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2015年7月29日 (水)

プリペイドカードに振り回されてしまった

Title1

(前回に引き続き、とっても小市民なお話です。もともと小市民だから仕方なし、とも。)

巷ではお得な消費生活のテクニックとして、ポイントを賢く貯めようという記事を時折みかけます。しかしそのために不要不急な消費を重ねるという消費生活は、ポイントを貯めることによってかえって損を招く結果になりがちになるので気をつける必要があります。

関連記事
ポイントカードに振り回されたくない
プラチナカードは要らないよね

さてポイントカードには振り回されないぞ、あくまで通常の購買行動の範囲内で得られるポイントで十分だと、プチな悟りを開きかつ上記のようにえらそうな記事を書いてきたWATANKOでしたが、最近、見事にヘタをうちました。

今回はプリペイドカード(以下プリカ)で、2発もやらかしました。

<事例その1>機械式洗車機

WATANKOが妻の軽自動車ムーブを洗車するときは、近所のガソリンスタンドでよく機械式洗車機を使います。その洗車機の利用料についてのプリカが時折、店頭キャンペーンでお安く買えることがあります。実例をあげますと3,000円のプリカが2,500円という具合です。しかも有効期限がありません。そこでWATANKOはキャンぺーンの際に買い増しして2~3枚もっていました。

やがてそのうち機械式洗車機がシステムごとに入れ替わり、もっているプリカは残高そのままに新カードに切り替えてもらえました。ところが新カードには有効期限がしっかりとあり、よく注視していなかったWATANKOは気がつけばおよそ5,000円分のプリカが有効期限切れになってしまいました。店にとりあっても機械が読みとるシステムなのでどうしようもないとの一点張りでした。

<事例その2>リフレクソロジー

WATANKOは時折、妻と一緒に週末リフレクソロジーに出向きます。よくつかうのは市内の量販店の中にある某チェーン系列のお店。そこでもプリカを取り扱っておりX万円分買うと14%割引になりますので、そこでよくプリカを購入して使っていました。先日、うっかり残高を残して有効期限が切れてしまい、こちらも店に陳情しても機械が読みとるシステムなので、店の裁量ではどうにもできないとのこと。およそ10,000円をフイにしました。

以前もうっかり残高を期限切れさせてしまったことがあり、その際にはお願い倒して特別に使わせてもらったことがあってか今回もタカをくくっていたのですが、今回はプリカのシステムが変わってしまったのでダメでありました。

さてプリカの残高の有効期限切れから得た教訓

いくら割安だからといっても、通常の消費ペースで使いきれないサービスの事前購入は避けるべきです。洗車もリフレクソロジーも期限内に使い切るには過剰な残高を購入してしまっていました。

また有効期限内で使うことに縛られるあまり、本来よりも費消ペースを早めて贅沢に使ってしまっては割引のメリットもありません。売り手のマーケティングに見事はまっています。普段の無理のない生活スタイルの中で期限内に使いきれる分量の事前購入ならよいですが、大量に購入するとついてくる高い割引率の前に、得てしてその見積もりは甘くなりがちです。

今回紹介した2つのヘタによって、それまで得ていたお得分が吹き飛んでしまいました。これも自己責任といえばそれまでなのですが、かような愚者であってもここから何かを学びとり次に活かさねばなりません。

いっそ一切のプロペイドカードは購入しないという鉄の掟をとることもアリかもしれません。

ちなみにこれって先に利を得ておいて、あとで帳尻を合わせようとするところが毎月分配型投信にちょっと似ています。まずは分配金をもらっておきます。あとは運用で基準価額を上げて頂戴というわけです。

ところが実際には最後に締めてみれば、(分配金+売却額)<元本という憂き目に終わる...。

プリペイドカードも最初に割引GETするも、あとで期限切れの残高が残ってしまったり、あるいは贅沢に使ってかえって無駄使いに陥ってしまったりと本当にお得であったのかどうかは最後までわかりません。

やはり取らぬ狸の皮算用は避けた方がよいですね。

(あとがきにかえて)

WATANKO妻「リフレクソロジーのプリカ、残高がまだ結構あったわよね。今週末にでも行こうかしら?」

WATANKO「いや...その、ロードスターでのドライブにしない?」

2015年7月28日 (火)

ユニクロに行く前にすべきこと

Uniqlo1

(店舗には週末、たくさんの人が吸い込まれていきます。)

街中でプチ渋滞をみかけると、その先にはドン・キホーテかユニクロの店舗があるというケースをよく記憶しています。とくにユニクロは週末に行くといつも混んでいます。

今年の1月には以下のような記事を見かけました。

東洋経済On Line
なぜユニクロは批判されても売れ続けるのか
アパレル業界を知り尽くした男が見た真実

ところが6月単月の売上減が発表されると、

Fast Retailing
国内ユニクロ売上情報

はや以下のような記事が目につくところとなりました。

現代ビジネス 経済の死角
マクドナルドの二の舞か?なぜだ! ユニクロが突然、売れなくなった
「飽きた」「高くなった」「もう欲しい物がない」……

1、3番目の記事ともキャッチーなテーマとタイトルで書かれた商業記事なので、それぞれを単発で読んだだけで「ユニクロはすごい」とか、「ユニクロはもうだめ」などと即断することは避けた方がよいことを一応添えておきます。ユニクロが今後成長を続けていけるのかどうか否かについてはもうしばらく業績推移、マーケティング動向などを注視し続けないとなんともいえないでしょう。

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それでも上記の中の現代ビジネスの記事を読んで、WATANKOがとった行動がひとつあります。

自宅にある自分の衣類を全部引っ張り出しての棚卸です。

1.何を、何点もっているか。アイテム別の総数・種類を確認する。

2.傷んでいる。流行遅れになった。(自分で選んで買ったにもかかわらず)気に入らなくなったなどにより廃棄してよいものはないか。

3.そうして残ったアイテムを俯瞰して、どうしても足りないものはないか?あったとしたら何か?それだけを今後は買い揃えるようにする。

これまでWATANKO(と妻!)はユニクロなどファストファッション店にいくと、安さに驚いてついかってしまいタンスの肥やしをどんどん増やしてしまいました。気がつけばタンスの中の肥やしは貯まる一方です。

例えばWATANKOは夏物シャツだけで20着近くあります。週末のみの着用となれば平均すると1シーズンで2回程度しか袖を通さない計算になります。

なかにはファストファッション以外の購入品も含まれているものの、「衣料費にはお金をかけない。せいぜい年間5万円だ」と普段から豪語していたWATANKOでもストックは相当積み上がっておりました。

ユニクロに繁雑に行かれる皆様におかれましては、出かけるその前に自宅のタンスの中味を点検することを習慣化するようお勧め致します。

ユニクロで買おうと思っていたアイテムに似たものがきちんと折りたたんでしまわれているかもしれません。またたいそう気に入って買ったアイテムは流行遅れにならないうちに、勝負時のみに限らずどんどん着たおしましょう。衣類に限らず自分の持ち物は使ってナンボであります。自宅にある衣類の回転率が、ユニクロの店頭商品の回転率を下回っているうちはタンスの中の在庫はどんどん貯まる一方です。

以上、ユニクロの成長懸念のニュースを読んで、我が家の“ユニクロ”の在庫とその回転が気になりました。よその会社の心配よりも、足元にある家計への影響の点検がまず先であります。

2015年7月27日 (月)

