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2017年5月 6日 (土)

【補稿】コメントにお答えします-燃費でハイブリッドを選んではいけません

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(フィットの本質的な魅力は動力源ではなく、そのパッケージなのですがね。)

前回の記事はアクセス数がとても大きく、そのためかいつもより多くのコメントが寄せられました。

代表的なコメントを2つ取り上げて、これにお答えします。

▼リセールを考慮していない

ハイブリッドのランニングコストで回収できないと批判、買い換えの時のリセールバリューには触れない

はい、リセールには意図的に触れていません。なぜならリセールを考慮しても、HVとガソリンの車両価格+燃料費の負担が逆転するとは考えにくく、それどころかさらに差が開くことも十分予見できるからです。

リセール、つまり売値。これが高いということはふたつの意味に分けられます。

(1)高い値段の車は、その分、高い下取り価格がつくという当たり前の事実

A車(HV)は車両価格が2,000千円、一方B(ガソリン)車は同1,500千円。5年後の下取り率を40%と置くと、A車は800千円、B車は600千円です。これを称して「A車の方が下取りが高い(=お得である)」とはたして言えるのでしょうか。A車オーナーは新車時点の車両価格がその分高く、B車オーナーよりも余計にお金を支払っているのですから、下取り価格も高くて当たり前ですよね。ここに得する要素はありません。

しかも5年間での資金収支はA車が2,000千円-800千円=1,200千円、一方B車は1,500千円-600千円=900千円と明らかにA車オーナーはB車オーナーよりも資金負担が大きいです。この分を燃費で取り返せますでしょうか。

(1)HVはガソリンよりも下取り率が高いという予測

次にガソリンよりもHVの方が下取り率が高い、つまり割高に買い取ってもらえるという予測をもって、HVの方が「リセールが高い」と主張される方がいるかもしれません。


(1)の例でいえば、A車の5年後の下取り率が40%ではなく、55%という高い率であれば、A車オーナーの資金負担はB車オーナーと同じになります。この場合、A車はB車よりも3割以上高い下取り率ですね。

そしてHVがガソリンよりも割安となるレベルまで「下取りが高い」と誇ることができるのは55%超のとても高い下取り率でもって取引されるケースとなるわけです。

さてここで巷に見られる下取り情報をひとつ紹介します。

参照記事
フィットを売る!

上記ではフィットの5年後の売値が示されています。一例をピックアップしてみましょう。

●ハイブリッドスマートセレクション
車両価格168万円
ディーラー下取り価格56万円
差引資金負担112万円
下取り率33.3%

●13Gスマートセレクション(ガソリン)
車両価格135万円
ディーラー下取り価格47万円
差引資金負担88万円
下取り率34.8%


下取り率を比較すると、HVはガソリンを大きく上回るどころか、逆に若干ながら劣後しています。なお他のグレードや買い取り業者の価格でみてもなべて同様の傾向です。

上記サイトの情報をすべて鵜呑みにするわけにもいきませんので、これ以上の言及はしませんが、これ以外のサイトを覗いてみても、WATANKOは「どのモデル、グレードであってもHVがガソリンよりも、ほぼ必ず下取り率が高い」という定説を自信を持って掲げられるまでには至っておりません。
(上述の(1)の意味でもってやはり「HVは下取り価格が高い」と喧伝されるケースはしばしばみかけますが。)

さてここからは余談です。

中古車業者が自社のサイト等で「HVが下取りが高い。たから車両価格が割高でもトータルではお得」と喧伝する背景は、少しでも高いモデルを中古車商品として取り扱いたい事情があります。

例えば仕入れた中古車に対して、仕入れに値に15%~20%といった一定率のマージンを乗せて再販する場合、高額な車の方が同じマージン率であれば、マージンの実額が大きくなります。それが高額車を扱う誘因となります。

それと中古車業者は商品の回転率を高めるために、ガソリンよりも、日常の燃費が良くて人気があるHVを取り扱いたいわけです。中古車市場にHVをたくさん流通させるためには、新車のHVが売れてくれないと困るわけです。

