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2016年11月27日 (日)

ニッセイ外国株式インデックスファンドの下方乖離が起きたから、あなたは積み立て商品を変更しますか

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(まだ、そんなに悩まなくてもよいでは)


<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ外国株式)にて11月上旬におきた下方乖離の問題について、少しだけふれておきます。

この問題は多くの個人投資家ブログでとりあげられてきました。ネタ枯れしやすい11月において、ちょうどタイムリーな話題であったかもしれません。

■ブログ記事からみた下方乖離の問題における意見

皆さんのブログ記事の内容を括ってみると、だいたい次の意見に集約されます。

▼なぜ下方乖離が起きてしまったのか。その時の運用会社のオペレーションを紐解く。

▼今回の下方乖離自体を重く見ており、運用会社の責任を問いたい。

▼下方乖離に関する臨時レポートを発信した運用会社の姿勢をどう捉えるか。

▼運用会社の過去のトラッキングエラーも含めて取り上げ、この商品は今後の購入・保有を控えるべきだ。

今回の下方乖離の問題をどの程度深刻に受け止めているのか。この商品を資産運用のビークルとして利用中であるならば、その方針を今後変更するのか否か。個人投資家各人の判断はまちまちでありましょう。

■ニッセイ外国株式に×(バツ)をつける前に

個人投資家の皆さんの中にはこの問題を契機としてニッセイ外国株式の売却や購入停止を決断する方もでてくるかもしれませんが、その前にWATANAKOからいくつか進言させていただくとすれば次のとおりです。

(1)今後の乖離発生の頻度はどうか

ニッセイ外国株式において今回のような乖離は今後も頻発することなのか。それともたまたま起きたことなのか。それによってニッセイ外国株式の購入・保有の是非が変わってくるでしょう。言うまでもありませんが頻発すればニッセイ外国株式のインデックス投信としての品質は劣後していることになり購入・保有には難ありです。

ただ現時点でそれを定量的に判別できる人がいたとしたら、是非ともその内容を拝聴したいものです。


(2)上方乖離でも同様に騒いだのか

今回は下方乖離(=インデックスよりもリターンが損なわれた)でしたが、果たしてこれが上方乖離ですとこれだけの騒ぎになったでしょうか。購入・保有の是非論まで話が行き着いたでしょうか。

あなたが今回もしも「損をしたがゆえに騒いでいる(=超過リターンなら責めない)」としたならば、その場合、インデックスファンドについてもう少し理解を深める必要があります。

(3)他社での発生リスクはどうみるか

ニッセイ外国株式でおきたことが、今後たわらやiFreeではおきないのでしょうか。どの商品でも等しく起こりえるのであれば、今回の騒動を契機に他の商品(それはニッセイ外国株式よりも信託報酬が高い)に乗り換えても、それは対策とはちっとも言えません。

さて、これらを総合してみて、それでもあなたはニッセイ外国株式に今この時点で×(バツ)をつけるのでしょうか。

■各社商品による競争環境が望ましい

しっかりと分析されているブログ記事をいくつか読ませていただいた限りでの判断ですが、WATANKOは今回の下方乖離は、たまたまやらかしてしまった事態だったとみています。それゆえに積み立て投資商品をニッセイ外国株式から、ただちに他の商品に切り替えるつもりは今のところありません。

しかし一方で今回改めて感じたことは、商品の競合においては、各社の商品が常に僅差でひしめき合うような状況が顧客にとって最も利益があるということです。

ニッセイが起こしたアクシデントに乗じて拮抗する競合商品が取って代わり、個人投資家の支持がそちらに急速に流れるといったような競合状態が個人投資家にとって望まれます。

WATANKOはしっかりと継続的なマーケティングを行い、信託報酬最安値の座を守り続けているニッセイを高く評価します。しかし一方でニッセイにガッツリ競合する運用会社の登場も待ち望んでいます。競争環境が作用することで商品・サービスの向上はどんどん進んでいき、それは益々個人投資家にとって望ましい状態となるからです。

たわら、iFree、三井住友DCなどニッセイに競合する商品はいくつかありますが、資金流入ではニッセイに大きく水をあけられており、ニッセイとの間で支持が拮抗しているとは言い難いです。これら各シリーズの今後展開に期待したいところですね。

ニッセイ側もまた、油断しているとトップの座を奪われかねないとなれば、今回のような問題に今後も注意することでしょう。

そういえばたわらは信託報酬の引き下げを検討していると聞きました。敵失ある今が絶好のタイミングではないでしょうか。

アセットマネジメントOne株式会社 御中

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