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2017年7月15日 (土)

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス登場-eMAXISは再び新興国株式アセットで輝けるだろうか

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(逆襲のeMAXIS)

2015年夏から翌年にかけて始まった“投信ローコスト革命”を引き金に、その後も各社から信託報酬の最安値を更新するインデックス投信やバランスファンドが度々発売開始されてきました。

そんな中にあって、今回発売されるeMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、とても注目しています。

■MSCIエマージング・マーケット・インデックスを採用して信託報酬0.34%

なぜならベンチマークとしてMSCIエマージング・マーケット・インデックスを採用する新興国株式インデックス投信の中にあって従来商品と比較して、信託報酬の低さが抜きんでており、これは新興国株式アセットクラスのインデックス投信としては最低レベルにかなり使づいてきたのではないかと判断できるからです。

参照サイト
三菱UFJ国際投信株式会社
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』募集・設定について

上記によるとeMAXIS Slim 新興国株式インデックス(以降、Slim新興国株式)の信託報酬は0.34%(税抜き、以降同じ)。それまで同種商品で最安値であったたわらノーロード新興国株式(信託報酬0.49%)のおよそ3分の2の水準です。

同じ信託報酬であるiFree 新興国株式インデックスが先に発売されておりますが、この投信は、eMAXISシリーズやたわらシリーズほか多くの新興国株式インデックス投信で採用されているMSCIエマージング・マーケット・インデックスとは異なるFTSE RAFIエマージングインデックスをベンチマークに用いています。

それが原因なのかiFree 新興国株式インデックスは、MSCIエマージング・マーケット・インデックスを採用する新興国株式のインデックス投信よりも実質コストが高く、パフォーマンスもまた劣るのではないかという見方があります。

以下のブログ記事がとても参考になります。

参照サイト
しんたろうのお金のはなし
大和投資信託「iFree 新興国株式インデックス」ってベンチマークが違うけど、どうなの? 


■新興国株式インデックス投信のコスト競争もまた大詰めを迎えるか

インデックス投資を実践する多くの個人投資家にとって、株式アセットクラスは自身のポートフォリオのメインを占めていることでしょう。そのため新商品の登場や信託報酬の引き下げについては大いに注目が集まります。

したがい株式アセットクラスについて、これまでの投信コスト革命によってインデックス投信の信託報酬の最安値水準は以下のとおりとなっています。

日本株式(日経225、TOPIX) 0.18%
先進国株式(MSCIコクサイインデックス) 0.2%

日本株式ですと、ベンチマークが同じ国内ETFの中で信託報酬最安値はMAXISトピックス0.078%、次いで上場インデックスファンドTOPIX0.088%があります。投信はETFと異なり、信託報酬の中に販売会社分が含まれているため高くなってしまいがちですが、国内ETFの水準にあと一歩近づけるかどうかというところまで来ました。

先進国株式では、MSCIコクサイインデックスをベンチマークとする国内・海外のETFは信託報酬0.25%となっており、こちらはインデックス投信の方が信託報酬が低いという逆転現象がすでに起きています。

もうこれで十分な気もしますが、DC専用の商品ですが信託報酬0.16%の三井住友・DC外国株式インデックスファンドSという、さらに頭一つ安価な国内のインデックス投信、そして先進国だけでなく新興国まで広範に投資してなお経費率0.11%と低廉なバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)をみるにつけ、あと一段安価にならないものかと思えます。

これらに対して新興国株式は、信託報酬の低減ペースがいまひとつ進んできませんでした。たわらノーロード新興国株式(信託報酬0.495%)は、WATANKOが積み立て投資している野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i)(信託報酬0.6%)よりも確かに安価ですが、保有商品を増やしてまで乗り換えて積み立て投資先に採用するほどのコスト差かというと、やや微妙でした。

そこへきて今回のSlim 新興国株式の登場です。信託報酬は0.34%と、野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i)に対して半分近くという低水準です。

またSlim新興国株式の信託報酬0.34%は、国内ETFの上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)0.25%にかなり近づき、あと一歩というところまで来ています。

しかもこのeMAXIS Slimシリーズは他にもっと信託報酬が安い同種商品が出れば、その水準に追随して信託報酬を引き下げる方針であります。

となれば新興国株式アセットクラスの積み立て投資商品としてSlim 新興国株式に死角は見当たりません。

他社が新興国株式アセットクラスのインデックス投信でシェアを伸ばしたいと考えるのならば、早急に同じ信託報酬の同種商品を出さねばなりません。遅くなれば遅れるほどSlim新興国株式への資金流入が続き、気がつけば他社からみて追いつけない程にその差が開いてしまっているかもしれません。

(あとがきにかえて)

そういえば2009年にeMAXISシリースが登場した際には、ラインナップの中で信託報酬0.6%の新興国株式インデックスがとても魅力的でした。他の多くの個人投資家も同様に捉えていたのか、当時の“投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year”でも上位にランクインしていました。

しかしその後の投信コスト革命において、eMAXIS新興国株式インデックスは取り残されてすっかりオールドファッションな商品になってしまいました。

それが今回eMAIXS Slimシリーズとして見事復活、再登板です。同シリーズの信託報酬最安値水準を維持する方針のもと、eMAXIS新興国株式インデックスは往年の人気を再び取り戻すことができるでしょうか。

WATANKOは大いに注目しています。


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