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2017年1月31日 (火)

免許取り立ての我が子のはじめての車にはハッチバック

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(ハッチバックがおすすめ)

都内はともかく地方都市に住んでいると車は交通手段として必需品であるケースが非常に多いです。そこで育った子どもがやはり地方都市で就職すると、通勤用としても車が必要になるケースもまたよくみられます。いつも年度末の教習所は混雑し、ひと足早く運転免許を取った若者が若葉マークをつけて街中をややゆっくりとした調子で走りまわり始めます。

さて貴方が親御さんであり、運転免許を取得した自分の子どもに車を買い与える場合、または子どもが自身で車を買う場合、どのようなモデルを選べばよいでしょうか。

ここでは免許取り立てのドライバーの視点に立ってモデルを選ぶことが大事であります。加えて車好きのWATANKOからみれば、当人の後々のドライバーキャリアを見越して、まず最初に何にのっておくべきかという視点も添えたいと思います。

■BまたはCセグメントのハッチバックがおすすめ

結論からいいますと、免許を取得した若者が始めて所有するモデルとしてはBまたはCセグメントのハッチバックがWATANKOが考えるベストです。

(注)ここでいうセグメントとは車のサイズを表しています。具体的な内容は以下をご参照ください。
IT mediaビジネスオンライン コラム:セグメントって何?

BまたはCセグメントのハッチバックを勧める理由は次のとおりです。


1.ボディが小さく取り回しがしやすい

ボンネットがしっかりとあるモデルなら先端の車両感覚も掴みやすいです。トランクが張り出ていないので全長は短く、駐車もラクラク。もひとつ言えば洗車も楽です。

2.運転がし易く、楽しみやすい

重量が軽いので、走り出しやすく、かつ止まりやすいです。タイヤがボディの四隅にあり、かつ重心高が高くはないので、キビキビとした軽快な運転ができます。

3.積載量も確保できて利便性が比較的高い

大人5人をきちんと乗せることができれば、後部座席を倒して大荷物も載せることも可能です。

4.比較的燃費がよく車両価格も安価

軽量なので比較的燃費がよいです。またボディが大きくはなく、中古車市場でもとりたてて人気があるボディ形式ではないので安価です。


■具体的な選択

BまたはCセグメントのハッチバックとなると部品代、整備費が相対的に安価でディーラー店舗も多い国産車から選ぶとなると、新車ならばヴィッツ、オーリス、キューブ、ノート、フィット、アクセラ、デミオ、インプレッサ、スイフトあたりがお勧めです。また予算を抑えたいもしくはもっと多くの車種から選びたいとなれば中古車も視野に入ります。

よく初心者は運転慣れしていないので、車をぶつけたり、凹ましたり、擦ったりするケースが多いといわれ、それゆえに中古車で十分という見方があります。中古車を選ぶ理由としてはなるほどでありますが、加えて(詳しくは後述しますが)自分のマイカーの好みやカーライフが定着しないうちに、大枚はたいで新車を買わなくてもよいという見方もあります。

ちなみに初心者の最初のマイカーとしてミニバン、SUVはお勧めしません。理由はハッチバックを勧める理由と正反対であります。ボディが大きくとり回しが悪い。重量が重く運動性に欠ける。燃費は悪く、ハッチバックよりも値が張ります。

ハイブリッドやEVも時期尚早です。まずはシンプルなガソリンエンジンだけを搭載した車でもってエンジンと変速機のフィーリングを体に覚えさせることが先です。

それとできれば軽自動車も避けたいです。小さな車両感覚に馴れてしまうとBセグメント以上の登録車の車両感覚を身に付けるのには不十分であります。一生涯、軽自動車しか運転しないというならば話は別ですが。

■まとめ

運転初心者にとって、まず最初にマイカーとするのには運転をする上で、バランスがとれたクセのないプレーンな1台、利便性に優れて、比較的安価でもとめやすい1台としてハッチバックがお勧めです。

ハッチバックを乗りながら、自動車やドライビングの特性を体に覚えさせるとともに、当人の車に対する興味・関心やカーライフを具体的に考えて、体験しながら、将来のカーライフのスタイルを決めていくとよいです。

最後にWATANKOのベスト推奨を挙げておきます。それはフォルクス・ワーゲンのゴルフ。予算1,000千円未満の先代モデル、ゴルフⅥが手頃でしょう。よく作り込まれた優良ハッチバックです。

2017年1月29日 (日)

【一部改題】集中投資の損失はすごろくで振り出しに戻る感が半端ない

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(ああ、私は一体いつになったら儲けられるのだろうか。)

相互リンクいただいております著名なインデックス投資ブログにて興味深い記事を拝見しました。

参照記事
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー
肉食系アクティブ投資女子がピンチ!


記事によると、ブログ管理人の水瀬ケンイチさんの勤務先の知人がレバレッジをかけて個別株を空売りしたものの、目論見が外れて大きな損失を被っている様子が紹介されています。

上記記事に出てくる個人にとって、このレバレッジをかけた個別株の空売り分が、当人の投資金額全体の中でどれくらいのウェイトを占めているのかわかりませんが、記事から伝わる様子では決して少なくないと推察されます。

WATANKOはこの手の話を聞くたびに、個別株に代表される集中投資で損失を発生させると、それはあたかもすごろくでいえばまた振り出しに戻ったかのようであり、そこには徒労感だけを感じます。

■中小の勝利の積み重ねが1つの大敗北ですべて帳消しになる投資

個別株でもFXでもよいのですが、それらのビークルを用いて投資を始めた場合の展開を想像してみましょう。

当初は慎重な行動をとり、中小規模の成功を収めながら経験値を積んでいく。やがて自分の中に成功の実績とともに少しずつ自信がついてくる。すると投資の成功をたくさん手に入れたくなる、早く手に入れたくなる。そこで大きな相場や為替の上下動の動きを予想して、大きくベットする。

しかしそこでしくじれば被る損失は大きく、それまでの中小規模の成功でおさめた資産を吹き飛ばしてしまう。いや吹き飛ばすだけならまだしも、さらなる損失を食らってしまう。

それはあたかもすごろくでコツコツと駒を進めていたところへ、大きなペナルティをくらい振り出しに戻ってしまったかのようです。これまでかけてきた時間と手間は無駄となり、資産形成ではX年前に戻ってハイ、やり直しというわけです。

中小の勝利の積み重ねが1つの大敗北ですべて帳消しになる投資。これを繰り返していてはいつまで経っても資産は増やせません。

「一体、私の資産運用はいつになったらゴールにたどり着けるのだろうか。いやそもそも現時点でどれくらいのところまで到達したのか、それすらもわからない。」


■長い時間と忍耐をかけて焦ることなく資産を増やす投資

WATANKOは投資のビークルとして個別株を完全否定しているわけではありません。ただ成功を収める難しさの前に、時間と労力をかける気がおきないだけであります。

WATANKOのような市井の個人投資家が取り組むことができるスタイルとしては、続けられる範囲内で節約を行い、蓄えた資金でもってリスク許容量の範囲内で投資を行う。長い時間と忍耐をかけて焦ることなく資産を徐々に、着実に増やす。マラソンのようなスタイルです。

そこには鮮やかなる逆転劇や、胸のすくようなカタルシスなんかありません。高額な宝くじにあたったような幸運も伴っていません。地道ながらも止まることなく走り続けるだけです。

WATATNKOはインデックス投資を約9年続けています。9年の間、余裕資金でインデックスファンドをバイ&ホールドして資産を積み上げてきました。そこには自分の資産が9年前から着実に増えている様子がわかります。そこに逆戻りはありません。

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もうひとつ、おまけに確定拠出年金の分も貼っておきましょう。

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■もしも相談をうけたならば

集中投資でいっとき儲けたと思えば、次には損をする。それを繰り返している結果、資産形成においては、いつも同じステージをぐるぐる回っているだけで時間と労力の消耗戦をしている。

自分の周囲にそんな友人がいて、彼からアドバイスを求められたら、上記の図表をみせてコツコツと投資をするスタイルの意義を伝えたいと思います。

勿論、当人にインデックス投資を強制するつもりはありません。WATANKOは彼の投資の結果に対して責任を負えませんから、当人が最終的な判断を下すことになります。

(あとがきにかえて)

