす商品・サービスは当然ながら費用がかかります。

上記(1)の関連記事
カーシェアリングとマイカー保有-へんてこな比較
(続)カーシェアリングとマイカー保有-へんてこな比較
マイカー保有と代替手段を比べる時には前提条件をすり替えないでほしい

(2)マイカー保有の代替としてかかる出費とあわせて総合的に比較する

交通の便が悪くマイカーが必要な地方都市に比べて、交通手段が充実している都心部に住んでいればマイカーは不要であり、その費用もかかりません。

しかし一方で地価の高い地域に住んでいるため住居コストがその分かかります。物価もたいていの地方都市よりは高いでしょう。生活全体にかかる固定費という視点からみれば、マイカー保有の有無による違いは、案外少ないかもしれません。

(3)マイカー費用のうち生活必需品に相当する分を控除して、その贅沢さを正しく捉える

マイカーを保有する場合、その全てが贅沢というわけではなく生活必需品としての側面を含めている場合が少なくありません。これは分けて考える必要があります。

例えばある程度の積載能力と走破性をもつミドルクラスのSUVの選択肢としてトヨタRAV4(車両価格2,211千円)があります。一方、同種商品でプレミアムモデルともいうべきレクサスNX(車両価格4,280千円)があります。このふたつを比べればNXは明らかに贅沢品でしょう。しかしここで贅沢な出費として捉えるべきは4,280千円ではなく、RAV4(生活必需品の分)の2,211千円を控除した残りの2,069千円であります。

レクサスNXとRAV4の場合では大分差がありましたが、普段、マイカーの贅沢分として2,000千円以上も上乗せする人がそれほどいるでしょうか。せいぜい500~1,000千円としたら10年償却なら年あたり負担は50~100千円です。これが目の飛び出るほどの贅沢でしょうか。

ちなみにマイカーをもう全くの生活必需品、日々の下駄車として扱い、徹底的に安く保有したいならば300千円程度の底値の中古車を2年の車検ごとに乗り換える方法を推奨します。

上記(2)、(3)の関連記事
自動車の保有コスト
(続)自動車の保有コスト

(4)マイカーを保有して使いこなすライフスタイルに価値を見出すか否か

上記にあげてきた視点を考慮した上であっても家計を抑えるためにマイカーを保有しないライフスタイルを選択することは、経済合理性の面から言えば真っ当な選択かもしれません。しかしマイカーを保有して、それとともに暮らすことはQOL(Quality of Life)を豊かにするひとつのスタイルです。

上記(4)の関連記事
自動車保有の有無はライフスライルを変えている
(続)自動車保有の有無はライフスライルを変えている

以上いくつかのポイントをあげてみましたが、正直に申し上げればWATANKOとて車好き、マイカー保有派なので、そのバイアスがゼロとは言い切れません。

しかしながら、だからこそ「所詮は車好きだからマイカー保有を支持するのだろう」という声に対して、理詰めでかつ一定の合理性をもって応えたいと考えました。これまで駄ブログにて客観的な見方、適切な捉え方を自分なりに唱えてきました。

僭越ではありますが、マイカー保有について悩んでいる個人投資家の皆さんに少しでも役立つメッセージが送れたとしたら幸甚であります。

(あとがきにかえて)

この記事を書いてみて、ふと考えました。

ちょっとお金をかけた、こだわりがあるマイカー保有というライフスタイルは確かに贅沢であり、節約と長期投資にとってはマイナスかもしれません。しかし長期投資を行う上で、その途上における経済的なインセンティブは果たしてオール悪なのでしょうか?

