フォト
無料ブログはココログ

ブログランキング

にほんブログ村

  • 記事紹介

« あなたは新型NSXに23,000千円支払えるか | トップページ | iFreeシリーズ登場、後発だけあってよく考えられたラインナップです »

2016年8月28日 (日)

(続)あなたは新型NSXに23,000千円支払えるか

Nsx1

先日発表された新型NSXについて、前回、写真や現在公開された情報をもとにしたWATANKOのインプレッションを書きました。その続きとして新型NSXの値付け23,700千円について取り上げます。

■フェラーリとの価格比較

新型NSXの開発にあたっては当然のことながら競合他車と比較・研究されており、マーケティング面からみた値付けもまた同様です。とくにNSXは昔も今もフェラーリのミッドシップモデルを意識しています。ともに「マルチシリンダーエンジンをミッドシップに積んだ中量級スーパーカー」というキャラクターですから当然でしょう。

そこでNSXとフェラーリ、それにメジャーなポルシェ911、日本のもう一方のスーパースポーツの雄である日産GT-Rと新車価格を比べてみます。

まず初代NSXが発売開始された1991年前後の頃の新車価格です。

●フェラーリ348          16,500千円
●初代NSX              8,000千円
●ポルシェ911ターボ(Type964)16,500千円
●日産GT-R(R32)        4,450千円

次に上記の後継モデルの新車価格です。

●フェラーリ488GTB       30,700千円
●新型NSX             23,700千円
●ポルシェ911ターボS      25,990千円
●日産GT-R       9,961~18,700千円

25年を隔ててNSXとフェラーリの新車価格を比較すると、初代NSXは当時のフェラーリの半値でしたが、新型NSXはフェラーリの77%の価格にまで相対的に上昇しています。

趣味の車に20,000千円を超える金額を突っ込める紳士であれば、新型NSXを検討する場合、あと追い金7,000千円で買えるフェラーリも検討するでしょう。馬力でも488は670psと新型NSX(580ps)を90psも上回りますので、ブランドイメージも含めて相対的な割高感はありません。

なおポルシェ911ターボSならば新型NSX性能と同等の馬力と新車価格ですが、ブランド的にはNSXに優位に立っているとみてもよいでしょう。

また日産GT-Rと比べるとその価格差は大きいです。これは新型NSXが相当に割高なのか、それともGT-Rが依然として破格の安さなのか。

ここにあげたモデル以外にもランボルギーニウラカン(四駆29,700千円、二駆なら24,620千円)マクラーレン570GT(27,527千円)などが競合車としてあがってくるでしょう。

競合車の価格と内容のバランスに対して、新型NSXがそれに見合っているのかどうか、部外者のWATANKOにはわかりませんが、一方で有名ブランドのバックのように、ホンダがこの値付けによってNSXのブランド価値を高めようとしている意図はみてとれます。

ホンダはあと5,000千円、いやひょっとしたら10,000千円安く新型NSXを売ることができるかもしれません。しかしそうしたところで現在の景況や数多ある競合車の存在を踏まえれば、二桁にとどまりそうな新型NSXの月販台数が大きく伸びるわけでもないでしょう。

それよりもどうせ台数が出ないモデルならば高い値付けでもってブランドイメージを高め、ステップワゴンやフリードの販売台数増に少しでも寄与させる方がましかとも考えます。

■まとめ

それにしても新型NSXのデザインは本当に残念です。中味は最先端のハイブリッドシステムと駆動制御システムを備えており、ここは日本の自動車メーカー屈指の売りポイントなのですがそれを包むアウターがどうにも習作めいています。

このデザインだけでもう新型NSXに23,000千円を投じる気にはなれません。

自動車はたとえその機械的な中身、性能が時代遅れになろうとも、そのデザインが素晴らしければ年月を経ても光り輝き、自動車好きの購買欲を掻きたてます。

その代表格が新型NSXが一番のライバルとみているフェラーリでしょう。そうならばホンダは新型NSXのデザインをもっと磨くべきでした。時間は十二分にあったはずなのに。

せめてマクラーレンがMP4-12Cの発表後、2年程度で650Sへとそのスキンを大きく変えたように、新型NSXもまたビッグマイナーチェンジでせめてフロントマスクの刷新だけも実行してくれれば期待が持てます。

その際にはデザインをピニンファリーナに発注するとか。

あれ、そうなるとまんまフェラーリになってしまうか。

« あなたは新型NSXに23,000千円支払えるか | トップページ | iFreeシリーズ登場、後発だけあってよく考えられたラインナップです »

自動車」カテゴリの記事

コメント

日産GT-Rのデザインも相当残念ですが、安いし問答無用にサーキットで速いので世界的にブランド?として認知されてると思います。

NSXは・・ホンダも大企業になったのでしょう、会議で通りやすい欠点の無いどこにでもあるようなデザインじゃないと関係各位が困ったのかも。

どうせパクるならパガーニゾンダかアベンタドールみたいにすれば良かったのに。
5000万円超マシンっぽいのを2000万で買えれば値打ちあるような・・

工員さん

コメントありがとうございます。

パガーニやランボに似せたらそれもまたガッカリな気もします。

まだ初代NSXをオマージュした方がましでは(笑)

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (続)あなたは新型NSXに23,000千円支払えるか:

« あなたは新型NSXに23,000千円支払えるか | トップページ | iFreeシリーズ登場、後発だけあってよく考えられたラインナップです »

2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

応援クリックいただけるとありがたく

参考ブログ&サイト