そういえば今月発売された日経マネーには、株式投資でン億円も儲けた個人投資家がたんまりと紹介されています。個別株で投資を続ける個人は彼らに憧れ、彼らを目指しつづけるのか。それが果たして見果てぬ夢とならなければよいのですが。

2017年1月27日 (金)

2017年1月の積み立て購入商品

WATANKOは給与所得と不動産賃貸収入から得た余裕資金をもって、日本株式、先進国株式、新興国株式のインデックス投信をSBI証券にて毎月積み立て購入しています。

さて先日、2017年最初の積み立て購入を実施しました。

毎朝、納豆と卵と海苔でご飯を食べるように、購入の内容は変わり映えしません。たまにはエキサイティングに「ひふみプラス」とか「iTrust世界株式」とか「フィディリティ・USリートB」なんか買っちゃってみるか…という気は全く起きない万年素人個人投資家でありました。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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さらに1月の仕入れの結果、12月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

201701313

Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2017年の分のみの表記としています。

関連記事
2016年10月の積み立て購入商品-積み立て商品をあらためて紹介

さてWATANKOの積み立て購入において、日本株式と先進国株式の商品選択はしばらく不動でありますが、新興国株式はどうか。

相互リンクいただいているkenzさんのブログの定番であるコスト比較記事によると、現在積み立てしている野村インデックスファンド新興国株式(Funds-i)よりも、三井住友・DC新興国株式インデックスファンドやたわらノーロード新興国株式の方が信託報酬ならびに実質コストが安いです。

参照サイト
インデックス投資日記@川崎
低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2017年1月更新)


それでは積み立て投資の商品をこれら商品にただちに切り替えるかというと、それは保有商品を増やすことになるのでちょっと躊躇しています。

例えば信託報酬が0.4%、実質コストが0.5%くらいをそれぞれ切ってくれる新興国株式インデックス投信が登場してくれると、保有商品を増やしてもなお欲しくなってくるのですがね。

iFreeはどうか?これは、まだ実質コストが見えないのでなんとも言えず、であります。

あわてずに様子を見ることにします。

2017年1月25日 (水)

というわけでBNDからの2017年1月分分配金

【1月23日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

76,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

34,892千円

■損益率

45.9%

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妻ミサト「『というわけで』ってなによ?」

WATANKO「前回、BNDのバイ&ホールドを続けると書いたでしょ。その続きですよ。今月も収益分配金がチャリンチャリン。」

WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2017年1月分の分配金が入金されました。毎年1月は通常の分配金とは別に資本返還と称されるキャピタルゲインからの配当も分配されます。今年は通常の分配金244.06ドル+資本返還64.26ドル=合計308.32ドルというわけです。(金額は税引き後)

資本返還分は昨年は106.00ドルでしたが、今年はその約3分の2にとどまっています。やはり債券価額の下落が効いているのでしょう。

これまでの推移は以下のとおりです。購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

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続きまして債券に関する雑感です。

先月の同記事でふれたとおり、WATANKOはBNDを3年間保有してみた結果を前回記事にしました。分配金収入はまずまずなるも、円建てでみたときにはそれ以上に為替変動の影響の方が大きいことがわかりました。それも円安傾向のもとでの3年間でしたので、円建てでは評価益を押し上げるというラッキーパンチでありました。

これがもし円高の3年間であったならは、収益分配金分のリターンなど吹き飛ばして「もうBNDなんて、イラネ!」と憎々しく売却してしまっていたのでしょうか。

そのメンタルを確かめるべく、バイ&ホールドを続けます。

ところで世の中、大きなリターンを狙うあまりに気がつけばタイミング投資にどっぷりつかってしまうことがあるかもしれません。しかし高値(と当人が思っている金額)のうちに売却ができたものの、それでは次は買うべき安値がいつ来るのか。またそもそも安値とは一体いくらを指すのか。再度、購入するタイミングを測るのは簡単にはいかないでしょう。

そうやって売却後の再購入のタイミングをはかっているうちに、一方でバイ&ホールド派は毎月の収益分配金が入ってきて切れ間なくリターンを積んでいます。

売却後と再購入の間のインターバルが長くなるほど、タイミング投資派がバイ&ホールド派よりもトータルで高い成績を出すことが徐々に難しくなる要素(収益分配金の積み上がり)が強まります。

毎月、実際に収益分配金が支払われる債券ファンドをもっていると、バイ&ホールドのありがたみを強く感じる時もあるWATANKOでありました。

2017年1月23日 (月)

BNDを3年間バイ&ホールドしてみた結果を公開

2013年にて証券優遇税制が終了する際、WATANKOは膨れ上がった28ものインデックスファンドの整理と統合をするために、同年末にいくつかの保有商品を売却しました。その際に売却した商品の中には海外ETFのTOKとEEMがありました。

さて2つのETFの収益分配金と売却で得た外貨を円転してしまう前に、当時、別の海外ETFをトライアルで買ってみようかと模索しました。

そこで選んだのが債券ETFで低い経費率に着目して、バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)でした。

当時、すでにインデックス投資を実践する個人投資家の間では外国債券不要論が広がっておりましたが、何事も自分で確かめてみたくなったWATANKOは、手元にある外貨をつかってひとつの実験ともいうべきBNDのバイ&ホールドをやってみたわけです。

そうやって早3年が経過しました。BNDの3年間のバイ&ホールドの結果やいかに。

■3年間のBND運用結果

まず2013年12月の購入時と2016年12月の評価額の比較です。

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ちょうどといいますか、たまたまといいますか3年前と現在では外貨(ドル)建ての評価額はほとんど変動がありません。

それでは次に3年間の間で(外貨建て)基準価額はどのように推移したのかチャートを見てみます。

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3年間では2015年1月と2016年7月に84ドルを超える高値をつけています。さりとてBNDの3年間の基準価額の変動は3~4%のレベルであり、債券ファンドだけあって株式ファンドに比べれば穏やかな値動きでありました。

ところがこの3年間ではドル/円の為替は円安傾向が続いたため、円換算では16,645千円から18,860千円と2,215千円も増えました。

さらにこれに対して3年間の収益分配金が円換算で1,107千円あります。(WATANKOは分配金が払い出されるたびに、都度円転してきました。)

よってキャピタルゲイン+インカムゲインのトータルリターンの円換算額は2,215千円+1,107千円=3,322千円、元本の購入時円価額16,645千円に対してちょうど20%となりました。

以上をひとつの表にまとめてみました。

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合計3,322千円、20%のトータル・リターンの内訳をみると収益分配金は6.7%、1年あたり2.2%と債券のクーポンらしい水準です。一方で為替変動分は13.3%と、トータル・リターンの3分の2を占めます。

巷の外国債券不要論で言われているとおり、外国債券は外貨建てのリターンよりも為替の影響が大きいということが、上記の実績からもみてとれます。

この3年間では、それ以前の時期に比べて円安傾向が続いたため、それがBNDの円換算のトータル・リターンを押し上げてくれました。しかし、もしも逆に円高とあったならば、外貨建てのリターンは吹き飛ばされ、円換算では評価損を抱えてかもしれません。

■先進国株式と比べてみる

ついでに先進国株式の同期間のトータル・リターンと比べてみるとどうでしょうか。BNDは米国一国の債券ファンドであり、厳密にいえばこの比較はふさわしくないかもしれませんが、大まかな傾向を見る趣旨で比較してみましょう。

ちょうど比較対象となる先進国株式インデックス投信として、WATANKOは外国株式インデックスeを保有していましたので、この商品のトータル・リターンを見てみますと、以下のとおりです。

外国株式インデックスe
●2013年12月評価額 14,348千円
●2016年12月評価額 19,563千円

3年間のトータル・リターンは19,563千円-14,348千円=5,215千円、36.3%となり、BNDは20.0%に対しておよそ1.5倍強の成果を出しています。

どちらもドル/円の為替変動の影響は同様にありますので、差分はもっぱらアセットクラスのリターンの差ということになります。

ここまでだと、「やはり海外アセットクラスは株式だけでOK。債券はパフォーマンス悪し」という結論でおしまいなのですが、「リスク」を正しく捉えるうえでは相場の下落がおこった時についての想像力も働かせる必要があるでしょう。

