無料ブログはココログ

ブログランキング

« 2015年5月末運用状況 | トップページ | コンパクトFRは絶滅危惧種なので、今が最後の買いチャンスです »

2015年6月 4日 (木)

生活防衛資金=背負っているものの大きさ÷稼ぐ力

【6月2日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

41,228千円

■損益率

62.5%

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

インデックス投資を実践する個人投資家の皆さんにとっては、村上春樹の新作と同じかそれ以上に待望となる新刊「全面改定 ほったらかし投資術」(朝日新書)が来週12日に発売されます。

その内容の一部について、共著者の一人である山崎元氏自身が紹介しています。

山崎元「ホンネの投資教室」
第246回 個人のインデックス投資、4年間の進歩 〜「全面改定 ほったらかし投資術」(朝日新書)の変更点〜


ここで紹介されているトピックスのひとつとして、生活防衛資金について共著者間でその金額の違いがあります。生活防衛資金については、彼らのみならず個人投資家によって積んでおくべき金額は様々でありましょう。

そこでここはひとつ生活防衛資金の算定について、WATANKOなりにアイデアを出してみるとすれば、以下はどうでしょうか。

生活防衛資金=(A:背負っているものの大きさ)÷(B:稼ぐ力)

■A:背負っているものの大きさ=(生活固定費)+(将来債務×一定割合)

一定期間、生活を維持していくために必要な資金の総体です。それは単純に目の前で必要とする生活固定費だけではありません。それに加えて自分が扶養しなければならない家族にかかる現在と将来の特別な出費(教育費、病気治療等)、親の介護・終末や資産維持ないし処分にかかわる発生見込費用に対する一定の割合を引き当てした総合的な負担を捉えねばなりません。扶養家族や手のかかる親がいるとこの金額も膨らむことでしょう。

■B:稼ぐ力=(収入)×(将来変数)×(無収入期間割合)

これはそのものズバリ、当人がどんな技能を持ち、どのような仕事に就いているか。その職業・職種から一体いくら稼ぐことができるのか。(収入)また自営業の場合には自らの商売における事業収益リスク、給与所得者であれば勤務先での将来の処遇動向をどう加味するか(将来変数)、失業や転職にあたって次の仕事がすぐにみつかりやすいかどうかという流動性とそこにおける自身の市場価値(無収入期間割合)。いくら現在の収入が高くても、将来が怪しかったり、転職の際には苦戦が予想されそうな場合には割り引いて考える必要があります。

この2つのパラメータで組み合わせごとにみてみます。

201506041

●ケース1:Aが小さく、Bが大きい。⇒生活防衛資金は少なくてもOK。

生涯独身予定または夫婦共働きで子無し。住まいはこだわらないので多少不便でも安い賃貸暮らし。夫婦ともに両親の面倒をみる必要もなし。勤務先は外資系金融機関か国家公務員など。転職も頻繁にある職種であったり、または抜群の安定性をもっていたりする職業に就いている。

こんなケースでは背負っているものが少なく、稼ぐ力は大きいです。よってA÷Bは相対的には小さい係数になるでしょう。生活防衛資金は果たして3ヶ月も要らないかもしれません。

●ケース2:Aが大きく、Bが小さい。⇒生活防衛資金は手厚く積んでおく必要あり。

妻はブランド好きな専業主婦、両親と子供2人の6人暮らし。住宅ローンに高級車。しかし勤務先の収入は伸び悩み、将来も不安。転職しようにも当人の職種は市場における流動性が低かったり、市場価値も当人の満足できるレベルには到底ない。

このケースでは背負っているものがとても大きく、一方で稼ぐ力には不安があります。A÷Bは相対的にはかなり大きな係数となるでしょう。生活防衛資金は2年分でもまったく足りないかもしれません。

●ケース3)Aが大きいが、Bも大きい。またはAが小さいが、Bもまた小さい。⇒念のため多めに必要か。

A、Bともに大きいあるいは小さいケースではどうでしょうか。前者も後者もA÷Bは似通った係数となり、それはケース1よりは大きく、ケース2よりは小さいという中庸な係数となります。となれば生活防衛資金を積む水準の見極めが難しいかもしれません。

ここで保守的に係数よりも安全サイドに考えるとすれば、前者ではBがいくら大きくてもAの負担を考えると安穏とはしていられません。後者ではAがいくら小さくてもBもまた小さいので心許ないです。

以上を考慮すると、ケース3においても生活防衛資金を少なく見積もることは危ないかもしれません。したがい多めに必要かということになります。

201506042

結局のところ、ケース1のように背負っているものがうんとこさ身軽であり、一方で切れ間なくしっかりと稼ぐ自信が(その客観的な根拠つきで)備わっている御仁ではないかぎり、生活防衛資金は年額単位でガッチリためておく必要があるでしょう。

皆様におかれましては、自身にとって必要な生活防衛資金をどうか適正に見積もられんことを節にお願い申しあげます。

【追記】
本記事は生活防衛資金の確保が資産運用上必須と考える方々へ送るアイデアであり、生活防衛資金に対するWATANKO自身の考えは以下の通りです。

関連記事
生活防衛資金ゼロです【Refrain 2013】

« 2015年5月末運用状況 | トップページ | コンパクトFRは絶滅危惧種なので、今が最後の買いチャンスです »

資産運用」カテゴリの記事

コメント

生活防衛資金の認識の違い。

山崎氏の場合は都銀の普通預金なら三ヶ月でも十分・・と言ってるのであり、二年分の年収(1000万?)は運用の棄損だということでしょう。
只、株式に全額投資するかは人それぞれ(だと思う)。
億単位になると、到底銀行の信用リスクはカバーできません!
個人向け国債は山崎氏が勧める前は、日本が信用できない(とかほざいてる)人が多かったので、訳も解らなく投資させられている(セールス?)例がよく見受けられました。

結局は安定した職に就き、騙されずに手堅く行くのが一番貯まると思います。
でも、単に貯めてるだけじゃ只の守銭奴(苦笑)
・・というわけで、時期愛車は(ETF同様)海外モノかな?

預金王さん

コメントありがとうございます。

もし生活防衛資金=投資継続のためのつなぎ生活費とみなしているのだとしたら、生活上多額の出費があっても投資を継続できるように生活防衛資金も本記事の算式にかかわらず手厚くもつ必要があるでしょう。

分かり易い、ケース1ですが54歳なので、60歳になるとケース2になります。手厚い資金が必要になりそうです。

たんちんさん

コメントありがとうございます。

年齢によって該当ケースが変わる点、ごもっともですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95774/61691131

この記事へのトラックバック一覧です: 生活防衛資金=背負っているものの大きさ÷稼ぐ力:

« 2015年5月末運用状況 | トップページ | コンパクトFRは絶滅危惧種なので、今が最後の買いチャンスです »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

応援クリックいただけるとありがたく

参考ブログ&サイト

にほんブログ村

  • 記事紹介