次回記事「長期投資はそのゴールまで、我慢一辺倒なのか」

2015年3月20日 (金)

2015年3月の積み立て購入商品

【3月19日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,747千円

■損益率

55.7%

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3月も下旬に入り、大分暖かくなってきました。もうすぐ桜咲く季節ですね。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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さらに3月の仕入れの結果、2月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2015年の分のみの表記としています。

201503313

WATANKOは月次で積み立て購入をしていますが、手動なのでいつも忘れがちになり、だいたい25日前後にあわててSBI証券で注文しています。今月は仕事が猛烈に忙しいので、積み立て購入を忘れまいといつもより約10日くらい早めに注文しました。

さてところで今月の集計をしてみて、日本株式の平均購入単価は絶賛上昇中ですが、先進国株式と新興国株式のそれは、ここ数か月とくらべて月次の上昇幅が少なくなってきたことに気がつきました。

積み立て投資を続けることで徐々に資産残高が多くなってきているため、同じ月次購入額でもその購入単価が平均購入単価に与えるインパクトは希薄化してきているのはわかるのですが、ひょっとしてそろそろ相場の反転にさしかかっているのでしょうか。

あ~基準価額をチェックすればわかることですが、それすらする時間もないくらい仕事が激忙です。

2015年3月18日 (水)

BNDからの2015年3月分分配金+今月の債券雑感(外貨MMF売却)

【3月16日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,047千円

■損益率

54.6%

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WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2015年3月分の分配金が入金されました。今月は税引き後で233.12ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

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続きまして債券に関する雑感です。

これまでBNDからの分配金は外貨MMFに換えて保有してきました。その外貨MMFですが、皆さんご存知のとおりこれまで売却益は非課税扱いでした。外貨MMF自体のリターンは大した水準ではありませんが、為替相場によっては為替差益を得ることがあり、それもふくめて売却益は非課税というメリットがありました。

しかしそのメリットも2016年の税制改正でなくなります。そこで今この1ドル120円を超えている時期を自分にとって十分な円安局面ととらえて外貨MMFを売却しました。

さかのぼればおよそ7年前に海外ETFを購入後に余った外貨(当時、1ドル105円くらいで為替取引)や、その後の海外ETFから得た分配金外貨をもって外貨MMFを購入してきました。あまり外貨MMFで儲けようという気持ちはなく、証券口座の預り金よりもはマシですねというくらいの気持ちでした。

しかしここにきて税制が変わるとなれば、処分の契機です。これでまたWATANKOのポートフォリオはひとつスッキリ整理できました。

なおBNDからの今後の分配金を用いてさらにBNDを買い増しする考え方もありますが、WATANKOは自身のポートフォリオにおいてこれ以上、先進国債券のシェアを増やすつもりは全くありません。したがい分配金(外貨)は目下、円安局面であることからさっさと円転してインデックス投信の積み立て原資に廻すことにします。

2015年3月16日 (月)

2015年F1開幕だけど、退屈なシーズンの予感

F1の2015年シーズンが先日開幕しました。WATANKOは1970年代のニキ・ラウダとジェームズ・ハントがチャンピオンを争った頃からのF1ファンです。歴代で一番好きなF1ドライバーは、長年のF1ファンの多くと同じくあのブラジル人であり、現役ドライバーでは彼の系譜を受け継ぐキミ・ライコネンがイイですね。

開幕戦のオーストラリアGPを観たかぎりでは、昨年同様、今年もメルセデスチームの独壇場になりそうな予感が漂っています。ほぼ1チームが抜きんでて速いシーズンはもう2009年のブラウンGP以降6シーズンも続いています。それでも昨年は圧倒的に速いメルセデスの中にあって2人のドライバーが終盤までチャンピオンを争っていたので盛り上がりました。しかし今年はどうでしょうか。昨年チームメイトに敗れたロズベルクは、かつてのマーク・ウェーバーのように2nd確定ドライバーになってしまうのでしょうか。

他チームについて、フェラーリは昨年よりも速いかもしれませんが、それでもレッドブルやウィリアムズと3位表彰台を争うのがせいぜいか。大番狂わせを引き起こせるかはベッテル次第でしょう。

