無料ブログはココログ

ブログランキング

« ダイヤモンドZAI 2016年7月号に紹介されました | トップページ | 来月から株主総会のシーズンということで個別株&株主総会の当ブログ記事まとめ »

2016年5月25日 (水)

持ち株投資もいっとき経験しておくか

3月決算会社にとって来月は株主総会のシーズンです。そうなると今時分は会社の総務部あたりが従業員に向かって自社の持ち株を奨励する頃合いです。

いまや貴方の勤務先も企業間の株式持ち合いが崩れつつあり、機関投資家が勤務先株式の大株主となる時代です。そんな環境下にあって企業からみれば、安定株主を増やしたいところであります。

その方策の一つとして従業員に持ち株を勧めてきます。

WATNKOの勤務先も、やはり同様に従業員に持ち株を奨励する企業のひとつでした。

「持ち株会に入りませんか?」


■集中投資はやはり避けるのが基本


分散投資の観点からいえば、給与所得者が自社の株式を持つなどはあまりおすすめできる投資行動とはいえません。

自分の勤務先の株式を持つということは、万が一勤務先が倒産となったときには自分の雇用だけでなく、保有する株式まで紙屑になることを意味するからです。また倒産とはまではいかないまでも減配や減資という事態に直面することもあるでしょう。

フローだけでなく、株式というストックまで失うというダブルパンチをくらう状態です。

これなら自社株式の購入資金でもってどこかの人気のネット証券の社債でも買った方が、まだ枕を高くして眠れるというものです。

・・・とどこかの投資ブログでこれまでさんざん言われてきたことをまたぞろ繰り返す駄ブログでした。

■まんざらでもない持ち株奨励資料の中身

ところが今年も送られてきた持ち株の推奨資料を何気なく眺めていると、そこに書かれている投資の考え方や手法に関しては、結構いいことも書いてあるもんだと感心しました

201605251


201605252


201605261


201605254

「給与天引きで無理せず続ける」

「時間を味方につける」

「少額から投資ができます。」

「配当金は再投資されます。」

「毎月決まった日に一定金額で株式を購入する(ドル・コスト平均法)を利用します。」

以上列記したとおり、天引きで資金を確保、長期投資、少額投資可能、配当金の再投資、ドル・コスト平均法といったインデックス投資の世界でも勧められている投資の手法が紹介されています。

WATANKOは、ただいま現在でも、持株会については集中投資がごとき危うさを感じ取るため、基本的にはこれを推奨できません。今回とりあげた持ち株奨励の資料は、所詮は証券会社のプロモーション用のテンプレートといってしまえばそれまでです。

しかしながら投資初心者が、投資デビューとして持ち株を始めることによって、ここに書かれている投資手法に慣れ親しむことには一定の意義があります。

コツコツ投資を覚えていく良いステップになるのではないでしょうか。

■持ち株投資を越えて

さらにこの推奨資料には、こうもかかれています。

201605255

「従業員の視点で内側から会社を見る」

「株主・投資家の視点で外側から会社を見る」


持ち株投資をおこなっていれば、会社の業績が上がると株価はどうなるのか。自分の勤務先の場合、業績と株価はどこまで連動しているものなのか等が気になることでしょう。

さらには会社の株価をあげるために、当事者のひとりとして勤務先のビジネスをどう理解し、いかに行動すべきかを考えるようになる機会となるかもしれません。

しかし一方で、自社が業績の善し悪しにかかわらず、株価がいつまでたってもあがらない、経営不振で減配や減資をする日もありえます。

そんな時は他の企業への投資、他の金融商品への投資、あるいは分散投資?などに目が向くようになり、それはひょっとしたら持ち株投資を卒業するタイミングかもしれません。

それであっても持ち株投資で学んだ天引きで資金を確保、長期投資、少額投資可能、配当金の再投資、ドル・コスト平均法といった個別手法については、その後の当人の投資行動に大いにプラスに働くことでしょう。

持ち株投資は勤務先の株式を題材として、投資を身近に感じる良い機会、投資に馴れるための苗床としては悪くないステップです。

(あとがきにかえて)

しかしながら繰り返しますが、持ち株投資はいわゆる集中投資に類しますので、投入資金は控えめにしておきましょう。

« ダイヤモンドZAI 2016年7月号に紹介されました | トップページ | 来月から株主総会のシーズンということで個別株&株主総会の当ブログ記事まとめ »

資産運用」カテゴリの記事

コメント

WATANKOさん

私の勤めている会社も持株会制度があります。
自社の場合は、配当金再投資はないですが、
購入分に対し会社負担で10%の上乗せがあります。
(毎月1万円購入の場合は、会社負担1000円上乗せで実質11000円購入となる。)

10%上乗せはおいしいような気がするのですが、
WATANKOさんと同じ理由で購入するか迷っています。

WATANKOさんだったらどうしますか?

しんいちさんも仰っていますが、大抵の持ち株会は、

「毎回10%上乗せ」「新規加入者には○万円分をプレゼント」「○年引き出さなかったら保有分の○%分をプレゼント」「持ち株を担保に格安ローンを組める」「もちろん配当金ももらえて自動的に再投資」

みたいな特典が盛りだくさんなので、(会社自体がやらかさない限りは)そうそう損しないシステムではないかなと思います。

しんいちさん

私の勤務先でも拠出金に対して奨励金が付与されます。

しかしそれでも本文に書いた懸念を払拭できるとは思えませんので、買いません。

テツさん

コメントありがとうございます。

個別株投資を完全否定しているわけではありませんので、ご自身がリスクに見合ったプレミアムがあると判断されるのであれば、買ってもよいかと思います。

日本における給与所得の一番の難点は「終身雇用制により転職が困難なこと」です。
持ち株会から脱退したら、昇進が遅れたり足並みを乱したと叩かれたりするのでは?
そういう恐怖に絡めとられるので、私は自社株持ちは絶対嫌ですね。

自社株は事実上、定年まで売ることができないんですよね・・・。
流動性のない株なんて、最悪の金融商品ですよ。

アルさん

コメントありがとうございます。

>持ち株会から脱退したら、昇進が遅れたり足並みを乱したと叩かれたりするのでは?そういう恐怖に絡めとられるので、私は自社株持ちは絶対嫌ですね。
自社株は事実上、定年まで売ることができないんですよね・・・。

そこまで縛られる事例は聞いた事がありませんでした。もしもそれがメジャーなら、とんだ村社会システムですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95774/63679774

この記事へのトラックバック一覧です: 持ち株投資もいっとき経験しておくか:

« ダイヤモンドZAI 2016年7月号に紹介されました | トップページ | 来月から株主総会のシーズンということで個別株&株主総会の当ブログ記事まとめ »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

応援クリックいただけるとありがたく

参考ブログ&サイト

にほんブログ村

  • 記事紹介