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2015年11月30日 (月)

終わりで大きく儲かる「つみたて投資」-長期投資に資する一冊

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(ひたすらつみたて)

ひたすらつみたて投資の効能を唱える星野泰平氏の新著が発売されました。本著は前著 半値になっても儲かる「つみたて投資」を補強する内容であり、つみたて投資の最重要な点と心配事について、丁寧に解説されています。

終わりで大きく儲かる「つみたて投資」



目次ならびに概要は以下のとおりです。

●プロローグ
●第1章 つみたて投資は「最後」が重要
●第2章 つみたて投資の序盤は重要ではない
●第3章 つみたて投資の疑似体験
●第4章 どっちが増える?つみたてクイズ
●第5章 つみたて投資の鉄則
●第6章 日本人は税金への意識が低すぎる
●第7章 つみたて投資の終盤の考え方
●おわりに つみたて投資は老後の資産を増やす武器になる

●プロローグ、第1章
「商品の価格と投資の成績は異なる。両者の差は購入口数(量)を考慮する/しないの差」
「たくさんの口数(量)を買い込んだ結果、終盤に価格が上がればしっかりとリターンが出る。(=「価格×量」という掛け算の力で増やす方法)」


商品の価格が下落しても、その価格でたくさんの口数を買い込み、平均購入単価がそこそこ引き下がったところで、価格の上昇が発生するば購入者が想像するよりも早く、そして大きく利益があがってくることを紹介しています。

●第2章
「序盤は購入口数の累計が少ないのでそれほど差が出ない。投資のスタート時期にナーバスになる必要はない。むしろ早く始めて投資の成績を大きく伸ばすべき。つみたて投資は「時間」に投資する。」

投資の期間を長くとればとるほど、まさに序盤における価格の影響は軽微になっていく。むしろ重要なのは長期に渡り投資をすること。

●第3章、第4章
バブル崩壊後の日本株式の値動きを題材として、つみたて投資の効果を表したり、理解を深めるためにクイズ形式をそろえたりしています。

●第5章、第6章
つみたて投資が利益がでる大前提としての世界経済の成長についてその蓋然性があることを唱えています。また税金負担は手取りリターンを押し下げるため、もっと日本人は確定拠出年金の活用など節税に関心をもつべきとも説いています。

●第7章
第1章へのアンチテーゼ(終盤に価格が下がった場合、どうする?)についての対処(=積み立て投資をためらう原因の排除)について触れています。

本著はいわゆるインデックス投資の実践手法のひとつとしてのドルコスト平均法について、その効果をわかりやすく解説した書籍ともいえます。しかし本書では「インデックス投資」「ドルコスト平均法」といったキーワードは一切出てきません。これらのキーワードに触れることで話を逸らせる、拡散させることは微塵もさせず雑味を混ぜることなく、ひたすら価格×数量の組み合わせでもって投資を長期間継続することの効果について説いています。

たったひとつの大前提である世界経済の拡大と価値の増大、それが証券の価格に反映されることさえ信じることができるのならば、そして個人が予定している投資の終盤において価格下落に見舞われた際に冷静な対処さえすれば、大抵の場合は報われることを訴えています。

そのようなこと唱えられても、これからの世界経済は混迷と低迷の中にあり、価格の右肩あがりは期待できない、下落ひとすじを信じてやまないという方がいるならばひたすら信用売りの「つみたて」を絶えず続けてそこからリターンを得てみてください。

インデックス投資にまつわる個々の具体的な手法や商品選択に関しては、個人投資家の間ではいろいろな賛否が飛び交うことがあります。

そのような時に個人投資家としてのWATANKOが個々の手法や選択に対する判断の軸としてもっていることは、それが長期投資に資することであるかどうかであります。

それから言えば星野秦平氏がひたすら訴えるつみたて投資もまた長期投資を続けることについて有益な考え方であり、これを支持します。

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思えば人生もいろいろな「つみたて」の集合かもしれません。知識・経験、友人・知人等交流関係、物欲の充足、10年間より現在、現在よりも10年後の方がよりたくさんの「つみたて」の成果を享受できると良いものですね。

(あとがきにかえて)

WATANKO妻「あなたの書斎に書類と本が、週末には雑用が山のようにつみたてされているわよ。」

WATANKO「なにお~、妻のタンスにも同じような衣類がたくさんつみたてされているじゃあないか!」

WATANKO妻「ぐぬぬ」

攻守逆転(たまには)

2015年11月28日 (土)

(続)フィアット124スパイダー登場。その価値がわかるイタリアンよ、とくと堪能あれ

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画像引用元:Responce

(イタリアンも待望のオープン2シーター)

NDのシャシーを使って21世紀に甦ったフィアット124スパイダー。さてそのデザインは好みの側面もありますが、ハードウェアとしてはどうでしょうか。

124スパイダーはNDのシャシーを使っており、タイヤサイズも同じであることから運転した感触はNDを大差ないと想像されます。そんな中でNDとの最大の違いはエンジンがフィアット製の直列4気筒の1.4リッターターボエンジンが搭載されることです。このエンジンは150ps、25.4kgmとND(131ps、15.3kgm)と比べてパワーはさほど差がありませんが(10psくらいは事実上無視できる。)、ターボエンジンゆえトルクの差は大きいです。

25.4kgmというと私が保有するE90(218ps、27.5kgm)とトルクは同等ですが、E90の車重は1,540kgに対して、124スパイダーは1,000kg台と思われおよそ3分の2です。これならばE90以上の加速力が期待できます。0-100kmは7秒台でしょうか。

もちろんながらNDは動力性能では124スパイダーに対して勝ち目はありません。たとえNDが北米仕様の2リッターモデルでも155ps、20.0kgmであり、やはり124スパイダーの方が上回っています。NDではなく124スパイダーを選ぶ最大の理由はこの動力性能かもしれません。またさらにフィアットはさらにハイパワーなアバルトモデルも計画している模様です。

しかしながら、世の中には124スパイダー程度の速さを備えるモデルはごまんとありますことも申し添えておきましょう。(NDオーナーの悔し紛れの発言?)

詳しい紹介記事はこちらをどうぞ。

Autoblog
フィアット、「マツダ ロードスター」に独自のデザインとエンジンを与えた新型「124スパイダー」を発表


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さてこのフィアット124スパイダーははたして売れるでしょうか。絶対的な販売台数はND同様に多くは望めません。問題はメーカーの想定した台数がはけるかというところです。

今や世界の若者層が注目するモデルはB~CセグメントのSUV/クロスオーバーです。これが新しさ、使い勝手の良さ、モダンでスポーティであることをふんだんに演出したモデルです。

いまや同じフィアットであっても若者の注目度は124スパイダーよりもSUVモデルの500Xの方が圧倒的に高いかもしれません。

500Xとならべると124スパイダーの魅力がなんと伝統的すぎることか。そこを理解し、価値を認めるのは若者ではなく中年・シニア層かもしれません。そのような層こそはかつて旧124スパイダーのような車に憧れたまたはかつて所有した経験がある人々でしょう。彼らにとってはセリアAのサッカー選手が高級なドイツ車やイギリス車に乗っていようがいまいが、コンパクトな2シーターの魅力を十分に理解して購入にいたることでしょう。

この新しいフィアット124スパイダーはたとえエンジンが異なってもそのパッケージがもたらす人馬一体感はNDと大きく変わりはありません。

●グラム作戦で削りに削った軽量ボディ
●前後重量配分50:50のフロントミッドシップレイアウト
●セグメントに似つかわしくないほど贅沢なサスペンションがもたらす操安性
●世界一開閉しやすい幌

ドイツ車や日本車に代表される機械的信頼性と品質+ラテン系のデザインはそれぞれの得意分野を組み合わせた理想形ともいえるコラボレーションです。(私が好きなランボルギーニ・ガヤルドも同様)124スパイダーもそのような1台でありましょう。

さあイタリアンよ。あなた方の記憶に刻まれたフィアット124スパイダーが、日本の自動車メーカーが丹精込めた自動車エンジニアリングを下敷きにして甦りました。

このオープン2シーターがもたらす福音をとくと堪能してくだされ。

(あとがきにかえて)

「半沢直樹」に続く、池井戸潤原作のドラマ「下町ロケット」が視聴率好調で人気のようです。WATANKOも最初は斜に構えて見始めましたが、ビジネスマン目線の熱い展開につい引き込まれてしまいました。その中で世界に負けない日本の品質を説くくだりを見て、今回記事の結びの言葉を思いつくに至りました。

熱い信念のもとに培われた技術でもって作られたMade in Japanを代表する一品として、マツダ・ロードスターのみならずこのフィアット124スパイダーを、この自動車好き駄ブロガーは是非とも推したいと思います。

