(続々)子どもの塾通いの追憶
(前回からの続きです。今回で完結です。)
前々回、前回とWATANKOの長男の中学、高校の受験に伴う塾通いを辿った記事をUPしました。長男のケースを通じて塾通いの教訓をまとめると次のとおりです。
●目標を定めること
「まず当たり前の事柄ですが」塾通いにおいては、達成すべき目標、もっと具体的にいえば志望校に合格するために必要で到達すべき偏差値水準を設定することが欠かせません。さらには例えば塾通いを続けていく中で当初の目標偏差値に到達し、これを超過せんばかりの勢いとなった際に目標偏差値を上方修正するか据え置くか。また逆の検討ケースもありえます。
定めた目標を上方へも下方へも変更することはかまいませんが、避けるべきは目標と現実の乖離を放置すること、あるいは乖離を埋めるために、補講や教材をやみくもに追加する等無理目な追加行動を選択することです。
●塾が提供するのは授業というサービス
「次に当たり前ですが」塾が提供してくれるのは授業というサービスであり、それ以上でもそれ以下でもありません。塾は貴方のお子さんを希望する学校に合格させることを決して保証したりはしません。さすれば塾に通うことで提供される授業というサービスをどう活かすかは、我々親子が主体的に考えることであります。塾にすがるのではなく、塾を使いたおすくらいの気持ちでいきましょう。
●塾もまた営利企業
「これまた当たり前ですが」公立学校とは違い、塾は営利企業なので収益をあげることが最重要目標です。したがいそれを念頭においたつきあい方を考えるべきです。収益をあげるための最大のプローションは生徒の合格実績のアピール。一人でも多くの子供たちを少しでも偏差値の高い学校へ合格させたいでしょう。しかし生徒から見ればそのよう塾の動機につきあう必要はありません。子どもと話し合って定めた目標に忠実に沿うように授業サービスを選ぶべきです。塾に振りまわされてはいけません。
●塾任せではなくモニタリングも必要
「最後に当たり前ですが」WATANKOのように子どもの勉強を塾任せにするのではなく、親自身も子どもの塾での勉強の進捗をしっかりとモニタリングすることも重要です。モニタリングは子ども自体に対してだけでなく、塾が提供するサービスや子どもの成績が伸び悩んだ際にとる対策についてなどもモニタリングして、時には塾に対して説明を求めたり、注文をつけたりすることくらいはやってもよいでしょう。
以上、「当たり前」のことばかり書いてみました。しかし30代~40代の親たちとしては多忙な仕事や親の介護その他により、子どもの塾通いについて、「塾に任せておけばとにかく大丈夫」とついおざなりにしがちかもしれませんのでよくよく注意が必要です。目標を見失わず、親自身が主体的に塾通いをマネジメントして、塾の提供するサービスを適切に使いこなしましょう。
(あとがきにかえて)
さてWATANKO夫婦にとって次にひかえるは次男の受験です。次男は来年中学に進学しますが、当人には先ずは中学生活に慣れてもらうこと、そして自分の勉学の実力がどれくらいのレベルにあるかを把握してもらうことからスタートです。そしてそこから高校受験にむけた塾通いを検討・実行していくことになるでしょう。長男のケースから得た教訓を活かしていきたいと思います。
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watankoさん、一連の塾シリーズとても参考になりました。今回で完結は実にもったいないので何かの機会に是非、後日談なり、次男さんのお話など読みたいです。期待しております。ダディ
投稿: Da_ddy | 2016年2月14日 (日) 15時05分
Da_ddyさん
コメントありがとうございます。単なる我が家の事例ですが少しでも参考になりましたでしょうか。
実は今回の記事では割愛してしまいましたがもう少し実践的な レベルでの話題もあります。
近日中に追補版として記事にしてみたいと思います。読んでいただけますでしょうか。
投稿: WATANKO | 2016年2月14日 (日) 16時59分