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2017年8月30日 (水)

ダイハツ ミラ・イースが我が家のフリートに加わりました

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(ようこそ、ミラ・イース!)

WATANKO家の足グルマである軽自動車のダイハツ・ムーブが先日、エンジン破損で多額の修理費がかかることになり、急遽買い換えることにしました。車種についてはムーブを10年あまり所有した妻の感想をもとに検討した結果、同じダイハツのミラ・イースに決まりました。

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そのミラ・イースですが、妻が通勤用に車が必要なので、ディーラーに御願いをして、納車までの間、代車を借りることになりました。そこであてられたのは同じミラ・イースの試乗車でした。つまり納車までに同じ車種を運転して、慣れることができたというわけです。これでよかったです。

さて晴れて先日、我が家に通算10台目の愛車、ミラ・イースがやってきました。

ちなみに過去の愛車遍歴は次のとおりです。

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■男性的でシャープなデザイン

ミラ・イースの源流をたどれば、2005年~2011年まで発売されていたエッセです。シンプルなデザインでカジュアル感、お洒落なサンダル感が漂うモデルであり、ムーブなど基幹車種に比べて低価格帯であることもウリのひとつでした。

今年5月にフルモデルチェンジ(FMC)したミラ・イースも同様のコンセプトです。しかし先代ミラ・イースよりもフロント、リアともにもっとディテールに凝ったデザインとなっています。

エッセならびに先代ミラ・イースは中性的なデザインでしたが、現行のミラ・イースはあちこちにエッジが効いて男性的なデザインになりました。とくにWATANKOが選んだグレードではフロントライトがLEDであり、これもまたシャープな印象を増しています。

我が家の軽自動車のドライバーは妻だけでなく、WATANKOと長男、そして5~6年後には次男も加わる見通しなので、現行ミラ・イースのデザインはドライバーにとてもよくフィットしています。

■低重心で軽いモデルは運転していてストレスなし

ミラ・イースはそれまで乗っていたムーブと全高、車両重量、馬力を比べると次のとおりです。

●ミラ・イースG“SAⅢ”
全高 1,500mm
車両重量670kg
馬力49ps
PWR 13.7kg/ps

●ムーブ・カスタムRS(2WD)
全高 1,615mm
車両重量880kg
馬力64ps
PWR 13.8kg/ps

ムーブよりもミラ・イースの方が全高が115mmも低く、車両重量はなんと210kgも少ないです。

この違いはムーブからミラ・イースに乗り換えるとすぐにわかりました。カーブを曲がる時にはムーブの場合は自分の肩から15cmくらい斜め上に重心を感じましたが、ミラ・イースでは自分の肩と同じか、やや下の位置に重心を感じており、安心して旋回できます。

またボディが軽いので、出足の良く軽快です。ムーブよりも200kg以上も軽いのでその差は歴然としています。通常CVTの軽自動車は、エンジンがうなり始めてしばらくしてからパワーがようやく上がってくるというかったるさはあるのですが、ミラ・イースは軽量なため、この感触がけっこう軽減されていました。軽さは七難隠す?とはよくいったものです。

なおムーブはターボモデルでミラ・イースよりも高馬力ですが、一方でミラ・イースは軽量であるため1馬力あたりの重量を示すパワーウェイトレシオ(PWR)はムーブと同じです。絶対的な加速力はムーブに軍配があがるかもしれませんが、ストップ&ゴーを繰り返す街中走行がメインなので両者の差はほとんどないと言ってよいでしょう。

■10年分の軽自動車の装備の進化を実感

2007年に購入した我が家のムーブはトップグレードであり、軽自動車のハンデを感じさせないほどに十分満足のいく装備でした。しかし10年を経た今日の軽自動車の装備はさらにとても充実しています。

特に満載なのは安全装備であり、VSCやTRCは勿論のこと、それに加えて衝突警報、衝突回避支援ブレーキ、車線逸脱警報、誤発進抑制制御、先行車発進お知らせなどこれでもかと満載しています。

安全装備は普及がすすめばコストダウンもまた進み更に普及しやすくなってきますので、どんどん広まるとよいです。ただし普段はこれら安全装備をあてにすることなく、あくまで自分自身による安全確認と事故予知をもとにした運転を続けたいものです。