2015年11月27日 (金)

フィアット124スパイダー登場。その価値がわかるイタリアンよ、とくと堪能あれ

マツダ・ロードスターのようなオープン2シーターはニッチな顧客を対象にしているため、販売台数は、例えばトヨタ・プリウスの20分の1にすら及びません。それであっても開発費用と生産設備の償却費を回収するためには一定の台数をさばく必要があります。それがままならないと改良の手も加えられることなく、例えば現行の日産フェアレディZのように野晒し、放置状態になっていまいます。

そんなところへきて3年前に、発端はわかりませんがマツダが新型ロードスター(以下、ND)のシャシーをフィアットに供給する提携が発表されました。当時の報道ではNDのシャシーの供給をうけて、フィアットは独自のエンジンを搭載し、アルファロメオの新型スパイダーを開発、販売するというものでした。

関連記事
ラテンの兄弟を伴ってロードスターはスポーツカーを愛するファンの前に4たびその姿を見せるだろう

(ちなみに、その1)
フィアットはアルファロメオ、ランチア、アバルト、フェラーリ、マセラティとイタリアの自動車ブランドのほとんどを手中におさめ、かつ米国クライスラーを傘下とするイタリアの一大自動車メーカーであります。

しかしその後、NDのシャシーを用いて開発するのはアルファロメオではなく、フィアットになるとの報道がありました。

おそらくは別途開発が進められてきたフィアット乾坤一滴のカーボンモノコック採用の軽量ミッドシップであるアルファロメオ4Cとの棲み分けを考慮してのことでしょう。4Cにはスパイダー(オープン)モデルも用意されます。

日本価格にて8,000千円もする4Cに対して、半値以下のNDの兄弟車の存在は難しい位置にいます。場合によっては安価なことで4Cの潜在顧客を奪うことになりかねません。そこで同じアルファロメオにおける4Cとの競合を回避すべく、フィアットのブランドでの開発とあいなったと推測されます。

さて今回、フィアットがNDのシャシーを用いて開発したモデルは、かつての同社のオープンモデルである124スパイダーをオマージュしたものでした。

フィアット124スパイダーは世界中で売れたフィアットのCセグメントセダンのフィアット124のバリエーションです。フィアット124は1960年代~1970年代のモデルですが、イタリアでの生産終了後も同国外にて幅広く継続生産されました。あのソ連のラーダもフィアット124のバリエーションでありました。

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画像引用元:Autoblog


詳しいプロフィールについてはこちらをどうぞ

そのフィアット124ですがセダンモデルは地味なデザインであり、スパイダーであってもそれはあまり変わらずやはりプレーンなデザインオープンカーでした。ところがその癖のないデザインのせいか結構万人受けした模様です。約20年間で15万台が販売されました。

(ちなみに、その2)
マツダ・ロードスターは初代発売から25年間で90万台を販売しております。ギネス記録であります。オープン2シーターのモデルとしては異例の販売台数です。

関連記事
ロードスターのススメ

派手なアルファロメオに比べて、フィアット124スパイダーは地味なデザインでした。それであってもフィアット124は長く生産、販売が続けられた結果、イタリアンの心にしっかりと刻まれた結構歴史と伝統あるモデルブランドのようです。

フィアットはNDのシャシーに自社エンジンを積んだ21世紀のモデルに、このレガシーブランドを引っ張り出してきて仕立てたわけです。

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さて前置きがだいぶ長くなりましたが、公開された新型フィアット124スパイダーのデザインをみると、一言でいってモダンでシャープなNDに比べてクラシカルで大人しめなデザインです。

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画像引用元:Idea Web Tool

フロントライトは切れ長なデザインのNDと異なり、丸目ライトを採用してより万人受けする印象です。NDは先代以前のモデルと比べてロングノーズなデザインになっています。一方124スパイダーのフロントライトはNDのような横方向に伸びたライトのデザインではないためか、これがNDよりもさらにロングノーズに見えるようになっています。

バンパー下のディテールがちょっとゴチャゴチャしている感はありますが、このフロントデザイン、昔のスポーツカーを思い起こさせるものでまあまあではないでしょうか。

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画像引用元:Idea Web Tool

しかしフロントデザインに比べて特徴がないのがリアデザインです。フォトをみる限りでは素っ気ない台形のテールランプです。フロントとのデザインのバランスもよくわかりません。

NDはフロントが幅広い(でも鈍重にならないようにシャープな)造形です。それに対してリアはギュギュッと絞ったデザインでありお尻の軽さ、振り回しやすさを強調しています。

一方の124スパイダーですが、フロントはもともとのロングノーズに加えて、細身をより強調するクラシカルなライトデザインであります。それに対してリアのテールランプは幅広感を演出しているでしょうか。

コストの制約はあったとはいえもうちょっとリア全体にとけ込むようなペイズリーあるいはティアドロップ調なデザインにするか、あるいはフロント同様にクラシックに徹して丸目ライトにでもすればもっと統一感が出せたと思うのですが...。

カラーリングですが、クラシカルなフロントデザインを活かしてビビットなボディカラーにフロントウィンドフレームを銀縁にしてシックな色調を演出するのは良いです。

また内装の色使いもフィアット500のようにイタリアンセンスを発揮してほしいですね。

それにつけてももしフィアットが当初の計画どおり、このモデルをアルファロメオで開発したら、クラシックに頼らないもっと気合いの入ったモダンなデザインをまとってデビューしたかもしれません。

(つづく)

2015年11月24日 (火)

2015年11月の積み立て購入商品

WATANKOのインデックス投信の積み立てですが、2015年のNISA分は先月で終了。今月はSBI証券の投信積み立てキャンペーンに応募要件を満たす分の積み立てのみ継続しています。

年初にたてた2015年の投資計画では今年稼得する余裕資金+投資待機資金を原資として月額400~800千円の積み立て購入を行い、年間で4,800~9,600千円の投資を行うものでした。

しかしながら年初に想定外の自動車購入を7月に行ったため、余裕資金のおよそ半分を費やしてしまった結果、今年の積み立て投資は合計3,000千円にとどまる予定です。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

201511302

さらに11月の仕入れの結果、10月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

201511303

Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2015年の分のみの表記としています。

毎月、余裕資金から積み立て投資を行っているWATANKOですが、その余裕資金が予期せぬ出費によって削り取られてしまうことが往々にしてあります。予期せぬ出費ゆえに予算化も難しいですが、その突発出費のショックを和らげる意味から年初に予備費を引当しておくことが必要と痛感しています。

さて積み立て投資といえば、星野泰平氏の著書が推薦図書の一つとしてあげられますが、相互リンクいただいているフクリさんの投資ブログにて同氏の新著情報をゲットしました。

フクリの海外ETF長期投資
積み立て博士「星野 泰平」さんの新著が発売になりました。


フクリさん、情報ありがとうございます。早速近所の書店で購入しました。追って感想を駄ブログにUPしたいと思います。

2015年11月22日 (日)

(続)たわらノーロード 日経225登場-でもまだバットを振っちゃあいかん【追記あり】

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(まだバットを振っちゃあいかん)

(前回からの続きです)

DIAMアセットマネジメントから低コストなインデックス投信のたわらノーロード(シリーズ)の第一弾として、日経225に連動するインデックス投信が信託報酬0.195%(税抜)にて発売されることになりました。

低コストな商品を願う市井の個人投資家としては、願いに応えて発売された新しい低コスト商品を早速購入して、運用会社のマーケティングに応えたい(=さらに市場のニーズに合致した展開を期待したい)ところです。

しかしながらいたずらに保有商品や証券口座を増やしたりすると、のちの管理が面倒になります。しかもそのうちに一部の商品や口座を保有・維持する意義も薄れる事態にもなるかもしれません。(例:A商品はB証券でしか取り扱っておらず、B証券口座を追加開設するも、ほどなくもともと口座をもっていたC証券でも取り扱い開始)

そうなると不要不急なのに商品を売却したり、口座を整理したりと余計なことを考えがちになります。

大丈夫です。まだあわてるような時間ではありません。

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定番的な切り口を引用しますが、商品をマーケティングの4P(Product、Price、Place、Promotion)からみれば、インデックスファンドの場合、同じインデックスに連動する商品である以上、Product(製品)自体では差別化がほとんどできず、同質的な商品による競争となります。

このように同質的な商品を売る場合、その他の3つのマーケティング要素で競争力を少しでも発揮させるしかありません。しかしこれは換言すれば商品自体の開発・改良を伴わないので、3つの要素のもっていき方によって、その商品の市場での優位性が容易に変動することが予見できます。

それゆえにインデックスファンドもまたPrice(値段)、Place(販路)、Promotion(販促)によって優位性を一気に高めていくことが可能であります。またその逆にあっというまに他社商品にひっくり返される事態もありえます。昨日のチャンピオンは明日にはフォロワーになるかもしれません。

