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2016年2月29日 (月)

【御礼】忍耐と煩悩のブログ-満6年になりました

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(そういえば、今使っているPCはこのブログを書き始めた頃に買ったものです...。)


改めまして来ブログの皆様へ 

万年初心者個人投資家のWATANKOといいます。

当ブログは2010年3月(正確には2月末日)に開設し、以来インデックス投資を中心に、そのほか不動産投資や家計や住居、ライフスタイルや趣味の車に関する話題をとりあげたブログです。

★当ブログ運営者WATANKO

首都圏の私立大学を卒業後、民間企業で働く40代サラリーマン。妻1、子供2を実質扶養する世帯主です。兄弟はおらず、両親も既に他界しておりシンプルな核家族です。

都心から50km圏内の地方都市在住。12年前に実家の敷地内に平屋の一軒家を注文住宅で建てて住んでいます。住宅ローンはありません。

なお15年くらい前から、サラリーマン以外に親から継いだ家業ともいうべき不動産賃貸業をやっています。

就職後に結婚、出産、資格取得、家づくり、相続、海外赴任と公私ともにいろいろありましたが40歳手前を迎えたころから、やっと腰が据わった人生中盤の巡航モードになってきました。

ここまでのWATANKOの資産運用の日々や、インデックス投資を知り、これを始めたきっかけについては次のとおりです。

関連記事
【前日譚】インデックス投資を始める前の日々
きっかけは「お金は銀行に預けるな」だった

■資産運用の方法

WATANKOは給与所得と不動産賃貸所得から得た余裕資金をもとに、2008年3月から今まで年間5~10百万円ずつ投じて金融商品による資産運用を行ってきています

資産運用の方法はもっぱらインデックス投資です。具体的にはインデックス投信、ETFおよびそれらを組み合わせたバランスファンドを積み立て購入して長期保有する手段をとっています。

資産運用は想定20年間、資産運用した結果、元本に対して利回り目標5%(税引き後4%)達成、元本総額を1.5倍(税引き後1.4倍)に増やすことを目指しています。

なお勤務先では退職給付の25%が確定拠出年金となっているので、これまたインデックス投信を積み立てしています。

ちなみにアクティブファンドや個別株、生債券は購入せず。FX、その他各種信用取引等も一切手掛けておりません。

●関心事

無類の車好きであり、小学生の頃に憧れたスーパーカーを手に入れてみたいと思ってブログタイトルにも掲げています。スーパーカー以外にもスポーツカーやオープンカー、GTカーなども大好きです。60歳、いや本音では早ければ55歳くらいでリタイアして、自動車趣味に明け暮れる悠々自適な生活を夢見ています。

ちなみに好きな車の基本条件は①サイズがDセグメント(全長が概ね4.6m)未満、②後輪を駆動することの2点です。

◆当ブログのスタンス

上述のとおり、インデックス投資が当ブログのメインテーマです。しかしながらWATANKO自身は市井の個人投資家に過ぎません。普段平日は長距離通勤+勤務先で中間管理職、さらには週末には不動産賃貸業に関わっており、証券投資にはあまり時間が割けません。

そんな中でインデックス投資が自分のライフスタイルにフィットして、自分としては十分利益をあげることが期待できる投資法として認知し、これを採用しています。

当ブログは一般的なビジネスマンのセンスでもって、一般的にかけられる時間を用いてインデックス投資を主にした投資の世界の話題について語るブログであります。

インデックス投資の世界において飛び交っている情報について、関心を持ったり共感できるものは自分なりの解釈、将来の動きや要望を添えて取り上げることがあります。

またとあるテーマについて一般的に語られる視点とは別の視点、時には真逆の視点からの語りを追加することで、そのテーマが持つ本当の意味にもっと近づきたいとして取り上げることがあります。

そうやってブログ記事を書き続けていると、来訪される方々から賛同を得られるときもあれば、疑問視・否認されるときもあります。どちらであってもWebを介して多くの皆さんにこの市井の個人投資家の投資の実践記録と問いかけを送り続けてきました。

なお直近1年間では、次の皆さんからコメントを頂戴致しました。
どうもありがとうございます。

木更木義人さん、mushoku2006さん、CHIBIさん、タカちゃんさん、いっさん(さん)、預金王さん、くは72さん、オークX32さん、中田健介さん、もりやまさん、おひげ☆ぼーぼーさん、スープカレー三昧さん、工員さん、通りすがりさん、ゴーヤーちゃんぷるさん、ottoさん、highigさん、ジャム親父さん、スカGジャパンさん、ひで坊さん、kkさん、たんちんさん、消費しないピノキオさん、Junさん、朱雲さん、虫とり小僧さん、るびさん、yamakouさん、ルル0111、きむきむさん、AKIさん、たんたんさん、bigさん、しゅらさん、ニシさん、まさおさん、SHINさん、tokorotenさん、ふわわたさん、ASKさん、リタイア4年生さん、クロスパールさん、夢見る父さん(さん)、ぴにょさん、ブルーさん、隠れクマノミさん、田嶋章博さん、mochiさん、zさん、ひろさん、悩むオーナーさん、Da_ddyさん、まさやんさん、ひなたさん、インデックス投資家さん

&何人かの「名無し」さん

来ブログの皆様におかれましては、今後とも率直かつ鋭利なコメントをどんどんお待ち申しあげます。

それでは忍耐と煩悩、蓄財と消費のパフォーマンス・ストーリー

「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」

明日から7年目のスタートです。

皆様、ご笑覧のほどよろしくお願い致します。

2016年2月27日 (土)

48歳のオサーンが「29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた」を読んでみた

相互リンクいただいているブログ「独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ」の著者であるITTINさんが本を執筆されました。

29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた

これを48歳のオサーンであるWATANKOが読んでみました。

WATANKOはここのところずっと休みなしで働いており、書店が開いている時間帯に退社できずにいましたが、本日土曜日(ただし休日出勤)になってようやく買うことができました。仕事を終えて帰宅途中の電車内で、可愛らしい絵柄の本書をカバーもつけずに、両手で高く持ち上げ堂々と開いて読むという男気溢れるスタイルでもって一気読みさせていただきました。

本書の内容をひとことで言えば「何事にも自己責任。自分を律することがうまい等身大の20代女性の貯蓄&投資ライフスタイル紹介」です。

前半では自分にとってのお金の解釈に始まり、貯金、支出、物欲をコントロールする心理と実践を綴った内容です。後半ではそんな堅実な著者が投資生活にゆっくりと慎重にギアチェンジしていく内容となっています。またノーミスな家計というわけでもなく嗜好品にも浪費する様子もふれており親近感も持てます。

特に外部の「若い頃にはお金を使っていろいろな経験を積むべきだ。貯金はそういった行動に対する機会損失だ」という意見に対して、著者は自分なりのバランスがとれた解釈を綴っています。

若い世代の方々にとっては株式投資、不動産投資、はたまたFXを解説した書籍を読む前に、まずこちらを読まれんことをお勧めします。トマス・J・スタンリーや本多静六の著書もお勧めですが、現代の若い女性の等身大のお金の貯め方ストーリーが語られている、今までありそうでなかった一冊かもしれません。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

WATANKOは若い時、「若いときにお金を使いまくっていろいろ経験しないのは機会損失だ」とまでは思ってはいませんでした。それよりはむしろ若い時に貯金と家計管理をしっかりと身につける機会を損失した後悔の方を現在では強く感じています。