もしも相場の下落があった場合、株式よりもリスクが低い債券であれば、下落幅は株式よりは幾分かは少なくなります。つまりは相場上昇時にはリターンの面から足枷となっていた債券が、相場下落時には奈落の底に落ちる前のちょっとした緩衝役になっているといったら言い過ぎでしょうか。

投資とはすなわちリターンは希求するものと考える貴方。貴方は正しい。しかしながらそのためには投資をやめずに継続し続けることが大事な条件です。

投資の継続のためにはリスクを抑えること。そのためには、株式だけでなく債券やその他のアセットクラスの商品も保有し続けることが肝要であります。(この駄ブログにおこしになる聡明なる皆さんには不要な説法かもしれませんね。)

■さて今後の保有はどうするか

WATANKOがBNDを3年間保有してみた結果、得られた事実はアセットクラスそのもののリターンよりも為替の影響が大きいということでした。

この3年間はたまたま円安傾向が続く時期であったため、円換算でのトータル・リターンを押し上げる結果となり、結果オーライであります。

しかし逆に一定期間の円高(とおそらくは相場の下落)が続いた場合、WATANKOはどのようなうけとめ方をするか。低めのリターンを吹き飛ばす為替の影響を恨むのか、それとも外国株式よりは少ない下落幅をありがたがるのか。

それを確かめるべく、まだしばらくBNDの保有を続けてみます。

2017年1月21日 (土)

SBI証券の投信マイレージが低コストなインデックス投信にも適用-競合は商品・サービスの向上につながる

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(SBI証券、グッジョブ!)

WATANKOは投信信託の積み立て購入にSBI証券を利用しています。その理由のひとつに投信マイレージと称する投資信託の保有額に応じたポイントサービスがあげられます。

投信マイレージは投信の月平均保有額が10百万円未満なら0.1%、10百万円以上なら0.2%のポイントが付与されます。(いずれも年率)さらにSBIカードを利用することにより20%アップ、つまり0.1%→0.12%、0.2%→0.24%となります。(WATANKOの投信保有にもSBIカードを利用して0.24%が適用されています。ごっつあんです。)

ただしここ数年登場した信託報酬が0.2%から0.3%台の低コストなインデックス投信(以下、低コスト投信)の場合、投信マイレージの対象外となっていました。売り手からすれば低マージンでありますので、対象外は致し方ないところでした。

それが本年2月1日より、低コスト投信に対しても投信マイレージが適用されることになります。以下のSBI証券のお知らせをご参照ください。

参照サイト
【2/1(水)より】投信マイレージがリニューアル!ポイントが貯まりやすくなります!

さらに上記サービスをわかりやすく解説したブログ記事をひとつ紹介致します。

1億円を貯めてみよう!chapter 2
SBI証券の投信マイレージサービスがリニューアルで大幅改善に【2月1日から】

まずはSBI証券、グッジョブです。

■最近の販売で注目される低コスト投信

SBI証券にとっておそらく最大のライバルは楽天証券でありましょう。その楽天証券が低コスト投信にもポイントサービスを適用しているのに対して、SBI証券ではこれまで低コスト投信にはポイントサービス(投信マイレージ)の対象外としてきました。

それが今回、低コスト投信にもポイントサービスを適用するようになったのはなぜでしょうか。

WATANKOのような部外者からは詳しい実績はうかがい知れませんが、そこには低コスト投信の販売の伸び率が上昇してきたこと、インデックス投信の販売シェアでは低コスト投信がメインとなっている事実があるのではないかと推測できます。

ネット証券でインデックス投信を積み立て購入する個人投資家は、SMTシリーズやeMAXISシリーズはパッタリと買わなくなり、代わりにニッセイ、たわら、三井住友DC、iFreeといった低コスト投信がもっぱら購入される。そのような実態が透けて見えてくるようです。

そこでSBI証券は低コスト商品という売れ筋商品の販売に適用するサービスにて、楽天証券に劣後している事実がだんだんと無視できなくなってきた。よって今回の投信マイレージの適用に至ったのではないでしょうか。

ただし低コスト投信はもともと低マージンですので、その他の投信に比べてポイントの付与率は少ないです。それであってもそこにはSBI証券の低コスト投信に対する注目度と競合他社を意識したマーケティングが見えてきます。

■SBI証券ユーザーのWATANKOが楽天証券に期待!?

消費者・ユーザーにとって企業が提供する商品・サービスがよりよいものになるためには適正な競争環境が欠かせません。

その意味からすれば、WATANKOは楽天証券を利用していませんし、現時点では新規利用する予定はありませんが、その存在と提供するサービスには大いに期待しています。

楽天証券のサービスが向上すると、競合するSBI証券のサービスも向上が期待できるからです。

今回の件も、楽天証券との低コスト投信の販売競争がより激しくなれば、低コスト投信に適用される低いポイント付与率がやがてはUPされるかもしれません。

そんな将来展開も期待しながら、WATANKOはコツコツと積み立て投資を続けていきます。

関連記事
頑張れ、楽天証券その他のネット証券のみなさん(2015/4/27)

やめられないSBI証券の投信マイレージサービス(2013/12/30)

2017年1月18日 (水)

家計支出のコンフィデンシャル-飲み代についての反省の記録

賢い個人投資家は、投資行動だけでなく、その原資となる資金を多く確保するために節約にも励んでいます。そして節約のために家計の記録をつけて分析と今後の消費行動に活かしていることでしょう。

かくいうWATANKOも実は自分の財布から直接支出したお金については2007年から家計簿をつけています。家計簿といっても毎日の支出を10項目あまりの費目別に分けてExcslシートに明細を記録している程度ですが、WATANKOの場合、この程度が継続できる家計簿の限界といったところです。

さてせっかく家計簿をつけているのであれば、支出内容をよく分析して、翌月以降の無駄遣いの防止に役立てるべきです。しかしながらWATANKOは家計簿を毎月眺めて、「ああっ、今月も使い過ぎたなあ。」とぼやき、反省だけはしています。反省だけは。

ところが近年、子どもの大学進学に伴い増大する教育費をまかなうために、そしてもっと余裕資金を確保して投資にまわすべく、WATANKOは今年の抱負に“節約”を掲げました。

関連記事
2017年、ブログスタート-今年の抱負は”節約”です

さて節約のために、先ず手をつける支出として真っ先に頭に浮かんだのは、「飲み代」であります。わざわざ述べるまでもありませんが、飲み代(飲み会の回数)の高止まりは単に金銭の浪費だけでなく、肥満や病気といった健康へのダメージ、翌日の二日酔い等の能率が低下する日が増える事、家族と過ごす時間の減少など様々なデメリットがあります。

たしかに飲んでいる最中は楽しく、ストレスも解消できている?ように思えるのですが、さすがに20代、30代のような回数と量を続けているわけにはいきません。

そこで先ずは家計記録から、WATANKOの過去5カ年の飲み代を簡単に振り返ってみます。

ああっ、ここに赤裸々な飲み代の記録あり!!

