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2015年10月30日 (金)

きっかけは「お金は銀行に預けるな」だった

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(フムフム、インデックス投資ね。)


先日、本棚を整理すると奥からひょいと1冊の本を見つけました。

勝間和代氏の著書「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践」

7年前(2008年)の冬、WATANKOは自身の史上最大・最悪の不動産投資を経て、しばらく不動産賃貸業から遠ざかりたい気持ちで一杯でした。

実際には家業なのでそうもいきませんが、不動産賃貸業を今後も続けていくと、またトラブルが発生してまとまったお金が必要になるかもしれません。ゴールドマンサックスやマッキンゼーに勤めているわけではない並みのサラリーマンであるWATANKOの給与所得では、日々の生活費と子どもの教育費で精一杯であり、不動産賃貸業でまとまったお金が必要になった際に、同業の収入だけでこれをカバーできるものが不安もありました。

もうひとつここは手元の余裕資金を増やしておく必要があります。そこで金融商品による投資に目が向きました。しかしながら本屋にいけば個別株選びやFXの書籍ばかり。

平日は長距離通勤+週末は不動産賃貸業のWATANKOには銘柄の分析や相場を頻繁にチェックする時間も手間もとれません。それにそんなにバカ儲けは必要ありません。年間3~5%の利回りでOKです。ハイリスクはハイリターンと言われているから、ローリターンで結構です。そのかわりローリスクな投資方法はないものか。

そんな折に、勤務先の最寄駅ビルの書店でみつけたのが冒頭の本書でした。

本書は金融リテラリーが当時ほぼゼロのWATANKO向けにピッタリなイントロとして、金融リテラシーの意味と必要性から始まり、各金融商品の解説、リスク資産への投資の実践方法についてと内容が進みます。

そこで紹介されていたのが予算とゴールを決めて、証券口座を開設し、伝統4資産を対象にインデックス投資するというものでした。リスクを抑えつつ、時間をかけて手堅くリターンを積み上げる。これがWATANKOが探し求めていた投資方法だと当時感じ入り、早速実践に移したわけです。

本書に書かれていた内容は一から十まで正しく、永続的に役に立つかどうかはわかりません。当時人気を博していた勝間氏が執筆する本書にはキャッチーな側面をもつところがあったところも否めません。また本書はインデックス投資からの更なるステップアップとしてアクティブ投資やFXを紹介していましたが、これらについてはリスクの取り過ぎと判断して避けています。

しかしながら当時40歳のWATANKOは、本書をきっかけとしてリスク資産を用いた投資の世界の窓を遅まきながら開けて、そこにある様々なインテリジェンスに触れることができました。手元にある本書にはあちらこちらに蛍光ペンでマーキングしたり、ページの耳を折った箇所がいくつもあります。当時よほど熱心に読んだ様子が伝わるようです。

本書を読んだ後、2008年3月にインデックス投資を開始して以降も1~2年かけて内藤忍、竹川美奈子、カン・チュンド、山崎元、中野晴啓、北村慶、橘玲、本多静六、田村正之ら各氏の著書、宝島やAERAのマネー特集別冊などを読み漁りました。

またインデックス投資のブログも累計で3ケタ近く拝見しました。そこで紹介されているバートン・マルキール著の「ウォール街のランダム・ウォーカー」はじめ洋書も読みました。

(この駄ブログではこれまで読了した本の紹介はめったにしませんでしたが、上記の著書を読んでいないと著名ブログ、難易度の高いブログの記事内容についていけない側面もありや...。)

こうして触れることができた投資のインテリジェンスの世界。そのきっかけになったのが本書「お金は銀行に預けるな」でした。

先日、毎月分配型投信を保有していることが発覚した妻にもこの書籍を読んでもらい、感想を聞いてみたいものです。妻から質問が出てくればしめたものです。妻がインデックス投資にどれだけ興味を持つか。うまくいけば保有するユーロ債券オープンをインデックス投信に買い換えさせられるかもしれません。。←いやいや、WATANKOが手掛けている投資手法について、妻の理解と賛同が得られればそれでもう十分であります。


(あとがきにかえて)

WATANKO、そしてこの駄ブログのもう一つのアイコンである自動車に関しては、以下の書籍(当時は1988年版)との出会いがすべての始まりでした。

2015年10月28日 (水)

妻が毎月分配型投信を保有していたことが発覚

【10月27日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

34,633千円

■損益率

52.5%

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(届いた手紙は宛先をよく確かめましょう)

先週末のことでした。自宅にとどいた郵便物の中に三菱UFJ国際投信からの分配金支払の通知がありました。WATANKOは以前、同社のインデックスファンド225を保有していたことはありますが既に売却済みでした。

はてこの通知は一体なんぞ、と開けてみると「ユーロ債券オープン(毎月分配型)」の分配金支払いの通知。ますます??となり、よくよく宛先をみるとそれはWATANKO宛ではなく妻宛の通知でした。

数年前、WATANKOが投資信託を使って資産運用をしていることを妻にちょっと話した時の反応を思い出しました。

「私も都内に勤めていた独身時代に、勧められて投信を買ったわ。当時はEUが発足したばかりの頃で話題になっていた欧州関連の投信だったかしら。その後、その投信が償還になってしまったので銀行から同種の投信をまた勧められて、償還資金でもって買っているわ。」

WATANKOの側頭葉に眠っていた記憶を掘り起こすと、以上の趣旨の説明を聞いた覚えがありました。

このユーロ債券オープンがその投信のようです。

三菱UFJ ユーロ債券オープン(毎月分配型)
●主要投資対象:ユーロ通貨建てのEMU参加国の国債等(投資適格債)
●ベンチマーク:シティEMU国債インデックス(円換算ベース)
●設定日:2003年1月9日
●信託報酬:1.0%(税抜)
●純資産:5,348百万円<出所:SBI証券サイト>
●トータルリターン(5年):7.83%<同上>

