SBI証券の投信マイレージが低コストなインデックス投信にも適用-競合は商品・サービスの向上につながる
(SBI証券、グッジョブ!)
WATANKOは投信信託の積み立て購入にSBI証券を利用しています。その理由のひとつに投信マイレージと称する投資信託の保有額に応じたポイントサービスがあげられます。
投信マイレージは投信の月平均保有額が10百万円未満なら0.1%、10百万円以上なら0.2%のポイントが付与されます。(いずれも年率)さらにSBIカードを利用することにより20%アップ、つまり0.1%→0.12%、0.2%→0.24%となります。(WATANKOの投信保有にもSBIカードを利用して0.24%が適用されています。ごっつあんです。)
ただしここ数年登場した信託報酬が0.2%から0.3%台の低コストなインデックス投信(以下、低コスト投信)の場合、投信マイレージの対象外となっていました。売り手からすれば低マージンでありますので、対象外は致し方ないところでした。
それが本年2月1日より、低コスト投信に対しても投信マイレージが適用されることになります。以下のSBI証券のお知らせをご参照ください。
参照サイト
【2/1(水)より】投信マイレージがリニューアル!ポイントが貯まりやすくなります!
さらに上記サービスをわかりやすく解説したブログ記事をひとつ紹介致します。
1億円を貯めてみよう!chapter 2
SBI証券の投信マイレージサービスがリニューアルで大幅改善に【2月1日から】
まずはSBI証券、グッジョブです。
■最近の販売で注目される低コスト投信
SBI証券にとっておそらく最大のライバルは楽天証券でありましょう。その楽天証券が低コスト投信にもポイントサービスを適用しているのに対して、SBI証券ではこれまで低コスト投信にはポイントサービス(投信マイレージ)の対象外としてきました。
それが今回、低コスト投信にもポイントサービスを適用するようになったのはなぜでしょうか。
WATANKOのような部外者からは詳しい実績はうかがい知れませんが、そこには低コスト投信の販売の伸び率が上昇してきたこと、インデックス投信の販売シェアでは低コスト投信がメインとなっている事実があるのではないかと推測できます。
ネット証券でインデックス投信を積み立て購入する個人投資家は、SMTシリーズやeMAXISシリーズはパッタリと買わなくなり、代わりにニッセイ、たわら、三井住友DC、iFreeといった低コスト投信がもっぱら購入される。そのような実態が透けて見えてくるようです。
そこでSBI証券は低コスト商品という売れ筋商品の販売に適用するサービスにて、楽天証券に劣後している事実がだんだんと無視できなくなってきた。よって今回の投信マイレージの適用に至ったのではないでしょうか。
ただし低コスト投信はもともと低マージンですので、その他の投信に比べてポイントの付与率は少ないです。それであってもそこにはSBI証券の低コスト投信に対する注目度と競合他社を意識したマーケティングが見えてきます。
■SBI証券ユーザーのWATANKOが楽天証券に期待!?
消費者・ユーザーにとって企業が提供する商品・サービスがよりよいものになるためには適正な競争環境が欠かせません。
その意味からすれば、WATANKOは楽天証券を利用していませんし、現時点では新規利用する予定はありませんが、その存在と提供するサービスには大いに期待しています。
楽天証券のサービスが向上すると、競合するSBI証券のサービスも向上が期待できるからです。
今回の件も、楽天証券との低コスト投信の販売競争がより激しくなれば、低コスト投信に適用される低いポイント付与率がやがてはUPされるかもしれません。
そんな将来展開も期待しながら、WATANKOはコツコツと積み立て投資を続けていきます。
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