■過去5か年の月当たり飲み代と飲み回数

2012年~2016年の過去5か年の飲み代について年ごとの回数と金額は次のとおりです。(金額単位は円。以降同じ。)

なお本集計に含まれるのは主に会社帰りの飲み会と休日にプライベートで外出した先での飲み代です。家族との食事時の酒代相当や夕飯を外食ですませた際の1杯程度のビール代は含まれていません。また自宅には酒類の買い置きはほとんどありません。買い置きの支出は年間で1万円程度です。

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回数、金額ともに見事にほぼ右肩あがりの結果となっています。1回あたりの飲み代は5,000円~7,000円。平均は5,800円といったところです。

次に5カ年分を月当たりの回数と金額で表すと次のとおりです。

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ここでも回数、金額が徐々に増えているトレンドが見てとれます。

この背景(という名の言い訳)としては、

●勤務先での役職があがり社内のいろいろな付き合いが増えてきたこと

●部下が増えたことにより仕事帰りの一杯を誘う機会が増えたこと

●長年勤めてきた結果、過去の仕事仲間も増えて旧交を温める機会が増えたこと

等があります。

さらに月次の変動について、5カ年の記録を比較してみます。

201701182

これにみると毎年4月~7月は少なめ、8月から11月にかけて徐々に上昇する。そして12月は一旦下がり、年明け明けからまた上がるというパターンです。

4月~7月が少なめなのはGWや夏休みで会社に行く日が少なくなるという単純な理由によるものです。休日に家族と過ごす時には、あまりというかほとんどお酒は飲みません。それが平日の飲み会で疲れた身体をいやすことになっています。

■お酒を楽しむために、飲み代をセーブする

いつまでもお酒を楽しむためには、健康な体であり続ける必要があります。そのために飲み代を減らすことはひいては飲む機会を減らすことであり、健康改善に繋がるため、これには是非とも取り組みたいと思います。


そういえば昔、駄ブログでもこんな記事を書いたことがありました。

関連記事
お酒が好きだから、お酒をひかえる(2014/10/23)

酒代のコントロール(←どこが?↓)(2010/10/25)

昔から酒代のコントロールを心がけようと謳っておきながら、ここ5カ年は上述のとおりであります。海より深く反省。

そこで改めて今年の抱負である“節約”を実現させるためのキーアクションの一つとして、年間の飲み会の支出を現在の700千円超の水準から5年前の400千円の水準にまで引き下げることを目標に掲げます。

その証明として適時、今年の飲み会の回数と費用はこのブログで報告する予定です。

世の中の個人投資家が自身のブログで自らの家計を紹介する時、そこにはたいてい誇らしげな節約の記録が刻まれています。

それは固定費をズルズルと増やしてきてしまったWATANKO家をはじめとした家庭にとって、あまりにも眩しいばかりの記録。

そんな素晴らしい家計コントロールに一歩でも近づくべく、やっとこさ重い腰をあげた駄ブロガーWATANKOにどうか憐憫に溢れつつも暖かい眼差しでもって、その行く末をたどる記事を読んでいただければ幸いです。


(あとがきにかえて)

妻ミサト「飲み代の引き下げエラい、よく言った!」

WATANKO「ハイ、飲み会の支出を減らすために、外飲みは減らすかわりに家飲みを増やそうと思う次第であります!(キッパリ)」

妻ミサト「!!!(それじゃあ、健康面からみれば意味ないわね...)」

2017年1月16日 (月)

【懇親会御礼】「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」 #foy2016

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(実行委員長はテンションMAX)

さて「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」表彰式のあとには、近くのお店を借り切って懇親会が開催されました。

懇親会は表彰式から引き続き参加された方々に、本会から合流された方も加わり開催されました。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」の運営委員長のrennyさんほか運営委員の方々、表彰式に出席された運用会社の方々や金融庁の方、山崎元さんも参加され大変、盛会でありました。

これも実行委員長のテリーさん、実行委員のすばいくさんの入念な準備の賜物です。WATANKOもまた何人かの方と一緒に懇親会運営のお手伝いをさせていただきました。

なおブログを相互リンクいただいているとよぴ~さんから金融庁の方に森金融庁長官宛てのアンケートが提出されました。表彰式における森金融庁長官からのメッセージといい、なんだか関係官庁と個人投資家の距離が以前よりも縮まってきたように思えてきたと言ったら大げさでしょうか。

WATANKOもまたなるべく一人でも多くの方とご挨拶しようと思い、会場内を歩きまわりました。今回はこれまでブログを拝見してきたり、ツイッターでやりとりさせていただいた中で初めて直接お会いする方もたくさんいて感慨もひとしおです。

例えばこの駄ブログを開設して2年目、2011年の頃からやりとりが始まり、相互リンクさせてもらったPETさんともこの度、初めてお会いしました。

PETさんは今回、オリジナルTシャツを着こんでの登場。真冬に男気あふれた装いでありました!

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(やあ、ぼくはペテン師だよ)

今回はブログやツイッターにて交流ある30名を超える方々の他、多くの個人投資家の皆さんとご挨拶できました。たくさん持ってきた自分の名刺が、懇親会の最後の方になると、とうとう無くなってしまったくらいです。特に普段のオフ会ではなかなかお目にかかることができない北海道や関西の方々と今回お会いできたのはとてもよかったです。なんだか自分も機会をみつけて各地のオフ会に出動してみたくなりました。


インデックス投資、そしてブログをやっていなければ決して交わることのなかった人々との交流の輪。これからも大事にしていきたいものです。

2017年1月15日 (日)

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」の投票結果と感想 #foy2016

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今年もやってきた恒例のアワード「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」。WATANKOは今年も発表会に参加してきました。今回の会場は渋谷にあるTKPシダックスカルチャーホールです。

そういえば渋谷に出向くなんでX年振りです。若い頃はよく道玄坂あたりで...いや、昔話はやめておきましょう。

まずは昨年のトップ10のおさらいであります。

【第1位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
【第2位】三井住友・DC全海外株式インデックスファンド
【第3位】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
【第4位】セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド
【第5位】ひふみ投信
【第6位】eMAXISバランス(8資産均等型)
【第7位】結い2101
【第8位】世界経済インデックスファンド
【第9位】ひふみプラス
【第10位】iシェアーズ MSCI日本株最少分散ETF

第1位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは2014年に引き続き2連覇達成。得票面で2位以下を大きく引き離しての圧勝でした。

さて今年の結果は如何様であったか。

ちょうど1年前の記事では今年のアワードについて、WATANKOはこう予想していました。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの前人未到の3連覇の前にたちはだかる現時点の有力な候補は「たわらノーロード先進国株式」でしょう。 「ニッセイVSたわら」に注目です。

今年の投票結果は、はたして予想どおりの展開となりました。

名称の後の( )は昨年からの順位変動です。

【第1位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド (変わらず)
【第2位】たわらノーロード先進国株式 (初登場)
【第3位】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) (変わらず)
【第4位】iFree8資産バランス (初登場)
【第5位】セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド (▼1)
【第6位】ひふみ投信 (▼1)
【第7位】ひふみプラス (+2)
【第8位】世界経済インデックスファンド (変わらず)
【第9位】<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド (+3)
【第10位】セゾン資産形成の達人ファンド (+1)

さて発表会のプログラムは以下のとおりでした。

第1部 投資信託 これまでの10年、これからの10年(トークショー)

第2部 結果発表

第1部はrennyさん、m@さんによるトークショー、第2部が投票結果の発表です。

詳しい内容や会場の様子については相互リンクさせていただいております、すぱいくさんの以下ブログ記事にてとても詳細にわたりレポートされておりますので是非ご覧下さい。

参照記事
1億円を貯めてみよう!Chapter 2
【速報】投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016 結果発表【第一部 投資信託 これまでの10年、これからの10年】 #foy2016

【速報】投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016 結果発表【第二部 結果発表】 #foy2016

さて今年の結果を振り返ると、一言でいえばランクインする商品は類型化がすすんだ内容でした。

このアワードで得票する傾向にあるファンドは以下に類型化されます。

(1)外国株式のインデックスファンド(投信またはETF)
(3)日本株式の独立系アクティブ投信
(2)バランスファンド


それぞれのカテゴリーごとの感想は次のとおりです。

(1)外国株式のインデックスファンド

分散投資を行う個人投資家の多くがメインに据えているカテゴリーが外国株式。とくに先進国株式MSCI-KOKUSAI連動のインデックスファンドです。このアワードでは2年目以降、このカテゴリーの商品に属するファンドが第1位を獲得するという傾向が定着しています。

個人投資家の多くが関心をよせるカテゴリーのファンドですから、多くの得票を得るのは自然な成り行きでしょう。

今年の第1位は<購入・換金手数料なし>外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ)が一昨年、昨年に続き3連覇となりました。得票数では昨年に続き2位のファンドを大きく引き離しての圧勝です。

一方、第2位となった、たらわノーロード先進国株式も、昨年第2位の三井住友・DC全海外株式インデックスファンドと同じく、初登場でVTを上回る得票を得たので善戦したといえるでしょう。