著者は若くてまだ人的資本がたっぷりある上に、既に2000万円もの貯蓄を達成しています。おそらくこのまま順調にいけば10年後には5000万円くらいまで貯蓄できそうな予感が漂ってきます。

若いときに貯金と家計管理の身につける機会を損失したまま、20年後の慣れの果ての一人のオサーンが現在のWATANKOでありますが、せめてITTINさんを今からでも見習っていきたいものです。

(あとがき)

WATANKO「ちょっと気が早い話だけどさ、こんな堅実でしっかりした女性が、うちの長男の嫁さんにきてくれないもんかね。」

WATANKO妻「子どもたちへのいっぱしの貯金と家計管理の教育は親の責任でしょ。」

WATANKO「はは~ん、息子によくできた嫁がくると姑としては、」

ボカッ、バキッ、グゴッ、ガガガッー。

『著者怪我によりしばらくブログ休載いたします』

2016年2月24日 (水)

子どもの勉強についての僭越アドバイス

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(子どもの勉強には親の工夫が必要かも。)


先日、WATANKOの長男の塾通い体験を取り上げた記事をUPし、さらにはアドバイスめいたことまでも記事にしましたが、その際には心構え的な内容が中心であり、子どもに対する勉強の教え方の実践テクニック的な部分は割愛していました。

関連記事
子どもの塾通いの追憶
(続)子どもの塾通いの追憶
(続々)子どもの塾通いの追憶

今回は以前の記事で割愛していたより実践テクニック的な内容を紹介します。

ただしこれはWATANKO家の長男、次男の小学生時代に勉強を教える際に実践した考え方やアイデアにすぎません。万人に通用するかどうかは保証致しかねますので(笑)、あくまでこんな方法がありますという程度にとどめていただけますと幸いです。

ではいくつかの考え方やアイデアのうち、6つほど紹介致します。

★勉強を教える=算数を教える

子どもに勉強を教える際に実情を申し上げるとすれば、親が費やすエネルギーの8割は算数に注がれます。勉強を教える=算数を教えると言っても過言ではありません。

他の科目は暗記の領域が多く、言ってしまえば覚えてしまえさえすればよい科目です。しかし算数は習った公式や定理をもとに算式問題が解けねばなりません。因果と演繹を頭の中に組み上げて問題が解けるようになる必要があります。

しかも厄介なことに算数は中学以降になると難しくなり、WATANKOのような文系凡庸な父親では教えるのが難しくなります。

したがい子どもが小学生であり、まだ算数が平易で親が教えることができるうちに子どもの算数の勉強をしっかりとみてあげることが大事です。子どもが小学生を卒業する時点で算数が少なくとも苦手科目となることは回避するべきです。算数をしっかりと解く力をつけて、中学校にあがればあとは子ども本人の算数を勉強する力に委ねるしかありません。

子どもが小学生のうちには、親としては勉強をみる時間の大半を算数に充てることになるかもしれないでしょう。実際にWATANKOが子どもから受けた質問のほとんどが算数の問題についてでありました。

★問題の解き方を教える=問題文を理解させる

子どもに教える際、とくに算数の文章題の場合、問題の解き方を教えるというよりも、もっぱら問題文そのものを理解することについて教えていた記憶があります。

問題文を正しく理解する、問われていることをしっかりと捉えることができさえすれば、子どもはほとんどの場合、答えを導くことがすんなりできました。また複合的な解き方が求められた場合、要素に分解する、順序だてて考えるというように丁寧に教えることができれば、難関校の受験問題でもないかぎり、子どもは大抵の問題はわかりました。

★ドリル=反復練習

応用問題が難なく解けるようになる前にまず克服すべきは基礎問題です。基礎問題を解くときに単純なミスを減らして正答率をあげるためにはドリル等を使って反復練習するに限ります。

そこでドリルや問題集を買うのですが、何も沢山買い込む必要はありません。WATANKOは1冊のドリルのページをバラバラにしてコピーをとり、順不同にして何回も解かせました。ドリル1ページあたり4~5回くらい繰り返し解かせたものです。こうして子どもの単純なミスを減らし、基礎力をつけさせました。

★勉強=ご褒美

仕事でも勉強でもインセンティブ(誘因)がなければなかなか腰が重く、取りかかりにくにものです。その点は大人よりも子どもの方が正直かもしれません。そこでWATANKO家では子どもに算数プリント、国語プリント各1枚を解けば、携帯ゲーム30分プレイをご褒美としてつけました。

ニンジンをぶら下げるなんで邪道と思われる方もいるかもしれませんが、WATANKO家ではニンジンがあろうがなかろうが勉強をやってくれれば結果オーライとしました。

これは開始当初、子どもにとってものすごいインセンティブになったようで、毎日ドリルをバリバリ解きました。ゲームをやり過ぎてもよくないのであわてて上限を設けたところ、子どもからブーイングをうけたくらいです。

★インフラ=図書館やPC活用

勉強の際のインフラにも工夫しました。理科や社会の問題を解く際に調べ事がある場合、図書館での図書貸し出しや自宅PCでの検索をどんどん経験させて、マンネリもできるだけ防止しました。ついでに好きな本を借りてきたり、また勉強のご褒美時間で自宅PCを使って携帯ゲームについての情報を収集させたりもしました。

★タイムマネジメントを学ばせる

これは勉強をすることがある程度習慣化した段階でのことですが、平日に学校から帰宅した後や休日において、子ども自身に勉強や遊びの時間の割り振りをさせてみました。必ずしもキッチリとできたわけではありませんが、一日の限られた時間をどううまく使って「やりたいこと」と「やらねばならないこと」をこなすのか、タイムマネジメントを習得させる取り組みを続けました。


(あとがきにかえて)

本稿はもう少し間を空けてから投稿しようと思いましたが、今まさにお子さんの勉強に関して悩んでいる父母もいるかと思い、直ちに記事にした次第であります。どれだけ参考になるかわかりませんが、少しでもお役にたてば幸いであります。

2016年2月21日 (日)

【不動産投資DEAD OR ALIVE 第2話】物件の表面利回りに惑わされてはいけない。実質利回りの予測を忘れずに

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■不動産投資の利回りには表面利回りと実質利回りがある

不動産投資の利回りにはいろいろな表示方法があります。代表的な利回りとして年間賃料収入÷物件の取得価格=表面利回りがあります。これに加えて賃貸期間中にかかる税金や経費などを年間賃料収入から差し引いた金額を分子に置き換えた実質利回りが概念としてよく用いられます。

実質利回りは表面利回りを下回りますが、問題はどの程度下回るかであります。それは付帯費用や税金といった支出がどれくらい発生するかに寄ります。主要なものをあげてみると次のとおりです。

<支出面の主要項目>
①固定資産税
②管理費や保険料(火災・地震・物損など)
③修繕維持費
④リニューアル費用

①や②は予測しやすくかつ発生も想定からブレることは少ないですが、③はいつ、どれくらい発生するのか予測が難しい面があります。通常は修繕維持費向けの資金を別途しっかりと積立しておくことが無難な対策でしょう。④に至っては物件の価値を上げて後述する空率室の抑制や値下げを回避するための資本的支出であり、これについてはどれくらい費用をかけるかは所有者の方針次第です。

