もしもアクティブ投信とインデックス投信のコストが同水準になったとしたら、貴方はどちらを選びますか
【4月8日終値ベース運用状況速報】
■投資元本(待機資金含む)
68,000千円
■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)
24,193千円
■損益率
35.67%
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(コストが同じなら、貴方はどちらを選びますか?)
投信ブログのよくあるテーマのひとつに「低コストのインデックス投信 VS 高コストのアクティブ投信」があります。その勝負の帰趨はコスト差に負うところが大きいとされています。
日本経済新聞 マネー研究所
積極運用でも低コスト 投信「第3勢力」の実力
上記記事によるとピクテ投信投資顧問から低コストのアクティブ投信(iTrust世界株式 信託報酬0.9612% 税込 以降同じ)が発売されたこと、そしてアクティブ投信は一般にコストの高さが響いて長期ではインデックス投信に負けがちだが、低コストであれば勝てる可能性が高まるとの分析結果が紹介されています。
■アクティブ投信が低コストになったとしてもインデックス投信はさらにその先をいく
iTrust世界株式が信託報酬0.9612%を誇示したとしても、アセットクラスは異なりますがすでに世間では古くはさわかみ投信、近年ではひふみ投信や結い2101など定評があるアクティブ投信が信託報酬1%強の信託報酬を実現させています。したがいiTrust世界株式が目の玉が飛び出るほどの低コストであるというわけではありません。
また低コスト化でインデックス投信を追撃するといっても、昨年の投信のコスト革命により、例えば日経225連動の日経225インデックスeは0.2052%、MSCI-KOKUSAI連動のたわらノーロード先進国株式は0.243%と、低コストを標榜するアクティブ投信よりも、低コスト水準でははるか先を進んでいます。アクティブ投信がこれらインデックス投信に対してコスト面での差を縮めるのは容易ではありません。
■インデックス投信に対する勝率は微妙なところ
前述の紹介記事ではアクティブ投信のインデックス投信に比べた勝率をとりあげています。
なかでは期間が10年の低コスト投信の勝率が62%となっており、ここのあたりをみて低コストのアクティブ投信に対する関心を高める人がでてくるかもしれません。
しかし一方の5年では半分以下の44%です。5年のうち直近3年はアベノミクスにより大抵の日本株式アセットクラスの投信はリターンが大きく伸びたでありましょう。その中にあって低コストのアクティブ投信であってもインデックス投信に対する勝率は半分以下であり、つまりは市場平均の伸び率に負けているわけです。
さらにもっといえば取り上げられたデータは日本株式ですが、海外アセットクラスでは同様あるいはそれ以上の結果が期待できるでしょうか。
■それでは信託報酬が同じであればどちらを選ぶか
アクティブ投信がインデックス投信に対してコスト面で差を縮めるのは容易ではありませんが、それではもしもアクティブ投信とインデックス投信のコストが同水準になったとしたら、貴方はどちらを選ぶでしょうか。
「うひゃ、コストが同水準ならやっぱりアルファ(超過収益)が期待できるアクティブ投信だよ。インデックス投信よ、さようなら。」
となりますでしょうか。
WATANKOはコストが同水準になったとしてもアクティブ投信は選びません。
アクティブ投信が低コスト化によってインデックス投信に対する勝率が高まるという蓋然性があったとしても、大半のアクティブ投信がそうなるとは未だ実証されていません。となればインデックス投信に勝てるアクティブ投信を選んでいく必要があります。
そして残念ながらWATANKOはインデックス投信(市場平均)を上回り続けるアクティグ投信を選ぶ眼を持ちえていません。そしてまた上回り続けるアクティブ投信を選ぶことができるという個人投資家の話も聞いたいことがありません。
では自分自身がそうした個人投資家となるべく、報われないかもしれない労力を掛けられるかというと、本業と家業とプライベートに割り当てるべき時間とエナジーを考えると、そのようなゆとりはありません。
以上を考えればWATANKOは他人に勝つことを追求するのではなく、ヘタを打ち、負け込むことが回避できれば十分であり、それ以上を望む資格はないでしょう。
こう書くとインデックス投資家は無知で不勉強だと嘆く御仁がいるかもしれません。
しかしながらWATANKOのインテリジェンスは勤務する会社の職務を通じて、そこの企業価値の向上を目指すこと、そして家業である不動産賃貸業を着実に維持・継続することに費やされるべきであり、証券投資について労力を掛けないからといって、そこにいささかの怠慢も感じていません。
かような投資感を持っている市井の個人投資家ですから、たとえアクティブ投資がインデックス投信と同コスト水準となる日が来たとしても、黙ってインデックス投信を選ぶでしょう。
なお紹介記事では低コストのアクティブファンドを多数運用しているバンガードのインタビューも載っています。そこでは低コストのアクティブ投信をアピールしつつも、資産運用の中心にはインデックス投信を据えることを推奨しているのは何とも皮肉に思えます。
(あとがきにかえて)
まだまだ低コストのアクティブ投信といっても信託報酬が1%程度の水準ではインデックス投信で資産運用する個人投資家もみな平静を保っているかもしれません。
ところが例えばこれが「世界の高配当株式を投資対象としたアクティブ投信 信託報酬は0.6%」というような商品がでてきた時はどうなるでしょうか。
あくまで市場平均で満足するのか。それとも超過収益の獲得に挑戦するアクティブ投資家に変貌するのか。
もちろんながら投資は自己責任ですので、どちらを選んでも自由であります。他人がとやかくいうことではありません。
一体、自分は何を基準に、あるいはよりどころにして投資手法を選んでいるのか。
それを振り返る局面になったとき、個人投資家のホンネの資産運用がまたひとつ始まる事でしょう。
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