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さらに同じフィナンシャルグループであっても競合はお構いなしという環境も、顧客からみれば商品展開にプラスに働いていることでしょう。

三井住友アセットマネジメント(以下、三井住友)と三井住友トラストアセットマネジメント(三井住友T)はともに三井住友グループに属しています。みずほ投信投資顧問(以下、みずほ)とDIAMアセットマネジメント(以下、DIAM)は同じみずほグループの一員といえるかもしれません。

ところが三井住友TがSMTシリーズ、みずほがブラックロックと組んでi-mizuhoシリーズを展開する一方で、同グループの三井住友やDIAMが彼らにお構いないしどころかこれに対抗せんばかりのマーケティングを仕掛けてきます。

運用会社はじめ金融機関なるものは同じフィナンシャルグループになったといえども、経営統合前の系列が異なればいつまでたっても他人様(合併して一つの会社になった後も社内では“たすき掛け人事”が長らく続きます。)であり、事業展開上、競合することに対しても躊躇はないように見えます。

さらに金融機関は前例のない取り組みには実績がないため慎重になりますが、一方で横並び意識も相当なものです。もし他社が新しいマーケティングを展開して、一定の成果を収めたとあったならば、早速臆面もなくその他社に追随したマーケティングをとることもしばしばです。「他社にできて、どうしてウチができないのか。」

このように同じフィナンシャルグループ内でも競合先が存在し、かつ横並び意識が強いという金融機関の特性が、今後もインデックス投資の低コスト競争に拍車をかけることをWATANKOは期待しています。

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というわけで、たわらシリーズが信託報酬の最安値を更新するインデックス投信を出してきたからといってすぐに飛びつく必要はありません。


●たわらシリーズのラインナップはどこまでか。ひとつひとつがインデックス投信としての運用に懸念点はないか。

●販路はどうなるのか。とくにネット証券の取り扱いはどこまでか。

●ネット証券の場合、ポイントサービスの適用はどうなるのか。

●たわらシリーズに対するニッセイや三井住友の対応の有無、内容はどうであるか。

これらの動きが一通り判明してからの購入判断で十分ではないでしょうか。打席に立った(資産運用を始めた)からといってピッチャーの初球を必ずたたく必要はありません。

新しく低コスト商品を発売してくれた運用会社の期待に応えたい気持ちはやまやまでありますが、ちょっと様子見でもいいでしょう。


【2015/11/23追記】
三井住友アセットマネジメントは生保+銀行系、三井住友トラストアセットマネジメントは信託銀行系と同じ“三井住友”と称しながら全く別のホールディング・カンパニー下にある金融機関でした。三菱系は銀行系と信託銀行系は同じホールディング・カンパニー下にあったので、三井住友もてっきり同じかと...。ああ、金融業界のプレーヤーのなんと多くて複雑な事情ありき事よ。謹んで補足させていただきます。

三井住友アセットマネジメントと三井住友トラストアセットマネジメントは他人様同士らしいので遠慮なく今後もガチ競合してください。

2015年11月21日 (土)

たわらノーロード 日経225登場-でもまだバットを振っちゃあいかん

【11月20日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

35,809千円

■損益率

54.3%

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(たわら祭り、どれだけ盛り上がるかは運用会社次第です。)

噂されていたDIAMアセットマネジメント(以下、DIAM)から低コストのインデック投信シリーズの第一弾として日経225インデックスに連動する「たわらノーロード日経225」の発売開始が発表されました。

参照記事
DIAMアセットマネジメント株式会社
「たわらノーロード 日経225」新規設定のお知らせ

その信託報酬は0.195%(税抜)と低廉であり、日経225に連動する一般公募型のインデックス投信の中で長らく信託報酬が最安値であったニッセイ日経225インデックスファンド(信託報酬0.25%、税抜)を2割以上も下回る水準であります。

参照記事では、

「当ファンドの信託報酬率は、日経225連動型インデックスファンド(公募投信)の中で業界最低水準(*)となります。(*)2015年11月19日時点、確定拠出年金専用、投資一任口座専用、上場投資信託を除く」

とわざわざ露骨にアピールしており、なかなか挑戦的であります。ニッセイ日経225インデックスファンドを信託報酬で明確に突き放したのですから鼻息もちょっと荒いかもしれません。

なおインターネット販売に限定していることからコストカットを少しでも図るとともに、狙っている顧客ターゲットはネット取引が主体の若手・中堅層であることは一目瞭然であります。さすが後発組はよく勉強してから打ち手を講じてくるものです。

とはいえDIAMとしては低コストのインデックス投信の競合参入はおそらく初めての様子。これまでの他社の事例では新商品の展開立ち上がり当初では複数のアセットクラスの商品を同時に発売するケースがよく見られましたが、DIAMは先ずは無難?なところで第一弾を放ち、マーケットの反応を様子見といったところでしょうか。

ひょっとすれば同社のこの商品企画の担当者は、社内で前例のない取り組みに対してまず一定の実績をアピールして、次につなげたいと考えているかもしれません。

ともかくもDIAMでは次の商品展開を控えていることでしょう。またその動きはおそらくながら他社の動向をみてからかもしれません。次のラインナップはズバリ先進国株式あたりを期待したいところですが、ニッセイ<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.24%、税抜)を同等かそれ以下の信託報酬で発売したらかなりのどよめき、DIAMの本気度がうかがい知れることになるかもしれません。

ただ他社の動向を見極めて魅力的な商品展開に磨きをかけて?もらうことはありがたいですが、一方でDIAMにはあまりじらさすに第二弾以降の商品を発売してほしいものです。商品を小出しにて顧客の関心をつなぎとめるティーザーぶりもほどほどにしてもらえるとありがたいものです。

(つづく)

2015年11月20日 (金)

BNDからの2015年11月分分配金+今月の債券雑感

WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2015年11月分の分配金が入金されました。税引き後で244.40ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

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続きまして債券に関する雑感です。

国内外の債券のインデックス投信の信託報酬も、ここのところの三井住友アセットマネジメントとニッセイアセットマネジメントのコスト引き下げ競争によって大分引き下がりました。

参照記事
吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)
国内債券0.15%、外国債券0.20%、外国株式0.24%の時代へ - ニッセイAMが信託報酬引き下げ

上記ブログ記事で指摘されているとおり、<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンドの信託報酬は0.15%であり、このうち販売会社の取り分が0.065%とおよそ半分を占めているのでこれを差し引くと0.085%となります。同じく販売会社の取り分を含んでいないBNDの経費率が0.07%なので、日本債券インデックス投信のコストレベルは米国債券インデックスファンドに近づいたといえるでしょう。

上記ブログ記事では一方でコスト引き下げもここあたりが限界とも推察しています。もしそうであれば次のステップとしては、保有資産の残高に応じて信託報酬が安くなるサービスの導入を期待したいところです。とくに債券については年齢を重ねていくにつれてポートフォリオの中に占める割合を増やすことによってリスク抑制を図るというのがアセットアロケーションの常套手段のひとつであります。しかし一方で株式アセットほどのリターンは望めません。それならばリターンに寄与するコスト面において大量保有を前提としたボリュームディスカウントを期待するのも自然な向きであります。

もっともボリュームディスカウントは債券アセットに限らず幅広く導入してもらえれば、長期積み立て投資派としては万々歳であります。

2015年11月19日 (木)

今般のインデックス投信の低コスト競争を取り巻くいろいろなテーマ

【11月18日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

35,191千円

■損益率

53.3%

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三井住友アセットマネジメント(以下、三井住友)とニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイ)のインデックス投信の信託報酬の引き下げによる低コスト競争が勃発して以降、インデックス投資ブロガー諸氏が様々な反応と関連するテーマをブログ記事やTwitterにUPしております。

特定のインデックス投信についての信託報酬の引き下げは従前からありましたが、今回はその反応がひときわ多岐に渡っております。これはここ1~2年で新鋭ブロガーの皆さんが増えたことも作用しているかもしれません。

そこでこの低コスト競争に絡むブログ記事やツイッタラーの反応を「運用会社の経営」「ファンドに期待するもの論」「証券口座どうするか」「他ファンドの動向」の4つのテーマに括って次のとおり俯瞰してみました。


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さてブロガーの皆さんの見識と主張を紹介するだけでは、もうまったくの便乗記事にすぎないので、4つのテーマに関するWATANKOの所感をそれぞれ簡単にまとめておきます。

◆運用会社の経営

低コスト競争の影響を部外者が心配してもせんなきこと。顧客としては市場に出回っている商品の中から求める機能を満たしかつコストと品質のバランスのとれた商品を選ぶだけであります。コストが引き下がらなかったとしても憤ることもありませんし、もっと安い同等商品がでれば、冷徹に乗り換えるだけです。