Intermission 2015/7/27-携帯ワープロの買い替え

【7月24日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

39,267千円

■損益率

59.5%

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さて久々に幕間ネタであります。

WATANKOがこの駄ブログ記事を書く時は自宅のデスクトップPCを使うことが半分、残り半分は携帯ワープロを用いています。長距離通勤途中や、妻のお供で各地アウトレットやショッピングモールに休日出動する際には、コーヒーショップでこの携帯ワープロを使っています。

最初のモデルは2009年に購入したキングジムのポメラDM10でした。このポメラはもともとWATANKOの身に何かあったときの際に、家族に残す引継書を作成するための購入したものです。

それを翌年2010年からブログ記事作成にも使っています。この携帯ワープロはタテ×ヨコが文庫本サイズ、厚みも文庫本を2冊重ねた程度であり、携帯ワープロを謳うだけあってとても持ち運びやすく、いつでもどこでもキーボードを開き、即パチコン打って文章が書けます。

ところが6年使い込んでいくうちにキーボードを折り畳む部分が壊れかけてきており、しっかりと閉じなくなってしまいました。そこでそろそろ買い換えしようかとキングジムのサイトで調べてみると、いまやキーボードが折りたたみ式ではなく一体型のモデルであるDM100が発売されていました。

なかなか使い勝手はよさげとみてさっそく購入。定価の半額で2万円という値頃感も買い換えに拍車をかけました。

Pomera_2

こちらが閉じた本体です。DM100(右手)はDM10(左手)よりもサイズは大きくなりましたが、A4タテと同程度であり、一方で厚みはDM10よりも薄くなっていますので、鞄などにも十分収納しやすいです。

Pomera_open

開けてところはこちらです。それまで使っていたDM10よりも画面とキーボードが大きく、しかも折りたたみではなく一体型なのでしっかりとしており、使い勝手がかなり向上しました。

実際のところとても使いやすいです。小さめのノートPCとほとんどほとんど遜色ありません。

そして道具を変えただけで能率は各段に向上します。料理人で例えればよく切れる包丁を手に入れる。ただのジョギングシューズから軽量なスパイクへ、ママチャリからスポーツサイクルへ、ミニバンからスポーツカーへと、扱う本人の技量・能力が増したかと思えるようなアイテムの切り替え。そこにはカネを払う価値があります。

これでブログ記事の作成スピードが30%UPです。

もちろんあわせて記事の質も30%UPさせたいところですが、こちらの方はなかなかそうはうまくいきません。

2015年7月24日 (金)

これからはノーロード投信はやめて、割増手数料投信と呼ぼう

【7月23日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

39,645千円

■損益率

60.0%

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(手数料、たんまり頂戴します。)

バンガードが日本でのノーロード投信の販売拡大に乗り出すというニュースにインデックス投信家の皆さんは期待に胸を膨らませていることでしょう。WATANKOのこれまでの印象ではバンガードはインデックス投資家からはとても支持されている運用会社ですが、そのわりには日本での事業展開はいまひとつ控えめです。ここはひとつバンガードの奮起に期待したいところです。

さてWATANKOがコスト重視のインデックス投資を始めるにあたっては、当然ながらノーロード投信を選ぶことが前提でありました。しかし実際には商品の販売活動には当然ながら費用がかかるものであり、販売会社としては費用+利潤を回収しなければなりません。ノーロード投信の場合、信託報酬に占める販売会社の取り分でもってそれを得ることになります。

換言すればノーロード投信の場合、もし信託報酬に占める取り分だけでやっていけるとしたら、一方で別途1.5%などの販売手数料を得ている商品はとても高いといえるでしょう。

ところで「ノーロード投信」という言葉が注目されるのは、購入時に販売手数料を伴う投信が一般的であり、これに対して販売手数料がかからない投信は特異な存在であることが強調されている証左ではないでしょうか。「販売手数料がかかる投信」がレギュラーで、これに対して「ノーロード投信」がイレギュラーであるという位置関係です。

しかしながら一方で、別途の販売手数料がかからず信託報酬内の取り分でやっていけることが可能であり、これをレギュラーとしてみれば、販売手数料がかかる投信こそがイレギュラーという位置関係でみることもまたできます。

バンガードは上述のニュース記事によると「証券会社が相当な額の販売手数料をとる体制は投資家との利益相反を避けるのが難しい」ととらえています。

WATANKOが考えるにバンガード目線から言えば、自社のようにノーロード投信が通常であって、販売手数料を別途要求するのが異常なのであります。

そこでノーロード投信といった販売手数料がかからない投信に特異な呼び名をつけるのはもうやめたらどうでしょうか。ノーロード投信を普通の投信と呼び、販売手数料が別途かかる投信を特異な投信として、これをフルロード投信とかヘビーロード投信と呼んではいかがでしょうか。

いや、ここはやはり日本語でしっくりくる呼び名にしたほうがよいというならば、「割増手数料投信」というのはどうでしょうか。

『お客様、こちらの投信をご購入の際には別途、割増手数料を頂戴いたします。わ・り・ま・し、でございます。』

名は体を表す。

(あとがきにかえて)

バンガードが顧客に請求する経費についての考え方は、本来「アットコスト(適正なコスト)」であることは承知しております。その結果のひとつとして経費率の低いファンドを販売しているわけであります。詳しく解説した著名ブログ記事を最後に紹介しておきます。

参照記事
吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)
バンガードのアットコストと素晴らしき仕組み

2015年7月22日 (水)

個人投資家は不祥事企業の株を買うのだろうか

【7月21日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

40,086千円

■損益率

60.7%

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(不祥事企業の株を買うべきか、否か)


今から7年前、WATANKOがインデックス投資を始めた頃、勤務先の友人たちがどんな投資をやっているか知りたくて、聞きまくったことがありました。ほとんどの友人が預貯金でありましたが、何人かは個別株投資を行っていました。その中の一人、Yくんの回答は次のとおりでした。

「実力がある企業が、不祥事など何らかのアクシデントで株価が下がった時に、そこの株式を買っている。もちろん企業の屋台骨が揺らぐほどのアクシデントであれば避けるけどね。」

これはもともと優良企業を選ぶという堅実な銘柄選択ですが、一時的な株価下落のタイミングを狙うというものです。アクシデントが収まれば、株価がまたもとの水準にもどるという手堅い?読みをもっていたようです。

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東芝の不適切な会計問題について、第三者委員会による報告が公表され、歴代トップはじめ多くの役員が辞任しました。内部統制に関しては比較的すすんでいるとされた東芝ですが、実態は形式的に過ぎず機能はしていなかったとも報告されています。

今年の3月頃に一連の会計処理についての疑義が明るみになって以降、東芝の株価は4月末には500円程度でしたが現在は400円を切るところまで下がりました。

東芝のこの度の不祥事はあくまで会計処理の話であり、ブランドイメージはたいそう傷んだかもしれませんが、もともともっている技術・人材・資産・知財など経営資源や販路・商権などがたちまちのうちに毀損してしまうというわけではありません。稼ぐ力自体が大きく衰えたものではないでしょう。

今回の処罰は数億円とも言われる課徴金と役員の辞任、社内関係者の処分程度でしょうか。過年度含めた決算修正を受容しても、東芝の財務体質が致命的なダメージをうけることは財務諸表をみるかぎりでは考えにくいです。

参照記事
東芝への課徴金は数億円規模も 不適切会計で監視委

また今回のアクシデントの反省から、今後は従前よりも利益の計上額は減るかもしれませんが、内部統制は見直され正しい決算が公表されることが期待できます。すなわち東芝は従前に比べて投資家を裏切らない企業となることが期待できそうです。

さて個別株で儲けたいとお考えの個人投資家の皆さん、上記を勘案するとただいまの東芝の株価は割安なのではないでしょうか。銘柄として買い時ではないでしょうか。ほかの優良企業の多くが適度な適正株価をつけるなか、東芝株はバーゲンセールではないでしょうか。

粉飾を行った企業など株式市場から退出させるべきた。そんな企業の株を今から買うなんて投資家としての倫理(ありますか?、皆さん)に反するとお考えの個人投資家の意見はご立派です。そのような方は例えば鎌倉投信やレオス・キャピタルワークスが選ぶような真に素晴らしい企業にのみ投資を行うことでしょう。

一方で、いや投資に清廉潔白さなどは求めない。儲けたいのだ。割安な株が目の前にあるのだ。買わない手はないじゃあないかと着想する個人投資家がいてもおかしくないのでは?これもまた相場の格言にある「人の行く裏に道あり花の山」のひとつではないでしょうか?

