不動産賃貸トラブル@2015のその後-ひとまずの報告
(薬局の事業譲渡もうまくいきそう!?)
遠距離通勤のWATANKOにとって週末は大変貴重な48時間です。金曜の夜に組んだスケジュールに従って、朝の6時から雑用こなしモード全開です。一方でせめて夜にはゆっくり過ごしたいところですが、往々にして今度は稼業ともいうべき不動産賃貸業にかかわる仕事や関係先とのアポイントが入ることがしばしばです。
さてWATANKOの保有物件の賃貸先のひとつに薬局がありますが、そこの借り主(事業主)Dさん(仮称)が病気治療を理由の事業撤退することなったことを先日記事にて取り上げました。
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今年もやってきた不動産賃貸トラブル-借り主が病気治療のために事業撤退
その後3週間くらい経ってから借り主Dさんから連絡が入り、事業の譲渡先が無事内定したのでWATANKOへの引き合わせならびに契約関連について打ち合わせたいとのこと。
そこで昼間雑用でクタクタになった体をなお引きずって、週末の夜にDさん、そして譲渡先の会社の関係者と打ち合わせしてきました。
結論から言うと、先方から聞いた話を総合するかぎりでは、Dさんから譲渡先への円滑な事業移行は期待できそうです。
譲渡先や今回の譲渡スキームについて概略すると以下のとおり。
1.譲渡先は株式上場している総合医療サービスの大手。調剤薬局のM&Aを多く手掛けている実績あり。
2.まずはDさんの会社(もっぱら当該薬局のみを経営する)の株式を買い取り、同社を子会社化する。ここで同社の代表者をDさんから譲渡先会社の関係者に変更。
⇒この時点ではWATANKOには会社株式の譲渡に関する告知を受けとります。
3.Dさんの会社は規模が小さいので1年後を目途に解散し、従業員も含めて事業を移管する。この際にDさんの会社がもつすべての債権・債務、有効な契約等はすべて吸収した会社に譲渡される。
⇒この時点でDさんの会社は消滅してしまうので、事業譲渡先の会社と改めて定期借地権契約を締結します。
上述のとおり、今回の事情譲渡は株式取得・子会社化⇒解散・事業統合の2段階ですすめたいとのこと。
WATANKOも以前、勤務先で子会社の吸収合併や統合にかかわった経験があり、会社法務面の手続きは当該会社の規模にかかわらずある程度の時間がかかることは承知しています。先方の説明内容については、その時の経験に照らしてみても今のところ特段奇異に見えるところはなさそうです。
ついては先方の1年後を目途に進めている会社解散・統合ひいては契約の新規締結までの実務的な工程表ほかいくつかの資料の追加提出をお願いつつ、本件の進め方については一定の合意の意思を表明してところで、面談を終わりました。
まだ1年後といわれる契約の新規締結までは100%安心はできませんが、ひとまず懸念される事態とはならずに済みそうであります。
自宅に戻り、先方からお土産にいただいたとらやの水羊羹を亡き父母の仏前にお供えしながら、WATANKOはこの水羊羹が果たして高くつくものにならないことを両手をあわせてそっと父母に祈るのでした。
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コメント
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この手の貰い物が高くついたりすることがありますね。今回は大手ならむしろ安定していてよかったですね。好立地の店舗なんでしょう、小さい所や立地の悪い所は淘汰される思いますよ。
投稿: たんちん | 2015年6月16日 (火) 06時59分
たんちんさん
コメントありがとうございます。
確かに私が土地を賃貸している件の薬局は収益ば良好のようなので譲渡先が早く決められたかもしれません。
でもまだ1年後まで少し警戒し続けたいと思います。
投稿: WATANKO | 2015年6月16日 (火) 09時07分