◆ファンドに期待するもの論

ファンドの目的はその達成アプローチが何であれリターンの追求であります。哲学や理念が100%不要とまでは言い切りませんが、ファンドの投資先についての大化け期待、市場平均超過期待を「応援」などという美徳な言葉におきかえる意図は何でしょうか。ファンドの本質を曇らせるような言葉にいつも思えます。本当に応援するならば反対給付を期待しない寄付をした方が清々しくありませんか。

◆証券口座どうするか

証券口座は損益通算の利便性や管理の手間を考えると原則として1本で済ませたいところです。WATANAKOの証券口座は実質的にはSBI証券1本でありますが、同証券でDC専用投信の一般販売化が進展せず、またマイレージ対象外ファンドの拡大が座視できないところまで進めば、楽天証券の口座も併用することを検討するほかないかもしれません。ですがここは慌てずに半年から1年くらいはSBI証券の様子を見る予定です。

◆他ファンドの動向

投信ブロガーはもうだれもSMTやeMAXISを語らなくなりました。というのは大げさですが、このままではかつて低コストなインデックス投資の牽引役となってきた2シリーズは忘却の彼方に追いやられそうです。
ただ三井住友トラストアセットマネジメントも三菱UFJ国際投信も、三井住友やニッセイの低コスト化の動きが自社ファンドの販売にどれだけの影響が生じてくるのか、しばらくその見極めをしてくるでしょう。
商品企画担当としては低コスト競争への参戦を企図するとしても、三井住友やニッセイによって自社ファンドの販売が落ち込んだ実績をまず社内にアピールする必要があるかもしれません。

さてこの低コスト競争、三井住友がDC専用投信の一般販売化をどう拡大してくるか。WATANKOはいまだ楽天証券に口座をもってもいないくせに、同社のWebサイトをつい覗きにいってしまいます。

2015年11月16日 (月)

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」に投票しました

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(今年も投票をすませました。)

今年で9年目を迎える「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」の投票期間がスタートしました。

WATANKOも今年で6年目となる投票を行いました。

投票方法は以下サイトに紹介されております。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」

投信ブロガーの皆さんにおかれましては、上記サイトをご参照のうえ、期日までにぜひ投票しましょう。

とくにここ1~2年は新しい投信ブロガー(含む素敵女子の皆さん)がまたまた増えた印象があり、投票総数は昨年同様、前年を上回ることが期待できそうです。(これもアベノミクス効果のひとつ?)またこのAwardにふさわしいファンドとして、新鋭ブロガーの皆さんの目に映るファンドは老舗ブロガーのそれとは、はたして異なるでしょうか。

さてWATANKOの投票ですがあれもいい、これもいいと持ち点をいくつかのファンドに分散して投票するよりも、自分が投資信託に求めている一番重要なメッセージを最も具現したファンドを1本選び、そこに5ポイントすべてを割り当てることにしています。

それと自分が実際に購入・保有しているファンドを選ぶことも重要な条件です。
自分が身銭を切って買っていることが最大の説得力を持つと考えているからです。

上記に照らすと今年は迷うとこなく以下の1本に5点投じました。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
信託報酬0.24%(税抜)

選定理由はMSCI-KOKUSAI連動のインデックスファンドの信託報酬0.25%の壁を破り、2015年11月15日時点で一般公募型のインデックス投信の中で最安値と判明し、市場ニーズに最も合致したファンドの1本であるからです。

昨年時点ではWATANKOはまだこのインデックス投信を購入しておりませんでしたので、選定を見送りましたが、今年は投票時点で保有していますので晴れてこの商品を選びます。

なお同アセットクラスで一般販売される最も信託報酬が安いインデックス投信としては、ひょっとしたら三井住友DC外国株式インデックスファンドS(信託報酬0.16%)が該当するかもしれません。

しかしながらWATANKOは今月の積み立て投資を既に済ませてしまいましたので、11月中に三井住友DC外国株式インデックスファンドSを購入することはありません。またそもそも同ファンドを取り扱っている楽天証券に口座をまだ持っていません。「自分が実際に購入・保有しているファンド」という条件を満たせないので、いずれにしても選定の対象外であります。

来年はどうするか?・・・来年、考えます。

さて最後に今年の予想を少しだけ。

このAwardには海外株式アセットクラスを対象としたインデックスファンドが第1位と獲得するというジンクスがあります。WATANKOはそのジンクスは今年も破られないと予想しています。

トップ10にはいっていくるファンドは株式アセットクラスの老舗ファンド、バランスファンド御三家(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド、eMAXISバランス8資産均等型)、直販ファンドのアレとアレといったところでしょうか。

新顔を期待するとなれば、一足先に一般販売化された三井住友アセットマネジメントのDC全海外株式インデックスファンド(信託報酬0.25%、税抜)とバランスファンドとしては激安のニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>インデックスバランスファンド(4資産均等型)(信託報酬0.34%、税抜)あたりでしょうか。

冒頭述べたとおり、新鋭/老舗の投信ブロガーの皆さんが今年選ぶファンドが何であるか。最終結果が楽しみであります。

2015年11月15日 (日)

(続)ニッセイ、信託報酬最安値の座 2015

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(果たしてニッセイの三日天下に終わるのか?)

ニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイ)が楽天証券&三井住友アセットマネジメント(以下、三井住友)のDC専用投信の一般販売化に対抗して、自社の<購入・換金手数料なし>シリーズの中で競合する商品の信託報酬を引き下げてきました。

その引き下げっぷりは大胆です。もともと<購入・換金手数料なし>シリーズの各商品は一般公募型のインデックス投信の同種商品の中で信託報酬がほぼ最安値でありました。

ところがここへきて国内債券、先進国債券は従前のおよそ半額、先進国株式は約4割も信託報酬を引き下げてきたわけです。

もうインデックスeシリーズさえも割高に思えてきてしまいました。

競合商品への対応として運用会社のこうした信託報酬の引き下げは個人投資家としては、まったくもってWelcomeでありますが、一方巷?では心配する向きもあります。

▼こんなに低コスト化に走ってしまって、インデックスへの連動などインデックスファンドとして肝心な品質は維持されるのだろうか。

▼こんなに低収益商品にしてしまって、はたして運用会社の経営継続に支障が生じないのだろうか。

これに対するWATANKOの意見としては、品質の維持については今後の注視が是非とも必要と考えますが、収益面に関しては個人投資家(消費者)としては心配していません。

いや正確に言うならば部外者の個人投資家には心配のしようがありません。運用会社にとって先進国株式インデックス投信の販売が信託報酬0.25%(税抜)以下でもって継続できなければ値上げをするか繰上償還するかしかないでしょう。

そうなった場合、個人投資家としては次善策としてその次に安価な先進国インデックス投信に積み立て先を切り替えるだけです。That’s allであります。顧客にとっては常にその時の市場で手に入る最良のものを求めるだけです。

個人投資家が低い信託報酬の商品を希求し、その結果ようやく発売された商品を重要視するのではあれば、信託報酬の低さを逆に心配する前にどんどん手金を突っ込んでそのファンドを買い増しし、運用会社のマーケティングに応えるべきであります。

とある銀行がとても高い利率の定期預金を発売したからといって、あなたはその銀行の経営を心配するでしょうか。銀行からしてみれば顧客にお願いしたいことは経営を心配してもらうよりも、定期預金を積んでほしいことであります。

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さて次は三井住友のターンです。

三井住友DC日本株式インデックスファンドS 0.19%

三井住友DC外国株式インデックスファンドS 0.16%

この二つのDC専用投信が一般販売化されるか。外野から見れば既に一般販売化された商品と比べて、特段の支障があるようには思えません。ただし外国株式については先日、一般販売化された全海外株式インデックスファンドと食い合う懸念があります。あるいは三井住友は別の商品展開でもってニッセイに対抗するのでしょうか。

そしてその動向をもっとも注視すべきはSBI証券です。同証券が三井住友のこれら投信の販売を取り扱うのか。我々個人投資家はもちろんのこと楽天証券、そしてニッセイにとってもかなり気になるところでありましょう。

2015年11月14日 (土)

ニッセイ、信託報酬最安値の座 2015

【11月13日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,162千円

■損益率

54.8%

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(ニッセイ、有言実行)

ニッセイアセットマネジメントが<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬の引き下げを発表しました。

ニッセイアセットマネメント「信託報酬率引下げ(投資信託約款変更)について」

対象商品と信託報酬の変更前⇒変更後は次のとおりであります。

(以降、本記事中の信託報酬は全て税抜です。)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
 0.31% ⇒ 0.15%

