Sell in Mayは長期投資家にとってはBuy in May
(あなたはSell?、それともBuy?)
投資ブログを眺めていると、Sell in Mayが来るのかと心配する方を見かけます。
Sell in Mayとは米国の投資の格言である
Sell in May, and go away. Don't come back until St Leger day.
『5月に売り、相場から離れろ。そして、セント・レジャー・デー(9月の第二土曜日)まで戻ってくるな。』
の文頭句を用いたものです。
5月に売れ、売れと警告される理由としては、欧米では6月から10月まで夏季休暇のため、マーケット参加者が減少することや、ヘッジファンドの決算が5月に集中するためと言われていますが、その明確な根拠はわかりません。
そういえば日本でも3月決算会社が多く、5月には前年度の決算発表が揃います。そこでは当時に当年度の業績予想を発表するところが多く、それをうけて銘柄の売買が進むこともあるでしょう。
もしも1年かそこらで投資の成果を出さねばならない個人あるいは機関投資家がいるとしたら、彼らから見ればSell in Mayのような1年間のアノマリーにもピリピリするものなのでしょうか。
先日のGWといっても、海外の相場は動いていますのでこういった投資家の中には気が気でない方もいるやもしれません。
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一方、余裕資金を用いて長期でじっくり資産を増やそうとする投資家であれば、相場の一時的な騰落などはよせては返す波間のようであります。
たとえ5月を皮切りに大暴落が発生し、それが長く続くことになったとしても、「昨日が世界の資本主義経済における企業価値総額のピークであった」ということはまず無いでしょう。(これは以前、このブログにコメントいただいた方の名言です。)
いつか回復する日に備えて、投信の口数を着々と買い上げするだけであります。
むしろSell in Mayが定着しているのであれば、長期投資家にとっては年に1度のバーゲンセール期間であります。かねてからシェアを増やしたいと考えているアセットクラスの商品を買い増しする良い機会です。
勿論、このブログに書いた以上、WATANKOも相場下落したならば、買い増しを実行する予定です。
早く来ないかな、Sell in May、いやBuy in May!
(あとがきにかえて)
と、こうやって至って気楽な気分で5月を迎える市井の万年素人個人投資家のWATANKOですが、著名ブログにて、WATANKOの投資における現在の精神状態を表したちょうど良い記事を拝見しましたので、紹介致します。
ほったらかし投資のまにまに
インデックス投資における理想の精神状況
暴落とそこからの回復を経験した長期投資家のメンタルを例えた良記事です。
WATANKOはこの記事にて書かれている精神状況の段階の
『暴騰(暴落)で積極的(消極的)になる投資家を見ても自身の投資手法に惑いがなくなる』
にいるのかなと自覚しています。
(その次の段階の『客観的(俯瞰)に株式市場や世界経済が見えてくる』についてはチト怪しいですが。)
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