しかしたわらノーロード先進国株式は、今回のこの支持を継続・拡大させるためにはニッセイにさらに挑み続けることが必要です。信託報酬をニッセイよりも引き下げることはマスト、加えて純資産の大きさをアピールするとともに、何かもうひとつふたつプロモーションでも仕掛けていかないと、ニッセイとの距離は縮まらないでしょう。

マラソンでは先を走る相手に追いつき、追い越すには相手よりも明確にスピードアップしていかねばなりません。同じスピードでついていくだけではいつまでたっても乖離は縮まりません。

(2)日本株式の独立系アクティブ投信

このアワードではインデックスファンド及びそのバランスファンドが得票の中心になっていますが、日本株式クラスのインデックスファンドはなかなか上位にランクインしません。

なんとなれば日本株式クラスは先進国株式のように長期的な成長軌道にのっていないと捉え、アクティブ運用じゃないと儲けられないと考える人が多いからでしょうか。

さてそんな傾向の中、今年の結果をみると、ひふみ一強時代が訪れてきた予感です。同じマザーファンドを用いている「ひふみ」シリーズの得票を集めると、第2位の得票数をも上回るとのこと。

一方、毎年トップ10の常連であった結い2101は今年はランク外でした。結い2101は最近、運用成績が芳しくありません。もしもそれが原因で得票が伸びなかったとしたならば、結局独立系投資とて成績がすべて、理念などは二の次ということでしょうか。

独立系投信を購入する人というのは、その投信が掲げる理念を支持して、購入・保有を続けていると思っていました。だからこそ成績が芳しくないときこそ、その支持をアピールすべきなのではないでしょうか。

結い2101をこれまで支持してきた人たちにちょっと聞いてみたくなったWATANKOでした。

今回得票したひふみシリーズも、成績が悪ければそっぽを向かれるとしたら、ひふみもまた理念の浸透よりも何よりも結果を出し続けねばなりません。インデックスファンドと異なり、アクティブファンドはかくも大変です。

(3)バランスファンド

NISAの導入が後押しとなって存在感が増してきているバランスファンド。このアワードではセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド、そしてeMAXISバランス(8資産均等型)の御三家が近年毎年トップ10に入っていました。

しかし今年は動きがありました。iFree8資産バランスが初登場ながら御三家よりも多く得票し、堂々の第4位を獲得しました。

一方でセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの支持は安定、世界経済インデックスファンドもなんとかトップ10に踏みとどまったものの、iFree8資産バランスと同じアセットアロケーションであるeMAXISバランス(8資産均等型)がはじかれる形で15位にダウンです。

それにつけてもiFree8資産バランスの信託報酬は0.23%(税抜)と、かなり低廉であります。8つものアセットクラスに分散してこの圧倒的な低コストの前には、eMAXISバランス(8資産均等型)だけでなく、他のバランスファンドはみな霞んでしまいそうです。

さてiFree8資産バランスは来年も他のバランスファンドを席巻して、得票をのばすでしょうか。

■まとめ

ニッセイは従来のマーケティング(信託報酬の競争でとことん勝負)を続けていれば、他の競合ファンドに対して優位を保ち、来年4連覇をとる確率は高いでしょう。

純資産に関しては、ニッセイは既にeMAXIS先進国株式インデックスを抜いております。SMTグローバル株式インデックス・オープンとは昨年11月の時点で157億円の差がありますが、直近6カ月の資金出入額ではニッセイが月あたり11億円上回っています。つまりこのペースでいけばあと1年5か月でニッセイがSMTを純資産で抜き去るでしょう。

ニッセイは第1位の受賞スピーチで、信託報酬の引き下げにあたっての苦労についてふれていました。しかしその甲斐あって純資産はグングンとのびています。ビジネスにおいては結果がでていることが何よりの強み。実績は何よりも雄弁であり、説得力を発揮します。ニッセイはこれからも信託報酬最安値の座を維持して結果を出し続けるでしょう。

最後に上位に入賞された各ファンドの運用会社の皆さんならびに第2部で司会を務められたカン・チュンドさん、竹川美奈子さんらの記念写真を上げておきます。

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2017年1月13日 (金)

新興国株式クラスは不要なのか-アセットクラスの流行り廃り

インデックスファンドを用いた国際分散投資を実践されている個人投資家諸氏の中には最近、「新興国株式クラスはパフォーマンスが劣っているので、ポートフォリオに加える必要はない」という方針転換のもと、新興国クラスのウェイトを引き下げようとする方が散見されます。

ここでWATANKOはどこかのシンクタンクのマクロ経済のレポートなんぞをかき集め、引用してきて「ほら、新興国はまだまだこれから経済成長する。投資対象としてふさわしい。」など口角泡を飛ばして説得するつもりはありません。

ただちょっとだけ昔の話を書き留めておきましょう。

■ひと昔前、新興国株式は逞しかった

時に西暦2010年12月末。

前年秋に発生したリーマン・ショックのダメージを引きずりながら他の個人投資家同様、WATANKOのポートフォリオもまたほとんどのアセットクラスで評価損を抱える状態が続いていました。

そんな中にあって他のアセットクラスよりもいち早くリーマン・ショックの相場下落から回復してきたのが新興国株式クラスとREITでした。

2010年12月末の運用状況は以下のとおりです。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは81.26円/$です。
◆赤字は現在、積立中の商品です。
◆野村MRFの評価益には、他の商品の購入資金をネット証券口座に一時プールしていた期間における利回り分も含まれています。
◆評価記号の内容は以下です。
◎:+15.0%~
○:+ 5.0%~+15.0%
△:+ 5.0%~▲ 5.0%
▲:▲ 5.0%~▲15.0%
×:▲15.5%~

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日本や先進国クラスが軒並み評価損を抱え続ける中、円高水準にあったにもかかわらず、新興国株式クラスは評価益を得ており、REITとあわせてポートトフォリオをどうにか黒字にしてくれました。

一筋の光明としてWATANKOのポートフォリオを照らしてくれていたのです。

不況からいち早く回復した新興国クラスの逞しさがありがたく、「究極シンプルなポートフォリオとして新興国株式+無リスク資産としての国債で十分じゃないか」とすら当時考えたくらいです。

一方で先進国株式なぞ成長鈍化がすすみ、しばらくは回復しないだろうなどと悲観したりもしました。


■アセットクラスの流行り廃り

さてしばらくポートフォリオの評価益の源泉の中心にいた新興国株式クラスですが、2013年後半頃から伸び悩み、以降、ズルズルと低迷が続いています。

この3~4年の値動きをみて新興国株式クラスの保有に嫌気した個人投資家が出てきたとういうことでしょうか。

今回の新興国株式クラスだけでなく、かつてリーマン・ショックに始まりアベノミクスを迎えるまでの期間中は「日本経済はこれから全体として成長しない。だから日本株式クラスをインデックス投資の対象にするのはふさわしくない。したがい上場株のうち、自分の選球眼でもってアクティブ運用していくほかない。」という主張に出くわしたインデックス投資家のブログ記事を何度も目にしました。

いまにおいては上記のような主張を真正面からぶつけてくるブログやWeb記事はだいぶみかけなくなりました。

わずか数年の相場変動で、かくもアセットクラスの流行り廃りがあるものです。

■リスクをとりすぎていると感じたらまた分散投資へ

ここで基本に立ち返ってみると、おそらくインデックス投資を実践されている個人投資家の方々はほぼ皆さんが分散投資を行っていると思われます。

分散投資の意義はリスクコントロールにありますが、一方で投資先クラスを分散させていることはすなわち非効率であるという側面があります。

なぜなら相対的にパフォーマンスが劣るアセットクラスを抱えることになるわけで、投資パフォーマンスの点からすれば成績が良いアセットクラスに特化した方が効率がよいからです。(それが事前にわかるかどうかという点はここではちょっと横においておくとして。)

インデックス投資とは相場の変動を受けいれつつ、長期でじっくりと相場が上向いていくことを期待するわけですが、一定期間投資を続けてくると待ちきれずに、もっと大きな成果を出したい、早く出したいとすこしばかり焦ってくる人がでてきてもおかしくありません。