ちなみにF1に限らず往年のレースファンであるならば、マルティニ・カラーのウィリアムズはどこからみてもカッコ良いと思うのはWATANKOだけでしょうか。

さてWATANKOも含め日本人ならガン推しのマクラーレン・ホンダですが、マシンの実力ではほぼ最後尾からのスタートです。トークン(マシン開発を許されるクーポン券みたいなもの)を速攻で全部使い果たしてもどこまで速くなるのか。ただただ祈らんばかりです。

それにしてもマクラーレン・ホンダが復活し、しかもあのフェルナンド・アロンソがドライブするなんて3年前には想像もつかなかったことです。アロンソはJBとならんで日本のファンが多いですし、ホンダも相当なプロモーションをかけてくるので今年の日本GPは昨年よりも盛り上がること必至でしょう。

でもシーズンを通してみればメルセデスが圧倒的に速く、その中でもハミルトンがロズベルクを引き離し独走状態。マクラーレン・ホンダは辛抱の連続となれば退屈なチャンピオンシップとなってしまう予感がぬぐえません。

フェラーリ、そしてマクラーレン・ホンダよ。シーズンを盛り上げるためにも頑張ってください。

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さてF1については1970年代、1990年代と日本でブームが起きるときまっていくつかのマンガが発表されました。その中で唯一絶対おススメなのが、村上もとかの「赤いペガサス」です。マンガとしては古典の部類に入るかもしれませんが、この作品にはF1における、

新興チームの苦悩、予選突破、チーム内のNo.1をめぐる争い、人種差別、先輩ドライバーとの確執、マシン開発、元チャンピオンドライバーとの争い、スポンサーの圧力、フライングスタート、レースの駆け引き・戦略、新タイヤの採用、ポールポジション争い、後輩ドライバーの台頭、雨のレース、怪我からの復帰、様々なレースアクシデント、レースと死、そしてワールドチャンピオンシップ争い

・・・と、F1に含まれるおおよそすべての事象が盛り込まれたオールイン・ワンなF1マンガです。

1970年代に発表された作品ですが、いまだにこれを超えるF1マンガは見当たりません。(もしどなたがご存知でしたら教えていただきたいです。)

まだ未読なF1ファンの方には是非おすすめの名作です。

2015年3月14日 (土)

(続)分配金発生で損なわれる複利効果とは一体いくらの話なのか@Refain2015

(前回からのつづきです)

長期投資を実践する個人投資家であるならば、投資元本の運用途上で得たリターンは再投資に廻して複利効果で雪だるま式にふやしてほしいものです。さてところで分配金の発生によって複利効果は一体どれくらい損なわれてしまうものなのか、前回試算してみました。

(金額単位:千円 以降同じ)

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なお、もちろんながらこの試算は順調に右肩あがりで運用が進んだ場合のケースにすぎず、実際の運用は相場の騰落に晒され続けていくこでしょう。いつも3%、5%のリターンが出るわけではありません。したがい分配無し投信を選んだからといって、複利効果の金額インパクトが今回試算の水準どおりになるかは未知数なのが現実であります。

さて次にファンドのコストを絡めて見てみます。

ファンドの年間コストについては、先日の記事とそれに触発された他のブロガーの皆さんの独自試算の結果を踏まえて、以下の水準を設定してみます。

1.インデックス投信を中心とした場合:0.5%
2.ETFを中心とした場合      :0.2%

分配金無し/分配金有り・再投資に対してリターン3%、5%ごとにそれぞれ上記2ケースの年間コストパターンを試算してみました。

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分配金無しの方が、複利効果を活かして資産残高を増やしているため、それに連動して20年間のトータルコストが分配金有り・再投資よりも増えているのは致し方ないところです。

むしろここで浮き彫りにあがったことは商品選びにおいて、分配金無しと分配金有り・再投資の選択よりも、コスト差の方がトータルリターンに与える影響が大きいという事実です。

