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2017年1月13日 (金)

新興国株式クラスは不要なのか-アセットクラスの流行り廃り

インデックスファンドを用いた国際分散投資を実践されている個人投資家諸氏の中には最近、「新興国株式クラスはパフォーマンスが劣っているので、ポートフォリオに加える必要はない」という方針転換のもと、新興国クラスのウェイトを引き下げようとする方が散見されます。

ここでWATANKOはどこかのシンクタンクのマクロ経済のレポートなんぞをかき集め、引用してきて「ほら、新興国はまだまだこれから経済成長する。投資対象としてふさわしい。」など口角泡を飛ばして説得するつもりはありません。

ただちょっとだけ昔の話を書き留めておきましょう。

■ひと昔前、新興国株式は逞しかった

時に西暦2010年12月末。

前年秋に発生したリーマン・ショックのダメージを引きずりながら他の個人投資家同様、WATANKOのポートフォリオもまたほとんどのアセットクラスで評価損を抱える状態が続いていました。

そんな中にあって他のアセットクラスよりもいち早くリーマン・ショックの相場下落から回復してきたのが新興国株式クラスとREITでした。

2010年12月末の運用状況は以下のとおりです。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆各アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは81.26円/$です。
◆赤字は現在、積立中の商品です。
◆野村MRFの評価益には、他の商品の購入資金をネット証券口座に一時プールしていた期間における利回り分も含まれています。
◆評価記号の内容は以下です。
◎:+15.0%~
○:+ 5.0%~+15.0%
△:+ 5.0%~▲ 5.0%
▲:▲ 5.0%~▲15.0%
×:▲15.5%~

201012311_2


日本や先進国クラスが軒並み評価損を抱え続ける中、円高水準にあったにもかかわらず、新興国株式クラスは評価益を得ており、REITとあわせてポートトフォリオをどうにか黒字にしてくれました。

一筋の光明としてWATANKOのポートフォリオを照らしてくれていたのです。

不況からいち早く回復した新興国クラスの逞しさがありがたく、「究極シンプルなポートフォリオとして新興国株式+無リスク資産としての国債で十分じゃないか」とすら当時考えたくらいです。

一方で先進国株式なぞ成長鈍化がすすみ、しばらくは回復しないだろうなどと悲観したりもしました。


■アセットクラスの流行り廃り

さてしばらくポートフォリオの評価益の源泉の中心にいた新興国株式クラスですが、2013年後半頃から伸び悩み、以降、ズルズルと低迷が続いています。

この3~4年の値動きをみて新興国株式クラスの保有に嫌気した個人投資家が出てきたとういうことでしょうか。

今回の新興国株式クラスだけでなく、かつてリーマン・ショックに始まりアベノミクスを迎えるまでの期間中は「日本経済はこれから全体として成長しない。だから日本株式クラスをインデックス投資の対象にするのはふさわしくない。したがい上場株のうち、自分の選球眼でもってアクティブ運用していくほかない。」という主張に出くわしたインデックス投資家のブログ記事を何度も目にしました。

いまにおいては上記のような主張を真正面からぶつけてくるブログやWeb記事はだいぶみかけなくなりました。

わずか数年の相場変動で、かくもアセットクラスの流行り廃りがあるものです。

■リスクをとりすぎていると感じたらまた分散投資へ

ここで基本に立ち返ってみると、おそらくインデックス投資を実践されている個人投資家の方々はほぼ皆さんが分散投資を行っていると思われます。

分散投資の意義はリスクコントロールにありますが、一方で投資先クラスを分散させていることはすなわち非効率であるという側面があります。

なぜなら相対的にパフォーマンスが劣るアセットクラスを抱えることになるわけで、投資パフォーマンスの点からすれば成績が良いアセットクラスに特化した方が効率がよいからです。(それが事前にわかるかどうかという点はここではちょっと横においておくとして。)

インデックス投資とは相場の変動を受けいれつつ、長期でじっくりと相場が上向いていくことを期待するわけですが、一定期間投資を続けてくると待ちきれずに、もっと大きな成果を出したい、早く出したいとすこしばかり焦ってくる人がでてきてもおかしくありません。

そのために各アセットクラスの中から、足元の過去平均リターンの良いものに特化しよという発想もでてくるでしょう。

ただし相場の変動をいちいちトレースして、アセットクラスの取捨選択にまで展開してしまうことには注意が必要です。

いつのまにか分散投資の狙いから外れ、ご自身でも思いがけない集中投資にベクトルが向いていないでしょうか。

まあ、いっとき山っ気だしてアセットクラスを絞ってみて、思いのほかパフォーマンスがあがらず、リスクばかりに振り回されていると感じたら、その時にはひっそりとまた分散度合いを高める方向に戻ってくればよろしいかと考えます。

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