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2015年3月14日 (土)

(続)分配金発生で損なわれる複利効果とは一体いくらの話なのか@Refain2015

(前回からのつづきです)

長期投資を実践する個人投資家であるならば、投資元本の運用途上で得たリターンは再投資に廻して複利効果で雪だるま式にふやしてほしいものです。さてところで分配金の発生によって複利効果は一体どれくらい損なわれてしまうものなのか、前回試算してみました。

(金額単位:千円 以降同じ)

201503141_2

なお、もちろんながらこの試算は順調に右肩あがりで運用が進んだ場合のケースにすぎず、実際の運用は相場の騰落に晒され続けていくこでしょう。いつも3%、5%のリターンが出るわけではありません。したがい分配無し投信を選んだからといって、複利効果の金額インパクトが今回試算の水準どおりになるかは未知数なのが現実であります。

さて次にファンドのコストを絡めて見てみます。

ファンドの年間コストについては、先日の記事とそれに触発された他のブロガーの皆さんの独自試算の結果を踏まえて、以下の水準を設定してみます。

1.インデックス投信を中心とした場合:0.5%
2.ETFを中心とした場合      :0.2%

分配金無し/分配金有り・再投資に対してリターン3%、5%ごとにそれぞれ上記2ケースの年間コストパターンを試算してみました。

201503142

分配金無しの方が、複利効果を活かして資産残高を増やしているため、それに連動して20年間のトータルコストが分配金有り・再投資よりも増えているのは致し方ないところです。

むしろここで浮き彫りにあがったことは商品選びにおいて、分配金無しと分配金有り・再投資の選択よりも、コスト差の方がトータルリターンに与える影響が大きいという事実です。

試算には加えませんでしたが、もし年間コストがアクティブ投信のように1.5%の水準であったとしたらどうでしょう。0.5%のケースの3倍程度かかるとみなせば20年間トータルで4,000千円前後かかることになります。年間1,000千円を積み立て投資を行い、20年間で20,000千円を運用します。元本の平均残高は単純計算で10,000千円です。この運用規模に比して4,000千円前後かかるわけです。コンパクトカークラスの普通車を20年間で3回買うことができます。

やはりコストはリターンを大きく左右する要因であります。リターンを劣後させないためにローコストな商品選びが必要であり、それは概ねの場合、事前に把握できます。

日本で公募販売されている投信のうち、ローコストな商品を選べば高い確率でインデックス投信にたどり着きます。そしてインデックス投信を選べば大抵の商品は無分配ないし分配回数がミニマムなものにあたり、投資の効率面からみてもこれまた良好とあいなるわけです。

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コメント

投資(リスク資産)の複利効果は、シュミレーションが(一般的に)右肩上がり相場を想定している為、正確なものとは言えません。
これに対して、コストは目に見えてわかるものであり、新商品が出ればその都度安くなるのが競争原理であります。
投資成績ははっきり言って運、、です。
これに対してコストは事前に、、、、わかる。

真の賢さ(確率)は、ココが肝であると思います・・

預金王さん

コメントありがとうございます。

色々考慮すると国内ETFにもっと頑張ってもらいたいところです。

この記事へのコメントは終了しました。

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