さてこのユーロ債券オープンは、WATANKOが選好するインデックス投信と比べるとどうでしょうか。ベンチマークが違うことは承知の上で比較すればトータルリターン(5年)7.83%に対して、信託報酬が0.5%(税抜)の外国債券インデックスeのトータルリターンは8.81%です。

ユーロ債券オープンは、外国債券インデックスeとの信託報酬の差を勘案するとまあ頑張っている方でしょうか。

さて妻が保有する投信が毎月分配型と知った今、敬虔なるインデックス投資家ならば妻に対して改宗(売却してインデックス投信に買い換え)を迫るかもしれません。

でもWATANKOは投資マニアではありませんし、妻をインデックス教に改宗させる意欲を持ち、その努力を費やすくらいならその分、家庭円満に寄与する別の行動に力を注ぎます。

この投信についての妻の購入元本は800千円あまり。コスト高やへなくそなアクティブ運用のおかげでお粗末な成績を出したとしても被害額はしれています。

なにせWATANKOなぞ保有ファンド合計の残高が一日あたり数百万円動いているのですから、妻のこの投信の成績に目くじらをたてるわけにはいきません。

リスク商品を用いた資産運用に消極的な妻が、せめて投資信託を用いた資産運用自体に理解を示してくれるだけでもOKです。

このユーロ債券オープンとやらの設定来のトータルリターンは78.05%です。妻が購入した時期は定かではありませんが、WATANKOができることといえば妻の購入元本に対してトータルリターンでプラスのまま無事に売却の時を迎えることをただ祈るだけでした。

(あとがきにかえて)

WATANKO「いやー、ごめんごめん、妻にきた通知をうっかり開けちゃいました。ほら、俺も投信をたくさん買っているから、つい自分宛と勘違いして...」

WATANKO妻「いままで隠していてごめんなさい。私、実は毎月分配型投信が大好きなの。貴方とは相容れない仲ってことが結婚してからわかったわ...」

WATANKO「!!!」

2015年10月26日 (月)

(続)楽天証券のGJとニッセイアセットマネジメントの応戦

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(ニッセイ、ローコスト投信の王座を明け渡すのか。)

(前回からの続きです。)

三井住友AMをかついだ楽天証券の攻勢に対して、ローコスト投信のチャンピオンであるニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイ)はその存在意義をかけてローコスト競争に挑む模様です。(ちょっと大げさ?)

参照記事
日本経済新聞 投信コスト二極化
「超格安」の指数連動型、20~40代つかむ 高齢層、高くても積極運用型


記事によるとニッセイは11月にネット販売向け投信のコストを大きく引き下げると報道されています。具体的には既存展開する「購入・換金手数料なしシリーズ」の信託報酬を引き下げるとも言われています。

ここでは「ネット販売」というところがキモです。投信のコスト引き下げに感度が高いのは比較的若いネット世代なので、それ向きに限定してコスト引き下げをするというものです。

DC専用投信の一般販売化への対抗策として、この動きが予想されることをWATANKOもまた注目していました。

関連記事
(続)先駆者たちの次の一手は何か

はたしてニッセイは「購入・換金手数料なしシリーズ」の信託報酬をどこまで引き下げてくるのか。もし引き下げをした結果でも三井住友AMのDC専用投信のそれよりも劣後していれば、やはりニッセイをしてそこまでが限界かと思わせます。

ここはニッセイには三井住友AMのDC専用投信を明らかに下回る引き下げを期待したいところです。

それにしても前回参照記事による楽天証券&三井住友AMによるDC専用投信の一般販売化の拡大といい、本参照記事によるニッセイの信託報酬引き下げといいまだ正式発表前の憶測記事であります。

米国の利上げ動向ならともかく、個人投資家向けの金融商品の世界ではおそらくまだまだマイナーなインデッス投信に関して、そのローコスト動向の憶測記事がでること自体が珍しいです。同然ながら記事内容のリーク元はそれぞれの関係者なのでしょうが、お互い相手を相当に意識したつばぜり合いである様子が伝わってきます。

(あとがきにかえて)

もしもニッセイが三井住友AMのDC専用投信を明らかに下回る信託報酬を実現させた時、三井住友トラストアセットマネジメント(SMT)や三菱UFJ国際投信(eMAXIS)はそれぞれ自社のインデックス投信のマーケティングを見直す岐路にいよいよ立たされることでしょう。

関連記事
「eMAXIS、SMTの純資産が1,000億円達成」の裏で考えたこと

WATANKOがインデックス投信マーケットにおけるSMTとeMAXISの寡占状態を予想した頃から今や状況はあっという間に変わりました。

彼らは先駆者ゆえに未だインデックス投信の純資産合計は他社を引き離しているでしょう。しかし安穏としてはいられません。こうしているこの週末にも個人投資家はネット証券にログインして積み立て投資先の商品ラインナップからならSMTとeMAXISを外しているかもしれません。

2015年10月25日 (日)

楽天証券のGJとニッセイアセットマネジメントの応戦

【10月23日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

34,320千円

■損益率

52.0%

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既に他のインデックス投資ブログで紹介されていますが、その内容が事実であれば投資信託を用いた資産運用にとって福音が詰まっていますので、この駄ブログでも紹介します。

■楽天証券GJ(グッジョブ)

参照記事
日本経済新聞 低コストを評価、楽天証券がDC投信を一般向けに販売
(閲覧には会員登録が必要です。)

記事によると楽天証券が今回の確定拠出年金(DC)専用投信の一般販売を開始した理由について、次のとおり解説しています。

(以下、引用)