またエコドライブを楽しむためのメーター周りの照明や表示機能、マルチインフォメーションディスプレイなど小技も効いており、なかなかに楽しめそうです。

■ご近所カーライフの新しい始まり

我が家にとってミラ・イースは前車ムーブと同様に“ちょっとお出かけ”用の車であり、あくまでカジュアル、そこには欲張ったカーライフを求めてはいません。

それであっても低重心で軽いミラ・イース。街中のカーブを軽快に曲がるたびにちょっと愉快になるドライビング。そこにはロードスターとはまた違った楽しい時間が待っているかもしれません。

ミラ・イースはWATANKO家のマイカーの中で家族が毎日接する、もっとも利用頻度の高いマイカーです。皆がミラ・イースのドライビングを通して車を運転する楽しさを忘れずにいることはとても重要です。

ムーブのエンジン破損と買い替えは、経済生活上はたしかにダメージではありましたけど、そのおかげで我が家のフリートに加わったミラ・イースを大事にオーナードライビングしていきます。


2017年8月27日 (日)

なぜ早期リタイアをしないのか

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(早期リタイアか....)

当ブログの運営者WATANKOは現在49歳。このブログにて毎月報告しているとおり、幸運の積み重ねによって金融資産をそれなりに貯めることができ、一般的な人の目から見れば仕事を辞めて早期リタイアができる環境にあるのではないかと見られているかもしれません。(いや著名ブログでもあるまいし、そのように見ている方なぞ皆無かな。)

それにしても早期リタイア、いい響きです。毎日が土曜日(翌日が働く日ではない)、毎日が夏休み(休みの日が長く続く)実現できたらいいなあ。

でも、もしそのとおりだとしても、一方で素直に早期リタイアできない、したくない気持ちがあるのもまた事実。四十も大きく過ぎているのに不惑どころか、ますます迷う日々を送っています。今回の記事はそのあたりのオヤジ心理学です。

■早期リタイアするには資金がまだ足りない

早期リタイアに必要な金融資産がどれくらいでしょうか。それは各人の置かれた環境や条件によって異なってきます。早期リタイアの時期もその条件のひとつです。

関連記事

目標資産額だけでなく、目標年齢も知りたい【Refrain 2013】(2012/11/11)

では50歳手前のWATANKOにとって、現時点にて早期リタイアしようとした場合、現在の金融資産額で十分でしょうか。正直言ってWATANKOはまだ心もとない面があります。

▼不動産賃貸業を続けるうえでリスク対策費の積み上げ

▼自分や家族に関する病気・怪我その他発生する多額の費用

考え出すときりがありませんが、こういった不測の事態への備えがある程度必要です。

それと長距離通勤含めてこれまでの三十数年間の労働に費やされた時間と労力に対する見返りとして、その後の生活にはゆとりが欲しいのも正直な気持ちです。(「スーパーカーを手に入れよう!」とブログタイトルに表しているが、この気持ちのひとつの現れです。)

ちなみにWATANKOが自分の置かれた環境と要望をもとにリタイア後の必要資金が十分に揃うケースを試算すると、55歳の時点で現在の金融資産の1.5倍が達成できた場合となります。これは今後5年間の貯蓄+インデックス投資で到達できる可能性があります。

■今後のサラリーマンとして稼得する金額に対する見切り

早期リタイアする場合、その時点での金融資産のみならず、今後のサラリーマンとして稼得する分に対する見切りも必要であります。

自分自身が60歳(希望すれば65歳)まで働いて得ることができる金額、つまり人的資本からのリターンは、手取り年収10~15年分+同期間の年金資産の会社負担分+60歳定年時の会社都合支給による退職金をあわせれば1億円以上になるでしょう。

さらにここで考慮すべき点としては、サラリーマンを続けることによって今後稼得するであろう資金からは、サラリーマンを続けることに伴う身体的・精神的な労苦分を差し引くべきであります。後者について限りなく少ない人、すなわち仕事が楽しくて全く苦にならない人にとってはこの分はミニマムでありましょう。