試算には加えませんでしたが、もし年間コストがアクティブ投信のように1.5%の水準であったとしたらどうでしょう。0.5%のケースの3倍程度かかるとみなせば20年間トータルで4,000千円前後かかることになります。年間1,000千円を積み立て投資を行い、20年間で20,000千円を運用します。元本の平均残高は単純計算で10,000千円です。この運用規模に比して4,000千円前後かかるわけです。コンパクトカークラスの普通車を20年間で3回買うことができます。

やはりコストはリターンを大きく左右する要因であります。リターンを劣後させないためにローコストな商品選びが必要であり、それは概ねの場合、事前に把握できます。

日本で公募販売されている投信のうち、ローコストな商品を選べば高い確率でインデックス投信にたどり着きます。そしてインデックス投信を選べば大抵の商品は無分配ないし分配回数がミニマムなものにあたり、投資の効率面からみてもこれまた良好とあいなるわけです。

2015年3月12日 (木)

分配金発生で損なわれる複利効果とは一体いくらの話なのか@Refrain 2015

【3月10日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,328千円

■損益率

55.0%

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投資信託の分配金とは資産運用の考え方によって善悪が入れ替わるものであり、とても興味深いです。

通常は金利や配当と同様に定期的なリターンとして、これが払い出されることは保有者にとってとても喜ばしいことであるように金融機関の窓口、マネー雑誌、さらにはネット証券によって喧伝されています。(注:特別分配金については論外であることは言うまでもありません。)

しかしながら長期投資を実践する個人投資家であるならば、余裕資金を用いて時間をかけてじっくり増やそうとしているのに、せっかく得たリターンを運用の途上でわざわざ払い出されても困ります。投資対象からのリタ―ンがあれば即、再投資に廻して複利効果で雪だるま式にふやしてほしいものです。

・・・ところでそもそも複利効果とよくいわれますが、それは分配金の発生で一体どれくらいその効果が減ってしまうものなのでしょうか。

無分配のファンドと、分配金が支払われてこれを再投資に廻した場合とを比較して、分配金(相当分)への課税が都度発生することによるトータルリターンに違いを簡単ながら試算してみます。

<設定条件>

1.初年度に元金1,000千円を投資してスタート。2年目以降同じく1,000千円/年を投資します。合計20年間で累計20,000千円を運用します。

2.分配金無しコースでは1年後から20年後にかけて各年度で全額売却した場合の元本+税控除後リターンの金額を表しています。

3.分配金有り・再投資ケースでは分配金は年1回、当期のリターン全額を払い出し対象とします。同じく元本+税控除後リターンの金額を表します。

4.税率は20%。売買手数料、信託報酬など各種コストは考慮しません。

5.リターンは年間平均3%、同5%を想定します。

(金額単位:千円)

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このスケールでは分配金無しと分配金有り・再投資とではほとんど違いがわかりませんので、15年目~20年目をクローズアップしてみます。

201305192


20年後の累計リターンを比較しますと以下の通りです。

<3%リターンの場合>

201503111

○分配金無しケース
 6,141千円

●分配金有り・再投資ケース
 5,896千円

分配金無しに比して分配金有り・再投資は20年間累計リターンが▲245千円、▲4.0%です。金額を20年間で均等割りすると1年あたり12千円少ない計算です。

<5%リターンの場合>

201503112

○分配金無しケース
 11,775千円

●分配金有り・再投資ケース
 10,969千円

分配金無しに比して分配金有り・再投資は20年間累計リターンが▲806千円、▲6.8%です。金額を20年間で均等割りすると1年あたり40千円少ない計算です。

さて、皆さんはこの差をどう捉えるでしょうか?