初心者が初めての投信購入でつまずくケースが目立つこともDC専用投信を採用した理由の一つだ。最初の銘柄選定で、販売ランキングに流されて投資目的に合わない毎月分配型投信などを購入するケースが多く、特にここ半年ほどは「セミナーで『資産を減らしてしまった』という顧客が増えた」(同)という。

 同社は初心者に成功体験を積んでもらうには長期投資に向く低コストの投信を提供することが重要と判断。DC専用投信の採用を検討し、複数の投信会社に相談して今回の採用に至った。

(以上、引用終わり)

今回のDC専用投信の一般販売のムーブメントは楽天証券が企て、これに応えたのが三井住友アセットマネジメント(以下、三井住友AM)であったという構図です。三井住友AMにはSMTやeMAXISのようなローコスト投信シリーズと銘打って販売するブランドがなかったので楽天の相談にのりやすかったでしょう。

また記事によると楽天証券は投資の初心者向けにDC専用投信を積極的に提案するプロモーションも展開するとあります。薄利な商売なのでどこまでプロモーションのコストをかけられるか心配ですが、そこはネット証券ならではの強みを活かすことでしょう。

■SBI証券での取り扱いは?

さて上記参照記事によると三井住友AMのDC専用投信の一般販売化は楽天証券側からの働きかけによるものだとされています。

WATANKOはSBI証券にしか口座を保有していないので、同証券での取り扱いを期待していました。しかしながらこの経緯をふまえるとすればSBI証券で果たして取り扱いが開始されるのかやや疑問があります。

運用会社である三井住友AMにとってみれば販売チャネルが増えた方がよいのですが、楽天証券からみれば自社のみの取り扱いに制限して、SBI証券の顧客を取り込みたいでしょう。三井住友AMのDC専用投信の販売チャネル拡大について楽天証券側が何からの制約を課してなければよいのですが。(余計な心配?)

それとSBI証券側にも自社系列のSBIアセットマネジメントが展開するEXE-iシリーズとのバッティングを懸念する面からDC専用投信の大々的な取り扱いに消極的にはなったりはしませんでしょうか。(余計な心配?その2)

まあ金融業界は自社(系列)内であっても頻繁に類似商品、競合商品を追加発売していますから平気の平左でしょう。

(つづく)


2015年10月19日 (月)

健康維持もまた節約のひとつ

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(毎日病院。昨日は内科。今日は整形外科。明日は神経外科)

WATANKOの周辺に限定した都市伝説ですが、10月になると居酒屋の売上が一時的に減少する現象が見られます。(繰り返しますが、WATANKO周辺に限定した都市伝説です。)

なぜなら企業による従業員向けの秋の健康診断シーズンが到来し、普段不摂生を続けている中年サラリーマンが診断の各種測定や検査結果により「要再検査」とレッテルを貼られないようにお酒を控えたり、やおら運動に力を入れたりするなど体調を整えるからです。

またWATANKOは月に1~2回、妻と一緒にリフレクソロジーに行きます。たいては足裏とボディをマッサージしてもらうのですが、先日施術してもらった時には足裏がどこもかしこも大変痛くてまいりました。理由を思い辿ると最近、かなり飲酒、寝不足と不摂生が続いたことに行きつきました。体は正直です。若い頃なら多少の無理も身体が吸収してくれましたが、今や足裏(体調)にてきめんに現れてきます。

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定年あるいはあわよくば早期リタイアを実現しても、健康が維持できなければようやく訪れたハッピータイムに欠け目が生じます。

例えば血圧が高い、糖尿病にかかる、痛風がひどい、腰や膝が万年痛い、手足が思うように動かなくなるなど色々と身体にダメージを抱えていては、将来のリタイア生活において家計で悪影響が生じます。

▼薬代や治療費、検査費用が頻繁にかかるようになります。さらには通院の交通費もバカにならないかもしれません。さらには入院費や手術費用がかかるようになれば家計への圧迫は甚大です。

▼手足が不自由になれば自宅に手すりやスロープをつけたりバリアフリーに改装、ヘルパーさんに家事手伝いにきてもらうなど病気や四肢の不自由へ対処するコストは雪だるま式にふくれあがります。

▼健康不安や民間療法に凝ったりすればそれらに関連する商品の購入、サービスの利用にお金をかけるようになるかもしれません。青汁を毎日飲むくらいならまだしも、健康器具を買い漁ったり、健康セミナーに通いつめたりと、何かにすがるように段々と健康に対する効能が怪しい方向へと出費がシフトするおそれがあります。

リタイアを迎えた時に、自分自身の健康状態がどれほどのものか。疾患を抱えており、上述のような出費(中には怪しいものも含めて)を家計において強いられるようでは老後の生活費の高止まりに繋がります。へたをすれば食費よりもこれら医療関連費の方が多くになるかもしれません。しかもこれら医療関連費は老後の家計が苦しくなっても健康維持のために削ることが難しい支出です。

老後の家計負担を減らすためには、若いころから浪費をおさえた家計を維持して貯蓄に励むことも勿論大事ですが、あわせて健康維持に必要なコストがかからない身体を維持することも見落とせないポイントです。

健康維持もまた節約のひとつです。

考えても見てほしいです。若い頃に好き放題、身体に不摂生なことをした結果、高齢になって慢性的な病気をわずらうならばそれは一種の自業自得かもしれません。

しかしそのような場合と異なり仕事における長年の激務の結果、身体を壊してしまっては元も子もありません。激務の結果、収入があがりお金を貯めるができても、病気を患ってしまい今度はその治療のために貯めたお金を費やすとはあまりにも虚しすぎます。