早期リタイアすれば上述の金額を捨てることになるわけですが、一体どの金額まで捨てられるのか。1億円はもったいないとしても残り50百万円~30百円になった時に捨てられるか。自分の総資産とのバランスを見ながらこれを判断することになります。

その結果、WATANKOの現時点の総資産に対して今後稼得する資金の割合はまだ大きく、早期リタイアに踏み切るレベルに達していません、

関連記事

おいしい50代をみすみすドブに捨てるサラリーマンはどれだけいるのだろうか(2015/5/29)

おいしい50代をみすみすドブに捨ててまで早期リタイアしたい理由は何か(2015/5/31)

■直接的なトリガーとなる事象が起きない

上記2つはまわりくどい書き方をしたかもしれませんが、それぞれ一言でいえば「人生この先まだ何が起こるかわからないから備えはできるだけ会った方が良い」「今後稼ぐことができるお金は大きく、まだ捨てられない」であります。

といっても一方でもし早期リタイアの誘因となる直接的な事由、つまりそれなりのトリガーが何か発生すれば。一気に早期リタイアが実現するかもしれません。

例えば、勤務先が倒産した、または早期退職を募集した。WATANKO本人や妻が大病を患って治療に専念するなどです。上述の2つの観点があったとしても、いっそこのようなイベントが起きればあっさりと早期リタイアしてしまう自分もまた否めません。

ただその場合のライフプランは、現在思い描いているものから少なくない修正を強いられるでしょう。

■まとめ

以上、現時点での早期リタイアに関するWATANKOの考えを綴ってみました。格好よくまとめきれてはおりませんが、かなりホンネに近いところを書き出せたのではないかと考えます。

なお本テーマは先日、当ブログへのコメントとして問われました「早期リアイアしない理由」に対する返答でもありますこと申し添えておきます。

2017年8月24日 (木)

インデックス投資の対象や手法に迷ったら半分だけやってみる、両方やってみる

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(大事なことは「長期投資」)

インデックス投資を実践する個人投資家の方々をブログで数多く拝見しておりますが、皆さんは一口にインデックス投資を行っているといってもその対象や手法は様々であります。

●一括投資か、積み立て投資か
●バイ&ホールドか、タイミング投資か
●積み立て投資オンリーか、スポット買いを加えるのか
●インデックス投信か、ETFか
●個別アセット商品を組み合わせるか、バランスファンドにするのか
●どのバランスファンドを選ぶべきか
●外国債券クラスを持つべきか、否か
●日経225かTOPIXか
●新興国クラスは必要か、不要か
●コモディティクラスは持つべきか、不要か
●米国株に集中投資か、世界分散投資か
●安い商品がでたら既存商品の保有分も乗り換えるべきか、否か
●相場が上昇し続けている状況でも購入するべきか、下落を待つべきか

など等

投資を初めて間もない個人や、あるいはひょっとして一定年数を経た人であっても、投資の対象や手法に対して「YESかNOか」「どちら又はどれを選ぶか」といった選択に迷う方が少なくないかもしれません。

そこでWATANKOから、個人投資家の皆様に現実的なご提案を申し上げたと思います。

■迷ったら半分だけやってみる

とある投資の対象や手法について、採用するかどうか迷っている場合であれば、採用した場合に投入すると想定している資金のうち、まずは半分だけを投入することをお勧めします。

例えば外国債券クラスを持つべきか、否かと迷うのであれば、持った場合には1,000千円投資したいと考えるならば、実際には半分の500千円まで保有してみて経験を積んでみるわけです。

またポートフォリオの中で日本株式のシェアについて10%では少ない。30%では多いと迷うのであればその中庸の20%でとりあえずスタートするという考え方であります。

■迷ったら両方やってみる

とある投資の対象や手法について、候補が2つあり、どちらを採用するか迷っている場合には、投下する資金を2つの候補に半分ずつ割り当ててみてはいかがでしょうか。

例えば日経225かTOPIXか迷うならば、それぞれに連動するインデックス投信を半分ずつ購入して様子を見てみる。個別アセット商品を組み合わせて保有か、バランスファンドにするのか迷うなら2つのグループに分けて並行してみる等です。

