ネット証券による「買いやすさ」は「売りやすさ」でもありますのでご注意ください
【6月23日終値ベース運用状況速報】
■投資元本(待機資金含む)
66,000千円
■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
40,855千円
■損益率
61.9%
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(自宅PCから気軽に売買できますけど、なにか?)
インデックス投資を実践する個人投資家の方々の間で話題沸騰の新刊「全面改訂-ほったらかし投資術」ですが、なかでも特に興味深い内容のひとつにネット証券の口座開設を推奨するくだりがあります。
同書ではネット証券の口座開設を推奨する理由として手数料が安いことと、セールスの圧力に晒されずに済むことをあげています。WATNAKOはここにWebを使った利便性を追加したいです。
ネット証券を使えば時間的な制約をうけることなく、24時間いつもでも金融商品の注文ができます。仕事や家族との団欒、はたまた趣味で忙しい現代の紳士淑女にとってこれは至極便利であります。
もちろんながらこれはフィジカルな店舗がすべからくWeb取引に置き換わったことよって得られた普遍的な利便性のひとつであり、証券会社がWeb化したことに伴う特有のメリットではありません。
しかしながら証券会社や銀行、郵便局の営業時間は平日の昼間から夕方くらいまでと限られており、通常の物販店に比べてより限定されています。(それゆえに銀行や郵便局は店舗に出向いていっても待たされることもしばしばです。)
そのためか金融機関の場合ですと、Web化によってサービスが24時間に拡大したメリットをしみじみと感じることができます。私は給与振込口座である三菱東京UFJ銀行の店舗にもう2年近く行ったことがありません。
そんなわけで今夜もこうしてブログ記事を書く合間に、積み立て購入商品をSBI証券から発注するのでした。購入手続きは1分とかかりません。息を止めている間にできるくらい短時間で手軽に実行できます。
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しかしこうしたネット証券による金融商品の「買いやすさ」は、一方で「売りやすさ」でもあることに注意する必要があるでしょう。
本日の日経平均株価の終値は20,868円まであがり、1996年12月以来18年半ぶりの高値だそうです。(18年前というとWATANKOはちょうど30歳。家業の不動産賃貸業はまだ継がず、資産運用のシの字も知らないサラリーマンでした。当時は貯金も1,000千円くらいしかなかったかな。)
ここまであがると、普段バイ&ホールドを標榜する個人投資家の中でも日本株式アセットの保有商品を少しは売ろうかなとムクムクと考え始める人がポツポツ出てくるかもしれません。
これがリスク管理の自己ルールにもとづく理知的な売却、あるいはまとまった資金需要のための売却であれば他人が口をはさむ余地はありませんが、それ以外の相場に過敏に反応した衝動買いならぬ「衝動売り」であれば、ここはひとつ冷静になるべきでしょう。
そこで保有商品の安易な売却を抑制する意味においては、売却手続きが面倒くさいことがひとつのバリアになりえるのですが、ここでWeb取引の利便性が仇になってしまうことに留意すべきです。
今夜もこうしてブログ記事を書く合間に、積み立て購入商品をSBI証券から売却することができます。売却手続きは1分とかかりません。息を止めている間にできるくらい短時間で手軽に実行できます。
バイ&ホールドという投資方針をお持ちの個人投資家の皆様におかれましては、金融商品を手軽に購入できるだけでなく、同時に売却もまた簡単にできる投資環境が投信方針の順守を時には阻害しかねないことに気をつけましょう。
(あとがきにかえて)
WATANKO妻「夜中にわるいけど、ちょっとPC立ち上げてくれない?ファンケルとオルビスのWebサイトから商品注文したいのだけれど...。」
WATANKO「えええっ、確か先週もX万円も注文したはずじゃあ...。」
WATANKO妻「ロードスター購入価格3,474千円(諸費用込み)に比べてば安いモンじゃない!さっさとログインして頂戴。」
WATANKO「はい...わかりました。(しばらく言われ続けそうだ。こりゃ...。)」
WATANKO妻「Web取引サイコー!やめられないわ。」
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