分配金分無しと分配金有り・再投資を比べると、その差は無視できない金額ともいえますし、許容できる程度の話ともいえます。

ここは人によって見方が分かれる金額水準ではないでしょうか。

(つづく)

2015年3月10日 (火)

【補稿】自分の資産運用のコストを「みえる化」してみたら

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(ややや、このPV数は一体)

前回記事『自分の資産運用のコストを「みえる化」してみる』は著名ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」の記事(資産1000万円どころか1億円近くなると、ますます運用コストが重要になってくる)にて紹介いただきました。

またこれまた著名ブログのホンネの資産運用セミナー(ポートフォリオ全体の実質維持コストは約0.24%(確定拠出型年金を除くと約0.20%))やPassiveな投資とActiveな未来(【訂正あり】自分の運用コストを計算した結果見えてきたものはとんでもない大きなものだった!)でブロガーご自身のケースを紹介いただいたりと、いろいろと反響を頂戴いたしました。ありがとうございます。

このほかにもTwitterなどでも直接・間接ふくめて何度か引用いただいたこともあり、その内容は興味深いものでした。上記のブロガー以外にも自分のポートフォリオの年間コスト(%)を試算された方もいた模様です。概括するとポートフォリオをインデックス投信で組成している方は0.4~0.5%、ETFを中心に組成している方は0.2%前後といった水準の模様です。

インデックス投資を実践されている方々は、インデックス投信でもETFでも各アセットクラスでの最安値商品をご存知であり、それらを選択していると思われることから、各人のアセットアロケーションの違いは多少あったとしても大きくみれば年間コストのバラつきはないかもしれません。

また上記の中には運用会社等に支払うコストだけでなく税金もコストとして捉えて併せて考える視点や、単年だけでなく複数年・長期に渡る精査をすべきという視野の提示もあり、本テーマの広がりを感じさせました。

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さて金融商品というお金を増やすビークルを選ぶ以上、そのお金を減じてしまう原因となるコストはやはりミニマムにしたいと考えるのは当然でありますが、さらにはお金を増やす効率性にも気をくばることも両輪の輪のごとく大事であります。

投資(収益獲得)の効率を語る上で重要な点のひとつは複利効果。その効果の最大限の発揮のために支払うものはできるだけあとにするという鉄則があります。(資金運用における信用取引、いわゆる“売掛金・買掛金”のまたそのひとつ。)

税金もまたしかりであり、忠実な納税者たらんとすることは重要ですが、せめてその時期くらいは自身で差配したいものです。

通常ファンドから分配金をもらい、その都度税金を支払ってしまうよりは、分配金が支払われずにその分の原資はできるだけ繰り延べされて後払いになる方が投資の効率がよいとされます。

これは別に金融リテラシーがなくとも普通のビジネスマンならすぐに合点がいくことでありますが、はたしてそうして税金を後払いにした結果として、都度支払うケースに比して一体どれくらいの違いがでるものなのでしょうか。

次回はこの疑問について簡単な試算でもって確認してみたいとおもいます。

(あとがきにかえて)

WATANKO「前回の記事はPV数がドカ盛りだったよ。やっぱり著名ブログでとり上げられるとアクセスが凄いね。」

WATANKO妻「あら、それだけじゃあないわよ。私が毎日昼間、自宅PCからこのブログにアクセスしてF5キーを連打していたのよ。気がつかなかった?」

WATANKO「!!!」

WATANKO妻「ブロガー夫をもつ糟糠の妻というわけね。資産運用頑張って頂戴。」

2015年3月 7日 (土)

自分の資産運用のコストを「みえる化」してみる

【3月6日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,324千円

■損益率

55.0%

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セコム、してますか? コスト、見えてますか?)

インデックスファンドはアクティブファンドに比べてコストが低いからといってもタダではありません。インデックス投資におけるコストについては、たいていは信託報酬(%)でもって語られることが多いでしょうが、たまには金額で押さえてみて、もっと「見える化」しておきたいものです。

そこでWATANKOの直近2月末の資産残高をサンプルとして、インデックス投資にかかるコストを試算してみました。

各インデックス投信のコストデータについて、今回は相互リンクさせていただいておりますますいっちと世界分散投資?の中にあるいくつかの投信コスト比較記事から引用させていただきました。