■欲に駆られて極端に走らない、選択ミスを緩和する

太陽が西から昇ることがないように、自然科学における法則はほとんどが明確でありますが、一方で社会科学の法則は必ずしもその通りになるかはわかりません。投資の世界もまたしかりであり、その対象や手法について、唯一絶対の正解はありません。

個人投資家がとある投資の対象や手法に迷っているという状況は、当人にとってみれば例えばAを選ぶことのメリットを欲し、デメリットを恐れている状態を表しています。そうであれば分量を当初想定の半分に抑えることで、メリットをそこそこ享受する一方、デメリットをある程度緩和するわけです。

またBとCという相反する選択肢、またはどちらも捨てがたい選択肢の場合、それぞれ両方をやってみて、それぞれのメリットを一定分得つつ、デメリットを緩和するわけです。

なおそうして経験を積んできた結果、Aを採用したがやめることになった、BとCのうちCオンリーに切り替えたという展開になることも、否定するわけではありません。

気を付けるべきは、欲に駆られて投資の効率を最大限追求せんがために、唯一絶対の対象や手法に100%突っ込んでしまい、そのデメリットを大きく受けてしまう事態となることです。

■すべては長期投資に資するかどうかが重要

市井の個人投資家の大半にとって投資とは、オリンピックや世界選手権に出場するレベルにまで達したり、投資の技能でもってお金を稼ぐことができるプロフェッショナルになることではありません。そうであるならもっとラフであっても構わないのではないでしょうか。

ただしその中にあって、WATANKOが考える個人投資家の世界における大原則は、「長期投資を続けること」であります。

決められた期間内で結果を出すことを要求されるプロの投資家と違って、個人投資家にとっては長期投資ができることが武器でありますし、そもそも投資とは成果が出るまでに時間がかかるものであります。

よって個人投資家は、それぞれが長期投資を続けるために資すると判断できる行動をとることが重要であります。

関連記事

個人投資家は投資のゲームセットを自分で決められる【Refrain 2014】(2014/11/27)

投資のリターンがでるには時間がかかる【Refrain 2015】(2015/11/8)


■まとめ

今回WATANKOが紹介した考え方は、投資の対象や手法に関してポリシーがはっきりしない、不恰好な体裁にみえるかもしれません。

しかし繰り返しますが、全ては長期投資を続けることにプラスになるか否かの視点で物事を考える事が重要であります。

インデックス投資の世界において、今後も新商品や新サービスが登場してきたり、手法や考え方が流布されることがあるでしょう。それらの採用に迷った時には大原則に立ち返り、「その商品・サービスや手法・考え方は、自分自身の長期投資に資する内容か否か」という視点で柔軟にみていきたいものです。

時には矛盾する2つのことを同時に進めてもいいじゃあないか。本に書いてあること、先人の知恵が大事であるし活かしたいが、当てはまることがない時もあるでしょう。自分にとって大原則を踏み外さず、ある程度正しいと判断したことを、のめり込みすぎない程度に採用していく。

個人の投資とはこのような塩梅ではないでしょうか。

(あとがきにかえて)

妻ミサト「昨日から短い夏休みが始まっているわね。これを機会に私たち夫婦の塩梅についても話し合いましょうか。」

WATANKO「ささっ、先ずは品川で買ってきたこのお土産のチョコタルト詰め合わせをお納めください。それと本日から連日のお出かけプランをご用意しております。」

妻ミサト「!!! なるほど、良い塩梅ね。」


2017年8月21日 (月)

1306&1308の収益分配金が入金 2017

WATANKOが保有している国内ETFのTOPIX連動型上場投資信託(1306)と上場インデックスファンドTOPIX(1308)から“残暑お見舞い”の収益分配金の入金がありました。過去の履歴も含めて以下のとおりです。

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Notes)
*金額単位は円です。
*収益率をみるときには本来、分配金を除する分母には当期の平均評価額を用いるべきなのかもれしれませんが、最終的には投入した元本に対してなんぼ儲かったのかということが現実の評価となるため、ここでは購入額を分母としております。