【検討課題1】
所有物件をリニューアルしても、かけた費用分に見合った収益の維持ないし改善が見込めるのかどうか

外観を流行にあわせて再塗装して小綺麗に見せる。IT・通信関連の設備を追加する。ちょっと変わったところではぺット可に切り替えるというものあります。(この場合、退去時のリフレッシュ費用が余計にかかる等が想定されます。)

一方でリニューアルを見送ることで空室が多少増えたとしても、費用をかけずに済むことでトータル収支は、費用をかけて空室を減らした場合よりもむしろ良いという算段も成り立ちます。多少物件がヤレで見えても、その分賃料を下げてくれれば低賃料を希望するニーズを満たし、空室率が案外抑えられるという展開もありえます。

■収入面の下振れリスクもお忘れなく

さらに実質利回りを引き下げる要因として上記の支出面のみならず、収入面の下振れリスクもあります。

<収入面の下振れリスク>
①空室率の上昇
②値下げロスの発生

①は新築物件であっても通常は10%くらいは見ておくべきです。新築物件は入居者の退去が発生しても物件が新しいため、すぐに次の入居者が決まることが期待できますが、それでも退去から入居の間に1~2ヶ月は空いてしまうことはざらです。2ヶ月空くだけでその物件からの賃料収入はその年は17%ダウンしてしまいます。

②についても、一定の金額を見ておく必要があります。アパートでは新規入居時あるいは契約更新時に入居者から数千円程度の賃料値下げ交渉を仕掛けられる事例をちらほら聞きます。事業用の賃貸においても賃貸先の事業が芳しくないと賃料の引き下げを交渉されることも皆無ではありません。

【検討課題2】
入居者から値下げ交渉を受けた際にこれを突っぱねるか、それとも受入れるか

前者の場合、新規契約が流れたり、入居者が契約更改に同居せず退去するという可能性があります。これは家主として市場の動向と相手の心理をどこまで読むかということになります。

-自分の物件の競争力を考慮すると新規契約が流れても、次の賃貸希望者がすぐ見つかる可能性は十分見込めると判断できるか。

-契約更改時に値下げに応じないと、入居者は本当に退去してしまうものか。例えば月額数千円の賃料削減のために新規の賃貸契約に係る費用や引越費用など合計数十万円を自己負担することになる。入所者はこのあたりの損得勘定をどこまで考慮しているのか。


-賃料は一度引下げると値上げは難しいです。また値下げは近隣の市場価格全体の引き下げにもつながります。(価格競争を引き起こす。)それは巡り巡って自分の物件の将来の賃料にまた跳ね返ってきます。よって賃料の値下げは極力先に引き延ばしたい。

など等をいろいろ想像を張り巡らせて値下げに応じるか否か決断していかねばなりません。

現実的な折衷案をひとつあげるとすれば賃下げ要求額の1/3から半額程度の金額で合意を取り付けるなどが考えられます。もちろん値下げに応じないという強気に出る方針もありますし、ここではそれを否定するわけではありません。

なお賃料の値下げは具体的な値下げの要求が発生した場合だけでなく、空室率の上昇が顕著になってきた際にも検討すべき課題です。むしろこちらの方がよくあるケースかもしれません。

人口減が進行する一方で、新築物件が増え続ける中にあって、自己保有物件の空室率や賃料が未来永劫ずっと変わらずに一定ということは考えにくいです。一定の下振れリスクを忘れることなく、考慮しておくべきでしょう。ただ下げればいいというものではありません。値下げしただけの効果が期待できないと賃料値下げ前と後で空室率が同じという笑えない現実に直面するかもしれません。

■まとめ

冒頭にふれたとおり不動産投資の利回りには表面利回りと実質利回りがあります。前者の算定はいとも簡単であり、それゆえに不動産物件の価値を表示する指標としてよく用いられます。

しかしよく考えてみてください。表面利回りに用いられる分母・分子の金額はともに売り手の都合によってあらかじめ決められた価格に過ぎませんし、そこにはマーケット価格との乖離をはらんでいます。

現実は表面利回りで計算された利益など手にすることはありえず、述べてきたとおり支出面と収入面のそれぞれにて利回りに欠け目をもたらす項目があること十分考慮する必要があります。

高い表面利回りを一度目にすると、(買い手本人の要望もあって)それが心理的なアンカーになりがちです。

しかし不動産投資においてはそんなかりそめの利回りともいえる表面利回りに惑わされずに、実質利回りをできる限り予測するセンスを忘れずに持ちたいものです。

とはいえいくら頑張っても賃間中の実質利回りの平均を事前に予測するのは難しいです。

そのような中にあっても、最後に大雑把ではありますがWATANKOの経験から言わせもらえれば、賃貸事業における実質利回りは表面利回りに対して半分強程度確保できれば十分成功ではないでしょうか。表面利回りが10%なら5~6%程度というところです。

十分なる情報収集力と明晰なる判断力をお持ちである個人投資家諸氏におかれましては、この利回り水準が他の投資対象と比較してどれほどの意義があるかわかることでしょう。

関連記事

【不動産投資DEAD OR ALIVE 第0話】はじめに(2012/1/12)

【不動産投資DEAD OR ALIVE 第1話】契約書なんてただの紙切れ。頼りになるのはお金だけ(2016/1/13)

2016年2月20日 (土)

2016年2月の積み立て購入商品

毎年のことですが、WATANKOは勤務先の現在の所属部署では年度末は多忙になります。30代の頃はそれでもガンガン仕事をこなしていたのですが、40代の後半にもなると寄る年波にも勝てず、段々としんどくなってきます。WATANKOの場合、長距離通勤も重なって疲労度MAX。金曜日になると朝からすでデクの棒状態です。

出世街道を外れても構わないから定年を迎える前に毎日定時で帰ることができる平穏なサラリーマンを味わう日々が来るのか。そんな日を是非とも夢見て、今月も手間を掛けずに積み立て投資する市井の個人投資家でありました。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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さらに2月の仕入れの結果、1月末と現在とを比較して平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

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Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2016年の分のみの表記としています。

さて冒頭に述べたとおり、WATANKOは勤務先での仕事が年度末には多忙になります。よって自身の投資行動についてはほとんど忘れ去ってしまっているのが現状です。インデックス投信の購入を毎月手動で行っていることから、かろうじて記憶に留まるところでありますが、もしも自動積み立て設定を行っていれば、完璧に忘れてしまうくらいです。

その意からすれば、たとえ暴落が起きても保有資産の残高を気にする暇もありませんので、これまた長期投資向きのビジネススタイルということでしょうか。

でも会社に寝泊まりはしたくない!!、です。

2016年2月16日 (火)

BNDからの2016年2月分分配金+今月の債券雑感

WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2016年2月分の分配金が入金されました。税引き後で250.80ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

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続きまして債券に関する雑感です。

1ドル113円あたりまで円高が進行しています。随分と進んだなと思いきや、これは2014年11月頃の水準であり、たった1年3か月前の水準に戻ったわけであります。

もっともこれも見方を変えれば、もしもこのまま円高が進行すれば120円前後の円安水準にあったのはわずか1年3か月でしかなかったということです。

今回の円高が果たしてどこまで進行するのか。いつまで続くのか。神にしかわからないことを詮索しても仕方がありませんので、次の円安ターンを気長に待つとしましょう。

ところで外債不要論の根拠のひとつに、資産本来のリターンに対して為替リスクに見合わないという指摘があります。

WATANKOが保有するBND2,000株の評価額ですが、外貨建てでは先月1月末163,460ドルに対して2月15日終値では164,000ドルとほぼ変わらず。むしろ株安をうけて+0.3%と若干ながらも上昇しています。