貴方は「中古車市場にHVを流通させる」という使命感をもって、HVを買うのでしょうか。

▼HVの方が性能に優れる


その計算の仕方は、負け組の考え方ですよ
HONDA FITのガソリン車Fグレードは、1.3Lの小型のエンジンです。変速はCVTです。
HONDA FITのハイブリッドFグレードは、1.5L+モーターです。変速はDCTです。
変速性能とロスの少なさでDCTのほうがCVTより有利ですし、Fパッケージでなら価格差以上にハイブリッドが有利です。
(以下、略)

同部屋同数の物件で、静穏が高くて光熱費が安い防音遮熱と同じだよ~?
売るときに、初期投資が高い良い物件の方が高く売れるのと一緒だし、使ってるときの快適さが段違い~
今回のフィッツFは、メインのLDKが16貼と12貼の違いまであるのと一緒
良い壁素材を使ってるから、中が広い分快適なんだわwww


ちょっと言葉の繋がりがよくわからないコメントですが、上記で言わんとしていることは「高額な商品は、良い仕様・装備で性能が優れている」というこれまた当たり前の事実を述べているにすぎません。

フィットはガソリンよりもHVの方が優れているという指摘があるならば、同様にフィットHVよりも、クラウンの方が性能としてはもっと優れています。そのような当たり前の事実を声高に述べる意図は何でしょうか。

「変速性能とロスの少なさでDCTのほうがCVTより有利」それはそうでしょう。それではフィットのような街中ユースが主体のモデルにおいて、CVTでは不都合があるのでしょうか。WATANKOもまたCVTを搭載するムーブを足グルマとして所有していますが、ことさら不便に感じてはおりません。

同様に車に対して一定以上のこだわりを持たない、経済性にすくなからず力点をおいて車を選ぶ多くの人が、はたしてDCTにどれだけ余分な対価を払う気になるでしょうか。
値頃感のあるガソリン+CVTを選んで、数十万円のお金を浮かして、その他の買い物やレジャー、貯蓄に廻したりと自由な使い方を志向する人は少なくないでしょう。

(本稿はもともとHVと費用の関係をとりあげたものなので、この辺りまでにしておきます。)

(まとめ)

「HVは低燃費なので節約になる。」

「HVは高くても、リセールで元がとれる。」

こういった巷のふわっとした説について前回、今回と検証してみました。その結果、費用面からみれば選ぶべきはHVではなく、コモディティなガソリンモデルという結論を確認するに至りました。

ただし前回同様申し上げておきますが、HVがもたらす付加価値を十分に認め、これに余分な対価を支払う人がいてもおかしくはありません。

大事なことは車のどこに対して自分はカネを払っているのかを理解することであります。

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自動車」カテゴリの記事

コメント

負け組云々と書いたのが私です。
参考文献が古いのと、ハイブリッドの買取が安い頃のデータの様なので(ハイブリッドが値下げしたと記述あり)、補足を入れさせてください。
価格.comの買取情報から、ハイブリッドが売られた2010年の同等モデルで比較します。

http://kakaku.com/item/70100210088/kaitori/#tab
FIT GE6 Gスマートセレクション
20~23万円 22~26万円 26~29万円

http://kakaku.com/item/K0000157244/kaitori/#tab
FIT Hybrid スマートセレクション
35~41万円 39~48万円 47~53万円

6年目を超えた差額が、それぞれでこのような状態で、だいたい20万は高く買い取ってもらえます。
それぞれの買取の内訳は以下の通りになります。
カーオクサポート/業者間/ヤフオク
15~18万円 17~22万円 19~24万円

税金、ガソリンでほぼ相殺可能です。
6~7年目で、ガソリン代の差額が年15000円ほどで、この年数だと9万ほどでしたよね?
もちろん、年式・モデル・走行状況には左右されますが、最後まで残る車の価値というのがハイブリッドの付加価値の分があります。
更にいうなら、現行のはハイブリッドが昔と違いエンジンが1.3Lから1.5Lにグレードアップしているので、最終価格が上がりますよ。