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また身体に疾患を抱えることは医療関連費が嵩むだけでなく、治療のために時間がとられたり、長期の泊まりがけ旅行ができなくなる、食事や生活習慣がかなり制限されたりするといった時間面・行動面での制約も引き起こすことでしょう。

身体が思うように動かないことや痛みのために旅行や外出する意欲そのものもまた減退します。それは刺激の乏しい生活となり、精神の活性を損なっていくかもしれません。

次にひつじ年を迎えるとき、この駄ブロガーは定年を迎えます。心身健康なまま、リタイアまで無事たどり着くよう摂生と運動を継続せねばなりません。

(あとがきにかえて)

「老後になると逆にハイコストな生活が欠かせなくなる。ああ、それに備えるとなればインデックス投資ではリターンが少ない。やっぱりアクティブ投資、海外不動産投資、ワイン投資だ。」

よもやこのように考える個人投資家はいないと思います。不確実なリターンにすがるよりも、確実なローコストをまず志向しましょう。

あれ、投資信託選びと似ているナア。

2015年10月17日 (土)

2015年10月の積み立て購入商品

【10月16日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

32,797千円

■損益率

49.7%

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WATANKOのインデックス投資は毎月の積み立てを基本としており、その履歴を記事にしています。2015年も10月半ばを過ぎ、同年の積み立て投資も終盤にかかっております。

年初にたてた2015年の投資計画では月額400~800千円の積み立てを行い、年間で4,800~9,600千円の投資を行う内容でした。

関連記事
2015年の投資計画

計画に対する実績について1月~5月までは月額ほぼ500千円を積み立てしてきたのですが、年初に想定していなかった車購入で投資の資金を減らしてしまい、後半は月額の積み立て投資が半減以下となってしまいました。

その結果、今年の累計投資額は10月時点で2,800千円です。あと11月、12月にそれぞれ100千円ずつ積み立てを行い2015年トータルで3,000千円とする予定です。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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さらに10月の仕入れの結果、9月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

201510313

Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2015年の分のみの表記としています。

さて積み立ての投資の中のNISA分ですが、10月で年間非課税投資枠の1,000千円を無事使い切りました。

昨年2014年は12月末に野村インデックスファンド海外新興国株式(Funds-i)を発注しようしたところ、約定日が越年してしまい2014年の非課税枠を使い切れないことが判明したので、やむなく2014年内に約定できるニッセイ日経225インデックスファンドを代わりに購入しました。

関連記事
NISAの非課税枠を使い切りとおもいきや思わぬ落とし穴【追記あり】

今年はこのような事態を避けるべく、NISA枠に関しては、さっさと年初から毎月100千円ずつ積み立て購入して、10ヶ月を経て枠を無事使い切ったというわけでした。

2015年10月16日 (金)

やっちゃったな、日産

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(普及が進まないとEVはエコカーの徒花になる!?)

日産のTVCMやWeb限定ムービーを公開中
動画ギャラリー


上記サイトの最新動画として「リーフ技術」編が公開されています。日産リーフが同じく「SPORTS CAR」とスタートダッシュ(おそらく0-100km)競走するCMがUPされていいます。

ここで登場する「SPORTS CAR」は180SXです。同車は1989年~1998年にわたって製造・販売された日産のモデルであり、動画に出ているのはテールランプのデザインからみて1996年までに製造していた前期~中期モデルと思われます。詳しくはこちら

WATANKOはこれを見て、今の日産をなんとも情けなく思いました。

リーフのEVとしての加速性能をアピールせんばかりのCMですが、比較する相手が自社の20年前のモデルとは情けなさすぎます。20年前のモデル(技術)と比較して技術の進歩をアピールするとはなんともしらけた話ではありませんか。

「20年も経てば進歩して当たりまえ!!」

ちなみに正しく言えば180SXは「SPORTS CAR」ではなく、乗用車シャシーにスポーティな外観とパワフルなエンジンを備えた2ドスペシャリティ・クーペです。(車好きとしてはスペシャリティカーとスポーツカーとは違う車種であると声高に訴えておきたいです。)

せめて最近の他社のモデル、たとえばトヨタ86あたりと競走させれば日産ファンの溜飲も下がったかもしれませんが、そうはせずに20年前の古い身内を当て馬にするとはなんともいえないチキンぶりです。日産自動車株式会社 御中。

2010年発表のリーフは昨今マイナーチェンジで新しいバッテリーを搭載し、航続距離を伸ばすなどして商品力を向上させました。そのPRとして今回のTVCMが公開されたのでしょう。

中国で見栄え優先の大型FFセダンを売ることに執心している現在の日産には、車好きが待望する180SXのような手頃なFRクーペモデルをラインナップする気配は微塵もありません。

それどころか日産が今回やらかしたことといえば、EVの性能をアピールせんとして仕立てたこのTVCMでもって日産の過去のヘリテージをただ貶めるだけのものでした。

現在のEVが内燃機関で動く自動車に対するほぼ唯一の長所というと、ゼロ発進からの加速において、MAXトルクを無段変速で一気に放出できることであります。あとせいぜい言えるとすれば内燃機関を用いないことによる静粛性くらいでしょうか。(これは場合によっては長所と言えないかもしれません。)

その唯一の長所をアピールせんばかりのTVCMですが、それはなんともスッキリとしない仕立てでありました。


さて当事者(車)のリーフですが、現行モデルは2010年12月発売ですので発売開始からもうすぐ丸5年が経ちます。日進月歩が激しい最先端の自動車技術の中枢に位置付けられているEVとしてはFMCで刷新を図りたいところですが、リーフのFMCははやくとも2017年と噂されております。現行モデルの開発費用の回収が進まないのか、あるいはFMCで期待されるようなEVとしての大幅な性能向上を実現させる技術が確立されていないのか。

