株式相場の乱高下やマイナス金利だからといって、毎月分配型投信に目を向ける必要はありません
GWの谷間の平日に律儀に出勤するWATANKOですが、比較的空いた通勤電車の中で、デジャビュー(既視感)ある新聞記事を読みました。
5月2日 日本経済新聞
投信分配金最高に 15年度6兆円、利回り志向高まる
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記事によると、個人投資家が公募投信から受け取る分配金が2015年度に6兆円を超え、過去最高を更新しました。日銀が導入したマイナス金利政策をきっかけに、比較的高い分配金を出す投信の人気が高まっているそうです。
でも、もしも分配金の性質について十分に理解した個人投資家が大勢を占めているとしたら、単純に分配金ほしさに投信に飛びつくことは無いでしょう。
・・・しかし世間では相変わらず逆の様相が見受けられます。
記事で紹介されたフィデリティ投信の「USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」は純資産残高が1兆2000億円にも達する人気商品であり、年間で1万口当たり1200円を払い戻したそうです。
ここで同商品の直近1年の基準価額を見てみます。
投信は分配金を出すとその分基準価額は引き下がります。それでは分配金込みの基準価額について直近1年間を見てみますと、期間中の凸凹はあるも結局1年前と現在とでは基準価額は同じ6,000円程度です。つまりこの投信の保有者は6,000円の内、1,200円を払い出してもらったに過ぎないわけです。
That’s分配金です。お金を入れて、そしてすぐ出しただけ。
分配金は確かにその一部にリターンが含まれている場合がありますが、むしろ運用資金の取り崩し形態である面を十二分に理解する必要があります。
考えてもみてください。元本保証のないリスク金融商品のリターンは不確実です。その一方で、●●●円という確実な分配金がなぜ出てくるのか。
リターンで足りない分を元本から取り崩してるという、いとも簡単な答えがそこにありました。
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今回とりあげた記事は主に投資信託の資金流入の最新動向について事実が書かれた内容であり、中立な立場から書かれているのでしょう。
しかしながらWATANKOから見れば、この記事を読んだ方々が、
「株式相場の乱高下やマイナス金利の中にあって『安定的にお金が入ってくる、年金の足しになる商品』として大勢の個人が毎月分配型投信を買っている。みんながやっているのなら、自分も乗り遅れてはならない。」
などと安易に発想しないことを祈ります。
株式相場の乱高下については、目先の動きにあわてずバイ&ホールドを続ける。マイナス金利であっても、現状選びえる中で最も利率が高い金利商品を選ぶだけであります。
株式相場の乱高下やマイナス金利だからといって、毎月分配型投信に目を向ける必要はありません。
(あとがきにかえて)
記事では最後に普通分配金と特別分配金の違いにふれており、「分配金の質を見極めるべきだ」と注意喚起も書かれてはいます。
この意味を正しく捉えることができる方であれば、本記事のことは忘れてGWをひたすら満喫しましょう。
妻ミサト「それで世帯主が休日出勤ばかりしている我が家のGWはいつ始まるのかしら。」
WATANKO「!!!」
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