2月末時点をベースとしたWATANKOのリスク資産残高85,523千円に対する運用コストは以下のとおりです。

Notes)
1.金額単位は千円
2.年間コストについて海外ETFは経費率、それ以外は実質コスト(税込)

201503071

2月単月では34千円です。この資産残高のまま1年間運用したと仮定すると単純年換算では408千円、0.48%になります。これが分散投資とインデックス連動のために支払うコストであります。

月額34千円というと、月々の水道光熱費と同等でしょうか。あるいは倹約家ですと通信費も賄えるかもしれません。

一方で同額のリスクマネーをもしアクティブ投信で運用したらどうでしょうか。年間コストを税抜き1.5%(税込1.62%)とおいた場合、月額117千円、年額1,408千円です。ワオッ、軽自動車が買えます。

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ところで投資信託のコストは通常、日々において天引きされており、保有者は自分の保有商品についてコスト控除後の資産残高を眺めている状態です。それゆえにコストのインパクトがピンとこないという方が少なくないでしょう。

それはちょうどサラリーマンが自分の給与から所得税、住民税および各種社会保険料を源泉徴収されているため、痛税感を感じにくくなっているのと同じであります。

関連記事
痛税感は自分で直接支払わなきゃわからない

実務面を全く無視して言わせてもらうならば、投信のコストについて基準価額からの天引きではなく、別途月々(あるいは半年ごと、1年ごと)に運用会社から請求される仕組みになっていれば、保有者もその投信の保有にあたって一体どれだけのコストを負担しているのかを実感できるのではないでしょうか。

とくに保有する投信の評価額が元本を割り込んでいるときなどは、評価損に加えて別途コストを請求されるという泣きっ面に蜂状態となり、保有者は投信のコストにもっと関心を高めるかもしれません。

(あとがきにかえて)

昨年末から投信のトータルリターンの通知が義務付けされましたが、これは投信の保有者に対して投信の運用の実態をより正確に伝えるための工夫です。同様にコストについてもどれくらい負担しているのかもっとわかりやすい開示をするべきでしょう。

商品やサービスには通常、明確な値札がついているものです。

2015年3月 5日 (木)

2014年確定申告(Pay Tax for 2014)

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(毎年の納税額と投資のリターンは、はたしてどちらが多いのか...)


WATANKO家の2014年の確定申告について、毎年申告業務を委託している地元の税理士と先日打ち合わせを終えました。近日中に申告完了することでしょう。

その地元の税理士Nさんはもともと地元の農協と取引がある税理士であり、その縁でWATANKOの亡父と知り合い、以降父が生前の間、確定申告を委託していました。

やがて父は自身の心身の衰えを察知してか、今から13年前の2002年にNさんをWATANKOに引き合わせました。そして翌年以降、WATANKOが父と母、両者が亡くなってからは自分自身と妻の不動産賃貸業の収入にかかわる確定申告をずっとNさんに委託してきています。もちろん父母の死去に伴う相続税の申告や関連手続きもお願いしてきました。

したがってNさんは長年のWATANKO家の資産管理のパートナーの一人であるわけです。

2014年のWATANKOと妻の確定申告は、4月に消費増税があった分収入がやや変動したことを覗けば例年と変わりのない内容でした。

さてこれで終わっては記事として乏しいので、ちょっとNさんについてふれておきます。

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Nさんは典型的な税務署上がりの税理士であり、若き頃は都内で働いていたこともあったそうです。お年ははっきりきいたことはありませんが60歳くらい。権威をかざしたりすることはない、いつもニコニコな方であり、申告の打ち合わせで会う時には色々な税務の話を交えながら楽しく談笑しています。

Nさんは節税テクニックをあれこれ、これでもかと駆使するタイプではなく、豊かな実務経験に裏打ちされた伝統的で堅実な仕事ぶりといった印象です。長年、WATANKO家の各人申告を受託しているため、その内容には精通しており毎年申告のシーズンになるとWATANKO側の申告準備にかける手間は最小限で済みます。

