きっかけは「お金は銀行に預けるな」だった
(フムフム、インデックス投資ね。)
先日、本棚を整理すると奥からひょいと1冊の本を見つけました。
勝間和代氏の著書「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践」
7年前(2008年)の冬、WATANKOは自身の史上最大・最悪の不動産投資を経て、しばらく不動産賃貸業から遠ざかりたい気持ちで一杯でした。
実際には家業なのでそうもいきませんが、不動産賃貸業を今後も続けていくと、またトラブルが発生してまとまったお金が必要になるかもしれません。ゴールドマンサックスやマッキンゼーに勤めているわけではない並みのサラリーマンであるWATANKOの給与所得では、日々の生活費と子どもの教育費で精一杯であり、不動産賃貸業でまとまったお金が必要になった際に、同業の収入だけでこれをカバーできるものが不安もありました。
もうひとつここは手元の余裕資金を増やしておく必要があります。そこで金融商品による投資に目が向きました。しかしながら本屋にいけば個別株選びやFXの書籍ばかり。
平日は長距離通勤+週末は不動産賃貸業のWATANKOには銘柄の分析や相場を頻繁にチェックする時間も手間もとれません。それにそんなにバカ儲けは必要ありません。年間3~5%の利回りでOKです。ハイリスクはハイリターンと言われているから、ローリターンで結構です。そのかわりローリスクな投資方法はないものか。
そんな折に、勤務先の最寄駅ビルの書店でみつけたのが冒頭の本書でした。
本書は金融リテラリーが当時ほぼゼロのWATANKO向けにピッタリなイントロとして、金融リテラシーの意味と必要性から始まり、各金融商品の解説、リスク資産への投資の実践方法についてと内容が進みます。
そこで紹介されていたのが予算とゴールを決めて、証券口座を開設し、伝統4資産を対象にインデックス投資するというものでした。リスクを抑えつつ、時間をかけて手堅くリターンを積み上げる。これがWATANKOが探し求めていた投資方法だと当時感じ入り、早速実践に移したわけです。
本書に書かれていた内容は一から十まで正しく、永続的に役に立つかどうかはわかりません。当時人気を博していた勝間氏が執筆する本書にはキャッチーな側面をもつところがあったところも否めません。また本書はインデックス投資からの更なるステップアップとしてアクティブ投資やFXを紹介していましたが、これらについてはリスクの取り過ぎと判断して避けています。
しかしながら当時40歳のWATANKOは、本書をきっかけとしてリスク資産を用いた投資の世界の窓を遅まきながら開けて、そこにある様々なインテリジェンスに触れることができました。手元にある本書にはあちらこちらに蛍光ペンでマーキングしたり、ページの耳を折った箇所がいくつもあります。当時よほど熱心に読んだ様子が伝わるようです。
本書を読んだ後、2008年3月にインデックス投資を開始して以降も1~2年かけて内藤忍、竹川美奈子、カン・チュンド、山崎元、中野晴啓、北村慶、橘玲、本多静六、田村正之ら各氏の著書、宝島やAERAのマネー特集別冊などを読み漁りました。
またインデックス投資のブログも累計で3ケタ近く拝見しました。そこで紹介されているバートン・マルキール著の「ウォール街のランダム・ウォーカー」はじめ洋書も読みました。
(この駄ブログではこれまで読了した本の紹介はめったにしませんでしたが、上記の著書を読んでいないと著名ブログ、難易度の高いブログの記事内容についていけない側面もありや...。)
こうして触れることができた投資のインテリジェンスの世界。そのきっかけになったのが本書「お金は銀行に預けるな」でした。
先日、毎月分配型投信を保有していることが発覚した妻にもこの書籍を読んでもらい、感想を聞いてみたいものです。妻から質問が出てくればしめたものです。妻がインデックス投資にどれだけ興味を持つか。うまくいけば保有するユーロ債券オープンをインデックス投信に買い換えさせられるかもしれません。。←いやいや、WATANKOが手掛けている投資手法について、妻の理解と賛同が得られればそれでもう十分であります。
(あとがきにかえて)
WATANKO、そしてこの駄ブログのもう一つのアイコンである自動車に関しては、以下の書籍(当時は1988年版)との出会いがすべての始まりでした。
最近のコメント