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2017年2月15日 (水)

投信のコストの見える化がすすむというお話

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(その投信、おいくら万円?)

その昔、そうですね30年くらい前です。自動車のセールスポイントといえば、エンジンの馬力、豪華な装備、斬新なデザインなどでした。その一方で安全性能はセールスポイントとしては弱く、安全性能でもって自動車のモデルを選ぶ人はあまりいませんでした。

ところが海外の自動車市場における安全意識の高まりの影響を受けて、自動車輸出大国である日本でも1990年代になると安全を高めるための装備や仕様を備えたモデルが増えてきました。

時は流れて今や、安全は環境とならんで立派なセールスポイントとなっています。

今まで見向きもされなかった商品特性が、時代の潮流とともに注目され、立派なセールポイントに変わる。

投資信託のそれは“コスト”でありましょうか。

日本経済新聞2017/2/15付け
投信に「見える化」の波 ネット証券、手数料と成績を一目で

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カブドットコム証券は2月下旬から、投信の残高に応じた管理手数料(信託報酬)が運用成績をどれだけ押し下げているかを自社のサイトで開示する。SBI証券も同様の開示を検討中で、昨年10月の保険手数料の開示を皮切りに、金融商品の「見える化」の波が投信にも押し寄せてきた。

投信の損益をみるには分配金と投信価格の変動から算出される通算損益(トータルリターン)という指標が使われることが多い。ただ、同指標は金融機関が受け取る管理手数料をあらかじめ差し引いて表記される。投資家にとっては手数料が運用成績に与える影響が把握しづらいとの指摘があった。

 カブコムは販売している約1000本の投信について、手数料によってどれだけ運用成績が変化するかをグラフで示し運用コストが一目で分かるようにする。投資家が資産形成に適した商品を選ぶには「購入前に正確なコストを把握することが欠かせない」(斎藤正勝社長)との考えからだ。


金融商品はお金を増やすために売買・保有されるものです。したがい売買や保有にかかるコストの存在は本来の目的を損なうものですが、世の中にタダの商品・サービスはあり得ません。ならば金融商品については、その目的とは真逆の存在であるコストについて他の消費財よりも遥かに敏感になる必要があります。

とここまで書いて、駄ブログの関連記事を思い出しました。

関連記事
自分の資産運用のコストを「みえる化」してみる(2015/3/7)

上記記事の後半にてWATANKOはこう書いています。

●投資信託のコストは通常、日々において天引きされており、保有者は自分の保有商品についてコスト控除後の資産残高を眺めている状態です。それゆえにコストのインパクトがピンとこないでしょう。

●投信のコストについて基準価額からの天引きではなく、別途月々(あるいは半年ごと、1年ごと)に運用会社から請求される仕組みになっていれば、保有者もその投信の保有にあたって一体どれだけのコストを負担しているのかを実感できるのではないでしょうか。

金融商品にかかるコストを別途請求される形になれば、購入・保有者はコストにもっと敏感になるといういかにも万年素人個人投資家らしい提案でした。

この提案に対して、上述の日経新聞の記事ではコストの別途請求とはいかないまでも、ネット証券がコストをいかにわかりやすく可視化(見える化)しようとする取り組みを始めているかが伝わってきます。

以前までなら投信を評価する指標の代表格としては利回りが用いられてきました。今でもそれは変わっておらず、中には「分配金利回り」という利回りなどとは到底呼ぶに値しないまやかしの指標までもが用いられるくらいです。

しかし新聞記事からは、ここにきて「コスト」が投信選びにおける重要な商品特性として徐々に認識されてきているという世の流れが見えてくるようです。


「安全」はかつて自動車の売り物にはなりませんでしたが、今では立派なセールスポイントです。それと同じように投資信託においては「コスト」が段々と注目されてきました。

あと数年もしたら、投信のコストの見える化は一体どこまで進むのか。そして個人投資家の投信選びはどう変わっていくのか。

その進化のスピードは測り知れませんが、まちがいなく将来の個人投資家にとってプラスに働くことでしょう。

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