個別株で資産運用する個人投資家の皆さんは、不祥事で株価が下がった企業の株式についての売買方針はどう決めているのでしょうか?


(注)特定の個別株投資家を揶揄しているわけではありません。為念。

2015年7月20日 (月)

(続)NAからNDへ、ふたたびロードスターと過ごす日々の始まり

Nd11

ついに、そしてふたたび所有することになったマツダ・ロードスター。その新型NDのインプレションの続きであります。

■操安性

ここが本インプレッションで最も語るべきところです。

ロードスターはその歴代モデルのどれもが開発目標の一つに「ヨー慣性モーメントの低減」を掲げていました。重量物はなるべく車体の中央に寄せる。とくにオーバーハングに重いものを配置しないことが重要です。

NDの開発話や宣伝文句を読むと、またぞろ新味なく「ヨー慣性モーメントの低減」が唱われています。はいはい、それロードスターの基本でしょ。わかってますよとやや知ったかぶり調な気持ちのままNDをドライブして、わずか数分で自動車の神様を信じたくなりました。

「なんじゃこのNDは!本当にフロントにエンジンを積んでいるのか?フロントに重量物を積んでいる印象がほとんどないじゃないか!!」と驚嘆です。

このND、とにかく鼻先が軽いです。ひょっとしてミッドシップレイアウトを採用するスポーツカーに互しているかもしれません。軽すぎてフロントタイヤの接地感すらも薄らぐくらいです。

これはNDから採用された電動パワステの至って軽い味付けもまた拍車をかけていることでしょう。このNDに一体アンダーステアは発生するのでしょうかと疑ってしまうほどです。

かといってリアが不安定ですぐ腰が振れる=ゆえにオーバーステアになるといった単純な話ではありません。日常領域ではリアの安定性も十分です。(これがスタビライザー無しのSグレードだともっとリアが振れて、それはそれで楽しいのかもしれません。)

神格化された初代NAモデルとの比較をおそれずに言わせてもらえれば、もはやこの鼻先の軽さはNA以上です。(こう書くと熱心なNAファンから反論がでるかもしれませんが、NAモデルを最近までも含めて何度か乗っているWATANKOからみても偽ざるを得ない感想です。)

しかもコーナーではハンドルをきると一瞬のタメのあと、軽やかな羽のようにフワリと曲がります。以前のモデルではヒラリヒラリといった身のこなしが、NDではそこに圧倒的な軽量感が備わってフワリフワリです。そこにボディ剛性の高まりと相まった結果、洗練不足で荒っぽいという印象は皆無です。

また締め上げたサスペンションとタイヤのグリップだのみでミズスマシのように姿勢を一定に無理矢理保っているコーナリングでもありません。

NDは歴代モデルがそうであったようにカーブを走ることがとても楽しいですが、そこには軽量感が想像以上に増しており、スポーツドライビングを期待するドライバーにとっては思わず笑みがこぼれてきます。

「これこれ、このコーナリングは素晴らしい。あっはっはっは。。。あ、もう手放したくはない。いつまでも運転していたい。」

■オープンドライビング

オープンドライブの爽快感にも振れておかねばなりません。

歴代ロードスターと同様、NDもまたフロントウインドのサイズは適度に小さく、ウィンドの周囲を流れる風を感じることができ、オープンカーの走らせている感覚がたっぷりします。

これがクーペの屋根切り落としやメタルトップモデルだとウインドのサイズが結構大きくて、オープンカーというより、極大なサンルーフがついた印象にもなりかねません。

サイドウィンドをあげて走れば風の流入量も調節できます。シート後方にあるウィンドディフレクター(小さなついたて)も風の流入を抑えており、車内は快適です。

そして友人に運転をかわってもらい、助手席でオープンドライブを楽しむのもまた格別なのです。

助手席から後ろを振り返れば、横から斜め後方、そして後ろにわたって風が流れ、音が流れ、景色がながれ、自然が流れていきます。

上を見上げれば木々のアーチの下を走り、木漏れ日を浴びつつ、鳥の鳴き声を聞きながら自然を強く感じることができます。さらに夜になれば頭上の星々がゆっくりとした流れ星のように流れていき、神秘的な清々しさすら感じます。

ああ、自然のもとでオープンカーをドライブするとはなんと極上なカーライフなことか。

■装備そのほか

車線逸脱警報システム(スポーツドライビングの時には自動的に無作動となる優れモノ)、斜め後方の接近車を知らせるアラーム、ハイ・ローを自動切り替えするオートライト、燃費運転の度合いや運転のスムーズさを表示するインテリジェントナビ、MTには燃費運転推奨ギア表示まであります。いまどきの車は安全装備・環境装備が満艦飾ですね。

幌の開け閉めは運転席から至って簡単です。その手間をわかりやすく表現するとすれば、自転車のスタンドをガッチャンと立てる程度の手間しかからないといったところです。世界最速で幌の開け閉めができるオープンカーではないでしょうか。


Nd12

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何人かの車好きの知り合いにE90(BMW)からロードスターに乗り換えることを話すと、中には「ええっ!せっかくBMWの、しかももう手に入らない直列6気筒NAを積んだ3シリを手放すなんてもったいない。BMWを売ってマツダ買うなんてアンビリーバボーだ。」という反応をする人もいます。

しかしこれもまた自分が本当に乗りたい、所有したいと判断した結果なのです。そこにヒエラルキーだの、車格だの、ブランドなどは一切関係ねえ。理想を求めつつ、そこにとてつもない技術と見識と熱意がつまって至高にいたり開発された量販自動車について、その価値を認めつつカーライフのパートナーとして見初めたわけであります。エンスージアストのひとりとして全力で選んだ今、最高の1台がこのNDロードスターです。

ロードスターはスポーツドライビングとオープンドライビングを味わえる。維持費もやすい。だれもが幸せになれる車です。

この車を車両本体価格250万円から買える日本人とはなんと幸せであることか。それがわかっている人の数だけNDロードスターは確実に売れることでしょう。

かつてNAに乗っていたときも、そしてこのNDに乗っているときも信号待ちで隣のミニバンの中から小さい子供が手を振ってくれることがあります。もしWATANKOがベンツのようないかついオープンモデルにのっていたのなら、彼らは果たして手を振ってくれたでしょうか。