これに対して円貨建てでみると先月1月末19,664千円に対して2月15日終値では18,827千円と▲837千円、▲4.3%も下落しています。

外貨建てでは健闘するも、円貨建てではこの有様です。

◆債券というアセットクラスに安定感を求める人はこの展開にガッカリかもしれません。

◆また別の人にとっては、同期間で外国株式クラスが▲8.3%なので(※)、さすが「債券クラスは株式よりもボラティリティが小さい」と捉えるでしょうか。

(※)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの基準価額について2016年1月末11,530円→2月15日10,572円と▲958円、▲8.3%

◆さらには海外資産が円建て下落の到来で、買い場を迎えたとみる人もいることでしょう。

ひとつのベクトルが明らかに起きたとき、それをピンチと捉えるかチャンスと捉えるかはその人次第です。

WATANKOにとって、現在のベクトルは少なくともピンチとは思っていません。

2016年2月14日 (日)

半年あまりで16百万円が減っても投資は続けます

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(運用資産が減るのは想定内です)

油価の下落と中国景気の懸念を背景とした世界経済の先行き不安から、株式市場が下落を続けるとともに為替相場も円高が進行しています。

▼運用資産は16百万円減りました

WATANKOのポートフォリオも昨年8月の世界同時株安発生前の2015年7月末時点の105百万円に対して、2016年2月12日時点では89百万円と半年あまりで16百万円も運用資産を減らしました。

2015年7月末 104,855千円
2015年12月末 100,827千円(▲4,028千円、▲3.8%)
2016年2月12日 88,554千円(▲16,301千円、▲15.5%)
※カッコ内は2015年7月末比


★投資の世界にあって常勝はない

WATANKOは今回、運用資産の少なくない金額を減らしましたが全く心配はしておりません。WATANKOの資産運用のビークルは投資信託であり、その収益は標準偏差の上に成り立っており、運用資産の下落は上昇と表裏一体であります。

参照記事
All About マネー
投資信託のリスクは標準偏差でわかる!


価格変動リスクがある商品を購入・保有しているのに、このような事態を一時的にせよ受け入れることができない個人投資家であるならば、一方で運用資産の増加を期待する資格もまた持ちえません。運用資産が16百万円減ったということは、16百万円増えたという事とほぼ同義なのであります。

何事も不確実な投資の世界にあって常勝はありません。

とかく損失を抱えた時には忘れがちになる上述の投資の法則を胸に刻んでおきたいものです。

さらに助言を加えるとすれば、個人投資家は余裕資金を用いてリスク資産を運用している以上、慌てて評価損を確定する必要も義理も道理もありません。ゆっくりと市場の回復を待てばよいのです。

ただし特定の銘柄に集中投資を行っている個人投資家であれば、保有しているリスク資産が今回の下落からいつ立ち直れるか全く目途が立たないという事態になるかもしれません。その上での判断として損切りを選ぶ場合は、それは分散投資をしなかったために支払う手痛い授業料です。

関連記事
個人投資家は投資のゲームセットを自分で決められる【Refrain 2014】

◆資産運用において金利をあてにしてはいない

加えてここにきて世間では日銀によるマイナス金利の導入により大同のMMFが繰上げ償還を予定、日本債券ファンドの新規販売停止、長期金利マイナスと日本の債券市場がフルボッコ状態であります。

そして銀行・郵便局の預貯金の金利は、およそ金利と称するが果たして妥当なのが疑わしく思えてくるほどに超低利になっています。預貯金を中心に手堅く資産運用を行ってきた個人投資家の方々におかれましては、只々ため息ばかりの様相でありましょう。

しかしWATANKOはそもそもあまりの低利のため、最初から預貯金の金利を資産運用のあてにはしておりません。したがい低利が超低利になろうが、全く気にしてはおりません。

それに仮に金利を資産運用に直接活用していたとしても、自分自身が金利を操作するなどできるわけもないので、金利全体の傾向がどうなろうともその中で少しでもましな選択肢を選ぶだけです。

★本当の積み立て投資はこれからです

長期的な展望にたてば、資本主義経済の総体としての価値上昇とそれを反映した株式市場の上昇を信じてやまないWATANKOです。

したがい相場が右肩上がりであると確信するならば余裕資金は一括投入する方が、期待リターンは一番高く見込めます。さすれば余裕資金が貯まれば都度、市場にBETしておくべきです。つまりはそれが積み立て投資であります。

しかし数年程度のスパンにおいては一定の景気変動により相場は上下するものであります。そのような中にあってはブレることなく、積み立て投資を続けるメンタルを養うために以下の図書を推薦しておきます。

相場下落時においては、証券の購入においては同じ金額がたくさんの数量(口数)を買うことができます。たくさんの数量を買い込むことができれば、それは相場が上昇に転じた際に、掛け算の結果のごとく資産総額が膨れ上がるというシナリオを丁寧に説明した1冊です。

さあ、リーマンショックの時と同様にこれからたくさんの数量の証券を買い込んで、このシナリオを実現させていくとします。

本当の積み立て投資はこれからです。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

WATANKOだけでなく個人投資家の多くがこの相場下落と円高進行のもとで手持ちの運用資産を減らしていることでしょう。

このまま投資を続けてよいものか。他の個人投資家はどうしているのか。自身の周囲にリアルな参考事例がなければ個人投資家ブログを見てまわることがあるかもしれません。

そこで深めるのは果たして今後の投資に対する悲観か楽観か。はたまた懐疑か確信か。自分と同じ投資手法を採用する個人投資家ブロガーを見つけ、彼らの動じない様子をみて安心するのか。それとも危険な香りを嗅ぎとるか。

WATANKOには、評価損を抱えた個人投資家向けに、見識豊かで聡明なる他の方々のような素晴らしく励ましのこもった言葉などは用意できませんが、このくらいの相場下落や円高には慌てたりはしない市井の個人投資家のことを本稿でお伝えできれば幸いであります。

2016年2月12日 (金)

(続々)子どもの塾通いの追憶

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(前回からの続きです。今回で完結です。)


前々回、前回とWATANKOの長男の中学、高校の受験に伴う塾通いを辿った記事をUPしました。長男のケースを通じて塾通いの教訓をまとめると次のとおりです。

●目標を定めること

「まず当たり前の事柄ですが」塾通いにおいては、達成すべき目標、もっと具体的にいえば志望校に合格するために必要で到達すべき偏差値水準を設定することが欠かせません。さらには例えば塾通いを続けていく中で当初の目標偏差値に到達し、これを超過せんばかりの勢いとなった際に目標偏差値を上方修正するか据え置くか。また逆の検討ケースもありえます。

定めた目標を上方へも下方へも変更することはかまいませんが、避けるべきは目標と現実の乖離を放置すること、あるいは乖離を埋めるために、補講や教材をやみくもに追加する等無理目な追加行動を選択することです。