さて、この収益分配金ですが、2つのETFで累計350千円ほどになります。このうち250千円を再投資済みであり、残りの100千円を来月に再投資にまわすことにします。

実際にはニッセイ日経225インデックスファンドを購入する予定です。ETFのリターンでもってインデックス投信を買う、いわば“逆リレー投資”といったところでしょうか。

ではこの2本のETFは今後どうするのか、と問われれば、以下のとおりであります。

「信託報酬が安いので、別に保有(というか放置)し続けても構わない。」

「資金需要が発生して、保有ファンドを売却する必要が生じた時には先ずこれらを売却する。」

関連記事
とにかく安いETFは性急に売却する必要もなし(2015/5/24)

2017年8月19日 (土)

2017年8月の積み立て購入商品-eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの積み立て購入開始

WATANKOは給与所得と不動産賃貸収入から得た余裕資金をもって日本株式、先進国株式、新興国株式のインデックス投信をSBI証券にて毎月積み立て購入しています。

積み立て購入にあたってはSBI証券を利用しています。月に1度、ログインして注文を出すときだけ、自分が投資を行っている実感がほんのちょっぴりだけ湧いてきます。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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さらに8月の仕入れの結果、7月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2017年の分のみの表記としています。

201708313

さて前月既報のとおり、新興国株式アセットクラスの積み立て商品は、野村インデックス・ファンド新興国株式(Funds-i)に代わって、今月からeMAXIS Slim 新興国株式インデックス(以下、eMAXIS Slim)を選定します。

関連記事
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス登場-eMAXISは再び新興国株式アセットで輝けるだろうか(2017/7/15)

なお今月はVTIを一括購入したので、ポートフォリオ全体では先進国株式のシェアがかなり高まりました。その補正として、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの積み立て購入額を300千円から100千円に減額する一方で、eMAXIS SlimをNISA分に加えて、特定口座でも100千円追加購入することにしました。年内一杯くらいはこの補正を続ける予定です。

なお、このような補正は確固たるポートフォリオの比率があって、それに基づき厳格に執り行っているわけではありません。

なぜなら、きっちりとポートフォリオを定めたところで、それをもとに計算されたリターンが果たしてそのとおりになるか保証はなく、それであれば各アセットクラスのシェアを5%や10%単位でキッチリと設定することについて、WATANKOはあまり関心がありません。日本株式よりも先進国株式の方が多い。新興国株式はその間くらい。といった程度のルールしか持ちあわせていません。

なんとアバウトな個人投資家なのでしょうか。しかしこれもまた長期投資を継続するためのひとつの秘訣と考えています。

なお他人のお金を預かって運用する場合にはしっかりと方針・ルールを定めて、それを受託者に認めてもらい、そのとおりに行うことが不可欠であることは言うまでもありません。

2017年8月17日 (木)

BNDからの2017年8月分分配金-外国源泉税に対する還付金の支払いもアリ

WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2017年8月分の分配金が支払われました。税引き後で246.00ドルです。また今月はこの他に外国源泉税に対する還付金の支払いが275.30ドルあり、支払い合計は521.30ドルとなりました。

これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

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続きまして債券に関する雑感です。

冒頭述べたとおり、今月はいつもの分配金に加えて、外国源泉税に対する還付金が支払われました。これは米国の QII (Qualified Interest Income)という税率調整の制度に基づく還付支払いであります。

詳しい内容について参照用に以下ブログ記事を紹介させていただきます。

参照記事

関東在住福岡人のまったり投資日記
バンガードの債券ETF(BND,BLV)でよくわからない分配金が出たのでなんなのか調べてみた

海舟の中で資産設計を ver2.0
BNDから還付金受領したので内容調査。…そうか、「米国源泉の金利は米国内で非課税」からくるものってことね

今回の件は、一言でいえば米国においては非居住者は米国源泉の利子所得に対して非課税が適用されるため、一旦納めた税金が還付される仕組みになっているためです。米国外からの債券投資を促進するための税制措置であります。

投資を促進させるためには税制優遇が定石であることは古今東西変わりません。

そういえば極東の先進国においても、「つみたてNISA」や「iDeCo」と称する制度を見かけたことがありますね。

皆さんはご存知でしょうか!?

