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2017年6月20日 (火)

米国株への集中投資を選んでも良いがリスクコントロールを忘れずに

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(投資先といえば、やっばり米国!?)

ここのところ株式相場が好調、ドル円の為替相場も安定しているとあって、個人投資家ブログの間では上昇気流にもっとのらんばかりと、中でも特に調子がよい米国株への集中投資を実践するところが目につくようになりました。

そこへきて相互リンクいただいているフクリさんから、ブログ記事閲覧者に向けて

株式は幅広く分散した方がよいのか、米国への集中投資がよいのか、みなさんはどう思われますか?できれば読者さんや他のインデックス投資ブロガーさんの考えを教えていただきたいです。

との問いかけあり。

参照記事
フクリの海外ETF長期投資
(インデックス投資の疑問) 株式はアメリカのみに投資をすればいいと思いますか?

そこで万年素人個人投資家 兼 駄ブロガーWATANKOも僭越ながら、自身の考えを述べたいと思います。

【原則】個人投資家にとって今の投資インフラ環境下であれば、リスクコントロールができるかぎり国際分散投資、米国への集中投資、いずれでも構わない。

WATANKOは基本的には国際分散投資を支持しているので、もうそれで十分、完結なのですが、米国への集中投資も許容できます。ただしそれはリスクコントロールをしっかりと行うことが付帯条件です。

■リスクコントロールだけはお忘れなく

ドラマ「小さな巨人」の香坂課長代理(長谷川博己)ではありませんが、「米国への集中投資を選択する人の気持ちになって」考えてみました。

☆世界中に分散投資すると、そこには日本のように経済成長ひいては株価上昇が緩慢な国々が含まれてしまいリターンが抑制される。

☆米国は移民による人口増と経済成長、それらに裏打ちされた株式市場の上昇が見込まれる。単一国としては規模が突出しており、また企業統治や株式上場制度がしっかりと機能しているため投資環境としても整備が進んでいる。(=国単位でみると投資先として世界でもっとも魅力的である。)

☆日本から米国株へ投資するにあたっては、広範な銘柄・商品が十分にあり、かつ手数料が廉価なネット証券の存在があり、時差も考慮すれば環境が整っている。

・・・よし、世界の経済成長の最もおいしい上澄み部分ともいえる米国株に集中投資をすることで、限られた資金を効率よく増やしていこう!

米国株への集中投資したくなる人も気持ちはざっと上述なところでしょうか。

さて、他の多くのブロガーがブログ記事で指摘しているのと同様に、WATANKOもまた世界経済の動向ひいては米国株の今後の値動きがどうなるかなどわかるはずもありません。

それであっても米国株への集中投資が国際分散投資よりも良いリターンを得られると信じる個人を止めることはできません。

そこで一言だけいっておきたいです。「リスクコントロールだけはお忘れなく」

具体的には、次の2つがあげられます。

■その1.単一国に投資することになる分、リスクマネー総額を抑えること

言うまでもなく、米国株への集中投資は国際分散投資よりもリスクが高いです。これは国際分散投資よりも高いリターンを狙う以上は当然でしょう。ならば相場の暴落により生じた損失をリスク許容量の範囲内に抑えるべく、そもそも国際分散投資よりもリスクマネー自体を少なくする必要があります。

イメージでいえば、国際分散投資の場合のリスクマネーが10,000千円の時に、米国株に置き換えるとリスクがより大きいので貼ることができるリスクマネーが8,000千円に抑制する必要があるということです。

リターンの総額はリスクマネー×リターン(%)となりますが、この場合だとリターン(%)の高い投資先を選んでも、貼ることができるリスクマネー自体が減ってしまうことになります。それであれば国際分散投資と米国株への集中投資との間でリターン総額の開きがどれほどあるでしょうか。

■その2.米国株であっても十分な分散投資を行う事

次にあげるのは米国株であっても、その中でリスクを抑えるべく十分な分散投資を行うことをお勧めします。

ちょうど米国株の分散投資を簡単に実践できる商品として、バンガードを始めとする優れた運用会社がローコストな米国株の海外ETFをラインナップしてくれています。こいつを活用しない手はありません。

ただしここで少し現実を見ておきたいところです。

バンガード トータル ワールド ストックETF(VT)と同トータルストックマーケットETF(VTI)を、それぞれ国際分散投資と米国株(の分散投資)の代表として最近の配当利回りを比較してみると次のとおりです。

・トータル ワールド ストックETF(VT) 1.50%
・トータルストックマーケットETF(VTI) 1.44%

最近だけでなく、過去時期の比較を見ても2つのETFの間には大きな差異は見られません。これを見る限りではわざわざ米国株を選ぶ動機が湧いてきません。

■まとめ

さて米国株への集中投資を行う個人投資家向けに、僭越ながらリスクコントロールをお忘れなく、と進言申しあげました。

でもそのとおりにすると、上記に表したとおり米国株への集中投資は、国際分散投資よりも突出したリターン総額を得られるという裏付けはWATANKOは確認できませんでした。

それでも貴方は米国株への集中投資を選ぶのでしょうか。

(あとがきにかえて)

「そうじゃあないんだよ。AppleやAmazon(←ここにはお好きな銘柄をどうぞ)のように日本株では望みえないような異次元の株価上昇が期待できる株を買う事が米国株の妙味なんだよ。」と声高に述べる方もいるかもしれません。

そうなるともはや国を単位とした投資スタイルの違いではなく、どこの国であっても大きく儲ける個別株に集中投資する形となります。ならば米国云々以前に個別株のリスクを獲れますかという問いかけになり、WATANKOはそのようなリスクはとても取れませんし、他の市井の個人投資家にもお勧めできません。

AppleやAmazon(←くどいですが、ここにはお好きな銘柄をどうぞ)に集中投資される紳士・淑女の方々におかれましてはどうか火傷を負われぬよう、十分ご注意下さい。

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