高級オープンモデルとは異なり、ロードスターは周囲に威圧的な印象を周囲に与えることはなく、この面でも社会にとけ込むよき1台の車かもしれません。

このロードスターでまた運転の技能も少しは高めたいです。運転の楽しさでもって笑顔が増えれば、最近目立ちはじめたほうれい線も消えるかもしれません。休日早朝のドライブのために平日の酒量も減ることで健康増進です。もうちょっとファッションにも気をつかいましょう。そうして自分は少し若返りをはかりつつ、人生の後半戦に臨むことにします。Be a driver


(あとがきにかえて)

納車の翌日、小学生の次男を乗せてドライブしました。次男はオープンドライブにやや照れくさそうにしながらも、それまで体験したことのないモータリゼーションに直面して、だんだんとその楽しみがわかってきたようです。その夜ベッドにいく前に「お父さん、またロードスターに乗せてね」とひとことあり。

「もちろんさ。もし君が運転免許をとってこのオープンカーを運転したくなったらお父さんとシェアしてもいいし、やがては君がオーナーになってもいい。自動車は運転して楽しく、そしてどこへでもいける自由な翼なんだ。」

2015年7月19日 (日)

NAからNDへ、ふたたびロードスターと過ごす日々の始まり

Nd9

(21年ぶりの再会。さあ走ろうか。)

結婚を機に手放したオープンカーのオーナーに再びなりたいという想いは、さかのぼれば13年前に地方に転居したころからひそかにもっていました。でもその実現はもう少し先、おそらくボクスターかエリーゼあたりでそれを叶えようと青写真を描いていたわけです。

それを自分でも半ば予定外、スケジュールを繰り上げてこのたび実現することになりました。

ただしオーナーとなったオープンカーはポルシェでもなければロータスでもありません。自分が25年前に手に入れ、4年間所有していたマツダ・ロードスター(海外名MX-5)の新型(型式ND)です。今年5月にFMC(フルモデルチェンジ)され発売されたばかりのニューモデルです。

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(WATANKOが1990年9月~1994年2月まで所有していた初代NAロードスター、Vスペシャルの懐かしいショットです。)

その理由はいろいろあります。今回のFMCの出来映えがとてつもなく素晴らしいこと、もうすぐ親からはなれていきそうな次男と最後に過ごすカーライフが目の前にあること、そして最近友人のおかげで自然に囲まれた中でのスポーツ&オープンドライビングの魅力を再発見したこと等々。

それらをひっくるめで一言でいえば自分とその身のまわりのすべてのことは有限であり、その中で幸せな時間の歩留まりを高めていくという、素直な生き方にいまさらながら目覚めたということです。

それは仕事や家業などで、代わりがいなくて自分がやらねばならないことばかりやっているうちに忘れかけていた熱いパトスでもあります。

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さて前口上はこれくらいにして先日の注文契約から49日、7週間後にNDロードスターは無事我が家にやってきました。

未だ1,000kmも走っておらず、慣らし運転途上ですが1オーナーとして、できるかぎりのインプレッションをお届けいたします。

■スタイリング

軽自動車を運転している時にいつも感じていることですが、車は全長が短いと駐車の時にとてもストレスが少なくなります。車止めギリギリまで詰める必要がありません。また小さくてかつ低い車高は洗車もラクです。(初代NAモデルで経験済み。)これだけでオーナーカーとしてアフォーダブル(受け入れやすい)モデルといえます。

さてデザインですがフロントエンドは写真どおりシャープであり、かつずいぶんと幅広な印象です。

Nd21

一方サイドにはキャラクターラインはなくプレーンで丸みを帯びた造形。さながら女性のふくらはぎのように贅肉がなくそれでいてふくよかです。

そこからリアエンドにかけてはフロントとは対照的にぎゅぎゅっと絞った感じです。それはちょっとやりすぎ感さえ漂います。

Nd13

またボディカラーのソウルレッドプレミアムは屋内の白色灯下でみるとワインレッドのような深みのある赤。日光下ではあかるく輝く赤とはっきりとその表情を変えます。板金塗装屋泣かせの複雑な色合いです。

■居住性・ユーティリティ

車内は乗り込むと座席位置は予想どおりかなり低いです。なおドアノッチがやや緩いのでドアを開けるときにはちょっと慎重になった方がよいかもしれません。

ハンドル、シート、シフトレバーの位置はいうことなし。しかし背もたれ調整のレバーがちょっと堅くて扱いづらいです。また前後調整のレバーの取っ手は短く、こんなところにも軽量化のあとがみてとれます。

ハンドルの太さについては、これまでE90のず太い径のハンドルに慣れていたWATANKOにとっては細く感じますが、通常なら丁度よい太さなのでしょう。

室内の収納スペースは少なく、いろいろ工夫が必要です。たとえばティッシュペーパーは箱ではおけず、ポケットティッシュ数パックをしまっておくとか。

なおレザーパッケージを選んだので内装の質感はGOODです。とくにインパネの合成皮革は質感良好です。ドアトリムにも外装と同じカラーが映えています。ここでもやはりソウルレッドプレミアムにしてよかったと思う瞬間です。

さてそのレザーシートですが通常のバネ+ウレタンではなく、厚みを減らす(=重心を下げる)ためにネットによって作られています。厚みは感じませんが、さりとてペナペナ薄っぺらい感じもなく、背中から腰、尻、大腿部にかけてよくフィットします。

ただしちょっと心配は革シートの劣化具合です。わりと早く皺ができそうな感じですし、実際出来はじめています。徐々にいい感じのヤレてくれるといいのですが...。

センターディスプレイの操作を微にいり細にいり覚えるには時間がかかりそうですが、いまどきのインターフェースはよくできており、直感的な操作で機能の7割くらいは使いこなせそうです。

■パワートレーン

ここはまだ現時点では語れることが限られていますが、3,000回転までの領域でシフトチェンジをくり変えしてスピードをのせていけば十二分に速いです。

これでNDロードスターは遅いという方がいたとしたらいったい普段どんなルーズな運転をしているのでしょうか。エンジンはかけた時からいい音出しています。走行中もうるさすぎず丁度よいサウンドです。

マニュアルトランスミッションはまだおろしたてなので固くて扱いづらさが残りますが、それでも思い描いたとおりのコクコク決まるよいミッションです。ここは歴代のロードスターがもっとも大事にしてきたところなので流石というべきでしょうか。

ただ想像していたよりも若干ながらストロークが長いです。これもまたミッションが慣らしを終えればいい感じになってくれることを期待します。

(つづく)

2015年7月18日 (土)

収入のリスクがあると投資のリスクまで踏み込めないものか

【7月17日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

40,058千円

■損益率

60.7%

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Dish031

(私はレバー、皮、砂肝、ハラミが好きです。)

最近、勤務先の近くに穴場の焼鳥屋を見つけたWATAMKO。早く帰ってブログ記事をUPしたい気持ちと焼き鳥+ビール&ポン酒の魅力を天秤にかけて、後者が勝つ日は駄ブロガーをお休みする日であります。

さてここを紹介してくれたのは同じ勤務先の法務部門の同年輩のHさん。ボロくて小さい店舗で若いお兄さんが一人で切り盛りしているけれど、おかげて安い賃料と抑えた人件費でもってコストをセーブし、かつ丁寧に仕込んでつくった焼き鳥を出すので、おいしい焼き鳥をコスパよく味わうことができます。焼き鳥以外のメニューがほとんどありませんがそれでも十分です。

さて今日も件の焼き鳥屋にいくと紹介してくれたHさんとばったり遭遇。お互い好きですね~と談笑しながら、いくつか世間話を続け、話題がギリシャ~株価~資産運用と話がつながりいつしか話題は確定拠出年金になりました。

