サラリーマンの世界で自動車を作る三菱自動車はもう忘れていい
(三菱自動車のHPより)
三菱自動車が軽自動車の燃費を実際よりもよく見せる不正を意図的に行っていたことが明らかになりました。
参照記事
NHK NEWS WEB
三菱自動車 燃費データ不正の行方
WATANKOの中では三菱自動車はもうほとんど忘却の彼方にあるメーカーです。
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しかしながら今回の不正発覚についても、あまりに見事に三菱自動車らしさ満点なスキャンダルでしたので再び取り上げてみます。
今回の不正に関しては軽自動車のみのらず、対象車種が拡大すること、そしてそれらが25年も前から行われていたことなどが明るみになっています。25年も前からというと、現在のように燃費が販売上の重要な指標になる以前の時代ですから相当な筋金入りです。
そういえば三菱自動車では昨年、新型モデルの開発にかかわり燃費などの開発目標値の達成見込みやリスク情報が社内で正しく報告されなかった事態が発覚しました。そして開発を担当していた部長らが退職に追い込まれるというニュースが報じられました。
参照記事
毎日新聞 経済プレミア
新型RVR開発部長2人「諭旨退職」三菱自動車に何が?
燃費の不正も、開発報告の不備も社内の体質面からみれば根っこは同じであります。
どちらのケースにしても不正や不備がわかる可能性は十分に予見できたはずです。当事者がその場しのぎの行動でごまかしや先送りを働いても、やがて露見すれば本人はサラリーマンとしては身の破滅に追いやられてしまうでしょう。
それでも当事者たちは、サラリーマン人生を破滅させるかもしれない不正や不備をなぜ自らやってしまったのか。
そこにはひょっとしたら東芝のように上からのプレッシャー、いわゆる”チャレンジ”を強いられたことがあったのではないでしょうか。
外部専門家から構成される特別調査委員会による調査結果によって、三菱自動車の不正が起きた土壌について明らかになることを期待しています。
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ところで今週発売の週刊新潮に、同誌曰く「三菱グループの天皇」であり、三菱自動車の相川社長の実父である三菱重工業の相川相談役のインタビュー記事が掲載されています。記事に書かれた同氏の発言をかいつまむと次のとおりです。
「お客は公表燃費を頼りに買っているわけではない。軽自動車を選ぶお客は税金が安くなるから選ぶ。そのモデル自体が良いから買う。だから燃費は魅力的に書いておけばいい。実際のお客はそんなに騒いでいないと思う。」
「従業員に罪悪感はないだろうが、コンプライアンス、コンプライアンスといわれている世の中だから、認識は遅れているな。ただこれは愛社精神の指導が間違った。彼らを咎めちゃいけない。三菱自動車のことを一生懸命考えて、過ちを犯したのだから。」
「三菱自動車の従業員が3万人、下請けも入れると10万人以上の人がいる。会社を潰すと、それだけの人が路頭に迷います。株主(三菱重工業)としては支援しなきイカン。それは当然のことでしょう。」
なんという唯我独尊、企業の理屈、そしてそれを週刊誌にバラしてしまう態度。企業経営者としてここまで本音をオープンに語ってくれるとむしろ清々しく思えます。
もし三菱自動車の従業員が前述の上司からプレッシャーのみならず、この天皇と同じようにお客を軽視する意識を大なり小なり持っているならば、不正は起こるべくして起きたと言えるでしょう。
それとこのような企業経営者に対してであれば、WATANKOも一消費者としても遠慮なくモノがいえるというものです。
「いや、そもそも三菱自動車のモデルにはどれも魅力がないから、せめて燃費だけでも他社よりよくないと選ぶところがありません。」
「いや、三菱自動車がなくなっても心配は要りません。日本には品質と価格が秀でたメーカーが他に7社もありますから。三菱自動車が消滅しても全く困りませんよ。三菱自動車関係者以外は。」
「どうぞ三菱村の皆さんが資本関係、取引関係でもってモノやサービスを売りつけて積み上げた利益を、貧した三菱仲間に分配してあげてください。我々は救済のために税金が投じられなければかまいません。」
(つづく)
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