個人事務所から税理士法人へ確定申告代行業務を継承
(税理士の交代は吉とでるか、それとも...)
地元のお寺からの寄付願いにどよめいているのもつかの間、今度はWATANKOが普段、確定申告の代行業務をお願いしている税理士Mさんから手紙が届きました。
Mさんはよくある税務署OBで、地元の農協の顧問税理士をしていました。父が生前、農協の理事をしたことから知り合いとなり、父は確定申告の代行業務を委託していました。父から家督を継いだWATANKOとしては、我が家の資産状況を把握しているMさんに、父の死後もWATANKO、母そして妻の確定申告を引き続きお願いしてきました。父の代から数えれば通算25年以上のつき合いになるでしょう。
さて長年、確定申告の代行業務をお願いしてきたMさんですが、届いた手紙によると今までは自身の個人事務所で税理士業務を行っていたが、それをたたんでこの度市内の税理士法人にて働くことになったとのこと。Mさんの顧客に関する確定申告の代行業務は税理士法人に譲渡されるが受け継ぐが、それを望まない人は申し出てほしいとのことでした。
電話にてMさんに詳細を聞くと次のとおり。
1.自身が65歳を迎え高齢のため、将来の業務において支障が生じることを避けるべく、税理士法人に顧客含めて事業を譲渡することにした。
2.ただししばらくはM自身が同法人に所属して、既存の法人・個人顧客の申告代行業務などを引き続き担当する予定である。
3.自分に何か生じして、申告代行業務を委託しているお客さん達に迷惑をかけるわけにはいかない。実際にも先輩個人税理士の中に病気や怪我で突然業務遂行が困難になり、顧客を放り出してしまった方もいた事例をいくつか見てきた。
Mさんには業務を継承させる親族もおらず、ゆくゆくはどこかに業務譲渡をせざるをえなかったことは薄々聞いていましたが、いざそれが起きてみると無事円滑に譲渡されるかちょっとだけ心配です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
病気や怪我、住宅に代表される大きな買いものや資産管理などこれらは個人の家計含めた人生において大きな影響をもたらします。
適切かつ現実的な判断と行動を選ぶためには、必要な情報を提供してくれたり親身になって相談してもらえる専門家がいると人生は心強いです。
具体的には心身のトラブル、社会的な揉め事、住居の関する悩み事などについて相談できる医者、弁護士、不動産屋、建築業者などが身内あるいは相当信頼のおける知人の中にいれば心強いです。そして税理士もまたそんな存在の一つです。
WATANKOの税理士は身内ではないですが、上述のとおり長いつき合いがあり、今では信頼度は高いです。WATANKO家の場合、少なくともWATANKOの子ども達の世代までは事業用不動産を所有し、そこからの収入があるため信頼できる税理士の確保は欠かせません。
そうなると今回は個人事務所から税理士法人への譲渡であることから事業の継続性は以前よりも見込めますが、どこまできめ細かい対応がしてもらえるか。また代行報酬もMさんによると初年度は据え置きとのことですが、やがては値上がっていく可能性も否定できないでしょう。
ただWATANKO家は両親ともすでに他界し、相続税の申告手続きも終わっております。次に大きくお世話になるのはWATANKOか妻の死去時か、あるいは生前に不動産の売却をした時などです。後者の予定は現時点ではとくにないので、当面は毎年の確定申告以外の大きな委託業務は発生する予定はありません。
しばらくは確定申告の代行業務を通じて新しい税理士法人の仕事ぶりを注視する予定です。
関連記事
税理士にもとめるものは何か
« BNDからの2015年10月分分配金+今月の債券雑感 | トップページ | やっちゃったな、日産 »
「家計の管理と支出」カテゴリの記事
- 消費増税、襲来 2019(2019.08.16)
- 景気によってふれてくる大学選び(2019.08.10)
- 自分にあった節約方法はどれですか(2019.08.06)
- これから始まる教育費のピーク(2019.03.14)
- 2018確定申告(2019.02.26)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
我が家の場合、
父の代にかかりつけの個人税理士が廃業(約20年前)のため、税理士法人へと確定申告委託を移しました。昨年の確定申告でその法人事務所を訪ねると例年の担当者は退社(転職?)していて代わりの方が出てきました。もらった名刺を見ると「総務課xx」とありました。
申告額からすればたした客じゃないのでしょうがないのですがなめられたもんです。
確定申告なんて自分でやっても出来る程度なのですが、父は相続の時の事を考えて
税理士とパイプを作るためとわざわざ依頼していました。
昨年父が亡くなり、私は相続税務報酬の相見積りをとりました。
見積り結果は、いつもの法人は相場のMAX、親類に教えてもらった税理士は相場のMIN。そして、税理士と面談もして最終的に後者の税理士に決めました。
(ちなみに、相続規模は税務署の調査が来る可能性大の規模です。そろそろかな~、後ろめたい事は何もありませんがなぜかドキドキ。)
こうしてみると、父の思惑とはまったく違った結果となりましたが正しかったと考えています。
父は、「税務署に顔がきく」とか「相続関係の経験が豊富」とかの噂でいまの法人
を選んだようですが、法人設立者はそうだったかもしれませんがそのような人が担当者
になるはずもありません。また、「長い付き合い」によるメリットも今回の状況では
何もありませんでした。
投稿: リタイヤ4年生 | 2015年10月14日 (水) 22時31分
リタイア4年生さん
コメントありがとうございます。
個人の税理士の今日経験について貴重な事例紹介ありがとうございます。WATANKO 自身の例も含めまして公知公用の情報だけでなく、個々の実例をこうして紹介できることは個人のブログのひとつの強みであります。
さてご指摘の通り、法人に委託したといっても実際の業務に携わるのは個人であります。本来は誰が担当しても同じサービス品質が提供されるべきなのですが、実際は該当しないケースもありますね。WATANKO も新しい委託先の法人のパフォーマンスをじっくり見ていきたいと思います。同時に将来に備えて市内の同業者をチェックしておく予定です。
投稿: WATANKO | 2015年10月16日 (金) 06時31分