WATANKOはHさんに確定拠出年金で何を買っていますかとズバリ問えば、帰ってきた答えはメガバンクの3年定期。ああこの人もリスク商品を用いた資産運用には興味がないのかと思いつつ、3年定期を選んでいる理由を聞きました。おそらく投資の知識がないからとか元本が目減りするのがいやだとかメジャーな理由が答えとして帰ってくると想像してました。

そこで帰ってきた答えはちょっと意外でした。

「普段会社はいかに事業リスクをとって収益の拡大を目指していることか。仕事を通じてそれをいつもひしひしと感じる。会社がそのようなリスクを負ったうえで稼ぎだした売り上げの中から、我々は給与を得ているわけだ。

そういった背景の元に得られた給与をまたぞろ別のリスクにさらすわけにはいかない。もし会社の業績が悪くなれば給与カットもあるだろう。給与とて株価同様、ボラティリティの波から逃げられることはできない。」

その話を聞いて、WATANKOも15年以上前にあった勤務先での給与カットのことを思い出しました。当時、ボーナスは半減、毎月の給与は10%カットとなり、幼児の長男を抱えていたWATANKOは家計にかなり危機感をもっていました。

もしあの頃のWATANKOであれば、目減りした給与からどれだけの余裕資金を捻出できたかはともかく、たとえニッセイが信託報酬0.1%の先進国株式インデックスファンドを発売したとしてもリスク商品による資産運用を始めるハードルはとても高かったでしょう。

Hさんは法務部門ということで、ことさら企業の事業リスクを契約法務の世界でヘッジする仕事に関わっているため事業リスクを痛切に感じていました。また他の部署であっても仕事を確実に受注し、納期と品質を目標通りに達成させることに大きなリスクを常に感じながら仕事をしています。そうやって得られた給与ですから、それをさらにリスクにさらす気にはなかなかなれないのというのも納得する話ではありました。

安定した収入が期待できる公務員などであれば、そこから捻出できた余裕資金を投資にまわす決心もつきやすいのかもしれませんが、民間企業は数十年単位でみれば浮き沈みがあるものです。勤務先の業績の変動からくる給与所得のボラティリティを考えれば、なかなか投資にお金をまわす気になれないということです。

WATANKOはHさんに対して、給与所得に将来不安があればこそ、若い時から投資を行って(リスクをとって)お金を増やすことにチャンレジする意義があるのではないかとアピールしたい気持ちになりましたが、個人が取ることができるリスクの総量の違いの前にちょっと口をつぐんでしまいました。

そういえばWATANKOが手がける不動産賃貸業もまた収益リスクがバリバリにあります。

関連記事
嗚呼、これまでの不動産賃貸トラブルの足跡

こうして得た不動産賃貸業の収入でもってさらにリスク金融商品を買ってよいものなのか。この問いかけについてはいつも心の片隅において時折考えてみる必要があるでしょう。

(あとがきにかえて)

後日、社内でHさんに出くわすとグッタリな様子。

「WATANAKOさん。あの焼鳥屋のレバーのせいかカンピロバクターにあたったようです。私は3日間のたうち苦しんでいました。WATANKOさんもあの焼鳥屋について今後は自己責任でもって訪ねてください。」

やれやれ、焼鳥屋のリスクまで心配しなければならないのか。

世の中、リスクだらけ。

2015年7月16日 (木)

2015年7月の積み立て購入商品

今年は年初には想定していなかった大型出費(マイカー購入)があったため、積み立て投資にまわす資金が当初よりも減少することになりました。6月以降はNISA向けの100千円+SBIキャンペーン応募要件である定期積立50千円=合計150千円に積み立て額を絞り込んでいます。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

201507312

さらに7月の仕入れの結果、6月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

201507313

Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2015年の分のみの表記としています。

さて、ここにきて仕事が忙しくなりブログ更新も滞りがちな日々になってきています。しかしながらそんな状況下こそ、“ほったらかし投資”が役立つ時であります。

来月になって夏休みに突入するまではしばらく忙しい時期が続く予定です。

(あとがきにかえて)

WATANKO妻「そりゃあ、夜な夜なロードスターでこっそりドライブに出かけていればブログ更新も滞りますこと...。」

WATANKO「!!!」

2015年7月14日 (火)

BNDからの2015年7月分分配金+今月の債券雑感

WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2015年7月分の分配金が入金されました。税引き後で234.16ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

201507311

続きまして債券に関する雑感です。

外債不要論が相変わらず表向き跋扈する中、実は外債をポートフォリオに含めている人も少なくない個人投資家クラスタ。WATANKOも外形上、そんな一人です。

個別のアセットを自身のポートフォリオに組み込むことの是非よりも、分散を優先させる方針であれば、外債を保有することもありでしょう。

大事なことは、すべては長期投資に資することに繋がるかということです。こつこつと積み立て投資を継続し、短絡的な売却行動をなるべく慎むという長期投資に資する行動であるかということです。

例えばインカムゲインがなく需給関係だけで相場が動くコモディティファンドを、それも高い信託報酬を支払ってまで保有することはどうでしょうか。インカムゲインがなければあとは高い時にはさっさと売り逃げしたくなりませんでしょうか。しかも長期保有すればするほど高い信託報酬分だけリターンが損なわれます。このようなアセット商品などは長期投資を続けたくなる対象とは言い難いです。

その意味からいえば債券も株式と同様にクーポンのリターンがあります。しかし債券のそれは株式よりも安定的であることが強みであります。

WATANKOは自身がリタイアする頃、運用は安定的な内容に切り替えるつもりですが、そのころにはコスト・リターン・リスクの3つがハイバランスした魅力的な日本債券ファンドが出てくればありがたいです。

2015年7月12日 (日)

東芝よ、すぐバレる利益操作をやる愚かさに気がつかなかったのか

【7月10日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,359千円

■損益率

55.1%

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(目先の利益をあげたところで...。)

東芝の不適切な会計処理について前回取り上げましたが、今回はその続きです。いや続きと言うより今回が本論といってもよいかもしれません。

今回明るみになった不適切な会計処理は工事進行基準の会計処理であるということですが、これについてはわかりやすく触れている記事を紹介します。

参照記事
mjdsk(マジですか) 的なニュース。
東芝の不適切会計の内容とは?工事進行基準とは何?