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
 0.38% ⇒ 0.20%

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
 0.39% ⇒ 0.24%

事前に日経記事で報道されていたとおり、これは楽天証券が三井住友アセットマネジメント(以下、三井住友)をかついで確定拠出年金(DC)専用投信の一般販売化(以下参照)によるインデックス投信の販売攻勢をかけてきたことに対するニッセイの応戦であります。

三井住友・日本債券インデックスファンド 0.16%
三井住友・DC外国債券インデックスファンド 0.21%
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド 0.25%
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.56%

関連記事
楽天証券のGJとニッセイアセットマネジメントの応戦
(続)楽天証券のGJとニッセイアセットマネジメントの応戦

ニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイ)が今回、引き下げた信託報酬は三井住友が一般販売化したDC専用投信のなかでそれぞれ競合する商品のそれを0.01%ずつ下回るという、露骨な応戦です。

★★★先進国株式インデックスファンドの信託報酬0.25%の壁、崩れる

インデックスファンドを用いた世界分散投資を実践されている個人投資家の方々の多くが、そのポートフォリオに先進国株式アセットを取り込んでいることでしょう。さらにそのシェアは各アセットの中で最大としている人もかなりいると思われます。

したがってポートフォリオのリターンに寄与するコスト引き下げは、先進国株式アセットで促進されると、その恩恵は大きいでしょう。そのため各アセットの中でも先進国株式のインデックスファンドのコスト引き下げについては個人投資家間での注目度もまた大きいです。

WATANKOもまた昔から現在に至るまで、自身のポートフォリオに占める最大シェアのアセットクラスは先進国株式であります。このアセットの投資コストを引き下げんばかりに海外ETFのTOKをかつて購入していました。

そのTOKですが信託報酬は0.25%と低廉です。一方当時の先進国株式のインデックス投信の信託報酬は中央三井インデックスファンドやSTAM外国株式インデックスオープン(ともに当時名称)が0.8%程度でありましたので、インデックス投信に比して海外ETFのコストメリットはとてもありました。

その後、先進国株式のインデックス投信は2010年、中央三井住友アセットマネジメントのCMAMインデックスe(当時)が0.5%、2013年、ニッセイの<購入・換金手数料なし>リシーズが0.39%と信託報酬の引き下げを行ってきましたが、MSCI-KOKUSAIに連動するインデックス投信の信託報酬はこれまで海外ETFに伍する水準までには至りませんでした。

一方のETF側も国内ETFで上場MSCIコクサイ株(1680)やMAXIS海外株式(1550)といった同種商品が登場するも信託報酬は0.25%の据え置きでした。

一般公募投信、ETFふくめた先進国株式インデックスファンドが長らく越えられなかった信託報酬0.25%の壁。これを今回、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドがついに超えた(いや、下回ったというべきでしょうか)わけです。

今回の信託報酬引き下げはDC専用投信との競合の結果でありました。低廉なインデックス投信は一般公募型投信の信託報酬引き下げでも、もともと低廉なDC専用投信の一般販売化でもどちらでもかまいませんでしたが、ともかくもニッセイは実現させたわけです。

関連記事
確定拠出年金専用投信でも一般公募投信でも信託報酬の引き下げをお待ち申しあげます

商品の収益確保と市場への対応の狭間でのギリギリの決断であったかもしれませんが、ともかくもやればできる子、ニッセイアセットマネジメント株式会社でありました。

関連記事
ニッセイ、信託報酬最安値の座

(つづく)

2015年11月12日 (木)

水道光熱費が支払えない親達【Refrain 2015】

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最初にお断りしておきますが、日頃から「とにかくお年寄りは大切にしよう」という強い信念をお持ちの方には、今日の投稿記事はお気に召さないかもしれませんので、とばしていただけるとありがたいです。

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WATANKOが住んでいる地方都市は、他の地域同様それなりに高齢者が住んでおります。なかでも近所に住む高齢者の中には、なかなかつらい経済的な現実に直面しているという話も時折聞きます。

<事例1 近所のBさん家庭>

現在60歳半ばの夫婦二人暮らし。15年くらい前に建てた住宅(結構な大きさ)のローンがまだまだ残っている模様。

夫婦共にいまも一応働いていますが、家計にとってローンの負担が重く、水道光熱費や固定資産税の支払いに廻す資金にも事欠く状態です。

そこで既に結婚してよそで暮らす娘が、この高齢夫婦の家の水道光熱費や固定資産税などを当人達に代わって支払っている始末。息子に至っては風の便りで結婚したというが、一切実家には寄り付かなくなってしまいました。

<事例2 近所のCさん家庭>

現在70歳半ばの夫婦二人暮らし。20年前に親族に建ててもらった小さな一軒家に住んでいます。

この夫婦のうち、夫には年金受給資格がなく、昔働いていた妻に支給される年金+夫婦それぞれのアルバイト代が現在の収入源となっている。収入はそれほど多くなく、生活はギリギリです。

ところがそんなギリギリの生活をしているところで、夫の浪費癖でクレジットローンを抱えてしまう。夫のアルバイト代の大半がローンで消えることになり家計も非常に大変。最近は近所に住む一人息子(既婚、2児あり)がこの親夫婦の家の水道光熱費や医療費を肩代わりしています。

地方都市(というかほぼ田舎)の中には昔から住んでいる集落、隣組の集まりがあり、その内輪の中では上記のような他人の家庭の事情情報まで飛び交っている始末です。なにせこのような地域では普段話題が少ないですから、ちょっとした話でもすぐ茶飲み話として広がってしまいます。(おおっ、怖。)

60歳半ばで住宅ローンを抱えるBさん家庭。

浪費癖がぬけずクレジットローンに苦しむ70歳半ばのCさん家庭。

このBさんやCさんは水道光熱の供給が止められる(=ライフラインを絶たれる)瀬戸際にきているという状況にもかかわらず、自立的な改善の対策がほとんど打てていません。

Bさんは分不相応な家の購入、Cさんは浪費癖とそれぞれ自己責任があるということは明白ですが、気の毒なのはBさん、Cさんの子供たちです。

世間では、子供たちがいつまでたっても自立せず親にパラサイトしている話をときおり聞きますが、これらの事例は逆に、家庭を持ちこれから何かとお金がかかる子供たちが、一方で親を必死に支えている姿といえます。

「子が、自分を育ててもらった親を助けるのはあたりまえ」という伝統的な考え方があるかもしれませんが、このままでは親の家庭と子供の家庭が共倒れになるおそれもあります。(例えば、水道光熱費の負担だけでなく、これらの親が要介護状態になったら...と思うと大変です。)

そして、このような(親のだらしなさを尻拭いしてもらうという)事態に備えて親は子供を産んで育てたとしたら、私にはそれもとても悲しい話に聞こえてきます。

子ども達の経済力は親に対してではなく、子ども達の次の世代、孫に向けられるべきものです。

子どもは親からもらったものを親に返すのではなく、同じか、できれば少し色をつけて自分の子供に与えていく選択肢をとるべきであります。

したがい世の親に対しては、子どもに過度に経済的な負担をかけるなと言いたいです。(現実的には多少は仕方ないかも知れませんが。)

現在の親世代が生きてきた時代は高度成長期とその残光の恩恵を享受できた時代です。一方で現在と未来を生きる子どもや孫世代にとっては、このような右肩あがりの時代とは異なり、仕事面や生活面で不透明で困難な時代が待ち構えているかもしれません。(それを作ってしまったのも親世代の責任でもある。)

そんな子ども達に対して個々の親がこれからできることといえば、そう多くないかもしれません。ですからせめてその一つに「極力、子供の世話にならないこと」を掲げてほしいと思います。そうでなくとも認知症や重い病気・怪我にかかるなどすれば子ども達の負担は不可避なのですが、そのような負担をミニマイズするのは親の責務ではないでしょうか。

妻とこのテーマについて時折話すことがありますが、妻は私以上に子どもの世話にはなりたくないタイプです。妻の両親も妻と全く同じ考えであり、妻は両親からそうした考えを受け継いだのかもしれません。

翻ってBさん、Cさん

この二人の家庭は、かなりシビアな緊縮家計生活にシフトするなどの対策を打つ必要があります。しかし所詮は他人の家庭なので、外野が心配したところで何もできません。

せめてBさん、Cさんの子ども達が抜本的な対策の必要性に気がつき、自分の親たちの生活管理に関してイニシアティブをとることができることを祈るだけです。

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最近話題の下流老人という言葉で、昔の記事をひとつ思い出しまして再掲しました。