2017年8月15日 (火)

【お盆記事Refrain④】介護にかかる支出についてのアドバイス

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(老親、そして自分もいつか、ここに還る時が来ます。)


さて、お盆にまつわる過去記事の紹介、第4回目は老親の介護がテーマです。

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ココログのアクセス解析機能によると、この駄ブログへ来訪いただく方の7割近くが30代以下であり、ご両親がまだまだお元気な方が多いことでしょう。

しかしそうした30代の方々にとってもやがては40代、50代を迎えると、高齢となったご両親の介護に直面することになるでしょう。WATANKOの両親はすでに他界しましたが、そこにいたるまでには色々と介護エピソードがありました。また周囲の親類や知人にも同様に親の介護にかかわってきた事例をいくつかみてきました。サンプルとしてはn=10といったところです。

それをもとにこれまで介護関係の記事を以下の通り書いてきました。

関連記事

介護費用の見積り

(続)介護費用の見積り

親の介護と終末にかけるお金

(続)親の介護と終末にかけるお金

なぜ投資ブログで介護の記事を書くかというと、個人投資家にとって投資とは家計と表裏一体であり、その家計に大きな影響を与える支出として住宅、教育、保険などと並んで介護があるからです。

そこで30代以下の皆様が将来、ご両親の介護問題に直面するときのために、WATANKOから上記関連記事で触れたこと以外で、介護関連の支出についてささやかながらアドバイスをいくつか記したいと思います。

1.すぐ使える現金を手元におく

例えば突然入院することになった際に保証金10万円を求められたりします。入院に当たってのただちにまとまった物品購入が必要になります。入院以外でもなにがしかのまとまった費用がかかるなど不測の事態があります。自分が仕事で急には出向けないときに家族に代行してもらう際にも現金が必要です。

ともかくも介護問題が勃発すると色々こまごまとやることが同時発生しがちです。当座のお金を手元においておくことくらいは普段からやっておくべきでしょう。

2.物品や設備は慎重に

2階への階段に手すりをつけたものの、そもそも2階にあがらなくなった。手押し車を買ったものの足腰が悪くてほとんど使っていないという話をよく聞きまます。なかには古い家の入り口に段差対策として階段を作り直したりやスロープをつけたけれど、すぐに認知症が進んで徘徊するようになり、自立歩行の補助どころか四六時中の監視が必要になったなどの例もあります。

介護関連の物品や設備は役にたたなくなってもほかに転用が効かないものが殆どです。親が少しでも楽な生活が出来るようにと先回りして色々と買い揃えたり、住居の手直しをしても空回りすることがしばしばあります。

3.介護サービスはどんどん使おう

一方でヘルパーによる家事手伝い、デイサービスやショートステイは予算面の制約もあるかもしれませんが積極的に使いましょう。あなたをふくめ介護に関わる人たちの疲弊を緩和するためにも一定の利用は必要であり、使った分だけ介護する側の時間も心身もゆとりができることは確実です。

WATANKOの母もお試し入居分なども含めれば、住んでいる市内の3~4カ所の施設をスポット利用しました。

4.むやみに長期入院させない

ちょっとした怪我や病気で入院させることがあった場合、必要以上の「念のため」延長入院はさけて早めの退院をさせるべきです。入院の医療費の期間や回数が嵩むことは家計を圧迫するだけでなく、本人のその後の生活の質にも大きな影響を及ぼします。

そもそも高齢者の心身の状態は月日が経つにつれて悪くなることこそあれ、その逆はまずないと覚悟しておいた方がよいです。そんな中においては現状維持ができれば十分だといえるでしょう。そこへきて骨折なり病気による寝たきり入院生活を経てしまったあとでは、自律的な生活ができる能力はかなり高い確率で衰えます。そうなるとその対策のために更に余計にコストがかかるようになります。

5.適切な選択のためにも日頃から情報入手

介護の発生はいつになるか事前予測は困難です。そこでいざというときに備えてケアマネの確保や地元の特養施設、24時間介護施設の費用や空き具合など状況を把握しておくことが必要です。