上記の記事では工事進行基準の概要と、東芝が行った不正箇所についてわかりやすくふれています。

報道ならびに上記記事によると東芝が工事進行基準における不適切な会計処理は、受注案件の総コストを過小に見積もっていたことです。

総コストを少なめに見積もることで案件自体の利益が見かけ上、UPします。また総コストを分母、決算日時点での発生コストを分子として案件の進捗率を算定するわけですから、 分母が少なくなれば、分子が同じであっても相対的に進捗率があがります。

つまり東芝は、①総コストを過小にすることで利益額を引きあげ、かつ②それを当期の利益に前倒しで持ってくるという操作をしたわけです。

生ビールがあとから沢山運ばれてくると嘘をつき、かつそれゆえに先にどんどん飲んでも構わないという嘘をついたということです。

しかし①については総コストを過小に見積もったところで案件が進捗すれば、やがて見積もりを超えるコストが実発生することは明白であります。②については総コストの過少/適切にかかわらず一定の利益総額を早く取り込むか、あとにするかというゼロサムな話でしかありません。

つまり東芝はすぐバレる利益操作、それと時間稼ぎをやっていたにすぎないということになります。

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それともうひとつ。

新聞報道によると田中社長は社長就任初年度の2013年度に営業損益にて史上最高益の達成にこだわり、社内に業績目標達成の圧力をかけていたとされています。また損失や費用計上の時期をずらしてくれ(=工夫しろ)と要求していたとも言われています。

これについても短絡的な印象が否めません。損失や費用計上の時期をにずらす(先送りにする)ということは、すなわち今の手持ちの仕事に隠れている損失や費用をいずれは計上しなければならないことを指しています。

田中社長の任期中にどれだけそれらを表面化せざるをえなくなるかはわかりませんが、いずれ損失を計上し、損益計算書を傷めることになるわけです。つまりは史上最高益にこだわった2013年度よりも次年度以降の方が業績が悪くなる可能性が高いわけです。

田中社長は自身の任期中に途中から東芝の業績が悪化するリスクを自ら抱え込んでしまいました。就任初年度が最高益で、あとは右肩下がりという業績を出してしまった社長に対する内外からの評価は決して高いものではないでしょう。

むしろ田中社長がとるべき手段は、就任初年度においては手持ちの案件にて隠れている損失をできる限りあきらかにして、これに手当てすることでした。在庫など保有資産の評価損、稼働資産の減損、投資先に対する損失、遂行中案件の将来の追加コストの引当金などを計上して抱えている膿を出し切るべきでした。

就任初年度にそれらを実行して損益計算書を傷めても、社長を引き継いだ時点でのそれまでの経営にて抱えていた含み損失であり、それは前経営陣の責任に転嫁できるでしょう。むしろ就任初年度に損失計上を断行すれば、堅実な経営者として評価されるかもしれません。

初年度に将来分まで含めた損失を計上すれば、それは次年度以降における業績拡大にプラスになることでしょう。足元の業績悪化は社内に対する危機感を醸成し、引き締めにつなげることもできます。

上記のような事例として有名なのが、カルロス・ゴーン氏による日産自動車の業績回復です。同氏は就任後に策定した再建計画“日産リバイバル・プラン”のなかで2,000億円の再建費用を事前に引当計上しました。その結果、初年度に大きく業績を悪化させましたが、次年度以降は急回復となりました。損失に対して手当て済であれば、あとは稼いで利益をあげるだけです。業績回復は必然でありました。

東芝の田中社長は前社長との確執があったとも報じられてます。自分が社長に就任したら早速、前任者を上回る結果を出したいという欲が、堅実な経営をするという義務を上回ってしまったのでしょう。

しかしわざわざ後で自分の首を絞めるような損失先送りをなぜすすめたのか。先送りした損失は次年度になって考えればいいという、目先の短期的な経営に走ったのか。

このような経営をするトップがいる企業であれば、株主としてはこの企業の業績悪化が明るみになるタイミング(=保有する株を売り逃げるタイミング)をいつも心配せざるをえません。

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さて最後に田中社長の所業だけでなく、もう少し視点をかえてみます。

東芝、いや東芝の株主にとって不幸なことは、今回の不適切な会計処理が取り沙汰されているのは金額にして1,700億円規模でしかないということです。

参照記事
読売新聞 東芝、過大計上1700億円超…追加調査で増大

1,700億円とは、売上高6兆、当期純利益500億、現預金+営業債権1兆6,700億の経営規模を誇る東芝からすれば、経営の屋台骨が揺らぐような金額ではありません。

もしも会社の事業継続に支障を来すようなレベルにまで財務体質が傷んだ場合、金融機関から支援を仰ぐことがあれば、支援先から財務担当役員ないしはお目付け役が送り込まれるか、そこまで厳しくなくとも金融機関による監督が続くことが想定できます。

しかし推測の限りですが、今回程度のダメージであれば、上記のような外部による管理・監督に基づく改革は望み薄であり、もっぱら東芝自身の自浄作用に期待するほかないかもしれません。

もしも今回の不適切な会計処理が経営トップほか限られた財務関係者の処分だけで幕引きがなされるのであれば、一方で東芝の社内にはこれまでと同様の体質が続くおそれがあります。田中社長だけが特異であったとはたして言い切れるでしょうか。

東芝が今回の騒動から何をLessens Learnedとして、今後にどう活かすのか。まだ現時点でこう唱えるのはちょっと早いかもしれませんが、もしもこの会社の株主を今後も続けようとする個人投資家であれば、それをしっかりを見極めておくことを忘れてはならないでしょう。


2015年7月10日 (金)

東芝のおかげで多くの企業がまたぞろ迷惑を被るか

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(業績を上げたいばかりに...。)

東芝が インフラ関連案件で生じた損失の計上を意図的に先送りするために不適切な会計処理を行っていたことが問題となっています。またインフラだけでなく半導体、パソコン、テレビの各分野にも同様の疑惑がもたれたり、上司(マネジメント)から部下(部門責任者や担当等)に対する圧力もあったとのこと。金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の処分対象にあたるか、経営陣の責任がどこまで及ぶかが今後注目されることでしょう。

この疑惑についてはまだ全容はわかっていませんが、これまでの一連の報道を聞いてWATANKOは昔話をひとつ思い出しました。

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もう10年以上も経ちますが、2004年に西武鉄道にて証券取引法違法事件がありました。この事件はひとことでいえば同社の有価証券報告書がデタラメであり、かつ会社法務も個人商店のようなアバウトさであったということです。

米国ではこの数年前にエンロンやワールドコムの不正会計事件も明るみになりましたが、日本でも西武鉄道のこの事件が随分と話題になりました。ちょうど経営トップの堤義明氏の強烈なワンマン経営も揶揄されて話題に拍車をかけました。

西武鉄道 証券取引法違反事件

この事件などきっかけとしてJ-SOX法(内部統制報告制度)が制定され、企業は内部統制報告書の提出が義務づけられ、それに伴い役員は報告書の誓約書をかかされるわ、企業の業務監査体制はにわかに強化整備を求められるわで2000年代中盤は企業の管理部門はちょっと大変でありました。

企業の管理部門に在勤するWATANKOの知人はこうしたムーブメントを強いられることに対して西武鉄道に恨み節を抱いていました。

彼いわく、西武鉄道のような一部の甚だしくデタラメをやっている企業のおかげで、ほかのちゃんと運営している多くの企業までが疑われる。そのために規制法が強まり、ちゃんとやっていることを証明させられるはめになり、そのために仕事が増える始末だとのこと。(←ここが一番いいたかったらしい。)

WATANKOからみれば、それまでの法制度がザルすぎたゆえに、当時の西武鉄道のようなトンデモ企業が出てくる始末になったのでしょうといいたいですが。

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東芝の不適切な会計処理は長期プロジェクトの採算を管理する工事進行基準の会計処理が該当したと報じられています。この事件のおかげで同様な会計処理を行う他社がむやみやたらと疑われたりすることがないとよいのですが。

そして疑われずとも、これがきっかけとなり工事進行基準をはじめとする会計処理基準の厳格な適用とそれを担保するために監査法人による企業の締め付けが厳しくなったりはしませんでしょうか。

東芝の不適切な会計処理がトリガーとなって、会計監査や内部統制が強化されるような法整備が進むでしょうか。そして東芝とは何の取引関係もない多くの企業が、東芝のおかげでまたぞろ迷惑を被るのでしょうか。

かつて西武鉄道が引き起こした事件に憤慨していた知人が、これを聞いたらどう思うか。この騒動について、久しぶりに彼の感想を聞いてみたくなってきました。

2015年7月 8日 (水)