プリウスが3回目のFMCを迎え、燃費性能の大幅な改善を進めてきますが、対するこのゼロ・エミッション・ビークルについてはその進化の歩みは遅々さとしています。

さらに一方で水素自動車の市販化は開始されました。電気スタンドと水素スタンドはどちらが先に普及が進むでしょうか。

イヤーモデル改良を積み重ねて、実質的な走行可能距離をどんどん伸していくくらいの改良を進めないとリーフは、いやEV全体は進化が遅れて廃れていく古代生物のように思えて仕方がありません。

日産は古い身内を当て馬にするTVCMを作って古くからの日産ファンの顰蹙をかうことを「やっちゃいました」が、そんなことよりもEVの普及を促進させるようなモデルの追加投入をさっさと「やっちゃって」下さい。

2015年10月13日 (火)

個人事務所から税理士法人へ確定申告代行業務を継承

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(税理士の交代は吉とでるか、それとも...)


地元のお寺からの寄付願いにどよめいているのもつかの間、今度はWATANKOが普段、確定申告の代行業務をお願いしている税理士Mさんから手紙が届きました。

Mさんはよくある税務署OBで、地元の農協の顧問税理士をしていました。父が生前、農協の理事をしたことから知り合いとなり、父は確定申告の代行業務を委託していました。父から家督を継いだWATANKOとしては、我が家の資産状況を把握しているMさんに、父の死後もWATANKO、母そして妻の確定申告を引き続きお願いしてきました。父の代から数えれば通算25年以上のつき合いになるでしょう。

さて長年、確定申告の代行業務をお願いしてきたMさんですが、届いた手紙によると今までは自身の個人事務所で税理士業務を行っていたが、それをたたんでこの度市内の税理士法人にて働くことになったとのこと。Mさんの顧客に関する確定申告の代行業務は税理士法人に譲渡されるが受け継ぐが、それを望まない人は申し出てほしいとのことでした。

電話にてMさんに詳細を聞くと次のとおり。

1.自身が65歳を迎え高齢のため、将来の業務において支障が生じることを避けるべく、税理士法人に顧客含めて事業を譲渡することにした。

2.ただししばらくはM自身が同法人に所属して、既存の法人・個人顧客の申告代行業務などを引き続き担当する予定である。

3.自分に何か生じして、申告代行業務を委託しているお客さん達に迷惑をかけるわけにはいかない。実際にも先輩個人税理士の中に病気や怪我で突然業務遂行が困難になり、顧客を放り出してしまった方もいた事例をいくつか見てきた。

Mさんには業務を継承させる親族もおらず、ゆくゆくはどこかに業務譲渡をせざるをえなかったことは薄々聞いていましたが、いざそれが起きてみると無事円滑に譲渡されるかちょっとだけ心配です。

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病気や怪我、住宅に代表される大きな買いものや資産管理などこれらは個人の家計含めた人生において大きな影響をもたらします。

適切かつ現実的な判断と行動を選ぶためには、必要な情報を提供してくれたり親身になって相談してもらえる専門家がいると人生は心強いです。

具体的には心身のトラブル、社会的な揉め事、住居の関する悩み事などについて相談できる医者、弁護士、不動産屋、建築業者などが身内あるいは相当信頼のおける知人の中にいれば心強いです。そして税理士もまたそんな存在の一つです。

WATANKOの税理士は身内ではないですが、上述のとおり長いつき合いがあり、今では信頼度は高いです。WATANKO家の場合、少なくともWATANKOの子ども達の世代までは事業用不動産を所有し、そこからの収入があるため信頼できる税理士の確保は欠かせません。

そうなると今回は個人事務所から税理士法人への譲渡であることから事業の継続性は以前よりも見込めますが、どこまできめ細かい対応がしてもらえるか。また代行報酬もMさんによると初年度は据え置きとのことですが、やがては値上がっていく可能性も否定できないでしょう。

ただWATANKO家は両親ともすでに他界し、相続税の申告手続きも終わっております。次に大きくお世話になるのはWATANKOか妻の死去時か、あるいは生前に不動産の売却をした時などです。後者の予定は現時点ではとくにないので、当面は毎年の確定申告以外の大きな委託業務は発生する予定はありません。

しばらくは確定申告の代行業務を通じて新しい税理士法人の仕事ぶりを注視する予定です。

関連記事
税理士にもとめるものは何か

2015年10月11日 (日)

BNDからの2015年10月分分配金+今月の債券雑感

WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2015年10月分の分配金が入金されました。税引き後で235.96ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

Notes)金額単位はドルです。

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続きまして債券に関する雑感です。

WATANKOは将来リタイアした際の、月次におけるひとつの理想的な収入源として年金+毎月分解型投信債券インデックス・ファンドからの分配金を想定しています。

リスクが抑えられた債券インデックス・ファンド(ETFでも可)から毎月手取り150~200千円程度の(普通)分配金がはき出され、これに年金150~200千円くらい(もっと少ないかな…)とあわせて月額あたり350千円前後の収入がある家計生活です。

毎月手取り150~200千円程度の分配金を得るためには年換算で1,800~2,400千円となり、税率20%として税引き前換算で2,250~3,000千円になります。これを分配金利回り1.5~2%を期待できる債券インデックス・ファンドがあれば100百万円+α程度でバイ&ホールドするわけです。

なお老後生活の際には医療や住居関連などで不意の大型出費が必要になることもあるでしょう。そんな時はこの債券ファンドを必要な分だけ解約して充てます。リスクが抑えられた債券ファンドであればこそ、都度解約時の基準価額の高低もあまり気にならないでしょう。