いざ発生した時、いろいろとやることがありすぎて施設の情報入手と費用も含めた詳しい検討を行う時間がどれだけとれるでしょうか。たまたま斡旋された施設がとても高額な場合でも他を検討する余裕が果たしてあるでしょうか。

6.親の所有財産を事前に把握

認知症にかかってしまうと所有財産に関する情報や書類のありかを本人から得ることは相当困難です。認知症の兆候がみられたら、あるいはそれ以前から、本人あるいはその配偶者含めて今後のことを毅然として話し合い、所有財産に関する必要な情報をすべて開示、引き渡ししてもらうべきです。成年後見人制度の活用も必要かもしれません。

以上、ご両親の介護が発生した際に備えて、お金にからむ事項について僭越ながらアドバイスさせていただきました。

(あとがきにかえて)

WATANKOの勤務先の直接の上司(57歳)が親の介護問題を取り組んでおり、最近よく早退する姿を見かけます。兄弟がいるようですがそちらもまた配偶者の親の介護につきっきりのようなのでなかなか分担ができず苦労している模様です。そんな様子をみて過去記事の紹介を含めて今日の記事を書こうと思いつきました。

冒頭話したとおりWATANKOはもう介護すべき実の両親はいませんので、このように介護にかかわる記事を書く機会は今後はほとんどないかもしれませんが、きたるべき妻の両親の介護にかかわった時に何かまたメッセージを思いつけば記事にするかもしれません。

必ず訪れる親の終末。心身もそうですがお金の面でも過度にすり減ることがないように準備をしておきましょう。あなたを大事に育ててくれたご両親はあなたがそんなふうにすり減ってしまうことを決して望んでいるわけではありません。

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老親の介護はひとりひとり置かれた状況は異なるでしょうが、ある面の割り切りが必要です。時には親の言うことを無視してでも大所高所からの判断が必要であります。

さてお盆記事Refrainは今回で終了として、次回からこの駄ブログは平常運転に戻ります。


2017年8月14日 (月)

【お盆記事Refrain③】お盆シーズンで稼ぐ人たち

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(新盆の飾りや見舞いはいつまで続くのか。)


さて、お盆にまつわる過去記事の紹介、第3回目は母親の死去後に迎えた新盆時のお話であります。

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WATANKOは今年は例年にも増して御盆シーズンを慌ただしく過ごしています。家計面では亡き母の新盆ということもあり、WATANKO家では総額50万円以上のお盆出費がありました。

その中身はというと、

1.新盆の飾り棚一式(業者いわく基本料金15万円から。追加提灯などオプションも多数揃っています。)

2.新盆お見舞いの返礼品(我が家では揖保の糸にしました。)

3.お寺への盆供や施餓鬼法要料(我が家の戒名だと12万円也。ネゴ不可)や当日お手伝いへの心付け

4.飾り棚や御墓への献花(数日毎に取り換えるため合計で16束購入)

5.来客用の御茶菓子、オードブル、飲み物等(買っても買っても足りなくなる。累計で段ボール数箱分か)

などです。

これらの品物を調達する際にも近所のスーパーやGMSは激込み状態。我が家と同様の調達のために多くの家庭がバンバン買い物にやってきます。なおここにお盆シーズンでお父さんが夏休みに入り、さらにお母さんも家事をお休みとなり、買い物に繰り出してくる家庭も加わります。

こうやって各家庭にて支出が増えれば、それを収益にする以下の方々がいるものまた事実。

葬儀業者および関連業者

新盆の飾り棚を構成する什器備品のほとんどはリユースのようです。また提灯などの購入品も材質をよくみれば、代金の割にはあまり材料費がかかっているようには思えません(=粗利率高そう)この手のサービス・商品はその回転率や在庫・物流コスト、人件費(特に工数)などの実態がよくわかりませんが、業者の決算書を見てみたくなりました。

お寺

お寺は宗教法人であれば本来の宗教活動にかかわる法人税、源泉徴収税、印紙税、登録免許税、各種地方税、境内の資産にかかる固定資産税などは非課税となります。宗教活動以外の収益事業は行っておらず、年収が8千万円以内なら税務署への収支の申告、提出は不要です。8千万円とはずいぶん高い気がしますね。

