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2015年6月 7日 (日)

コンパクトFRは絶滅危惧種なので、今が最後の買いチャンスです

【6月5日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

40,722千円

■損益率

61.7%

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Bmw1seriesmsport_0011

(FRは気持ちイイ!)

マイカーなんて人と荷物が乗れば何でもOKという御仁であれば別ですが、多少なりともこだわりをもった選択をしたい、とりわけ気持ちの良い走りにこだわりたいという方であれば、その解のひとつとしてFR(フロントエンジン・リアドライブ=前方ボンネットにエンジンを搭載し、ドライブシャフトフトを通して後輪を駆動するドライブトレーン形式)を選ぶ方法があります。

FRは旋回を前輪と後輪で旋回と駆動をそれぞれ受け持つという分担がとられており、どちらかに負担がかかりすぎることなくバランスの良い走行が期待できます。このFRの走りの気持ち良さは自動車の一つのバリューといえるでしょう。

ところが現代ではFF(前輪で操舵と駆動の両方を担う形式)にくらべてコストがかかるという難点があり、それゆえに現在はDセグメント以上のクラスでないと採用されにくい形式となっています。それ以下のセグメント(コンパクトクラス)であれば走り重視のスポーツカーならともかく、一家に一台のファミリーユースとして後席ドアがあるモデルはごく限られてしまいます。

そんな中にあってBMWはCセグメント以下で後席ドアをもつコンパクトFR車を販売しているほぼ唯一といってよいメーカーです。同社のスポーティなイメージからみれば至極当然であり、それが他のFF車ばかり作っているメーカーに対して一定の差別化要因でありました。

BMWの具体的なコンパクトFR車というと1シリーズ(5ドアハッチバック、2ドアクーペ及びカブリオレあり)とやや大きいですがSUVのX1シリーズです。どちらもDセグメントのセダンである3シリーズとシャシーを共有して開発された派生モデルであります。なかには3シリーズと比較して辛口な批評をする方もいますが、FRの運転の楽しさは十二分に味わえます。WATANKOもマイカーのE90を定期点検や車検で入庫した際の代車として1シリーズを度々借りますが、コンパクトなボディを後輪駆動で振り回す楽しさをよく味わっています。

そのBMWですが上述のとおり1シリーズ、X1シリーズはFRの3シリーズとシャシーを共有していることもあってFRを堅持してきましたが、一方でここにきてBMWは拡販のためにCセグメントでミニバン風なFFハッチバックの2シリーズを新たに開発、販売開始しました。このクラスであればコストは重要でありますし、そのためにBMWは新たなモデルにFFを採用したのでしょう。これはBMWがミニ(元祖FFともいうべきモデル)というブランドを手に入れ、自社技術でミニを作りはじめたときから予想されていたことではありますが。

BMWは今後、2シリーズで投入したシャシーについて、そのコストメリットをもっと発揮するためには自社の他モデルとシャシーを共有していくに違いありません。それを考えれば1シリーズやX1シリーズもまたFMCを機に2シリーズとシャシーを共有するようになりFF化することは目に見えています。

嗚呼、なんということでしょうか。1シリーズやX1シリーズがFF車になってしまったらもう他社のモデルと選ぶところが無くなってしまいます。それではBMWを選ぶ意義もまた薄れてしまうかもしれません。

しかし熾烈な自動車販売競争の中、最大のライバルであるメルセデスベンツはCセグメントでFF車モデルのバリエーション展開をどんどん進めて販売台数を伸ばそうとしています。FRは高級車のひとつの要件かもしれませんが、メルセデスベンツはそんなことはお構いなし、自社のブランド力ならば駆動方式が何であれ売れると踏んだのでしょうか。

ともかくの販売シェア拡大に走る最大のライバルを目の当たりにしてBMWもまたスポーティイメージとは裏腹にFF車モデルの製造・販売に踏み込みました。

よって2シリーズを先鞭としたFF車モデルの展開は1シリーズとX1シリーズの次回FMCにおけるFF化によって加速することでしょう。

もしコンパクトなファミリーユースのFR車が新車で欲しいとお考えの方がいたとしたら、そろそろ最後の機会が訪れているかもしれません。

1シリーズは先日マイナーチェンジをうけて顔つきが変わりました。3シリーズに似てきて多くに人に受け入れられやすいデザインといえます。マイナーチェンジを経たということはモデルサイクルの後半、折り返しを迎えたというわけです。

またX1シリーズは日本国内でお買い得仕様車が出回り始めたと思いきや、先日本国でFMCが発表されました。WATANKOの予想どおり次モデルはFFシャシーがベースです。日本での販売はこれから在庫整理モードに切り替わっていくでしょう。

さて一応、国内メーカーに目を向けてみれば日産、ホンダはじめ各社にはDセグメント以下にまともなFRセダンのベースとなるシャシーを現在持っていません。

唯一トヨタはDセグメントでFRシャシーをもっていますが、価格競争の激しいセグメントにおいて、高い値札で売ることができるレスサスIS以外にトヨタのブランドでFRセダンを追加開発するとは思えません。(過去にプログレやアルテッツアで痛い目を見ていますし。)86/BRZの4ドア版を夢見て待つくらいなら、在庫整理モードで割安に買えるBMWに飛びついた方が遥かに現実的といえるでしょう。

(まとめ)

自動車はFMCのたびに技術の進歩を取り込んで、かならずといっていいほど新モデルは従来モデルよりも機械としての性能や快適性が向上してきました。今もそれは認められる一方で、技術革新とコストダウンのために各メーカーか独自性をもって磨き上げてきた自動車技術のアーキテクチャーがだんだんと捨て去られていくのが目につきます。

WATANKOがかつて大好きで2台もマイカー所有したシトロエンにおいては、独自な乗り心地を生み出したハイドロニューマチック/ハイドラクティブサスペンションはいよいよ消え去る時にあります。

BMWにおいていえば長らく直列6気筒エンジンとFRレイアウトでした。エンジンのダウンサイジングの影響により、NAの直列6気筒エンジンを搭載したモデルは日本ではもう買えません。今度はそこにくわえてFFシャシーの採用拡大によってコンパクトなFRが消えようとしています。

コンパクトFRは絶滅危惧種なので、今が最後の買いチャンスです。

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コメント

FR・・。
これはクルマの基本。
FFでもTYPE-Rのようにショートストロークのものであればいいと思うし、最近の興味はMRですね(笑)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%B3#.E3.82.A8.E3.83.B3.E3.82.B8.E3.83.B3

V6/FRのGRXと、水平対向6/MRのケイマン。
問題なのは後車が2シーターであること・・。
もう即金で振り込む準備はできてるのに(ああ・・儚い)

e46のコンパクト320を過去乗っていました。
素晴らしいFRでした。
どこまでも峠のワインディングを走っていたいと思わせてくれました。

今ならコミ40万円以下で買えます。
FRに憧れる方は、一度は「駆け抜ける喜び」を味わってほしい。
本当の前後重量配分50:50を。

預金王さん

コメントありがとうございます。

オープンが眼中になければケイマンはスポーツドライビングと普段使いを両立させる最良の選択ですねー

工員さん

コメントありがとうございます。

中古も含めた選択肢も確かにありますね。

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