具体的にはWATANKOが自家製の簡単な収支明細(前年度を更新するので、ひとり分を30分程度で作成完了)と添付する各証憑を揃えてNさんに渡すだけであとの申告書の作成提出までNさんが全て行ってくれます。

あたりまえと言えばそれまでですが、こちらが把握、整理しやすい体裁にまとめたものを渡すだけで、それを遺漏・誤謬なきよう申告書に落とし込んでくれるため助かっています。

なおWATANKOの場合、給与所得と不動産賃貸所得とを合わせた総合課税の申告だけでなく、ここ数年は海外ETFの売買や収益分配金に伴う税還付のための申告分離課税の申告も行っており、これについてもNさんに動機と仕組みを簡単に説明しただけで、後はNさんに間違いなく手続きしてもらっています。

とくにWATANKOは2年前から年度末にとても繁忙になる部署に異動しており、今年の1月も年始休業明け以降、2日間しか休日がありませんでした。かように繁忙な状況なので確定申告のシーズンに直面しても自分と妻の申告作業になかなか時間が割けません。

したがって最小限の手間でだけで後は確定申告をきちんとこなしてくれるNさんのパフォーマンスにWATANKOはとても満足しています。

また日頃の不動産賃貸や証券投資にかかわるちょっとした税務相談にも応じてくれるところも助かっております。

ところでよその税理士(法人)事務所では、確定申告業務を受託すると顧客である個人に対して事務所側が用意した書式に申告にあたっての必要事項を綿密に記載させるというところもあるようです。そこではその書式に書かれた内容を申告書にそのまま転記すれば、同書がほぼ自動的に仕上がるという体裁になっています。

個人がそこまで詳細に記載された書式を作らされているのであれば、いっそ自身で申告書そのものを作成できるわけであり税理士に委託する必要性が薄れてきます。その場合、その税理士の付加価値は乏しく、一体何のために報酬を支払っているのかわからなくなってきます。

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なおいっときWATANKOは税理士の切り替えを検討したころがありました。やはり取引があるアパート建築・管理会社とタイ・アップしている税理士(法人)事務所であり、節税や相続税対策のセミナーをよく開いたりして集客しています。そこはアグレッシブな節税対策やそのための法人成りを勧めてくることが多いです。

WATANKOも節税に魅かれて切り替えを検討したのですが、その節税テクニックがお粗末な内容であったこと、法人成りを前提とするスキームになっていることなどから、熟慮のすえ切り替えをやめました。

関連記事
税理士にもとめるものは何か 【Refrain 2012】


(あとがきにかえて)

親族やかなり親しくて信頼がおける友人等の中に医者、弁護士、不動産業者、保険代理店、そして税理士がいるととても頼りがいがあります。こういった存在は個人の人生における様々なリスクや課題に対処するにあたってとてもありがたいですね。

2015年3月 3日 (火)

2015年2月末運用状況

毎月末に運用状況をこうして記事に掲げていますが、内訳を作成していく時点でだんだんとやっかいになってきました。

何がやっかいかというと、ETFから発生した収益分配金や一度売却して得た利益でもって商品を再購入する際の元本と評価損益はどう表すべきか。

例えば先進国債券クラスのBNDの収益分配金でもって、日本株式のニッセイ日経225インデックスを購入して、その分の評価益がでてきた場合、アセットクラスごとの損益はどう表記すべきか。BNDの収益分配金はあくまで先進国債券アセットのリターンである一方、それを再投資して得たリターン分は日本株式アセットのリターンに帰属させる?そうやって元本とリターンをいちいち分けて遡ってアセットに帰属させていくと、目の前の証券口座の記録との乖離がすすんでわかりにくい状態がどんどん加速していきます。

