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2016年2月 6日 (土)

フォードに続き撤退が心配されるところはどこか

先日、フォードの日本撤退に際して記事をUPしましたが、現在、日本で販売されている輸入車メーカーでフォードに続いて撤退が起こりえるとしたらどこでしょうか。日本における輸入車の最近の販売台数をみながら各社のシェアを俯瞰しつつ、撤退してしまいそうなメーカーを勝手に推測してみます。

日本における輸入車の販売台数について、メーカー資本別の順位を2012年と2015年の2年比較してみると次のとおりです。

201602051

データ元:自動車販売台数速報 日本 2015年 - マークラインズ 自動車産業ポータル

Notes)
①ベントレー、ロールスロイスを除く
②アルピナを除く
③マイバッハを除く
④フィアット、アルファ・ロメオ、ランチア、アバルトの合計
⑤クライスラー、ジープ、ダッジの合計
⑥シトロエン、DSの合計
⑦シボレー、キャデラック、ハマー、GMCの合計
⑧トヨタ、日産、三菱、スズキ、ホンダの逆輸入車合計

ここで2012年と2015年の2か年比較をもってきたポイントは、2012年末から始まったアベノミクスによる株高とそれに影響をうけた景気の高揚、そして一方で円安という逆風もある中でどの輸入車が販売台数を伸ばしたかにあります。

さてまずはメジャーなところをみてみますとVW、BMW、メルセデス・ベンツのドイツ御三家でシェアの多くを占めている構図は昔も今も変わりません。

しかし御三家をよくみるとVWはディーゼルゲート問題で販売台数を落としつつあるところをアウディが支えている構図です。BMWはMINIとともに順調に台数を伸ばしています。これらに対してメルセデス・ベンツが単一ブランドながら販売台数で奮闘しています。手頃な価格帯のモデルを拡充してきたことが効奏しているのでしょう。

次に非ドイツ系に目を転じますとフィアット&クライスラー(以下FCA)、ボルボ、プジョー&シトロエン(以下PSA)が年間販売台数1万台の水準で競っています。

その中にあってFCAが他2社をやや突き放しているのは沢山のブランドを持っていることに加えて、それぞれが個性的なモデルを揃えておりかつとくにフィアットが2,000千円台という手頃な価格帯のモデルが充実していることが寄与しています。

さて視点をかえてアメリカ車ブランドでの比較はどうでしょうか。

GM、フォード、クライスラーの米国での販売台数はGM>フォード>クライスラーですが、日本では全く逆の順位です。ただしクライスラーが一番売れているといってもその大半はジープです。SUVの本場アメリカのモデル、日本でも知名度が高いブランドですが、知名度だけでなく同じSUVでもフォードと異なり、ラインナップが充実しています。本格的なSUVファンであれば目移りしてしまうでしょう。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

さて販売台数からみて日本におけるビジネスが上手くいっておらず、今後撤退の可能性がありそうなメーカーはどこでしょうか。

ルノーの販売台数はフォード並みでありますが、日産のアライアンス・パートナーであり、同社のマーケティング面での協力を得られることからしてそう簡単には撤退しないのではないかと推測されます。

残るはPSAとGMです。

PSAですが、2000年頃のプジョーはドイツ車にまけないくらいモデルラインナップを多彩に揃えて販売台数を伸ばしたのですが、だんだんとドイツ車寄りなモデルに変わってきてしまい個性が薄れました。「ドイツ車みたいなモデル」では本家ドイツ車に敵いません。

シトロエンも20世紀の時代にみられた奇妙奇天烈なモデル臭は消えてすっかり汎ヨーロッパな車になってきました。

どちらもEC圏内で広く販売するためには仕方がないのかもしれません。しかし得意とするC/Bセグメントのハッチバックモデル市場において、VWとフィアットの挟撃に合う中でどこまで台数を回復できるでしょうか。

日本にもフランス車ファンはそれなりにいます。もしPSAが撤退したら自動車雑誌がひっくりかえって大騒ぎするくらいの出来事でしょう。WATANKOもかつてシトロエンを2台所有していたこともあり、撤退となればショックです。

しかしながら2015年の販売台数は8,810台。これを1都道府県あたりの月平均にするとわずか16台です。2015年の販売台数ではなんとも販売維持が厳しいでしょう

一方のGMですが、これまた大型モデルが中心であり、販売台数を伸ばすには苦しいラインナップです。さりとてBMWやメルセデス・ベンツに伍して、これらを打ち負かすほどの高級ブランドかというとそこまでもありません。

こちらは2015年の販売台数はたったの1,731台です。1都道府県あたりの月平均にするとたった3台です。

もしもGMが撤退すれば、アメリカの象徴的な自動車メーカーの撤退として大きく報道されるでしょう。フォードにしろGMにしろ、アメリカの自動車メーカーにとって日本市場はもう忘れ去られた存在、となりの中国にさえ沢山売れればよいということになるのでしょうか。

WATANKOもまたGMが撤退すれば、将来手に入れるスーパーカーの候補の1台であるシボレーコルベットの新車が買えなくなるので寂しいです。

輸入車販売のジレンマは、その強みである個性を売ろうとおもえばニッチになって数がでない。数をのばそうとおもえば特徴のない無難なモデルになる。後者であれば価格、品質で日本車相手に勝ち目が薄い勝負を強いられます。その狭間にあってどうマーケティングしていくか。販売台数面からみればPSAやGMだけでなくFCAやボルボもまたインポーターの台所事情は厳しいでしょう。

PSAそしてGM。これらは果たして今後、日本市場でどうやって生き残っていくのでしょうか。それともフォードのように見切りをつけるのでしょうか。


【番外編】

輸入車の販売台数の表にある「その他」はなんと3年間で60%も販売台数が伸びています。一体ここにはどこのブランドが含まれているのか。「その他」の内訳を表すと次のとおりです。

201602052

データ元:自動車販売台数速報 日本 2015年 - マークラインズ 自動車産業ポータル

なんと販売台数の増加の大半を占めていたのはポルシェをはじめとする高級スポーツカーや高級セダン&SUVのブランドばかりでした。増加率も軒並み30%以上であります。

フォードは売れなくともこのような高級車はしっかりと売れていたというのもまたひとつのオチでありました。

WATANKOとしては、将来スーパーカーを手に入れる際には予算面や選択肢の面からみても良質な中古車のタマがたくさんある方が嬉しいので、今のうちにどんどん高級スポーツカーが売れてほしいです。

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