WATANKOの身の回りではもう十数年前から、生活が破綻しそうな高齢者家族をたくさん見かけてきました。上記に事例したBさん、Cさんの他にも身障者の息子を抱えて死ぬに死ねない老親や、父親の年金に頼って仕事も満足にせずフラフラしている40代夫婦など子供が親に負担をかけている結果、生活な破綻しそうな家族の事例もまたウヨウヨあります。

自己責任の範疇と公共の福祉との間の境界線を定めることは難しいですが、少なくとも高齢者が若い世代に大きな負担をかけるような社会にはなってほしくはありません。貧困にあえぐ高齢者を救うには、せめて同じ世代の高齢者が租税公課を通じて支援の手を差し伸べる方がナンボかましではないでしょうか。

この記事を初回投稿した4年前からさらにまた高齢者に近づいたWATANKOですが、強くそう思います。

さて、これで今年のRefrain記事はおわりです。4回のRefrain記事は過去記事の再掲とはいえ、いつもより多くのアクセス数を頂戴しました。来ブログの皆様、ありがとうございます。

駄ブログは次回から通常運転再開です。

ややっ、ニッセイアセットマネジメントに動きあり。

2015年11月10日 (火)

REITがあるのになぜ現物を買うのか【Refrain 2015】

【11月9日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,162千円

■損益率

54.8%

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(現物不動産への見果てぬ夢は...。)

現物不動産の賃貸業は何もトラブルが無い時には金融証券商品のバイ&ホールド並みにラクチンな投資手法ですが、ひとたび何か起きればその対応に少なからず手間暇、追加コストが発生する事態を余儀なくされます。また建物や法規にも最低限の理解が必要ですし、建築業者、土地家屋調査士、司法書士、不動産賃貸業者といった相手との関係づくりや効果的な起用も大事です。

サラリーマンWATANKOはたまたま親から不動産賃貸業を継いだに過ぎません。称するならパッシブ不動産投資家とでもいいますでしょうか。また遊休土地の活用も考えていますが、これは土地を保有継続すれば固定資産税の負担が発生、さりとて売れば二束三文の買い手市場が見え見えという背景の中、なんとか賃貸に供して年間1,000~3,000千円規模の収益に繋げられないかと模索する事情があるためです。

▼不動産投資に積極的な個人投資家のリスクテイクに心配

一方、一定の現預金資産をお持ちの個人投資家の方々の中で不動産投資に興味が持って積極的にこれを実行する人達がいますが、彼らに対しては随分とリスクをとるなあと心配してしまいます。

自己資金負担ないし借入金負担、空き室発生、災害による被害、売却価格の下振れ、分散投資どころではない集中投資の形態...これら事業リスクを乗り越えてまで得るリターンといえば、WATANKOが実際に伝聞する限りでは表面利回りでいいとこ10%前後、実質利回りは税引き前で5~6%です。これが実質利回りで10%あたりまで獲得できるならば事業リスクを負ってまで行うメリットもあるかもしれませんが。

それとも不動産投資を積極的に手掛ける個人投資家が獲得する物件とは、立地がよくて築年数も程々な中古物件(=5~6%をかるく超えるリターンをたたき出す物件)ばかりなのでしょうか。でも、そのような誰もが欲しがる物件は通常考えれば購入費用は安くはないでしょう。(個別調査したわけではありません。あしからず。)

また不動産を投資対象として考えるならば、個人投資家自身がよほど物件の情報ネットワークを持ち、物件の目利きができるか、あるいは親族並みに信頼おける不動産業者を抱えていないかぎり現物不動産投資は難易度が高いです。

▼共同出資形態もまたリスクを抱える

いっとき話題になり、今も時折Webのバナー広告でみかける「みんなで大家さん」という匿名組合による共同出資形態の不動産事業があります。
その「みんなで大屋さん」が声高らかに謳う収益分配金は個人の不動産投資と同様5~6%の水準です。個人が現物不動産を単独保有する場合とあまり変わりません。

家主の投資金額は小口でもOKとなり、かつ投資の手間暇は減りますが、特定の不動産物件に集中投資するリスクは依然としてあります。

さらには匿名契約を結びこのシステムを運営している都市綜研インベストファンド株式会社についてはその経営を危ぶむ声があったり、実際に債務超過を指摘され行政処分をうけたりするなどなかなかに危険な香りが漂う会社です。これら運営会社の経営リスクもあることは忘れてはいけないでしょう。

▼海外不動産投資、本当にやるのですか

最近、ごく一部?でブーミングあるいは批判の的に晒されている海外不動産投資ですが、海外の物件に手を出すとなると遠距離ゆえの管理の不安、言語・法制・慣習の違いからトラブルを発生する恐れや収益リスクなどてんこ盛りです。これをヘッジしようとすれば手厚いケアをしてくれる仲介業者を起用するなどして手数料をしっかりとられてコストアップに繋がり、もともと狙っていた高いリターンを削ぐ結果に繋がります。

サラリーマンならわかりやすい例えで表現します。貴方が勤務先の新規事業で海外不動産投資をやれといわれたら、例えば最近変節したといわれる事業家さんが唱えるスキームを採用しますか?失敗すれば貴方の勤務先での評判は大幅に悪化あるいは左遷・更迭になりかねないという条件下でそのスキームを選ぶ勇気がありますか?軽率な選択で勤務先に損害を与えるわけにはいかないと判断するのならば、そのセンスは個人の手金を使った場合にも活かすべきでしょう。

★まともに考えればREIT一択

現物不動産の直接保有、小口共同出資+運営委託形態、海外不動産などといろいろ上げましたが、世の中にはREITという金融商品があるのでこちらに投資する方がよっぽど楽です。手間暇は格段に少ない。流動性もある。多額の投資金額を必要としない。物件の分散投資も可能。それでいてREITの利回りは5~6%と現物不動産と比べて遜色ありません。

もし世の中にREITが無かりせば、現物不動産を選択肢も少しは意義があろうかと思いますが、REITがある以上、これに投資する方がどうみても費用対効果、リスク管理の面からみて優れています。分散投資についても日本だけでなく海外先進国の不動産にも分散投資が可能です。

なぜにREITではなく現物不動産投資という茨の道を選ぶのか。その動機づけが今ひとつWATANKOには掴めません。

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証券投資でもアムウェイ商法でも華々しく喧伝されるのはもっぱら成功者です。その裏にある敗者の質と量を推し量る事は必要でしょう。

現物不動産投資でも10%を大きく超える高い利回り、うまく売り抜けられた事例、いつも満室御礼などオイシイ話の陰にある四苦八苦、死屍累々の存在を忘れてはなりません。

またはそこまでいわずとも、リスクをとったわりには全然儲からないケースもあります。

関連記事
不動産投資に安直に手を出さないこと

(続)不動産投資に安直に手を出さないこと

(続々)不動産投資に安直に手を出さないこと


え、「私なら大丈夫。うまくできる。」ですか?

うーん、その意気込みは本業の方で発揮された方がなんぼか良いのではないでしょうか。


2015年11月 8日 (日)

投資のリターンがでるには時間がかかる【Refrain 2015】

【11月6日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

35,374千円

■損益率

53.6%

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(投資での焦りは失敗のもとです。時間がかかるものなのです。)

いろいろなメディアでNISAというアルファベット4文字をみかける日が増えている昨今ですが、NISAを活用すればそれ以外の従前の口座に比べて100%有利というわけではないことをしっかりと宣伝してほしいです。

もっともNISA口座をひとつでも多く獲得したい金融機関とそこがスポンサーとなっている各メディアがそんなことをアピールすることはありません。せいぜいNISAを紹介するパンフレットの隅に小さく(6フォントぐらいで)「ほかの一般口座と損益通算できません。」とか「制度終了時にはその際の時価が取得価額と見なされます。」と書かれているくらいです。
(注:これはNISAのデメリットを注意喚起するためのアイロニーです。実際の各種説明資料における記載とは必ずしも一致しません。←いちいち書いておかないとコメントがきそうなので。)

さてそのNISAの喧伝についてですが、メディアにはひとつ大きく訴えてほしいことがあります。それは投資なんてものは1年やそこいらの期間で結果が出るものではなく、最低数年間は腰を据えてあわてずに待ちましょうということです。

●リターンがでるには時間がかかる

資本主義経済社会では企業に投融資した結果、その資金が事業に投じられ収益が拡大し、配当の増加やその将来性を見込んだ企業価値の上昇に繋がり、当該企業の各証券価額の市場での上昇(リターン)に結び付きます。

企業は事業を発展させ収益をあげるには時間がかかります。1年や2年どころではないケースは少なくありません。WATANKOの周囲では「新規事業は3年目で単年度黒字、5年目で累損一掃が目標」などと言われるケースも散見します。

右から左へ商材をまわして手数料を稼ぐトレーディング業ならばともかく、まともな企業であれば、自社が生み出す付加価値の大きさに裏打ちされて利益をあげていきます。企業は自社の付加価値を拡大するために昼夜、研究開発や事業開発のトライ&エラーを続けています。