●塾が提供するのは授業というサービス

「次に当たり前ですが」塾が提供してくれるのは授業というサービスであり、それ以上でもそれ以下でもありません。塾は貴方のお子さんを希望する学校に合格させることを決して保証したりはしません。さすれば塾に通うことで提供される授業というサービスをどう活かすかは、我々親子が主体的に考えることであります。塾にすがるのではなく、塾を使いたおすくらいの気持ちでいきましょう。

●塾もまた営利企業

「これまた当たり前ですが」公立学校とは違い、塾は営利企業なので収益をあげることが最重要目標です。したがいそれを念頭においたつきあい方を考えるべきです。収益をあげるための最大のプローションは生徒の合格実績のアピール。一人でも多くの子供たちを少しでも偏差値の高い学校へ合格させたいでしょう。しかし生徒から見ればそのよう塾の動機につきあう必要はありません。子どもと話し合って定めた目標に忠実に沿うように授業サービスを選ぶべきです。塾に振りまわされてはいけません。

●塾任せではなくモニタリングも必要

「最後に当たり前ですが」WATANKOのように子どもの勉強を塾任せにするのではなく、親自身も子どもの塾での勉強の進捗をしっかりとモニタリングすることも重要です。モニタリングは子ども自体に対してだけでなく、塾が提供するサービスや子どもの成績が伸び悩んだ際にとる対策についてなどもモニタリングして、時には塾に対して説明を求めたり、注文をつけたりすることくらいはやってもよいでしょう。

以上、「当たり前」のことばかり書いてみました。しかし30代~40代の親たちとしては多忙な仕事や親の介護その他により、子どもの塾通いについて、「塾に任せておけばとにかく大丈夫」とついおざなりにしがちかもしれませんのでよくよく注意が必要です。目標を見失わず、親自身が主体的に塾通いをマネジメントして、塾の提供するサービスを適切に使いこなしましょう。

(あとがきにかえて)

さてWATANKO夫婦にとって次にひかえるは次男の受験です。次男は来年中学に進学しますが、当人には先ずは中学生活に慣れてもらうこと、そして自分の勉学の実力がどれくらいのレベルにあるかを把握してもらうことからスタートです。そしてそこから高校受験にむけた塾通いを検討・実行していくことになるでしょう。長男のケースから得た教訓を活かしていきたいと思います。

2016年2月11日 (木)

(続)子どもの塾通いの追憶

【2月10日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

68,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

22,956千円

■損益率

33.8%

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(受験も終わりホッと一息)

(前回からのつづきです。)

高校受験に備えて中学1年の夏から塾通いをしてきた長男は順調に成績も伸ばすも、偏差値の高いクラスにステップアップしてからはアップアップで成績も伸び悩みました。そんな状態のまま、受験本番シーズンを迎えました。

前回記事
子どもの塾通いの追憶

ところが受験の結果、長男はなんと偏差値では十分合格圏にあった第1志望の私立A大付属高に不合格になってしまいました。

長男はその後プライドもあってか当人の強い要望により、A大付属高よりも偏差値が遙かに高い県立高校に挑むもここも不合格となりました。(冷静に考えればあたりまえでした。)

公立高校は1校しかうけられないため、WATANKO夫婦は当初、A大学付属高に不合格となった時点で、プランBとしてA大学付属高よりもやや偏差値が下の県立高校を勧めたのですが、長男はあまり望んでいない公立に進学するならA大学付属高よりも高いところでないと自分に納得がいかなかったようです。

結局、長男は私立の中では第2希望のB大付属高に進学することになりました。

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WATANKO夫婦からみれば、長男にとってこの現実に対して、自分の気持ちに折り合いをつけることは容易ではないと想像がつきます。希望の高校に進学するために塾通いだって頑張ってきたのです。ひょっとしたら第1志望ではない高校に不承不承通うことでは勉強含めた高校生活に満足を得られずドロップアウトしてはしまいかと高校進学当初、WATANKO夫婦はとても心配したものです。

ところがWATANKO夫婦のこうした心配をよそに長男は気持ちを切り替えてB大付属高での高校生活を順調に立ち上げてくれました。

長男が通っていた地元中学からB大付属高へ進学したのはこの年、長男だけであり、彼は中学までの知り合いが全くいない中で、過去のしがらみにとらわれず自由な高校生活を送ることができたようです。

さて今度は大学受験を目指した塾通いです。長男とWATANKO夫婦は検討の結果、今度は同じ地元にある別の塾に切り替えて再び通い始めることにしました。近年、大きく伸びている有名講師他の授業が個別にオンデマンドで視聴できるスタイルで有名な塾です。

しかしWATANKO夫婦も長男も中学時代の塾通いの反省から、今度は目標とするレベルにあわせた過不足のない質と量をだけを選び、欲をかかないように留意しました。

もともと通っているB大付属高とて私立だけあって授業や宿題の内容、進路指導も充実しており学校の課程をこなすだけでも一定の実力がつけられそうです。そこで学校の勉強を補完する程度の無理のない塾通いを心がけ、これを続けました。

もちろんそれでも週に2~3日、夜遅くまで通うスタイルに大差はありません。しかし長男も中学の時とは違い年季が入ってきたのか、目先の成績が多少上下しても慌てずに、当初目標としていた質と量とスピードで順調にカリキュラムをこなしていったようでした。

その甲斐あってか、高校3年の11月にはA大学への推薦入学を決めることができました。

この結果にWATANKO夫婦も安堵しました。なにせ3年前にその大学の付属高校を受験して不合格だっただけに、長男としても捲土重来を果たせたわけです。長男の受験に取り組んだ蛍雪時代は無事、望んでいたゴールへとたどり着きました。

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長男の塾通いのエピソードは以上ですが、WATANKOが長男の中学時の塾通いに際してとっていた行動はお粗末であり、大いに反省すべきところがありました。

前回記事でDa_ddyさんのブログ記事を紹介しましたが、Da_ddyさんのようなしっかりとした塾通いのマネジメントはろくにできずに、WATANKOがやったことといえば塾に授業料を払い込んだことと塾のテスト結果に一喜一憂したことだけでした。

コストを支払い、アウトプットを眺めているだけという委託の精神だけでは、子どもの受験を成功裏におえることに不足があるかもしれません。
(つづく)

2016年2月 9日 (火)

子どもの塾通いの追憶

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(カモには塾はいらないカモ。←いやこれは白鳥の子だから。←そこじゃあない。)

世間では今月からいよいよ本格的な受験シーズンに突入です。お子さんだけでなく親にとってもとてもナーバスになり、日々なにかと落ち着かい季節かもしれません。今回はそんな時期にタイムリーな記事であります。

相互リンクさせていただいているDa_ddyさんのブログにて興味深い記事を拝見しました。

引用記事
子供とお金の育てかた学びブログ
【子育てネタ】イマドキの塾事情<その1>【入塾篇】


Da_ddyさんは、お子さんの勉学に不安を感じ、塾通いをさせ始めましたが、そこで塾に全てを頼り切ってよしとはせず、親自らがお子さんの塾通いも含めた勉強全体をマネジメントしようと情熱を注がれています。塾通いのPDCAサイクルを築きこれを実践し、塾通いの機会を通じて親子の関係をよりすばらしいものにしようとする愛情がそこに溢れています。