なので、新車購入で5年以内で買い換えるならガソリン車、五年を超えて使うならハイブリッドが有利です。
また、中古の場合で同等ならば、五年以内のモデルならハイブリッド、五年以上前のモデルならガソリンが有利だと考えられます。
現在の車の平均的な買い替えサイクルが7~8年なので、一般的にはハイブリッドのほうが有利だと思うのですが……

ハイブリッド車の大幅な普及と共に、下取りの価格差が縮まってきているのが現状です。
それよりも色(黒や白が高価)や売れ筋(人気度)の方が影響が大きいと思われます。


蛇足ですが、ディーラーで次のクルマを買う場合、交渉次第で下取り車の価格を上げることができます。値引き額に限界があるので、こちらで調整してもらえるとトータルコストを大きく下げることができます・・

ハイブリッド車の魅力は、エンジンが止まってモーターで走行してるとき、とても静かな事ですかね。

名無しで二番目に書いた者です さん

私が当初の記事でリセールのことに触れなかったのは、持ってくるデータでいかようにも語ることができる傾向が大変大きいからです。貴殿の引用データとは別の引用をもってきて終わりのない反証をやってもよいですが、時間の無駄ですからやめておきます。
(本稿で貴殿の次にコメントを寄せていただいた方のような意見もありますよ。)

初期投資で数十万円余計にかかること。これはHVの明らかなビハインド。そこからスタートし、色々な条件をクリアしてはじめてHVがガソリンを総費用で下回ることができる可能性に掛けるというのならば、それは私に向かって言うのではなく、貴殿が接した自動車購入を検討する方々に唱えてみてはいかがですか。

それと前回言い忘れましたが、自分が求める必要な機能を過不足なく満たす商品選びをすることは賢い消費生活といえます。それを称して「その計算の仕方は、負け組の考え方ですよ」とは賢い消費生活に裏打ちされ、その分しっかりとした貯蓄を実行している人々(むしろ“勝ち組”)を貶める言葉であります。

バリューストックさん

コメントありがとうございます。

ハイブリッドの人気、ガソリンとの価格差とて不変のものではなく、移ろいやすい中古車市場の中にあって変わっていくものですね。

>色(黒や白が高価)や売れ筋(人気度)の方が影響が大きいと思われます。

これは従前からの大原則ですね。

工員さん

コメントありがとうございます。

>ハイブリッド車の魅力は、エンジンが止まってモーターで走行してるとき、とても静かな事ですかね。

そうですね。そこに価値を見出す(対価を払ってよい)人であれば、HVは”買い”でしょう。

エコカー減税で、最初に四万円値引きされるで~www
翌年からも二万五千も自動車税が安いから、10年で元が取れるで~www

ガソリン代で元が取れないって、一見した正論(爆笑)を説いて
ダチに損をさせたってだけだろwww

↑上のコメントの人

コメントありがとうございます。

自動車のエコ減税は初年度だけだったように思います。

プリウスに乗っていますが、自動車の車内音は路面とタイヤの
接触音が支配的で、エンジンがON・OFFしても騒音はさほど
かわりません。実際、同乗している家族に聞いてもエンジンが
動いたかどうかわからないと言っています。
モータ時にエンジン音が静かだなと気付くのはタイヤの路面音が無い
止まっている時か、車外の人の方じゃないかなと思います。
(静粛性は乗ってる人にはあまり感じられません)

名無しさん

コメントありがとうございます。エコカー減税はご指摘のとおりであり、税金が安くなった分を勘案しても、ガソリンのコスト上の優位性はそう変わりません。元を取ろうとHVをメチャ長く乗れば、13年を過ぎれば今度は増税になりますからね。またガソリン車を選ぶ場合、ディーラーは減税分値引き上乗せするなども常套手段でしょう。前のコメントの方はその辺りのことも知らなそうに思えたのであえてスルーしたのですが‥‥

静粛性の件、詳細ありがとうございます。

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