企業が、資本主義が結果を出すには時間がかかるのです。

個別株や投資信託の市場におけるランダムウォークにつきあってデイトレで利益を上げるのではなく、企業の利益成長とそれを市場が認知することを期待して投資するのであれば、投資家は結果が出るまで信じて待つ必要があります。


●あきらめずホールド続けましょう

NISAを用いたからといって金融商品で儲けることが出きる確率が上がるわけではありません。心配なのは「付き合いのある金融機関から勧められたからNISA口座を設けて投資を始めたけど、半年たったら(評価)損が出たよ。どうしてくれる。」と投資初心者がお門違いな不満をもち、投資そのものをポイとやめてしまうことです。

もしも金融商品を買って半年で儲けることができたら誰も苦労はしません。投資はリターンが出るまで(でることを信じて)あせらずじっくり取り組むものです。投資に対する忍耐は、身近な例をあげれば定期預金のそれに似ているかもしれません。定期預金は3年物なら3年、5年物なら5年、通常なら誰もがホールドしますよね。それと同じように投資したお金のことはしばらく忘れてもいいくらいの気持ちでホールドしましょう。

もしNISA口座から一般の口座に移管する時、損失がでていたとしても、その後の10年、15年とホールドした結果、すばらしい企業成長を成し遂げ、証券価額が大きく上昇した結果、多額の利益を得ることができるとなれば、その時には税金を多少余計に払うことなど、ささいなアクシデントにすぎないことかもしれません。


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上記の初回掲載時はNISAスタート前夜、盛んに宣伝され始めた頃です。そのNISAですが来年で導入3年目を迎えます。年間の非課税枠が1,200千円に拡大する、子どもNISAが創設されるなど制度拡充が進みますが、ここでNISAに絡めて投資の心構えを書いた記事に再掲載してみました。

そういえば子どもNISAをどうするか、考えていませんでした。方針が決まったら記事にしたいと思います。

2015年11月 6日 (金)

コア・サテライト戦略-市井の個人投資家にはサテライト投資にまわすお金など1円もありません【Refrain 2015】

【11月4日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

34,994千円

■損益率

53.0%

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この駄ブログは2010年3月に開設し、以来5年8か月が経過しました。そこで過去の投稿記事から、自分自身の投資やライフスタイルその他についての考え方を記したものを1年に一度、Refrainと称して何本かとりあげて再度紹介しています。これまでのRefrainはこちらをどうぞ。(なお初回時に対して追記・修正してあります。)

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(節約+コア投資で十分)


いつもながら今回もまた素人個人投資家丸出しの自論を記事にします。

★コア・サテライト戦略とは

資産運用の手法のひとつとしてコア・サテライト戦略がしばしば紹介されます。当ブログにお越しの聡明なる個人投資家の方々には既にご存じの戦略かと思いますが、以下で一応紹介致します。

All About マネー
投資信託/投資信託の運用はここがポイント
投信の攻めと守りのコア・サテライト戦略

コア・サテライト戦略とは、安定的に運用する「コア」部分と、積極的に運用する「サテライト」部分に分けて考えるもの。コアで中長期的な安定収益を期待し、サテライトではリスクをとって大きなリターンを狙います。(以上、記事より抜粋)

コア投資とサテライト投資のミックス。カッコ良いです。投資のプロのようなその手法に酔ってしまうかもしれません。でもちょっと考えてみましょう。

▼サテライト投資にまわすお金はあるのか

上記の引用記事ふくめコア・サテライト戦略を紹介した巷の記事によると、コア投資についてはインデックス・ファンド等の購入・保有にあてるパッシブ運用とする。一方、サテライト投資にまわす資金は各種金融商品でアクティブ運用を行い、ハイリスクながらハイリターンを目指すとあります。

しかしハイリスクをとるということは最悪、価値がゼロになっても良い、あるいはそこまでいかずとも価値が元本を大きく棄損することもあり得ます。誤解を恐れず言えばサテライト投資にまわす資金は捨て金、投機にあてる金と同じです。

でも市井の個人投資家にそんな資金が果たしてどれだけあるのでしょうか。

●仕事場でお茶代を節約すべく、毎日自宅から水筒をもっていくあなた

●手数料がかかる時間帯にはATMから絶対にお金を引き出さないあなた

●各種カードを駆使して少しでもポイントをためようとしているあなた

●少しでも利率のよい定期預金を探してインデックス投資日記@川崎1億円を貯めてみよう!Chapter2を毎日チェックしているあなた

そうして節約と手堅い運用を心掛けているあなたには、はたしてサテライト投資に投じるお金がどれだけあるのでしょうか。

コア部分で投資対象を分散してそれなりにリスクコントロールしている。少しでも期待リターンに寄与するように僅差であってもローコストな商品を選んでいる。そのようなコア投資を一気に台無しにするおそれをサテライト投資ははらんでいるかもしれません。


▼サテライト投資に時間がとれるのか

コア投資はインデックス運用でほったらかしでもOKかもしれませんが、サテライト投資はハイリスクであればほったらかしにはいかないでしょう。

こまめに相場をチェックし、売買を繰り返してポジションを調整、損失を回避する。そんなほったらかし投資ならぬ「いそがし投資」が仕事と家族と趣味に忙しい市井の個人投資家にどこまでできるのでしょうか。

ちなみにサテライト投資でリターンを得ても、投入資金は一部に限られているため、コア・サテライトの資産運用全体で見た時にはサテライト投資があげたリターンは希薄化されます。

ならばコア・サテライトの資産運用全体で満足のいくリターンを得るためには、いきおいサテライト投資ではなるだけハイリターンを狙う必要があります。結果、ハイリターン狙い=ハイリスク晒しとなるわけです。

ああ、これではますますほったらかしできず「いそがし投資」となるでしょう。

●コア投資だけで十分

WATANKOはそのようなハイリスクな投資いや投機には、たとえ10万円でも投入する気にはなれません。コアと併せた投資で運用全体の目標リターンを目指すといっても捨て金の犠牲を伴う目標リターンの獲得は選好できません。コアがあろうが、無かろうがサテライト自体の投資は価値が大きく棄損するリスクは変わりませんし、自分の能力でそれを回避できない商品になぜ資金を投入する気になれるのでしょうか。

分かりやすく例えればサテライト投資で競馬を選んだ場合を想像してください。コア投資分よりははるかに少ない投資額かもしませんが、みすみす全額スッてしまうような手法を、たとえ元本が少しであっても投じる気になれますでしょうか。

それと一方でWATANKOはコア投資に該当するインデックス投資においても、既にそれなりのリスク(リーマンショック級で最悪、元本が3割くらい目減りするリスク)をとっています。無リスク資産とこのコア投資とのバランスとりだけでリスク管理はお腹一杯です。

投資マニアかつ捨てても良い資金をお持ちの方以外、WATANKO含めた市井の個人投資家の大半にとってはコア投資のみで十分です。

ちなみにですがハイリスク投資で勝つ見込みがあると考えているタフな個人投資家におかれましては、どうぞサテライト投資といわずにそこにコア投資の資金をあてて誰もが羨む多額なハイリターンをたたき出されてはいかがでしょうか。

2015年11月 4日 (水)

SBI証券の投信積立キャンペーンについての勘ぐり

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(キャンペーン、いつまで続くの?)


SBI証券恒例の投信積立キャンペーンがまたまた始まりました。

SBI証券
投信積立でもれなく現金プレゼントキャンペーン!


キャンペーン対象となる投信の中には、現在WATANKOが積立投資対象としている商品が含まれていたので、夏の同キャンペーンに続き、今回も応募しました。

具体的に積み立て設定をしたのはお馴染みニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイAM)の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ外国株式)です。今回キャンペーンの現金プレゼントの要件を満たすため11月、12月と2か月間、ニッセイ外国株式を月あたり100千円積み立て設定しています。これで3,000円ゲットというわけです。

今回のキャンペーンの対象となる投信の中には、eMAXIS、SMT、ニッセイ<購入・換金手数料なし>、Funds-iとインデックス投信シリーズが幅広く含まれています。

さてここからはWATANKOの想像の域を出ませんが、SBI証券&インデックス投信シリーズの運用会社各社は、ひょっとしてDC専用投信の一般販売化を拡大予定の楽天証券&三井住友アセットマネジメント(以下、三井住友AM)に対して機先を制するために今回のキャンペーンを急遽実施したのでしょうか。

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以前記事としてUPしましたが三井住友AMのDC専用投信の一般販売化の拡大と、これに対抗したニッセイAMの自社商品の信託報酬引き下げが今月また新たな展開を迎えようとしています。それは「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015」における個人投資家ブロガーの投票行動にも影響をあたえるかもしれません。その視点にて以下の個人投資家ブログを紹介致します。ポイントついた良記事です。

参照記事
コツコツ投資日記
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015」の注目ファンドを挙げてみる


上記記事でも取り上げられていますもっとも注目すべきガチ対決については以下でしょう。

三井住友・DC外国株式インデックスファンドS(信託報酬0.16%<税抜>)が一般販売化されるのか? 