一方で都度解約を重ねるたびに元本は減り、それをもとに支払わる分配金も減るでしょう。しまいには毎月の分配金では足らなくなり、毎月の生活費の補填として更に元本も取り崩す家計になるかもしれません。

しかしながら年数を重ねて平均余命もまた減ってくれば、多額のお金を持つ必要性もだんだんと薄れてきます。

したがって高齢になればなるほど元本の取崩しが増えても構わないと考えています。

ああ、どうか運用会社の商品企画担当者の方々におかれましては、市井の個人投資家の老後にピッタリなリスクとリターンを備えた債券インデックス・ファンドをあつらえてはいただけませんでしょうか。


2015年10月 8日 (木)

最後の美化作業、最後の運動会、そして最後のバザー

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(学校行事もこれで終わり)

子どもが学校に通っている期間、父兄は週末に学校の行事を見学したり、時には行事の手伝いを求められることがあります。とくに子どもが小学生のときのそれは6年間続きますので、結構長い期間といえます。WATANKOの場合、長男と次男は7歳差なので小学校は全く被りませんでした。つまり小学校の以下の行事に父兄として通算で12年間もの間つきあったわけです。

1.美化作業

WATANKOは毎年、正門脇の植え込みの剪定を自分の担当として勝手に決め込んで、毎年そこばかり作業していました。見落としがちなスポットを一人コツコツ、枝切りばさみでチョキチョキと。

2.運動会

見学場所とりのため、早朝から学校前に並びつつ、シートやミニテーブル&イスなど道具を持ち込んでセッティングです。

そうそう、この駄ブログでもこんな記事を書きました。

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運動会見学のベスト・ポジション

3.バザー

ある年はお化け屋敷の設営、またある年は焼きそばや焼き鳥の調理と販売などやりました。学校からつけらた通称が「オヤジの焼きそば オヤジの焼き鳥」とはよくいったものです。また妻がから揚げ作りを担当した年もあり。当人は全身油まみれになりました。


運動会の見学はともかく美化作業やバザーの手伝いは、時には面倒に思う時もありました。WATANKOだけでなく働き盛りの忙しい30代~40代にとってはこれら行事にとられる数日をも惜しむ人もいるかもしれません。

「週明けに海外出張が控えていて何かと準備したい。」「本当は休日出勤しないと仕事が片付かない。」働き盛りのサラリーマンの中にはこういった忙しさに関心が向かってしまい。家族の行事をおろそかにしてしまう人が少なくないかもしれません。

でもこうした子どもが通う小学校の行事に関わる時期は限られています。そして逃してしまえば二度と接することはありません。年をとってリタイアして、さあ思う存分に家族の行事につきあえるぞとなっても、その頃には子どもは巣立ってしまっています。

できることといえば自分が将来入居するかもしれない介護施設の下見ぐらいかもしれません。あるいは老齢になってから、運動会の敬老枠で見学に招待されるくらいでしょうか。

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WATANKOの次男は今年で小学6年生であり、例年通り美化作業、運動会、バザーを見学・手伝いしました。週末をこうした小学校の行事の見学や手伝いに費やす日も今年で終わりになりました。もうやることはありません。今年が最後の美化作業、最後の運動会、そして最後のバザーでした。

冒頭のとおり、これまで12年間も小学校の行事に関わってきましたが、それもようやく終わりです。でも来年からはもう無いとなるとそこにちょっぴりの寂しさと、そして子どもの成長を実感する秋の夜長でした。

2015年10月 6日 (火)

(続)家計の節約を吹き飛ばさんばかりのお寺からの寄付のお願い

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(前回からの続きです。)

WATANKO家が檀家になっているお寺から、本堂立替にあたって寄付願いが送られてきました。さてどうしたものか。

WATANKOが妻と話し合った内容は以下のとおりでした。

1.総事業費の妥当性は判定が難しい。WebのQ&Aサイトなどいくつか調べてみたが、ばらつきが大きくなんともいえず。ただしたとえ建築面積あたりの工事単価が妥当だしても、檀家の数が少なければ、1件あたりの寄付額が多額であり、何にしても檀家の負担は大きい。

相見積もりをとったのか。金額ネゴは十分に行ったのか。いやそもそも檀家の数や一人あたり寄付が見込めそうな金額から総事業費を予算化するなどといった現実的なアプローチは検討されたのかといろいろと聞いてみたいところが本音です。

2.資金計画の全体がわからない。住職自身の拠出金や外部からの借入金、これまでのお寺としての修繕積立金の有無や程度はどれくらいなのか。

手紙1枚で1件あたり一口■■万円の寄付を引きだそうということならば、これら資金計画について、せめて総事業費に占める寄付見込みの割合だけでも知りたいところです。

寄付というのは反対給付(見返り)を求めない提供行為であります。立て替えする本堂のうち寄付した分だけ区分所有になるわけでもありません。(所有できても困りますが…。)せめて情報開示だけでも得たいというのが今時の考え方ではないでしょうか。

上記理由により、このお寺とはおつき合いが長いものの、寄付はその金額の妥当性や資金計画の情報開示がない以上、最低限の拠出で応じざるを得ないという結論になりました。

また寄付集めが難航して目標額に対して大幅未達となれば、2度目の寄付依頼が出される可能性もあります。それに備える意味からも1回目は控えめにして様子をみる。寄付の支払いは遅くなると妙な期待を持たされたりしかねないので、さっさと払い込みをすませてしまおう。

等にも留意しました。

このお寺とWATANKO家との付き合いですが、もともとWATANKOの祖父と父の実家である大本家の墓がそこにはありました。しかし一方でそこから分家した祖父と父には当初墓がありませんでした。祖父母が亡くなっても納める墓がありません。

