ダイレクトメールは恋人よりも貴方のコトを知っている
(今日もダイレクトメールがごちゃっと...)
WATANKOが残業+長距離通勤のコンボをクリアして帰宅すると、たいてい毎日、郵便物がごちゃっと届いています。
その郵便物の中味はいうと、概ね4分の3くらいは単なるダイレクトメール(以下、DM)です。
WATANKOが車を購入したことがある自動車ディーラーからとどく週末フェアのお知らせや、購入経験がある通販業者からの更新版カタログくらいならば、よくあるバラマキDMということで、資源と時間の無駄、そしてお金の無駄につながるので即座ゴミ場行きとなります。
ところで社会人になってから四半世紀もの間、こうしたDMを受け取り続けていると、やがてその種類・内容が変化してきていることに気がつきます。
社会人になってから様々な商品・サービスを購入する、何かに登録・加盟するといった行動を繰り返していると個人情報を外部に開示する機会にかなり出くわします。開示する個人情報には当人の住所、生年月日くらいならまだしも家族構成や各人の詳細まで開示することもあります。
-クレジットカードの利用額にあわせたカードのグレードUP
-マイホームを持つ場合はリフォームや最新什器・設備
-住居以外の不動産を持っていると知られるや土地活用の紹介
さらに個人情報の活用は、ある時点だけでなく、時間の経過も加味されていきます。
具体的には個人の加齢、子供がいればその成長過程、ライフスタイルの蓋然的な変化、資産の保有状況の想定等にあわせて販促であるDMの中味を様々に切り替えてきます。
典型的な例をあげるとすれば、若い夫婦に子どもができると、
初節句の関連商品(雛人形、五月人形、こいのぼり等)⇒知育や幼児教育⇒水泳・ピアノ等のスクールや習い事⇒学習塾や通信学習⇒学資保険、第三者損害賠償保険・・・
と、このように子どもの成長にあわせてその都度、教育やそのための資金手当てに関する様々なDMが届きます。“しまじろう”のDMが10年間もの間、毎年届くということはありません。
売り手側は個人の二ーズに合わせた商品・サービスを販促しようとするため、個人の属性情報を参考として、その都度、最適なDMを送りつけてくる。
それはあたかも個人のことをよく知りつくしている恋人のように見事であります。
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さてそうしたDMのまたひとつ実例を紹介します。
WATANKOは現在の自宅を13年前に建てたのですが、その時に建築を発注したハウスメーカーから、自宅建築後も「マイホーム新築を検討されているお知り合いをご紹介ください。」という趣旨のDMをひっきりなしに送りつけされました。
ハウスメーカーの新規顧客開拓の手法としては定番でありましょうし、彼らも必死なのだということで、しつこいDMについても特に目くじらをたてることはありませんでした。
ちなみにもしも紹介した友人知人がそのハウスメーカーに発注した場合、紹介者であるWATANKOに1,000千円くらいの謝礼金が支払われるのならば、もうちょっと身を入れて誰かを勧誘しようとも発想しました。
しかしその1,000千円は結局、発注した友人知人が支払う建築工事費用の中に含まれるのだろうと考えると、やっぱり乗り気にはなれません。
さて話を戻しますと、WATANKOが家を建ててから10年くらいはこうした「紹介してください」DMが来ていたのですが、やがて減っていきました。WATANKOの加齢とともに同年代の友人知人には新築ニーズが薄れていると判断されたのでしょう。
代わりに同じハウスメーカーから新しい内容のDMがポツリポツリと来始めました。
このブログのお越しの聡明なる個人投資家の方であれば、察しが良いかもしれません。
資産形成を目的とした投資用不動産の勧誘DMです。
(つづく)
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