VS

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.39%<税抜>)が信託報酬をどれくらい引き下げてくるのか。



このほかにも日本株式アセットクラスあたりでもガチ対決が注目されるところでしょう。

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楽天証券&三井住友AMの攻勢に対して、SBI証券&インデックス投信シリーズを抱える他の運用会社としてはとりあえずキャンペーンを張って信託報酬の劣勢をフォローする作戦でしょうか。

今回のキャンペーンの現金プレゼントの上限は100,000円の積み立て新規又は増額設定に対して現金プレゼントは3,000円、3%の還元ということになります。これが10年分と想定すれば1年あたりは0.3%となります。

0.3%とは三井住友・DC外国株式インデックスファンドSと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬のギャップを埋めるのにちょうど良い水準となります。

・・・というように勘ぐってしまいましたがSBI証券としてもDC専用投信を一般販売化してくれる運用会社と早く組まないと、いつまでたっても投信積み立てキャンペーンなどに依存せざるを得ない販売戦略を取らざるをえなくなるかもしれません。


2015年11月 3日 (火)

もう1台のマイカー買い替えは延期へ

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(2台の愛車。大事に乗りたいです。)

WATANKO家のマイカーにはWATANKOの愛車E90、妻と兼用するムーブ(ともに2007年式)があります。

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マイカー回顧録その10 BMW325iMスポーツ(E90)

そこへ加えて今年の7月にNDロードスターを増車しました。しかし増車といっても一時的であり、来年春に登録後丸9年を迎えるE90とムーブをともに売却して、1台の車に買い替えする予定でした。

妻にとって3台体制はとても贅沢に映ったことがその理由であり、妻は2台体制に戻すのであれば、買い替えの車は軽自動車よりももう少し大きなクラスでもOKとの意向でした。WATANKOはE90を手放す寂しさを我慢しつつ、妻の選択を支持しました。

それではとWATANKOは今年の夏の間にB~Cセグメントのモデルを買い替え候補として検討し始め、鉄板選択のフォルクス―ワーゲン・ゴルフⅦ、ディーゼルエンジンと魂動デザインでいま旬のモデルであるマツダ・CX-3のほか、ホンダ・ヴェゼルやスバル・XV等を対象に物色してきました。(車の購入はこの時期が最高にウキウキします。)

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ところが、ロードスターが我が家にやってきて一時的ながらも3台体制がスタートすると、人間慣れてしまうのか、妻のかたくなな「3台体制No」に緩和の傾向が見られました。

妻曰く、

「長男は免許取得してまだまだ運転慣れしていないし、そもそも大学とバイトで忙しくてE90にもムーブにもあまり乗っていないから運転の習熟にはかなりの時間がかかりそう。(ザックリ言って週1、1時間程度の運転経験のペース。)ここで新しい車に替えるのはどうなのかしら…。」

「それにこれから数百万円の車を1台購入するのは大きな出費ね....。私は小さくてとりまわしやすいムーブをこのまま乗り続けても問題ないし、むしろ歓迎だわ。貴方がE90とロードスターをとっかえひっかえ乗るだけで他に何も不自由はないわね…。」

とのこと。

WATANKO「!!!」

そこへWATANKOが間髪いれず以下の返事を押しつけがましくなく、さりげなく囁きます。

「たしかに長男が今の運転経験のペースだと運転の習熟は1年経って初心者マークがとれても心配だね、うんうん、私の見立てでは安心できるレベルまで習熟するまで3年はかかるんじゃあないかな。」

「費用の件だけど1台増車しても運転するのはWATANKOひとり。だからガソリン代や高速代が1台分増えるわけではございません。むしろロードスターの実用燃費はE90のおよそ2倍近くなので、ロードスターを運転する割合が増えるほど、ガソリン代はかかりません。また1台増えたことによる年間の維持費用増は自動車税+任意保険料+車検の年あたり負担額の合計約20万円でおさまります。」

「B~Cセグメントのハッチバックあたりよりも、やはり古くてもつくりががっちりしたE90の方が長距離ドライブや旅行の際には疲れないし、安全だよ。」

ということで長男の運転習熟にさらに時間がかかること、費用負担はそれほどではないこと、E90の利便性、そして妻の日々のカーライフに特段の支障がないことを理由にE90とムーブは来春の車検をとり、その後2年は継続保有することにしました。

今後何らかのトラブルが起きなければ、少なくともあと2年余りは現在の3台体制を維持することになります。

なおここでE90を手放してしまうとFR、直6エンジン搭載、前後重量配分50:50、全長4.5mのとりまわしやすいボディサイズのセダンは将来二度と手に入らないでしょう。(中古車を探せば別ですが。)

家族4人と十分な荷物が載り、市街地でも扱いやすいサイズ、高速遠乗りもOKの万能セダン1台は昔も今もマイカー選びの基本中の基本です。

まだしばらくE90のオーナーでいられることを素直に喜ぶWATANKOでした。

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(あとがきにかえて)

E90をキープできて嬉しいといった傍からナンですが、今回の車の買い替え検討に際してゴルフⅦやCX-3などを調べてみると、それらモデルが持つ魅力に大いに惹かれた面もありました。でも2年後となればまたその頃には注目すべきニューモデルが出揃ってくるでしょう。例えばプリウスのハイブリッドシステムベースの小型SUVとか…。今回買い換えそびれたからといって慌てる必要はありません。

2015年11月 1日 (日)

2015年10月末運用状況-世界同時株安から復調

今日はいい天気です。記事をUPして朝早くから出掛けたいので、前口上はスキップしていきます。

インデックス投資を初めて7年8か月が経ちました。2015年10月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは121.42円/ドルです。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等。
なお日本債券アセットに属する極低リスクのインデックス投信(暫定的な所有分も含む。)や外貨MMF、SBIポイントで還元された現金もここに含みます。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。

◆評価記号の内容は以下です。
◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+5.0%~ ▲5.0%
×:▲5.5%~

201510314

売却済みファンドの履歴は以下のとおりです。

201510315

続いてバランスファンドに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201510316

さらに「わたしのインデックス(my INDEX)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●過去平均リターン
5.9%(6.1%)

●リスク
12.8%(12.4%)

●シャープレシオ
0.46(0.49)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●購入元本+投資待機預金元本分
66,000千円(66,000千円)

●評価損益+確定損益分
34,671千円(28,795千円)

●運用期間
92ヶ月(91ヶ月)

●元本平均残高
44,513千円(44,277千円)

●平均年間利回り
10.2%(8.6%)

<概況>
WATANKOの資産運用残高は世界同時株安以降、1億円を割り込んでいましたが、10月末は復調し1億円オーバーに戻りました。評価損益+確定損益分は9月末28,795千円から10月末34,671千円に上昇、この1ヶ月でおよそ6百万円を戻した格好です。

振り返れば資産残高が初めて1億円に到達した昨年12月末では残高100,818千円でした。それが10月末では100,671千円です。この2点の比較だけみればほとんど増減ありません。

この水準のまま今年の年末を迎えた場合、「2015年の資産運用は1年間でなんの成果も出せなかった」とネガティブに捉えるべきでしょうか。

いえ、この場合は「世界同時株安の影響をくらっても結局、運用資産はさして傷まなかった」とポジティブに捉えた方が、個人投資家心理にもたらす利益ははるかに大きいです。


狼狽売りすることなく、市場の一定の回復をまってのんびりホールドした成果をまたひとつ実証したではありませんか。

WATANKOのみならずリーマンショック以降からアベノミクス発動までのおよそ4年の間にコツコツ積み立ててきた元本分をもつ個人投資家の中には、大きな含み益をもっている方が多いでしょう。そのような方々にとっては昨今の市場のちょっとやそっとの凹みで保有資産が大きく棄損するものではありません。

またアベノミクス以降に積み立て投資を開始した方々は、個人投資家ブログなどを通じて上述のケースをまのあたりにすることによって、将来発生するかもしれない暴落に対して今のうちからメンタルトレーニングができる?かもしれません。

さあ、市場のチマい動きに右往左往することなく投資はほったらかしにして、いま見頃になっている紅葉でも見に行こうよう。

WATANKO妻「さささ、寒すぎるわ。その駄ジャレも貴方の運転するロードスター@11月の助手席も。」

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