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2015年7月 6日 (月)

マツダ、次世代モデルへのフルモデルチェンジにどう挑むか

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(モデルのヒットを続けるのは難しい。)

車好きの御仁に「いま国内メーカーで元気がいいのはどこかしら」と聞けば、多くの方がマツダとスバルであるといっても異論は少ないでしょう。

そのひとつであるマツダですが、スカイアクティブというパワートレーンとシャシーを一新した統合新技術を採用して2012年のCXー5のデビューを皮切りにアテンザ、アクセラ、デミオ、CX-3、そしてロードスターと話題あるFMC(フルモデルチェンジ)ないし新型車デビューを重ねています。各車のデザインは見事に統一性がとれており、ブランドアイデンティティも高まっています。

マツダのここ3年間の一連のモデル切り替えは市場の評価も含めてメーカーの目論見通りではなかったでしょうか。国内市場は冷え込む中、販売台数も健闘しています。

参照記事
新車登録台数、マツダ3か月連続で6割超の大幅増…6月ブランド別

さて既存モデルのFMCや新型車の投入を成功させたメーカーの次なる悩みは数年後に訪れる次のFMCです。成功したモデルをどう進化させていくのか。キープ・コンセプトか、それともデザイン含めたさらなる刷新をめざすのか。

成功したモデルの場合、FMCは冒険をして失敗することをおそれてキープコンセプトを採用するケースが多いです。それは一方でモデルの新味がなくなるというリスクを抱えており、メーカーにとっては既存の良いイメージを保ちうつ新味も注入しなければならないと二律背反ともいえる課題に直面します。

マツダの次世代モデルはどうFMCしてくるか。今頃メーカー内部では次期CX-5のクレイモデルが仕上がり、デザインは決まりつつあるところかもしれません。

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FMCを個々のモデルでみるのではなく、一定の期間内で複数のモデルでまとめて俯瞰し、その正否を見てみる場合、マツダは過去に失敗を2度もやらかした日産の例を忘れてはならないでしょう。

日産の一度目のそれは1990年代前半です。日産は1980年代後半にセドリック/グロリアを皮切りにブルーバード、シーマ、シルビア、セフィーロ、ローレル、スカイライン、フェアレディZ、プリメーラといった一連のFMCならびに新型車の投入が成功しましたが、それら車種のその後のFMCはことごとく失敗し、1999年にはついに自主再建を断念しました。

二度目は2000年代前半のフェアレディZ、スカイライン、ティアナ、ムラーノ、ティーダ、ラフェスタ、フーガ、ノートといったカルロス・ゴーンによる再建後の新車攻勢の中にあってモダンで斬新なデザインが続いたモデル群のその後のFMCです。この時もなかなかパっとせず、あげくのはてに日産はここ3年くらいは国内でのFMCや新車投入は大変少なく、現在のラインナップは総じて古くなり魅力を失っている状態です。

FMCを成功させてヒットを実現させたメーカーが、その地位に安住できるのもせいぜい3年程度です。3年もたてば他メーカーの競合モデルがやはりFMCで魅力を高めてくることもあるし、そうでなくともヒットモデルが徐々に飽きられてくることもあります。

自動車メーカーは安全・環境へのさらなる配慮を織り交ぜながら、未来のカーライフへの提案を伴った自社モデルのFMCに絶え間なく挑んでいかねばなりません。

マツダの次世代モデルのFMCはまだ2年くらいは先の話ですが、要注目です。

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コメント

しかし・・マツダのアテンザ、アクセラ、デミオは同じにしか見えないし、そろそろ飽きがくるのではないか?と思えてしまいます。
日産のZとスカGはエンジンが同じでもデザインはかなり違うし、クラウンとマークXもまたしかり(レクサスはまあ置いといて・・)。

高いのが欲しければ金さえ出せば買えますが、安いのは選択肢が非常に少なくなっている。
これだけ(他の)物が安く買える時代に、リーズナブルなものがなければユーザーはどんどん減少していくような気がします・・

預金王さん

コメントありがとうございます。

特にアテンザとアクセラは正面から見ると区別がつきにくいかもしれませんね。

安い車というと小さい車ばかりが連想されがちですが、初代ティアナのようなある程度のボディサイズでプレーンながらもモダンなデザイン、そして少し安めというモデルが欲しいところです。次期シルフィやあるいはアリオン、プレミオにそれを求めるのは儚い希望でしょうか。

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