そのために各アセットクラスの中から、足元の過去平均リターンの良いものに特化しよという発想もでてくるでしょう。

ただし相場の変動をいちいちトレースして、アセットクラスの取捨選択にまで展開してしまうことには注意が必要です。

いつのまにか分散投資の狙いから外れ、ご自身でも思いがけない集中投資にベクトルが向いていないでしょうか。

まあ、いっとき山っ気だしてアセットクラスを絞ってみて、思いのほかパフォーマンスがあがらず、リスクばかりに振り回されていると感じたら、その時にはひっそりとまた分散度合いを高める方向に戻ってくればよろしいかと考えます。

2017年1月11日 (水)

2017年の投資計画

【1月6日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

76,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,293千円

■損益率

47.8%

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(よし、今年はこれに投資するゾ←毎年同じ)

さて2017年のWATANKOの投資計画であります。基本はこれまでと同じです。

日本株式、先進国株式、新興国株式のアセットクラスを対象にそれぞれ余裕資金から毎月積み立て投資を行います。対象商品と積み立て金額は次のとおりです。

●日本株式
ニッセイ日経225インデックスファンド
 100千円/月

●先進国株式
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
 300千円/月

●新興国株式
野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i)
 100千円/月 <NISA>

合計3クラスで500千円/月です。昨年は400千円/月でしたから100千円/月のUPです。

理由は投資待機資金がだいぶ厚くなってきましたので、もう少しリス久オンするゆとりができてきたからです。

もしも1年後も相場と為替が現状の水準ならさらに月次の積み立て投資を増やして行きます。さらには何年後かわかりませんし、読みもしませんが、相場暴落が起きればさらに金額を増やします。

なおWATANKOのリスク許容量は元本の▲50%迄です。現在の投資元本は76,000千円ですからその半額38,000千円まで評価損益込みの運用総額が減少した場合、WATANKOはリスク商品による資産運用から退場します。

現在の運用総額は110,000千円なのでこれが38,000千円まで減少するとなると▲65%という水準です。

ちなみにそこまでリスクをとれるのであれば個別株投資でもって数倍どころか数十倍の資産UPをねらうのはどうかという見方もあります。

しかしながらWATANKOは候補先企業が開示する有価証券報告書や事業報告書、企業のHPやプレスリリース、その他関連ニュース程度の情報で投資先企業を選定できるほどの選球眼を持ち合わせてはおりませんし、投資にそれほどのインテリジェンスと時間をかける意欲も湧いてきません。

その分はサラリーマンの本業と家族のために時間をかけたいというのが本心であります。

さらには不動産賃貸業として家業も営んでおり、そこに潜在する事業リスクにも常に晒されています。そのため証券投資においてはせいぜい市場平均を求める程度にとどめておきたいというバランス感覚もあります。

以上の本心にマッチした投資方法としてインデックス投資が自分にはちょうどあっています。

インデックス投資を続けているブロガーの皆さんの中には、さらに大きな成果を、もっと早く達成したいという欲求が高まってきた人もいるようで、投資先のアセットを近年のリターンの良いものに絞り込んだり、タイミング投資の指向を強めたり(現行のNISAもまたそれを助長しています。)、サテライト投資をあれこれはじめたりといろいろな方をみかけるようになりました。

もしも彼らがインデックス投資の意義を理解し、その有用性をいまだに認知しているのならば、あまり寄り道しすぎてヘタな火傷を負われないことをお祈りいたします。

2017年1月 9日 (月)

NISA 2016年末運用状況

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(コツコツNISA、3年が経過しました。)


2014年にスタートしたNISA(少額投資非課税制度)も丸3年が経過しました。

2016年の非課税枠をつかった投資実績と、過年度分も含めた運用状況をとりあげます。

WATANKOは制度開始からずっと新興国株式クラスを対象に、野村インデックスファンド新興国株式(以下、Funds-i新興国株式)を積み立て投資しています。

ただし2014年12月の購入分はうっかり、Funds-i新興国株式の受け渡し期限を過ぎてしまい、同年分として購入することができませんでしたので、やむなくニッセイ日経225インデックスファンドを代替え購入しました。(年末ギリギリになって投資枠を消化しようとする方はご注意ください。)

2015年以降はそのようなミスをすることなく、非課税枠を無事使い切って毎年、Funds-i新興国株式を積み立て購入できました。

さて昨年購入したFunds-i新興国株式の積み立て結果と、2016年末の運用状況は以下のとおりです。(金額単位は円です。)

まず積み立て履歴です。2014年から掲示してあります。

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続きまして運用状況です。

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過去3ヶ年分の投資額について年度ごとに見ていくと、2016年12月末時点ではそれぞれ残念ながら評価損が出ている状態です。これに2016年投資分と加算して3ヶ年合計でみると、損益はほんのわずか評価益を出しています。いかに2016年の成績がよかったかがうかがい知れます。

それでは2016年の投資について、WATANKOは毎月積み立て投資を行っていますが、年初に一括投資をした場合と比べるとどうでしょうか。

1月の購入単価で1,200千円分一括購入を行い、12月の購入単価で評価した場合と比べてみると次のとおりです。

●積み立て投資 評価額1,357千円、評価損益157千円、13.1%

●一括投資 評価額1,477千円、評価損益277千円、23.0%

あらら2016年は一括投資の方が成績が良かったですね。これは1月の購入価額(基準価額)が年間で一番低かったことが影響しています。

さて2017年のNISAの活用ですが、例年と同じ手法を継続します。

NISAによる投資分は、WATANKOのトータル・ポートフォリオの一部を構成する部分であり、ほかの特定口座分と同じく、積み立て投資を行っていきます。そして期待リターンが他のアセットクラスに比して高そうであると判断した新興国株式クラスに継続して投資します。


2017年1月 7日 (土)

確定拠出年金-2016年12月末運用状況&10年間の振り返り

WATANKOの勤務先では2007年1月から確定拠出年金を導入しており、本年1月にて丁度10年間を経過しました。

ちょうど今年からiDeCo(個人型確定拠出年金)がスタートして、確定拠出年金の利用が世間に拡充されようとする中、WATANKOの10年間の推移が少しでも皆様へのご参考となれば幸いです。

■2016年12月末の運用状況

現在、WATANKOの確定拠出年金の運用は毎月の積み立て購入を先進国株式インデックス投信(野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI)1本に絞っています。

そのほか過去に購入して売却した他商品の残高については、そのほとんどを3年定期預金にて保持しています。

そのシンプルなポートフォリオの現在の運用状況は以下のとおりです。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆金額単位は千円です。

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勤務先が加入している確定拠出年金サポートサイトから運用状況の詳細を知ることができ、そのサイトによると(年間)運用利回りは5.82%(前回記事16年6月末時点では4.44%)とのこと。

3年定期預金分は利回りには影響しておらず、利回りの源泉は現在保有する先進国株式インデックス投信の評価益ならびに以前保有していた投信の運用実績であります。

このポートフォリオについて「my INDEX」で過去平均リターン、リスク、シャープレシオを測ってみると以下です。(カッコ内は16年6月末時点)

●過去平均リターン
 4.4%(4.0%)

●リスク
 11.3%(9.0%)

●シャープレシオ
 0.39(0.44)

確定拠出年金の運用状況は半年おきに損益状況をチェックしていますが、2015年6月末、2015年12月末、2016年6月末と前半期比で下落が続きました。

そこで半年前に3年定期預金から300千円を預け替えして、先進国株式インデックス投信をスポット購入しました。

昨年1年間では6月が相場のナベ底であった模様で、狙ったわけではありませんが、WATANKOのスポット購入はとてもタイミングがよかったです。

スポット購入時の購入単価は17,410円。それに対して現在は21,732円と25%も上昇しています。(現時点での基準価額と比較することには大局的には意味がないこととはわかっておりますが。)

■運用商品の変遷

10年間で運用した商品の変遷はざっと以下の通りです。

【2007年1月~2008年3月】(1年3カ月)

メガバンクの3年定期預金

【2008年4月~2011年2月】(2年11ヶ月)