引用記事はシリーズものでありますので、その1だけでなくその2以降もご覧になってみてください。

さてWATANKOがなぜ興味深かったかというと、単にWATANKOが2人の息子をもつ父親であるだけでなく、特に長男の高校受験のちょっと苦い思い出があるからです。

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WATANKOの長男は中学進学すると陸上部に入って部活動に一生懸命頑張る傍ら、1年の夏に本人の希望により地元の塾に通い始めました。

長男の塾通いはこれが初めてではありません。塾デビューは小学5年生の頃でした。父親の目から見ると長男はおとなしい性格であり、そんな性格を勘案した結果、選んだ塾はきめ細かい指導を期待してマンツーマン指導型のところを選びました。

しかし当人は内気でしたので、テキストでわからないところがあっても指導する先生に質問がなかなかできず、この時の塾通いどれだけの成果があったかは懐疑的に終わりました。

そういった小学生時の反省もあり、中学生になってから選んだ塾はスタイルを変えて1クラス30人程度の授業形式を選びました。当人の学力に応じていくつかランク別にクラスが設定されており、長男はだいたい中の上ランクのクラスで塾通いをスタートさせます。

中学時代、チャランポランであり、本命の公立高校受験日前日でもゲームセンターに遊びにいっていたWATANKOと異なり、週に2~3回、夕方から夜10時過ぎまで塾で勉強する長男の頑張りをみて、当時WATANKOは塾通いに投じるお金については1円だって惜しむ気持ちなど起こりませんでした。(WATANKO家は余所と同様、エンジェル係数は高めであります。)

長男は塾での勉強を頑張った結果、塾のテストでもだんだんと結果が上向き、偏差値もぐんぐんと伸びていきました。そんなことから夫婦揃って塾との定期面談をうけるたびに、担当講師から長男をもっと上のクラスへステップアップすることを何度か勧められました。

長男にとっては当初目標としていた高校の偏差値よりもさらに上を目指すクラスでしたが、WATANKO夫婦は講師の推薦を背景に長男に上のクラスへのステップアップを勧めました。

長男の性格を鑑みれば、親から勧められれば期待にこたえようと本意ではないことにも応じてしてしまうことにこの時気がつくべきでした。

またWATANKO夫婦も塾の勧めを鵜呑みにしてしまい本人の将来のためにはとにかく偏差値の高い高校に進学しておけば来る大学受験でも優位に立てると単純な考えに依ってしまったことなど反省点があります。

こうして当初の目標よりもさらに上のレベルのクラスへステップアップした長男ですが、授業のレベルとスピードになかなかついていけず、成績は伸び悩みます。そこでWATANKO夫婦は塾との定期面談で今度は成績の伸び悩みを相談することにしました。

この時、WATANKO夫婦は長男にはステップアップした今のクラスではアップアップではないのだろうか、クラスを見直した方がよいのではないかとの選択肢も頭に浮かんできました。しかし塾の担当講師からは今のクラスでの授業に追いつくために補講を受けてはどうかという提案でした。少しゆとりを持たせるどころかもっとハッパをかけるというわけです。

しかしさすがに長男のアップアップな様子をみれば、WATANKO夫婦はここでさらに長男に負担となる補講を受けさせる気にはなれず、この提案は断りました。

結局、成績はよく言えば横ばい、悪く言えばスランプのままでした。とはいっても成績自体が大きく下降したわけではないので、WATANKOはどこか不安を抱えつつも特別の打つ手もなく、受験本番シーズンを迎えました。

(つづく)

2016年2月 6日 (土)

フォードに続き撤退が心配されるところはどこか

先日、フォードの日本撤退に際して記事をUPしましたが、現在、日本で販売されている輸入車メーカーでフォードに続いて撤退が起こりえるとしたらどこでしょうか。日本における輸入車の最近の販売台数をみながら各社のシェアを俯瞰しつつ、撤退してしまいそうなメーカーを勝手に推測してみます。

日本における輸入車の販売台数について、メーカー資本別の順位を2012年と2015年の2年比較してみると次のとおりです。

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データ元:自動車販売台数速報 日本 2015年 - マークラインズ 自動車産業ポータル

Notes)
①ベントレー、ロールスロイスを除く
②アルピナを除く
③マイバッハを除く
④フィアット、アルファ・ロメオ、ランチア、アバルトの合計
⑤クライスラー、ジープ、ダッジの合計
⑥シトロエン、DSの合計
⑦シボレー、キャデラック、ハマー、GMCの合計
⑧トヨタ、日産、三菱、スズキ、ホンダの逆輸入車合計

ここで2012年と2015年の2か年比較をもってきたポイントは、2012年末から始まったアベノミクスによる株高とそれに影響をうけた景気の高揚、そして一方で円安という逆風もある中でどの輸入車が販売台数を伸ばしたかにあります。

さてまずはメジャーなところをみてみますとVW、BMW、メルセデス・ベンツのドイツ御三家でシェアの多くを占めている構図は昔も今も変わりません。

しかし御三家をよくみるとVWはディーゼルゲート問題で販売台数を落としつつあるところをアウディが支えている構図です。BMWはMINIとともに順調に台数を伸ばしています。これらに対してメルセデス・ベンツが単一ブランドながら販売台数で奮闘しています。手頃な価格帯のモデルを拡充してきたことが効奏しているのでしょう。

次に非ドイツ系に目を転じますとフィアット&クライスラー(以下FCA)、ボルボ、プジョー&シトロエン(以下PSA)が年間販売台数1万台の水準で競っています。

その中にあってFCAが他2社をやや突き放しているのは沢山のブランドを持っていることに加えて、それぞれが個性的なモデルを揃えておりかつとくにフィアットが2,000千円台という手頃な価格帯のモデルが充実していることが寄与しています。

さて視点をかえてアメリカ車ブランドでの比較はどうでしょうか。

GM、フォード、クライスラーの米国での販売台数はGM>フォード>クライスラーですが、日本では全く逆の順位です。ただしクライスラーが一番売れているといってもその大半はジープです。SUVの本場アメリカのモデル、日本でも知名度が高いブランドですが、知名度だけでなく同じSUVでもフォードと異なり、ラインナップが充実しています。本格的なSUVファンであれば目移りしてしまうでしょう。

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さて販売台数からみて日本におけるビジネスが上手くいっておらず、今後撤退の可能性がありそうなメーカーはどこでしょうか。

ルノーの販売台数はフォード並みでありますが、日産のアライアンス・パートナーであり、同社のマーケティング面での協力を得られることからしてそう簡単には撤退しないのではないかと推測されます。

残るはPSAとGMです。

PSAですが、2000年頃のプジョーはドイツ車にまけないくらいモデルラインナップを多彩に揃えて販売台数を伸ばしたのですが、だんだんとドイツ車寄りなモデルに変わってきてしまい個性が薄れました。「ドイツ車みたいなモデル」では本家ドイツ車に敵いません。

シトロエンも20世紀の時代にみられた奇妙奇天烈なモデル臭は消えてすっかり汎ヨーロッパな車になってきました。

どちらもEC圏内で広く販売するためには仕方がないのかもしれません。しかし得意とするC/Bセグメントのハッチバックモデル市場において、VWとフィアットの挟撃に合う中でどこまで台数を回復できるでしょうか。

日本にもフランス車ファンはそれなりにいます。もしPSAが撤退したら自動車雑誌がひっくりかえって大騒ぎするくらいの出来事でしょう。WATANKOもかつてシトロエンを2台所有していたこともあり、撤退となればショックです。