いっそどこかで証券口座上の最新の記録のみで運用状況を報告する形式に換えるかもしれません。

このような悩みを最小限にするためにもインデックス運用は無分配投信をバイ&ホールドするのが一番良いですね。

というわけでインデックス投資を初めてちょうど7年が経ちました。2015年2月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは119.19円/ドルです。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金
評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等。
なお日本債券アセットに属する極低リスクのインデックス投信(暫定的な所有分も含む。)や外貨MMF、SBIポイントで還元された現金もここに含みます。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。

◆評価記号の内容は以下です。
◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+5.0%~ ▲5.0%
×:▲5.5%~

201502284

売却済みファンドの履歴は以下のとおりです。

201502285

続いてファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201502286

さらに「わたしのインデックス(my INDEX)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均りターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●過去平均リターン
6.5%(6.5%)

●リスク
12.8%(12.5%)

●シャープレシオ
0.51(0.52)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●購入元本+投資待機預金元本分
66,000千円(66,000千円)

●評価損益+確定損益分
36,711千円(33,771千円)

●運用期間
84ヶ月(83ヶ月)

●元本平均残高
42,466千円(42,183千円)

●平均年間利回り
12.3%(11.6%)

<概況>

1月末に1億円を割り込んだと思ったら、2月末はあっさり回復どころか12月末をも上回ってしまいました。でも3月末はまた下がるかもしれません。(権利落ち後の売却が多発するか?)

資産運用のゴールはまだまだ先です。東海道新幹線の東京-新大阪間でいえば、まだ静岡を過ぎたあたりです。途中でスピードが上がろうが下がろうが気になりません。とにかく目標に向かってまっしぐらに積み立て投資を続けるだけです。

ではなぜ毎月末に運用状況を掲示するのかというと、それをもう全く気にならなくなった自分の気持ちを毎月再確認することと、暴落時に安値買いが出来た時にどこまで運用成績が良くなるか確認してみたいという単なる記録の意味合いからであります。

長期投資を続けるためには、毎月の資産残高をいちいち気にしないくらいの鈍感力が必要かもしれません。

(あとがきにかえて)

WATANKO妻 「むすびの言葉は前回記事と同じじゃないの。手抜きだわ。」

WATANKO 「え、毎月のルーティン記事まで読んでくれているの?」

WATANKO妻 「だってあなたの資産運用の結果でもって、私が入居できる有料老人ホームのグレードが決まりますから。」

WATANKO 「!!!」

2015年3月 1日 (日)

2015年2月の積み立て購入商品

3月に入ってしまいましたが、前月2月の積み立て購入報告です。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

201502282

さらに2月の仕入れの結果、1月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

Notes)表中の金額単位は円です。

201502283

先月よりNISA口座の分もあわせて掲示するようにしました。なおNISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2015年の分のみの表記としています。

さてWATANKOはこうして毎月の積み立て購入を行い、その月々の購入単価とその累計である平均購入単価を記事として掲載しています。

しかしながら一方で8年も積み立て投資を続けていると単月の購入単価の高い/安いや平均購入単価はほとんど気にならなくなりました。いや正確に言えばインデックス投信を積み立て投資して4~5年くらいまでは結構気にしていました。

ところが保有商品の整理のために一部商品を売却した後の同種商品の追加購入、さらには軽減税率の適用終了時にクロス取引した際に、基準価額の高低を気にせずにかなりの数量の投信を再度購入しました。そのようなファンドの買い替えを経験してからは平均購入単価を気にしなくなりました。

例えば外国株式インデックスeについて、以前は平均購入単価を気にしていました。ところが上述の事情でeMAXIS先進国株式やETFのTOKを売却して、その資金でもって外国株式インデックスeを数百万円、一気に追加ドカ買いした時にはもう平均購入単価をチマチマ気にすることをやめました。

ではなぜいまだにこの購入記事で平均購入単価を掲示するのかというと、それをもう全く気にならなくなった自分の気持ちを毎月再確認することと、暴落時に安値買いがどこまでできるか確認してみたいという単なる記録の意味合いからであります。


長期投資を続けるためには、平均購入単価を気にしないくらいの鈍感力が必要かもしれません。

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