第4回 eMAXIS ポートフォリオの達人にチャレンジします

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(個人投資家たちのつどい、四たび)

前回に引き続き第4回 eMAXIS ポートフォリオの達人がこの度開催されます。

第4回 投資にチャレンジ eMAXIS ポートフォリオの達人

WATANKOが前回エントリーしたポートフォリオは、

*日本債券   80%
*日本株式   10%
*先進国株式  10%

という石橋をたたいて渡る面白味のないポートフォリオでしたが、その甲斐あって?か堅実型に振り分けられ796人中23位、総合順位では2,391人中191位でフィニッシュしました。

関連記事
第3回 eMAXIS ポートフォリオの達人にチャレンジします
第3回 eMAXIS ポートフォリオの達人、カテゴリー23位でゴール

WATANKOは今回もまたエントリーするつもりですが、ポートフォリオは前回の堅実型からガラリと変える予定です。

☆☆☆☆☆ここはいっちょ巷のファンド・マネージャーよろしくアクティブなポートフォリオを組んで高リターンをただき出すべく、「ポートフォリオの達人」に挑みます。

目の前にはヨーロッパのごくつぶしであるギリシャがダダをこね続けているため世界中に段々とリスクオフな雰囲気が漂う中、一体どんなポートフォリオを組むべきか。今月末の締め切りギリギリまでまってアセットアロケーションを決めます。

もしこれで大当たりをすれば、WATANKOもアクティブ投資家に転向するかもしれませんね!

・・・・。

さてこれは単なるお祭り騒ぎのひとつにすぎませんが、もしここで自分の読みがものの見事にすっかり外れて散々な結果に終わった場合、やはり自分には短期的な相場を読む能力など備わっていないと改めて自覚することになるかもしれません。そして多くの人がWATANKOと同じように感じるかもしれません。

『やはりここは相場を当てに行く投資ではなく、時価総額配分でも各資産均等配分でもなんでもかまわないから(そういえば今このあたりの話題がホットですね)、自分がとれる範囲でリスクをとり、長期間でもって期待リターンを目指すインデックス投資こそが目指すべきスタイルなのです。』

・・・とこのように多くの個人投資家に自覚させることが、このイベントの隠された真の狙いだとしたら三菱UFJ国際投信もなかなか思慮深い仕掛けをするなあと感心してしまいます。

『そこでeMAXISシリーズは日経225からコモディティまで幅広い単品はもちろんのこと、今話題の8資産バランス型もありと個人投資家のニーズにあわせた品揃えをご用意しております。』

(あとがきにかえて)

WATANKO「妻もこのイベント応募してみなよ。上位に入れば賞金がでるよ!」

WATANKO妻「いいわよ。はいポートフォリオ決まり。国内債券100%ね。」

WATANKO「なにそのポートフォリオ。」

WATANKO妻「だってリスクはとりたくないもの。」

(注)本エントリーではアセットクラスを最低3つ選んで組み合わせる必要があります。

2015年7月 6日 (月)

マツダ、次世代モデルへのフルモデルチェンジにどう挑むか

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(モデルのヒットを続けるのは難しい。)

車好きの御仁に「いま国内メーカーで元気がいいのはどこかしら」と聞けば、多くの方がマツダとスバルであるといっても異論は少ないでしょう。

そのひとつであるマツダですが、スカイアクティブというパワートレーンとシャシーを一新した統合新技術を採用して2012年のCXー5のデビューを皮切りにアテンザ、アクセラ、デミオ、CX-3、そしてロードスターと話題あるFMC(フルモデルチェンジ)ないし新型車デビューを重ねています。各車のデザインは見事に統一性がとれており、ブランドアイデンティティも高まっています。

マツダのここ3年間の一連のモデル切り替えは市場の評価も含めてメーカーの目論見通りではなかったでしょうか。国内市場は冷え込む中、販売台数も健闘しています。

参照記事
新車登録台数、マツダ3か月連続で6割超の大幅増…6月ブランド別

さて既存モデルのFMCや新型車の投入を成功させたメーカーの次なる悩みは数年後に訪れる次のFMCです。成功したモデルをどう進化させていくのか。キープ・コンセプトか、それともデザイン含めたさらなる刷新をめざすのか。

成功したモデルの場合、FMCは冒険をして失敗することをおそれてキープコンセプトを採用するケースが多いです。それは一方でモデルの新味がなくなるというリスクを抱えており、メーカーにとっては既存の良いイメージを保ちうつ新味も注入しなければならないと二律背反ともいえる課題に直面します。

マツダの次世代モデルはどうFMCしてくるか。今頃メーカー内部では次期CX-5のクレイモデルが仕上がり、デザインは決まりつつあるところかもしれません。

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FMCを個々のモデルでみるのではなく、一定の期間内で複数のモデルでまとめて俯瞰し、その正否を見てみる場合、マツダは過去に失敗を2度もやらかした日産の例を忘れてはならないでしょう。

日産の一度目のそれは1990年代前半です。日産は1980年代後半にセドリック/グロリアを皮切りにブルーバード、シーマ、シルビア、セフィーロ、ローレル、スカイライン、フェアレディZ、プリメーラといった一連のFMCならびに新型車の投入が成功しましたが、それら車種のその後のFMCはことごとく失敗し、1999年にはついに自主再建を断念しました。

二度目は2000年代前半のフェアレディZ、スカイライン、ティアナ、ムラーノ、ティーダ、ラフェスタ、フーガ、ノートといったカルロス・ゴーンによる再建後の新車攻勢の中にあってモダンで斬新なデザインが続いたモデル群のその後のFMCです。この時もなかなかパっとせず、あげくのはてに日産はここ3年くらいは国内でのFMCや新車投入は大変少なく、現在のラインナップは総じて古くなり魅力を失っている状態です。

FMCを成功させてヒットを実現させたメーカーが、その地位に安住できるのもせいぜい3年程度です。3年もたてば他メーカーの競合モデルがやはりFMCで魅力を高めてくることもあるし、そうでなくともヒットモデルが徐々に飽きられてくることもあります。

自動車メーカーは安全・環境へのさらなる配慮を織り交ぜながら、未来のカーライフへの提案を伴った自社モデルのFMCに絶え間なく挑んでいかねばなりません。

マツダの次世代モデルのFMCはまだ2年くらいは先の話ですが、要注目です。

2015年7月 5日 (日)

シャイな駄ブロガー、インデックス投資ナイト2015に参加する

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インデックス投資家たちの年1回の定時総会ともいえるインデックス投資ナイト2015年に昨日参加してきました。

インデックス投資家のこういった交流イベントへの参加について、WATANKOはこれまで消極的でした。なにせいつも駄ブログで資産実額を公開しているだけでなく、家業の不動産賃貸業そのほかで右往左往しているプライベートを散々、赤裸々にさらけ出しているため、皆様の前にどのツラさげて出られようかと躊躇する気持ちが大きかったからです。

しかしながら駄ブログの運営(含むツイッター)を通じて皆さんとのやりとりを重ねていくうちに、そのような矮小な気持ちよりも、皆さんと実際にお会いして来ブログのお礼やインデックス投資やブログについての意見交換などしてみたい気持ちが、だんだんと大きくなってきました。

そこで前回2014年度のインデックス投資ナイトを申し込んだのですが、仕事の都合でどうしてもいけなくなりドタキャン...。今回ようやく参加の機会を得ることができました。