しかしながら2015年の販売台数は8,810台。これを1都道府県あたりの月平均にするとわずか16台です。2015年の販売台数ではなんとも販売維持が厳しいでしょう

一方のGMですが、これまた大型モデルが中心であり、販売台数を伸ばすには苦しいラインナップです。さりとてBMWやメルセデス・ベンツに伍して、これらを打ち負かすほどの高級ブランドかというとそこまでもありません。

こちらは2015年の販売台数はたったの1,731台です。1都道府県あたりの月平均にするとたった3台です。

もしもGMが撤退すれば、アメリカの象徴的な自動車メーカーの撤退として大きく報道されるでしょう。フォードにしろGMにしろ、アメリカの自動車メーカーにとって日本市場はもう忘れ去られた存在、となりの中国にさえ沢山売れればよいということになるのでしょうか。

WATANKOもまたGMが撤退すれば、将来手に入れるスーパーカーの候補の1台であるシボレーコルベットの新車が買えなくなるので寂しいです。

輸入車販売のジレンマは、その強みである個性を売ろうとおもえばニッチになって数がでない。数をのばそうとおもえば特徴のない無難なモデルになる。後者であれば価格、品質で日本車相手に勝ち目が薄い勝負を強いられます。その狭間にあってどうマーケティングしていくか。販売台数面からみればPSAやGMだけでなくFCAやボルボもまたインポーターの台所事情は厳しいでしょう。

PSAそしてGM。これらは果たして今後、日本市場でどうやって生き残っていくのでしょうか。それともフォードのように見切りをつけるのでしょうか。


【番外編】

輸入車の販売台数の表にある「その他」はなんと3年間で60%も販売台数が伸びています。一体ここにはどこのブランドが含まれているのか。「その他」の内訳を表すと次のとおりです。

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データ元:自動車販売台数速報 日本 2015年 - マークラインズ 自動車産業ポータル

なんと販売台数の増加の大半を占めていたのはポルシェをはじめとする高級スポーツカーや高級セダン&SUVのブランドばかりでした。増加率も軒並み30%以上であります。

フォードは売れなくともこのような高級車はしっかりと売れていたというのもまたひとつのオチでありました。

WATANKOとしては、将来スーパーカーを手に入れる際には予算面や選択肢の面からみても良質な中古車のタマがたくさんある方が嬉しいので、今のうちにどんどん高級スポーツカーが売れてほしいです。

2016年2月 4日 (木)

不動産賃貸業の不調が証券投資にもたらす心理的影響

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(うーん、不動産投資とインデックス投資は別物とわかっちゃあいるが...)

WATANKOは家業ともいえる不動産賃貸業を手掛けております。不動産賃貸業は平素ではあまり労をかけることなく、毎月賃料収入が見込まれます。しかし不調になるとその程度にもよりますが、何かと気にやむことが多いです。

不調とはすばり利益が予定通り上がらないことであり、収入サイドと支出サイドがあります。収入サイドとは賃貸先が退去してしまい、空室あるいは空き店舗の状態が長く続く場合、賃料収入がへってしまうことです。支出サイドとは何がしかのトラブルが発生して、当初予定していなかった費用負担が発生する場合です。これら収入減あるいは支出増もしくはその双方が起きた結果、不動産賃貸業から得る手取り利益が減ってしまいます。

不動産賃貸業のこうした不調が生じると証券投資(WATANKOの場合はインデックス投資)に対してどのような心理的影響を及ぼすか。この2つの間には相関関係はありませんが、これを同一の個人が手掛けていると、一方が他方に対して心理的影響がゼロというわけにはいきません。

WATANKOが何度か経験したところでは、不動産賃貸業にて不調が生じると、途端に不動産投資に対するリスク(ここではもっぱら下振れリスクを指します。)を強く実感します。そうなると、

▼「不動産投資の収益リスクが顕在化した。これから利益がどこまで目減りするかわからない。しからばここはもう一方のリスクある証券投資は一旦手仕舞いしておくべきではないか。」

と考えるに至ります。

もしここで相場が好調であり、自身の証券投資においてそれなりの評価益が発生していた状態であれば、上記の気持ちが一層強くなります。

▼「今なら利益が出ている。まずはポジションをおとして不動産投資の収益が回復したら、また証券投資も再開させよう。」

あるいは相場下落中であり、上記とは逆に評価損が発生していた状態であれば、証券投資のリスクもあわせて実感し、

▼「不動産投資だけでなく、証券投資も含み損を抱えており、これが今後拡大するかもしれない。」

と売却を実行したくなります。

もしもこの結果、まとまった資金需要もないのに保有証券を売却してしまい、損失を確定させてしまったとしたら、これは最悪です。

やがて新規の賃貸先が決まる、トラブルが解決して費用発生が止まる等により不動産賃貸業の不調が収束をみると、当人は安堵感で満たされて、今度は反対に証券を俄然買いたくなってきます。なんとも都合のよい心理です。

結局、最終的には不動産賃貸業の不調を起因としたインデックスファンドの売却をしたことはないのですが、しばしば上記の心理に陥ったことは正直に言って過去何度かありました。

不動産投資と証券投資を双方を手掛けられている御仁におかれましては同様の経験はございませんでしょうか。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

不動産投資と証券投資。上述のとおり本来はこの2つの間には相関関係はなく、それぞれで適正なリスク管理のもとに個別に理路整然と実行すればよいだけです。

しかしそこはナマモノ(人間)のやること。一方の動向がもう一方の判断に影響を及ぼさないとは言い切れません。

そのような展開をさけるためのひとつの手段としては、不動産投資側からみればリスク対策の引当金を積んでおくこと、証券投資側から見ればお馴染みの生活防衛資金を確保しておくことということになります。リスク対策引当金で生活防衛資金でも呼称はともかくそれぞれの投資についてのリスクを受け止める緩衝役としての資金が必要となります。

そのように考えると、不動産投資と証券投資の双方を手掛けているWATANKOのような場合、合計すればかなりのリスク対策引当金または生活防衛資金を用意する必要があります。元来、手元には生活防衛資金は積んでいませんが、不動産賃貸業の方は運転資金としての資金はとってあります。しかし今後は次の通りになるかもしれません。

▼「やれやれもっと預金を積んでおく必要があるか。間の悪いことに世間ではマイナス金利のおかげで預金に対して逆風が吹いているというのに...。」

困った時の神(カミ=紙幣)頼み

2016年2月 1日 (月)

フォードの日本撤退によせて

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(フォードのHPより)


先週、フォードが日本市場から撤退すると報道されました。WATANKOはついにその日がきたかという印象であります。

■車好きのWATNKOの記憶にあるフォードの日本市場における展開


【1980年代】

フォードは当時からリンカーンに代表されるいかにもアメ車な大型セダンや、マスタングという元祖スペシャリティカーを売っていました。ちなみにフォード・リンカーンという名称は日本車に例えるなら「日産・伊藤博文」みたいなものであります。プレジデントにそのような名前を付けて御料車として納入したらすごいですね。

また当時資本下にあったマツダにも姉妹車を仕立てさせ、フォードブランドとしてオートラマチャンネルで販売していました。一般的にはこちらの方が馴染みがあり、中でもBセグのハッチバックのフェスティバ(初代)はキャンパストップ仕様がおしゃれで当時なかなか人気でした。