以下の4つの投信に拠出額残高及び月次の拠出金を1/4ずつ配分
なおカッコ内は信託報酬、税抜

選択の基準は当然ながらインデックス投信です。

●日本株式 三菱UFJDC国内株式インデックスファンド (0.20%)
●先進国株式 野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI (0.25%)
●先進国債券 DCダイワ外国債券インデックス (0.23%)
●バランス型 三菱UFJプライムバランス(成長型)(確定拠出年金)(0.24%)
(構成)
TOPIX50%、MSCIコクサイ インデックス(除く日本、円換算ベース)25%、NOMURA-BPI総合指数17%、シティグループ世界国債インデックス(除く日本、円ベース)5%、有担保コール(翌日物)3%

信託報酬について、一般公募投信では当時まだこの低コスト水準には達しておらず、その意味では大変ありがたかった記憶があります。

【2011年3月~2016年12月】(5年10か月)

月次の拠出金を先進国株式に一本化。他の3商品は全て売却し、3年定期預金にてホールド。2016年6月に300千円を先進国株式に預け替え実施。

10年を振り返ると、金融に無知な当初はヘタに手を出さずに定期預金。インデックス投資を始めて数年は運用のポリシーを限られた商品群の中から複数アセットによるポートフォリオを組成しました。

その後、管理のしやすさと、自主にて運用するインデックス投資分との連携を考慮して先進国株式に一本化。他の商品の売却後残高は追加スポット購入のための待機資金代わりとしています。

■10年間の運用成績

次に10年間の運用成績の推移をみると次のとおりです。

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グラフの緑線は目標利回り5%のペースでの到達目標金額を表しています。いまのところは結果、オーライですね。

WATANKOの勤務先の企業型年金の場合、確定拠出年金の導入時点で既にそれ以前の確定給付向け拠出金からの移管分が一定額積みがっていました。それら移管残高については導入開始時点と、それ以降半年または1年毎に分けて、各回500~600千円ずつに分割して移管実施されました。グラフの2007年~2009年にかけて拠出金累計額が階段状に上昇しているのがその様子を表しています。

これは一度に全額移管してしまうことが、制度上制約があってできなかったのか、それとも金融機関側の資金オペレーションの都合なのか、今のWATANKOには知り得るところではありません。

またそれは、いきなり全額を一気に移管したところ、「リスク・リターンを無視して、直近実績で利回りが一番高い商品に全額つっこむ」ような暴挙を少しでも食い止めるための配慮の表れだったのかもしれません。

とはいえ、運用商品を3年定期預金からインデックス投信に切り替えてから半年後にリーマン・ショックに直面します。

相場暴落と円高の直撃をくらいました。例えば2009年1月時点では拠出金1,943千円に対して評価額1,237千円。評価損益▲706千円、▲36.3%ものダメージを負ってしまいました。

こうして評価額が拠出額を下回る、つまりは損益マイナスの状態が以降、4年以上も続くことになりました。

その後、アベノミクスによって株価上昇と円安が始まり、損益がプラスに改善していくさまはいつも月次でリポートしている余裕資金によるインデックス投資分と同じ展開であります。

■今後の運用方針

さて今後の運用方針ですが、リスク商品は現行通り先進国株式インデックス投信1本で継続していきます。3年定期預金の残高は順次、先進国株式インデックス投信に預け替えしていきます。

確定拠出年金については60歳になるまで引き出しができないため、現役時代はあてにできません。したがって普段は忘れて、極力ほったらかしにしておきたいです。

よって複数のファンド併用はリバランスの手間が無視できず却下であります。バランスファンドも勤務先の取引金融機関が揃えてくる商品の中には良いものが見当たらず。こうして先進国株式インデックス投資1本に決めた次第であります。

■それではiDeCoはどうするか

当ブログではiDeCoについてどうするかはこれまで取り上げてきませんでした。

実はiDeCoの開始と時を同じくして、WATANKOの勤務先ではマッチング拠出の適用が取り沙汰されています。まだ詳細がわかりませんが、マッチング拠出の適用が決まったらiDeCoも含めたWATANKOの確定拠出年金の今後について追加記事をUPする予定です。

2017年1月 6日 (金)

確定拠出年金-10年前に送れなかったアドバイス

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(送れなかったアドバイス)

時に西暦2006年12月末。

日本を離れた、とある国の日本企業現地法人事務所にて

タケさん(仮称)「WATANKOさん、会社が来月から導入するこの新しい年金制度に詳しいかい?なにか、自分で運用する商品を選ぶみたいなんだけど...」

タケさんは現地に既に十数年赴任しているベテランであり、WATANKOも当地に赴任したばかりの頃は何かと教えてもらい、お世話になったおじさんです。

WATANKO「いやー、私も全く疎くてサッパリです。自分で選ぶといっても元本が保証されるものとそうでないものがあるくらいしかわかりません。そもそも投資信託って何なのかもわかっていません。ファンド?ファンドといえばハゲタカ・ファンドとか村上ファンドしか知りません。アハハハ。」

タケさん「そうかあ。じゃあ何も選ばないで放っておくか。そうすれば定期預金が自動的に選択されるし、元本は減らないからなあ。」

WATANKO「(キッパリと)それで十分です。ヘタに手を出して損失でも出したら、我々はカミさんへの隠し事をまたひとつ増やすことになりますよ。そうそう、年明けて4月には日本に帰任しますから、本社の厚生課に詳しく話を聞いて、タケさんにアドバイスを送りますよ。」

タケさん「おお、そうかい。ありがとう。待っているよ!」

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しかしWATANKOは4月になって帰国後、厚生課にこの新しい「確定拠出年金」について担当者からひととおり話を聞いたものの、当時金融リテラシー不足の身としては消化不良におわり、他人にアドバイスできるほどの見識も頭の中には整いませんでした。

かつ当時、史上最大・最悪の不動産投資案件の仕上げにかかっていたこと、帰国後の新しい仕事に忙殺されていたことも理由に、現地で働き続けているタケさんへのアドバイスを送れずじまいでした。

そうこうしているうちタケさんは当時御年50歳半ばでありながら、現地での長年の実務経験を買われて現地企業に転職してしまいました。

音信も途絶えましたが、風の噂では現地で永住権も取得したとのこと。タケさんの確定拠出年金資産は無事、本人に渡ったのだろうか...。

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この時の会話が象徴するように、10年前のWATANKOは全く持って証券投資の知識・見識をもたない、本業オンリーのサラリーマンでした。

しかしながら勤務先での確定拠出年金の導入をきっかけとして、さらには「老後の資産形成はこのままで大丈夫だろうか」「手間のかかる不動産投資はもうたくさん」が頭に浮かびあがり、徐々に証券投資について勉強を始めることになるわけであります。

そして上記のやりとりから約1年後の2008年3月、余裕資金を用いたインデックス投資による資産運用を始めることになるのでした。

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・・・さて、あれからちょうど10年が経って西暦2017年1月。

もしも今のWATANKOがタケさんから年金資産の形成についてアドバイスを求められたならば、自信を持ってインデックスファンドを進めることができたのですが...。

それともタケさんは長年に渡る海外赴任で手当てもおそらくは相当貯まっており、かつ転職先の現地企業にもそれなりの待遇で迎え入れられたのだと推測されます。

既に十分な蓄えと、まだまだ稼ぐ力を備えている彼にとって、確定拠出年金はあまり重要には思えなかったのもしれません。(当人にとっては定年まで10年を切っていたことも関係あるでしょう。)

だから茶飲み話ついでに気軽にWATANKOに聞いてきたのかもしれません。

いやいや、アドバイスを送れなかったことによる罪悪感を、そんな後解釈で拭おうとしてはいけませんね。

-タケさん、10年前に貴方に送れなかったアドバイス。このブログにのせて世界中に配信していますよ。

というわけで、WATANKOの確定拠出年金の現況と過去10カ年の振り返りを次回リポートします。


(あとがきにかえて)

妻ミサト「ナニコレ!さんざん引っ張っておいてポエム予告でお終い?」

WATANKO「あなたも現地赴任者の家族飲み会でタケさん夫婦と会ったことあるでしょ。(話題そらし)」

妻ミサト「そういえば、奥さまは年齢を感じさせない、とても溌剌としていた方だったわ。」

WATANKO「しがらみの多い日本から長年離れると、気苦労も減って若返るかも。」

妻ミサト「そうね。それなら定年後は〇〇〇〇にでも移り住もうかしら。」

WATANKO「車趣味を満喫するには、海外はハードルが高いなあ。」

妻ミサト「あら、移り住むのは私一人でもよろしくってよ?」

WATANKO「!!!」

2017年1月 4日 (水)

