NAからNDへ、ふたたびロードスターと過ごす日々の始まり
(21年ぶりの再会。さあ走ろうか。)
結婚を機に手放したオープンカーのオーナーに再びなりたいという想いは、さかのぼれば13年前に地方に転居したころからひそかにもっていました。でもその実現はもう少し先、おそらくボクスターかエリーゼあたりでそれを叶えようと青写真を描いていたわけです。
それを自分でも半ば予定外、スケジュールを繰り上げてこのたび実現することになりました。
ただしオーナーとなったオープンカーはポルシェでもなければロータスでもありません。自分が25年前に手に入れ、4年間所有していたマツダ・ロードスター(海外名MX-5)の新型(型式ND)です。今年5月にFMC(フルモデルチェンジ)され発売されたばかりのニューモデルです。
(WATANKOが1990年9月~1994年2月まで所有していた初代NAロードスター、Vスペシャルの懐かしいショットです。)
その理由はいろいろあります。今回のFMCの出来映えがとてつもなく素晴らしいこと、もうすぐ親からはなれていきそうな次男と最後に過ごすカーライフが目の前にあること、そして最近友人のおかげで自然に囲まれた中でのスポーツ&オープンドライビングの魅力を再発見したこと等々。
それらをひっくるめで一言でいえば自分とその身のまわりのすべてのことは有限であり、その中で幸せな時間の歩留まりを高めていくという、素直な生き方にいまさらながら目覚めたということです。
それは仕事や家業などで、代わりがいなくて自分がやらねばならないことばかりやっているうちに忘れかけていた熱いパトスでもあります。
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さて前口上はこれくらいにして先日の注文契約から49日、7週間後にNDロードスターは無事我が家にやってきました。
未だ1,000kmも走っておらず、慣らし運転途上ですが1オーナーとして、できるかぎりのインプレッションをお届けいたします。
■スタイリング
軽自動車を運転している時にいつも感じていることですが、車は全長が短いと駐車の時にとてもストレスが少なくなります。車止めギリギリまで詰める必要がありません。また小さくてかつ低い車高は洗車もラクです。(初代NAモデルで経験済み。)これだけでオーナーカーとしてアフォーダブル(受け入れやすい)モデルといえます。
さてデザインですがフロントエンドは写真どおりシャープであり、かつずいぶんと幅広な印象です。
一方サイドにはキャラクターラインはなくプレーンで丸みを帯びた造形。さながら女性のふくらはぎのように贅肉がなくそれでいてふくよかです。
そこからリアエンドにかけてはフロントとは対照的にぎゅぎゅっと絞った感じです。それはちょっとやりすぎ感さえ漂います。
またボディカラーのソウルレッドプレミアムは屋内の白色灯下でみるとワインレッドのような深みのある赤。日光下ではあかるく輝く赤とはっきりとその表情を変えます。板金塗装屋泣かせの複雑な色合いです。
■居住性・ユーティリティ
車内は乗り込むと座席位置は予想どおりかなり低いです。なおドアノッチがやや緩いのでドアを開けるときにはちょっと慎重になった方がよいかもしれません。
ハンドル、シート、シフトレバーの位置はいうことなし。しかし背もたれ調整のレバーがちょっと堅くて扱いづらいです。また前後調整のレバーの取っ手は短く、こんなところにも軽量化のあとがみてとれます。
ハンドルの太さについては、これまでE90のず太い径のハンドルに慣れていたWATANKOにとっては細く感じますが、通常なら丁度よい太さなのでしょう。
室内の収納スペースは少なく、いろいろ工夫が必要です。たとえばティッシュペーパーは箱ではおけず、ポケットティッシュ数パックをしまっておくとか。
なおレザーパッケージを選んだので内装の質感はGOODです。とくにインパネの合成皮革は質感良好です。ドアトリムにも外装と同じカラーが映えています。ここでもやはりソウルレッドプレミアムにしてよかったと思う瞬間です。
さてそのレザーシートですが通常のバネ+ウレタンではなく、厚みを減らす(=重心を下げる)ためにネットによって作られています。厚みは感じませんが、さりとてペナペナ薄っぺらい感じもなく、背中から腰、尻、大腿部にかけてよくフィットします。
ただしちょっと心配は革シートの劣化具合です。わりと早く皺ができそうな感じですし、実際出来はじめています。徐々にいい感じのヤレてくれるといいのですが...。
センターディスプレイの操作を微にいり細にいり覚えるには時間がかかりそうですが、いまどきのインターフェースはよくできており、直感的な操作で機能の7割くらいは使いこなせそうです。
■パワートレーン
ここはまだ現時点では語れることが限られていますが、3,000回転までの領域でシフトチェンジをくり変えしてスピードをのせていけば十二分に速いです。
これでNDロードスターは遅いという方がいたとしたらいったい普段どんなルーズな運転をしているのでしょうか。エンジンはかけた時からいい音出しています。走行中もうるさすぎず丁度よいサウンドです。
マニュアルトランスミッションはまだおろしたてなので固くて扱いづらさが残りますが、それでも思い描いたとおりのコクコク決まるよいミッションです。ここは歴代のロードスターがもっとも大事にしてきたところなので流石というべきでしょうか。
ただ想像していたよりも若干ながらストロークが長いです。これもまたミッションが慣らしを終えればいい感じになってくれることを期待します。
(つづく)
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コメント
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マツダ車はパッケージングがよく、RX-8のレザーシートは(価格に比して)良好でした。
中央からマッサージ機さながらのランバーサポートもありましたし。
http://www.geocities.jp/ds23ie_73y/automobile/RX-8/RX-8.html
↑最終型はない?
只、一つの部分は突出して良くても、トータル性能(使い勝手)はやや劣る面があり(リッター4~6の街乗りとか・・熱とか)。
私はやはり国産セダン派(←頑固でスイマセン^^)のようで、ケイマンは止めときます(決裁も通らず)。
まあ、車内泊のできる(ランバーなくもオットマン付の120のシート http://toyota.jp/alphard/interior/indoor_space/
※シートのみ参照↑現行130マークXはなし)
GRXの足回りに手を入れるくらいですかね・・
http://www.weds.co.jp/products/rizley/rizley_bl.html#
タイヤはエコ性能かスポーツか・・ぶつぶつ
投稿: 預金王 | 2015年7月19日 (日) 14時38分
預金王さん
コメントありがとうございます。
私も国産セダン好きですよ。ここ21世紀以降だとゼロクラウン、マークX、初代フーガ、V35~37スカイライン、先代レジェンドMC前、歴代アテンザあたりです。やはりほとんどFR(笑)
投稿: WATANKO | 2015年7月19日 (日) 23時58分