【1990年代】
当時、日米自動車摩擦が起こる中、アメリカのビック3は日本市場への進出に躍起になっていました。そんなところへきて幸いなことに中型セダンのトーラスが米国同様、日本でもヒットします。(ちなみに中型とは米国での話であり、全長4.8mもあるので日本では立派な大型セダン。当時、米国ではカムリやアコードと販売台数を競っていた中核モデルです。)トーラスは日本人にも受け入れやすい伸びやかでかつほど良く抑揚がきいたデザイン、ベンチシートや大きな荷室(ワゴンモデル)がアメリカンな豊かさをアピールしていました。

ちなみにフォードブランドのもう一方の台数稼ぎ役であったマツダの姉妹車モデル群にはFMCした二代目フェスティバやクレフ(マツダのクロノスのフォード版、先代はテルスターと呼称)がありましたが、車の出来も販売もいまひとつでありました。

【2000年代】
メルセデス・ベンツやBMWがCセグメント以下に進出してくる。アウディが高級ブランドとしてこれら2社に伍するようになってくる。ボルボが安全イメージを前面に販売を伸ばす。プジョー&シトロエンがモデルバリエーションを増やして幅広いニーズに応える。などなど欧州系メーカーが日本市場に注力する一方、フォードはこれらに対抗するべき魅力的なモデルの投入ほかのマーケティングが進まずどんどん劣勢に陥ります。

ついに年間販売台数は2015年でおよそ5,000台ほどでした。

WATANKOの私見ですが、各輸入車メーカーのこれまでの販売台数の実績をみると、輸入車が日本で販売を維持できる分岐点となる販売台数は、少なくとも10,000台程度は必要ではないでしょうか。


■米国モデル=日本市場にあわない、欧州モデル=特徴に乏しい

フォードといっても大別すると米国モデルと欧州モデルがあります。米国モデルは大型セダン、SUV、スペシャリティカーなどのいかにもアメリカンで特徴あるモデル。それらは大きさの割にはお買い得感ありのビックマック+ポテトのLサイズな印象です。

一方、欧州モデルやB/Cセグメントのハッチバックなど定番モデルが中心であり、欧州内ではVWやオペル/ボグソールなどノンプレミアムクラスで競合しています。

ところが米国、欧州それぞれのモデルを見ていると、はたして日本市場で売る気があるのかといわんばかりの仕立てでした。

米国モデルはまずもって右ハンドル仕様がほとんどありません。高い品質と信頼性を日本車に接してきて目の肥えた顧客に対して、米国車が提供するそれは決して高くはありません。日本車に比べてボディのチリは合っていないし、パネル間の隙間も大きいです。内装は値段の割にはプラスチッキーで、質感も高くはありません。

それであれば、最低限の使い勝手と取りまわりだけでも満たすために、せめて右ハンドル仕様だけでも揃えてほしいものでした。

その結果、いまやラインナップに残っているのはエクスプローラーとマスタングと一番、米国フォードらしさが残るモデルだけになりましたが、換言すれば固定客にすがって販売しているだけのラインナップであり、これだけで台数をかせげとは無理な注文です。

ではもう一方の欧州モデルはどうかというと右ハンドルを用意し、ボディサイズも程よいモデルを揃えました。

しかしフォーカスやフィエスタはまずもって特徴に乏しくエクステリア、インテリアともに印象に残らない、一度見かけたくらいではすぐに忘れさられそうなデザインです。

さらに日本車との対比ではHV、EVにディーゼル、そして各種自動安全技術満載の日本車に対抗するだけのエンジンやドライブトレーン等にも売りがありません。また価格面でも代表的な日本車と比べると次のとおりであり、到底太刀打ちできません。

●フィエスタ1.0リッター、直3ターボで2,360千円。
●ホンダ・フィット1.3リッター、直4で1,300~1,664千円

●フォーカス1.5リッター、直4ターボで3,090千円
●マツダ・アクセラ2.0リッター、直4で2,430千円

それでは他の輸入車のパイを喰えるかというと、日本市場でめっぽう人気があるVWゴルフやその弟分のポロを相手に戦うには独自のセールスポイントが無さすぎます。しかも一時期は販売撤退するなど営業的にも不利な情勢下にありました。

誤解してないでいただきたいのはフォーカスやフィエスタといった欧州モデル決してダメダメ車というわけではありません。しかし総じていえばモデルに特徴が乏しく、WATANKOがたとえフォードに多少の関心があったとしてもフォーカスやフィエスタをあえて買う理由はどこにもみつかりません。欧州系の自動車雑誌(日本版も購読できます)ではこれらのモデルの操縦安定性に高い評価をつける記事も散見されますが、操縦安定性などと一番わかりにくい魅力では一般の顧客にはなかなか伝わりません。

こうしてみると日本の自動車市場の椅子取りゲームにて、フォードが座る椅子はハナからなかったと言われても仕方がないでしょう。

■「鶏か卵か」論をやっているうちに円安でとどめをさされた

自動車ビジネスに限った話ではありませんが、「販売実績がでないから市場に適合するための投資ができない」のか「市場に適合するための投資が進まないから販売実績がでない」のか「鶏が先か卵が先か」という議論があります。

しかしこうしたジレンマな議論をやっているうちにフォードもまた売れない⇒費用を掛けられない⇒ますます売れないという負のスパイラルに陥ってしまい、とうとう今回の結果となりました。

以上のような状況は昔からありましたが、それでも今回、フォードが日本撤退を決めたトリガーとなったのはここ数年の円安でありましょう。

販売台数が少なくて損益分岐が高いと思われる日本のインポーターがフォード車をドル建てで仕入れれば仕入れ価格の高騰で経営が成り立たなくなってしまいますし、円建てならフォードにとって、ただでさえ少ない収益がさらに悪化して、撤退ルールに引っかかるでしょう。

どちらの通貨建てであっても円安になったおかげで日本におけるフォード販売はとどめをさされた格好です。今回の円安は2013年からスタートしていますから、それでもフォードは3年間我慢したのかもしれません。

フォードは今回、日本市場から撤退しますが再参入はありえるでしょうか。日本に限らず自動車メーカーが自国以外の海外にて販売を伸ばすためには、彼の地にて膨大な投資と時間が必要です。それに見合うリタ-ンを得るための、勝算が見込めるマーケティングをしっかりと練ってからかからないとすぐまた敗走することになります。

WATANKOから現実的なアドバイスをするとなれば、フォードの特徴が色濃く出るモデルに限定したニッチなモデルを日本市場向け仕様にしっかりと仕立てて、昔のよしみでマツダのディーラーで併売してもらうことくらいです。

さらにそれでも数を狙ってフォーカスやフィエスタの次世代モデルでも投入する戦略であれば、その値付けは日本車並みにしろとは言わないまでも、VWよりも明確に低価格にしないと見向きもされないでしょう。

とこうしてWATANKOも書いてはみたものの、フォードからみればコストがかかり、限られた販路で、さらには安売りもしなければならないとはなんとも美味しくない戦略であります。

(あとがきにかえて)

コアなフォードファンで新車をご希望される方々におかれまして、すぐさまディーラーに出向き在庫整理モードに突入したエクスプローラーやマスタングを安く買うチャンス到来です。時間が経つと希望する仕様の在庫が無くなってしまうかもしれません。

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