そこで父はそのお寺の墓地内になんとか墓を確保しようと、お寺の造園の仕事を随分と手伝うなど奉仕したようです。(このあたりは白い眉毛が左右それぞれ5cmくらいはあろうかという立派?な大僧正でありましたお寺の先代住職からよく聞いた話です。)

その甲斐あってか先代住職から許可を得て、墓地内にある祖父と父の実家のお墓のすぐ後ろの土くれを切り崩してスペースを確保し、周囲を石垣で囲って新たに墓を設置することができました。そこは墓地内で一番の奥にあり、WATANKOは子どもの頃は往来が面倒だなと思っていましたが、大人になってから上述の話を聞き、父の苦労をまたひとつ知るところとなりました。

このような話をきくとお寺からの寄付願いについて、一口といわずもっと応えていかなければならないのかなとも刹那考えます。しかし檀家がお寺を経済的に支援していく以上は、檀家にとって支援しやすい形で、かつ透明性をもったやりとりが必要ではないでしょうか。

現在、このお寺は檀家からは定期的なお布施等はもらっていませんが、お墓の管理料名目で月1~2千円程度を集めてもよいのではないかと考えます。数百件の檀家から集めれば、年あたり数百万円程度の資金になるでしょう。その資金は修繕積立に充てることはいうまでもありません。

こうやってお寺の運営維持に必要な資金は、檀家の負担を和らげつつ安定的に集める仕組みでもって集めることが必要でありましょう。お寺の収入が不安定であればそれはやがて、葬儀時の戒名料や法要時のお布施において大幅な値上げに跳ね返りかねません。

お寺から檀家に対する多額の寄付依頼は、例えるなら普段から続けている家計の節約と貯蓄を突然吹き飛ばさんばかりの突風です。寄付とははっきりとした対価性もなく、お寺に対する信仰心のみに拠って立つ仕組みです。

信仰心の支えとなるお寺と檀家の関係は昔のように強固なものから、お互い代替わりを経て段々と緩やかに、そして薄れていくかもしれません。そのような変化の中にあってお寺と檀家との間で不信感が起きないように、お寺の運営経費の支援について、以心伝心やあやふやな慣習ではなく明朗会計が求められる時代であります。

2015年10月 4日 (日)

家計の節約を吹き飛ばさんばかりのお寺からの寄付のお願い

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(お寺の一大事業に檀家はどう応えるか)

WATANKOの自宅から歩いて2分のところにお寺があり、WATANKO家はそのお寺の檀家であります。一見、田舎町によくある小ぶりなお寺であり、聞くところによると現在の檀家はおよそ300家程度とのこと。

今は父からWATANKOが墓を引き継ぎ、父母の命日と春秋の彼岸、それから8月の御盆の際の墓参りならびにその際の墓の清掃を行っています。お寺に対する支出は毎年お盆の際に仏壇に添える盆舟代わりの御札(1,000円~3,000円程度)を納めるくらいで、年間で目立った支出はありません。もちろん肉親に葬儀が発生すれば戒名料に始まり、後年の法要時のお布施含めていろいろとかかります。

さて先日、そのお寺から総代を通じて、各檀家あてに寄付のお願いがありました。

そのお寺の本堂は明治初期に大火事で焼失してしまったあと、当時の地元住民の苦労のもとに再建され現在に至ると伝えられています。もしそのとおりであれば現在の本堂は築100年以上?と古いです。その間に改築や修繕を続けてきていましたが老朽化が著しく、総代と世話人らが集まって協議した結果、この度本堂立替に着手することになったとのこと。

さて気になるお値段ですが、総代から各檀家に配られた本堂建替の趣意書によると次のとおりです。

◎総事業費 ●億円(タワーマンションの片手戸数分くらい。)

◎工期 3年6か月(建物の規模に割には長い。)

◎寄附金 一口■■万円から(家族4人で香港・台湾あたりへの旅行費用程度)

配布された趣意書には図面の縮小もついており、それをみると新しい本堂の建築面積から算出した総事業費の坪当り単価は5,400千円となります。本堂には二階がないため、建築面積ほぼイコール延床面積とみて良いでしょう。本堂の上屋は通常の家屋のそれよりも立派であり、また堂内には色々と荘厳な飾り付けが設置されそうであります。

神社仏閣の建築には社寺建築の専門建築業者ではなければ請け負えず、競争原理が働きにくいため工事費も割高になることは否めないでしょう。

また工場内でのプレハブ工法などできるはずもなく、実際に建築を担当する宮大工も数は限られています。彼らがコツコツと造り上げていくため工期も長くなります。(これもまた建設費を押し上げる一因です。)

これらの建築事情をベースとしてこの坪単価です。この坪単価は港区や渋谷区などのタワーマンションの水準であり、決して安いとは言えません。

一方で檀家制度における檀家は、所属するお寺(檀那寺という)に対して経済的な支援者でありました。(経済的な負担を強いられてきた)檀家とお寺の結びつきは、年代を経た今は、昔に比べて薄れてきております。はたして現在の檀家からの寄付がどこまで期待できるのか。総事業費のうちどこまで賄えるのでしょうか。

仮に総事業費を全て檀家による寄付で賄おうとすると、単純計算で1家あたり数口分、金額にして7ケタにとどいてしまいます。一方でおよそ300件といわれる檀家の家計状況は様々であります。しっかりと給与所得や不動産賃貸収入がある檀家もいれば、年金生活者やひょっとしたら生活保護を受けている檀家もいるやもしれません。特に後者にとっては一口どころか半口でも寄付は厳しいでしょう。

(つづく)

2015年10月 3日 (土)

