BNDからの2016年5月分分配金+今月の債券雑感~アット・コストなバンガードETFの経費率がまた下がった、ワッショイ
WATANKOは手元にある外貨をつかって、資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券ETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。
さてBNDから2016年5月分の分配金が入金されました。税引き後で235.98ドルです。これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。
続きまして債券に関する雑感です。
毎年恒例となるバンガードの経費率改定のお知らせが今年もまたありました。
2016年バンガードETF™・米国籍投信経費率改定のお知らせ
WATANKOがBNDを購入した2013年12月頃の経費率は0.10%でした。そこから何度か改定され、経費率が0.07%に引き下がっていたところへきて、今年の引き下げでさらに0.06%となりました。
毎年のようにひたすら経費率の低額記録を更新し続けるその様は、まるで世界大会16連覇をほこる女子レスリングの吉田沙保里選手のようであります。これはBNDのみならずバンガードETFの全般にいえることでしょう。
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しかし上記で紹介したニュースではバンガードはこうも言っています。
注:バンガードのファンド/ETFの運用コストは変動します。運用残高が増えれば経費率が低下し、残高が減少した場合は経費率が上昇する可能性があります。経費率とは、ファンドの平均資産残高に対する、運用その他の経費の比率(%)です。経費率は原則として毎年決算日に見直され、変動します。ファンドの現在の経費率は、目論見書に記載されている数値よりも低い、または高い可能性があります。
バンガードは、経費率は下がる一方ではなく、運用残高が減少すれば逆に上がる事もあると指摘しています。
物量が増えれば単位あたりのコストは低減できますが、その逆もありえるということを中立的な立場から述べています。
つまりはこれがアット・コストの考え方です。
かかった費用はご負担いただきます=かからない費用は還元します
かかったコストだけではお支払いください=かからないコストは請求致しません
と、このようにコストについて、とてもフェアで透明性あるフィロソフィーであります。
他にも異なる業界・業種ではありますが、商品・サービスの買い手からみた概念としてリーンバースというものがあります。
これは特定の商品・サービスを購入する際に、かかった費用はきちんと支払いますという概念です。(換言すれば、かからない費用は一切支払いませんというものです。)
もちろんながら買い手は売り手に対して、費用に加えて一定の取り決めたFeeを支払いますが、費用とFeeがガラス張りになっていることで、売り手と買い手双方にとって商品・サービスの値段が明快であります。
バンガードの経費率について、本当はそこには当然バンガードの利潤も含まれていますが、それが一定の割合で維持されているとなれば、経費の低減効果があった場合、バンガードがそのままポケットに入れてしまうのではなく、ETFの保有者にちゃんと還元しているわけですね。
当たり前のようですが、これをできている企業が世の中どれだけあるものか。
このブログに御来訪されている給与所得者の方々におかれまして、ご自身の勤務先がどれだけアット・コストなビジネスをやっているかご存知でしょうか。
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