2016年12月末運用状況

トランプラリーはいよいよ終焉を向かえ、そろそろ相場の下落が始まるという記事をチラホラ見かける中で、昨年末は相場好調、円安を維持したままで大納会をむかえました。

個人投資家は積立投資派も一括投資派もそれなりにホクホクな評価益ないし利益確定をもって暖かく年を越せたのではないでしょうか。

ということでインデックス投資を初めて8年10ヶ月、105ヶ月が経ちました。2016年12月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは116.72円/ドルです。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
①購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金
②評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等。

表中の投資待機資金における①購入元本と②評価損益の差額については、過去に保有商品を売却した際の税引き後の売却益、SBIポイントの還元分、SBI証券のキャンペーン現金還元分等が含まれています。

◆評価記号の内容は以下です。
◎:+25.0%~
○:+15.0%~+25.0%
△:+15.0%~+ 5.0%
▲:+5.0%~ ▲5.0%
×:▲5.5%~

201612314

続いてバランスファンドに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201612315

さらに「わたしのインデックス(my INDEX)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●過去平均リターン
4.8%(4.8%)

●リスク
12.7%(13.6%)

●シャープレシオ
0.37(0.35)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●購入元本+投資待機預金元本分
76,000千円(68,000千円)

●評価損益+確定損益分
35,511千円(32,595千円)

●運用期間
106ヶ月(105ヶ月)

●元本平均残高
47,672千円(47,416千円)

●平均年間利回り
8.4%(7.9%)

<概況>

年末に今年の余裕資金8,000千円を証券口座に移管した結果、待機資金を含む投資元本は78,000千円となりました。相場好調+円安による評価益の増分に加えて、この元本の増分が加わり、WATANKOの資産運用残高はリスク金融商品による資産運用開始以降、最高額を更新しました。

ここまでリスク資産の残高が詰み上がると、毎月の積み立て投資金額が残高総額の0.5%にも満たない水準ですので、毎月の購入価額が高いの安いのなど気になりません。

それであっても少しでも安く帰ればうれしいのもまた庶民感覚の現れです。さて今年は安く買えるか、高く買うのか。

2017年1月 3日 (火)

ダイヤモンド・ザイ 2017年2月号増刊に紹介されました

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ダイヤモンド・ザイというメジャーなマネー月刊誌が発行する2月号増刊「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ザイが作った今年こそ!お金持ちに入門」にて、個人投資WATANKOの紹介記事が掲載されました。

 

 

 

実は本記事は、昨年の同誌7月号に掲載された記事の再掲であります。

 

関連記事
ダイヤモンド・ザイ 2016年7月号に紹介されました(2016/5/21)

 

再掲にあたっては前回掲載時からのアップデートの有無・内容を編集部より問われました。よって最新のポートフォリオと積み立て商品情報を連絡して、今回掲載用に修正してもらいました。

 

さて本誌ですが誌面は個別株投資、FX、不動産投資のメジャーなテーマ以外にも投信やNISAはじめ住宅ローン、老後の家計、確定拠出年金と多様な内容をコンパクトにおさめています。

 

資産形成のための投資初心者であれば、本誌を切り口として関心があるテーマについて、さらに深掘りされていくとよいかと思います。

 

それにつけてもWATANKOと並んで紹介されている個人投資家の方々をみると、元本に対して個別株投資で数倍から数十倍、不動産投資では数百倍と増やしたケースが紹介されており、その成績に圧倒されます。

 

ただしこれらの成果を達成した成功者の裏には、同様な投資手法を用いてやはり失敗に終わった人々もたくさんいることを忘れてはなりません。

 

本誌を読んで個別株や不動産に興味を持たれた方におかれましては、「投資が自己責任」の鉄則のもと、ご自身がとることができるリスクの範囲内で慎重にチャレンジされることを強くお勧めします。

 

2017年1月 2日 (月)

2017年、ブログスタート-今年の抱負は”節約”です

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(2017年の初日の出であります。みなさん、あけましておめでとうございます!)

当ブログへお越しの皆様、2017年あけましておめでとうございます。

首都圏では今年も晴天の良い天気に恵まれてお正月を迎えました。

WATANKOは今年も早朝ドライブがけら近くの海まで出向き、初日の出を拝んで参りました。自宅から最寄りの海までは車で1時間の距離です。地方都市に住んでいると自然も近いです。

■WATANKO家の2017年

1年前の元旦記事では2016年のWATANKO家の動向を色々とつづりました。これについてそれぞれ2017年のアップ・デートすると以下のとおりです。

★仕事⇒忙しさは続く

勤務先では2017年も中間管理職という名の忙しさが続きます。家族、健康、趣味のために割く時間を増やすことは難しそうなので、伊賀泰代氏が著書で唱えるように何事も効率、生産性重視でいきたいものです。

★家業⇒慌てない

不動産投資関連では2017年には遊休地の活用がはたしてすすむのか。具体的に言えばWATANKOの土地を借りたいという方がでてきてくれるのか。なお現在の賃借物件についてはトラブルがないこと、アパートは空室率が10%未満におさまることを願うばかりです。

★家族⇒ますますバラバラ

次男は中学進学に伴い部活動に注力。したがい休日は妻ミサトと2人で過ごす時間が増えてきました。夫婦円満は投資よりも遙かに重要なミッションであります。

★健康⇒太っちゃあいかん

昨年の定期診断では糖関連が見事にひっかかり再検査となりました。答えはわかっており、痩せることがすべてあります。メタボ崖っぷちの攻防が続きます。

★趣味⇒当然、ドライブ

本当はロードスターで妻と旅行にいきたいところですが、次男がまだ中学生なのでもう何年かおあずけです。せめて自宅から1時間圏内にあるショッピングモールとアウトレット巡りや早朝ドライブ、ときたま地元の中古車屋さんが誘ってくれるツーリングに出かけるくらいです。

■今年の抱負“節約”

さて今年の抱負なのですが、投資については後日詳細を別途記事にてUPしますが、ここでは投資とならんで資産形成に必要な“節約”について取り上げたいと思います。

5年前に母が亡くなって以降は介護費用がかからなくなり、また亡父の分とあわせて相続も完了したので家計は安定してきました。

その後も従前どおり妻には毎月一定額を生活費として支給し、その他にWATANKOから支出したものについては家計簿をつけて管理していたのですが、年々気が緩んで支出が膨らんできていました。

この弛緩した家計を直撃したのが長男の大学進学です。これにより我が家の家計サイクルにおける教育費がピークモードに突入しました。次男の分とあわせれば向こう10年間近くはこのピークが続きます。

そこで今年の抱負は我が家の家計を見直して、毎月の生活固定費を削減し、教育費の手当てを確実にするとともに、貯蓄(=余裕資金として投資に投入)を増やすことであります。

そのためには昔なら無条件でお金を支払っていた商品・サービスが今でも本当に必要なのかどうか。自分の最新の価値観に照らして都度考え直すことが大事です。

目標は、年間の貯蓄金額(=余裕資金)をここ数年の水準から、インデックス投資を始めた9年前に設定した水準にまで引き上げることです。

不要で非効率な仕事、健康に悪影響を与える脂肪とともに、家計における無駄な支出を削減して、「スリムで筋肉質な個人投資家」を目指したいと思います。

というわけで市井の万年素人個人投資家WATANKOが綴る、インデックス投資で地道に資産運用+自動車趣味に浪費する忍耐と煩悩の物語 「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」、2017年スタートです。

皆様 今年もよろしくお願い申し上げます。

【はや追記】

偶然なのか、本記事のUPと同時に、節約と健康(ダイエット)の結びつきについての記事を紹介したブログ記事を拝見しました。こりゃもう、節約&ダイエットするしかない!

参照記事
夢見る父さんのコツコツ投資日記
節約意識が高いほどダイエットに成功!

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