2015年9月末運用状況

8月下旬の世界同時株安で相場は下がり、以降多少の反発があるもグダグダと下がり続けています。

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しかし現在の日経平均の水準は1年前のそれよりもまだ高い水準であります。とはいえ一度いい目(21,000円間近)を見てしまうと、そこがアンカーになってしまい「いくら下がった。損をした。」とく良くと考えてしまいがちです。そこまでならともかく「もっと下がる前に売ろう。バイ&ホールドから下船しよう。」とエスカレートしないことが肝心です。

そんな投資メンタルに引きこもりそうな時は、秋晴れの野外にレジャーシートと弁当をもって出かけましょう。

WATANKOはというと、明日で資産運用を終えるわけではありませんので東海道五十三次の道中の宿場町でお茶をすすりながら前月末のスナップショットを眺めている。そんな趣きです。

というわけでインデックス投資を初めて7年7か月が経ちました。2015年9月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは120.29円/ドルです。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金
評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等。
なお日本債券アセットに属する極低リスクのインデックス投信(暫定的な所有分も含む。)や外貨MMF、SBIポイントで還元された現金もここに含みます。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。

◆評価記号の内容は以下です。
◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+5.0%~ ▲5.0%
×:▲5.5%~

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売却済みファンドの履歴は以下のとおりです。

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続いてバランスファンドに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

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さらに「わたしのインデックス(my INDEX)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●過去平均リターン
6.1%(6.8%)

●リスク
12.4%(12.6%)

●シャープレシオ
0.49(0.54)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●購入元本+投資待機預金元本分
66,000千円(66,000千円)

●評価損益+確定損益分
28,795千円(32,546千円)

●運用期間
91ヶ月(90ヶ月)

●元本平均残高
44,277千円(44,035千円)

●平均年間利回り
8.6%(9.9%)

<概況>
WATANKOの資産運用残高は前月に引き続き、9月末も1億円を割り込んでいます。資産残高は7月末に比べておよそ10百万円減少しました。日常の家計生活であれば卒倒ものです。「テスラのモデルSが買えたじゃない!」

ただこれは7月末時点という過去の値段にとらわれた話であり、「買値を気にするな」の論理に照らせばやはり気にしても仕方がない減少額です。

WATANKOはむしろ相場の落ち込みに直面して、「投資待機資金でもって積み立て投資に少しアクセルをふかそうか(投資額を積み増しするか)。」と考えているくらいであります。

とくに新興国株式アセットはWATANKOのポートフォリオ上では久しぶりに損益トントンの水準まで落ち込んできたので、このあたりがターゲットであります。

2015年10月 1日 (木)

iシェアーズの逆襲-信託報酬が低いのはDC向け投信だけではありません

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(ETFの逆襲はじまる?)

相互リンクいただいているcubさんのツイートで知りましたが、ブラックロックがiシェアーズのETF4本を東証に上場する旨を発表しました。

ブラックロック・ジャパン株式会社 プレスリリース 
ETFのトップ・ブランド「iシェアーズ®」が国内初の最小分散ETFなど
日本株を投資対象とするETF4銘柄を東証に同時上場予定


ラインナップは次のとおりです。

●iシェアーズ TOPIX ETF 信託報酬0.06%
●iシェアーズ J リート ETF 信託報酬0.16%
●iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF 信託報酬0.19%
●iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF 信託報酬0.19%

ETFはその組成方法の違いから、非上場のインデックス投信よりも信託報酬を安くできるわけですが、それにしてもローコストです。iシェアーズ TOPIX ETFやiシェアーズ Jリート ETFは既存同種ETFと比べても信託報酬が安価であります。

例えばiシェアーズ TOPIX ETFやiシェアーズ Jリート ETFを10百万円保有したとしても年間の信託報酬はそれぞれ6,000円、16,000円、月額なら500円、1,330円しかかかりません。個別株・REITであればここはゼロですが、分散投資するコストとしてこの金額は個人投資家100人中99人が許容できる水準ではないでしょうか。

ちなみに信託報酬1.5%のアクティブ投信なら年額150,000円、月額12,500円であります。信託報酬だけで旅行に行けますわ。

また定番のインデックスではなく、従来からある高配当株を対象としたり、これまた最近流行のスマート・ベータ指数を採用したETFもラインナップしています。後者に関してはその評価が現時点ではよくわかりませんが、ここでも顧客のニーズに応えようという姿勢がありありです。

なおプレスリリースによるとiシェアーズ TOPIX ETFについては設定当初から平成28年8月9日(予定)までの期間に限り、さらに信託報酬を一時引き下げて0.025%とするそうです。どんだけ安くすれば気が済むのでしょうか。ブラックロック・ジャパン株式会社御中。

折しも三井住友アセットマネジメント(以下、三井住友AM)が確定拠出年金(DC)向け投信の一般販売化を開始したり、昨日の報道によると、自社で運用する投資信託について投資先や運用手法が同じタイプのものは運用にかかる手数料である信託報酬も原則同じにする方針を公表しました。(2016年度以降に具体的な見直しに入るとのこと。)

既存のローコスト投信シリーズを販売する他社がたじたじになりそうなこの展開に注目していたのですが、さらにその三井住友AMにカウンターをくらわさんばかりにブラックロックが既存よりも更にローコストのETFを東証に上場させてきました。

三井住友AMが一般販売化した確定拠出年金向け投信とはアセットクラスが異なり、その意味からガチンコ対決にはならないでしょうが、この4つのETFの今後出来高が要注目です。

(あとがきにかえて)

運用会社におかれましてはコスト競争力の向上も大事ですが、他の個人投資家ブロガーの方が唱えているように、一方でインデックスへの連動品質(おっと株式アセットの場合、配当込みの指数ですよ。為念。←除くETF)もおそろかにならないようにひとつ宜しくお願い致します。



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