しかしながら当日になっても、まだ上述同様の理由からやはりカミングアウトせずに話だけ聞いて帰ろうかという気持ちがまだ勝っていました。2次会になってもなかなかほかの方々との会話がすすみません。

そんな折、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原さんと外国債券、リスクコントロール、長期投資などについて会話をさせてもらったことでだいぶリラックスできました。また小松原さんの積極的な語り口に刺激をうけたことをトリガーとしてそこから皆さんに挨拶キャラバンを進めることができました。

その結果、実行委員長の水瀬ケンイチさんをはじめ、当日登壇された吊られた男さん、ゆうきさん、OpalさんほかASKさん、とよぴ~さん、タカちゃんさん、個人凍死家テリーさん、ますいっちさん、つばささん、安房さん、いなばさん、@al_pacaoさん、森村ヒロさん、ちんあおさん、フローラさんらのたくさんのブロガー、ツイッターアカウントの方々にご挨拶をさせていただきました。そのほかの方々にもご挨拶したかったのですが、叶わずすみませんでした。

帰りの電車の中で充実感にひたりながら、WATANKOは帰宅しました。

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本イベントは毎年1月に開催されていたのですが、2015年は諸般の事情により中止となっていました。それが1年を待たずして7月に復活したわけです。振り返ってみれば毎年の開催スケジュールからわずか半年後の再開となりました。

実行委員の水瀬ケンイチさんも今回説明されていましたが、このイベントが毎年いかに多くのインデックス投資家にとって楽しい交流の場となっており、それが中止されたことに対して惜しむ声、再開を求める声が大きかったかを表していることでしょう。

ここからはあくまでWATANKOの推察にすぎませんが、2014年の開催では来場者数を400人規模に拡大して開催した結果、事前準備ならびに当日運営が裏方側としてトラブルが発生しかねない、ギリギリの状況であったのではないでしょうか。

会場側と事前折衝を重ねて、プログラムを立案し練り上げ、準備する。当日は400人規模の参加者を誘導して入退場させて、プログラムをオンスケですすめる。飲食の手配にも気を配り、外部に迷惑をかけることなく、それても生じたトラブルに迅速に対処する。

これらを限られたボランティアの方々の熱意でもってすすめるには限界があります。当日の誘導スタッフの確保ひとつとってみても大変でありましょう。

インデックス投資ナイト再開にあたっては、まずトラブルを回避すること、そのためはロジスティックスが組みやすく、想定外のことが起きにくい会場でとりおこなうという判断が働いたかもしれません。そこで過去開催の実績があり、なにかと段取りしやすい東京カルチャーカルチャーを再開の会場に選んだことは自然な流れでありましょう。

人数規模は縮小されましたが、このイベントの継続的な開催の芽がまたでてきたことをまずは喜ばしく思うところであります。

(あとがきにかえて)

WATANKO妻「1次会で帰って来るって言っていたのにずいぶんと遅かったわね。」

WATANKO「実はカクカク然々、あーだこーだ、それからこーしたどーした、でした。」

WATANKO妻「ふーん、それはよかったわね。ところで私のことは尾ひれ付けて酒の肴にしてはいないでしょうね?」

WATANKO「まさか!そんなはずはないよ。だっていつもブログ記事の末尾で実質キャラ紹介しているから、それで十分でしょ。」

WATANKO妻「!!!」

2015年7月 4日 (土)

確定拠出年金用投信の2015年6月末状況

【7月3日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

39,284千円

■損益率

59.5%

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WATANKOのインデックスファンドによる資産運用手法は手元の余裕資金だけでなく、勤務先が2007年1月から導入している確定拠出年金においても取り入れています。

制度開始当初はメガバンクの3年定期預金を選んでいましたが、余裕資金でインデックス投資をスタートさせてから以降は、確定拠出年金でも日本株式、先進国株式、先進国債券のインデックス投信とインデックスファンドを組み合わせたバランスファンドの合計4本でもって積み立て開始しました。

その後、積み立て購入を先進国株式インデックス投信1本に絞り、その他は売却してまた3年定期預金にてストックしています。

そのシンプルなポートフォリオの現在の運用状況は以下のとおりです。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆金額単位は千円です。

201506307

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勤務先が加入している確定拠出年金サポートサイトから運用状況の詳細を知ることができ、そのサイトによると(年間)運用利回りは6.82%(前回記事14年12月末時点では7.29%)とのこと。3年定期預金分は利回りには影響しておらず、前回からの変動はもっぱら先進国株式インデックス投信の基準価額の変動によるものです。

このポートフォリオについて「my INDEX」で平均リターン、リスク、シャープレシオを測ってみると以下です。(カッコ内は14年12月末時点)

●平均リターン
 5.8%(5.4%)

●リスク
 9.6%(9.2%)

●シャープレシオ
 0.60(0.52)


この確定拠出年金のポートフォリオの今後ですが、半分を占める3年定期預金を今後ともこのままにしておくつもりはなく、相場下落と円高が進行すれば毎月の拠出金に加えて、この3年定期預金を取り崩して先進国株式のインデックス投信をコツコツ買い増ししていきます。

ギリシャのおかげでそろそろ買い増し出動か?バッチこい!

2015年7月 2日 (木)

2015年6月末運用状況

WATANKOも登録しているにほんブログ村の投資信託のカテゴリーにて、ここのところの注目記事のトップ10の欄をみると半数はギリシャ関連をとりあげた記事になっています。リスク資産に手金を張っている個人投資家としては気が気でないのかもしれませんね。著名なインデックス投資ブログで指摘されているとおり、そこで自分の手を胸にあててリスクをとりすぎていないか振り返りが必要かもしれません。胸の動悸がおさまらないようであれば保有するリスク資産を一部売却するのもひとつの手でありましょう。

というわけでインデックス投資を初めて7年4か月が経ちました。2015年6月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは122.59円/ドルです。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金
評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等。
なお日本債券アセットに属する極低リスクのインデックス投信(暫定的な所有分も含む。)や外貨MMF、SBIポイントで還元された現金もここに含みます。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。

◆評価記号の内容は以下です。
◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+5.0%~ ▲5.0%
×:▲5.5%~

201506304

売却済みファンドの履歴は以下のとおりです。

201506305

続いてファンド・オブ・ファンズに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201506306

さらに「わたしのインデックス(my INDEX)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●過去平均リターン
7.3%(7.3%)

●リスク
13.0%(13.0%)

●シャープレシオ
0.57(0.56)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●購入元本+投資待機預金元本分
66,000千円(66,000千円)

●評価損益+確定損益分
38,385千円(42,730千円)

●運用期間
88ヶ月(87ヶ月)

●元本平均残高
43,536千円(43,278千円)

●平均年間利回り
12.0%(13.6%)

<概況>

先月末は「7年超の投資期間中で評価損益が最高記録を更新した」と威勢のよいこと書きましたが、今月は冒頭に書いたギリシャのお陰様で保有残高が前月比4%、金額にして4,000千円もへこみました。

しかしながら7年以上も“ほとんど”ほったらかし投資を続けていると、この程度の変動にはもう完全に鈍感というか耐性がついています。リスク金融商品でリターンを狙う以上、ボラティリティは許容できねばなりません。それがしんどい方におかれましてこれまた冒頭申しあげたとおり、リスク資産を一部売却するのもひとつの手でありましょう。

さて来月の運用状況はいかに?下落が続くか、回復するか。どちらに転んでもあわてることはありません。たぶん。

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