結果、収入に占める可処分所得の比率は通常の法人・個人よりもぐっとあがります。

建築業者

結構盲点なのがこれです。周りの事例をみる限りですが、親の死去を機会に古くなった家の入口の土手を綺麗なコンクリートのスロープにしたり、残る高齢の家族のために手すりを取り付けたり建具を変えたり、はたまたバリアフリーに改装する機会が目につきます。たいていはお盆の前に施工を完了させています。その工事代の原資は故人が遺した資金かもしれません。

以上のようにひとたび人が亡くなれば、それは多くのお金が動くきっかけになります。WATANKOは自身の死去後の扱いについてWATANKO家の引継書(いわゆるエンディングノート)に記しておく予定ですが、自分の葬儀やその後のイベントにかけるお金について華美なことはしないよう、よくよく書き留めておくつもりです。

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上記の記事を書いて4年が経過しましたが、近所の新盆を見ていると、最近は簡素化の傾向にあります。昔からの近所づき合いが代がわりと共に少しずつ薄れてきたことが背景にあるのでしょう。お盆シーズンで稼ぐ業者も徐々に収益面では厳しくなってくるでしょうか。

WATANKOの孫の代あたりにでもなれば、新盆の飾り付けやご近所間での見舞いもすっかりなくなっているかもしれませんね。

2017年8月13日 (日)

【お盆記事Refrain②】お墓の改修にお金をかけるか否か

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(お墓、直しますか?)

さて、お盆にまつわる過去記事の紹介、第2回目は親の死去に伴って浮上したお墓の改修にまつわるエピソードであります。

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亡くなった母の納骨を無事済ませました。母の遺骨はWATANKO家代々の墓に納めることになり、父が亡くなった時以来久方ぶりに墓石屋もとい石材屋に墓の開放と墓石への母の戒名の打刻を行ってもらいました。

WATANKO家は自宅から2~3百メートル離れたお寺の檀家であり、先祖代々の墓も墓地の端に大谷石に囲まれてしっかりと建っています。墓は昭和21年に建立されたもので長男であった父、そして私が墓守をしてきました。

今回の納骨にあたって墓を開けた石材屋いわく、遺骨はすでに3つ(祖父母、父)入っており、今回母の分を収納するとほとんどスペースが残らない、WATANKOと妻の2人分が確保できるか微妙であるとのこと。見てみると確かに残りスペースはだいぶ少ないです。

石材屋はこれを機会に墓石の下をもっと掘り起こして拡張し、遺骨の収納スペースを確保するのもよいのではないかと提案してきました。

さらには今後の長年のメンテナンスしやすさを考えて、同時に墓石の周りの砂利敷きも撤去して石を敷いてしまう、入り口の階段も勾配がきついため段数を増やして上がりやすくするなど諸々の改修を同じく提案してきました。

WATANKOはすかさず「それで、費用は大体おいくら万円ですかね。」と聞くと、おおよそ1,000千円との即返答あり。

もちろん、一連の提案は石材屋さんの巧みなセールストークであることは見え見えなのですが、WATANKO側も母の死去というイベントに接して先祖代々の墓に対する関心が高まったのもまた事実であります。

墓の改修なんてこんな機会でもないと手掛けないであろう。次に墓を開けるときはほぼ間違いなくWATANKOか、もしくは妻の遺骨を入れるときであろうし、そんなときに遺骨の収納スペースに子供たちが難儀するかもしれない。またWATANKOがこれから30年くらい墓守することを考えたらメンテナンスもしやすい方がよいだろう。

などとつらつらと考え、よしそれじゃあ4月の父の命日は済んだら夏のお盆シーズンの前までに一丁改修するかという方向に気持ちが大分傾いてきました。

そこで早速、お墓の改修費用は葬儀費用の一部として処理できないか(相続資産の算定上、控除できないか)と気になったので税理士に問い合わせました。

しかしながら不可との回答。

理由は墓というものは税務上、課税対象となる資産と見なされていないため、これにかかる費用も損金にできないとのことです。改修を実行するなら相続人による自腹か、あるいは被相続人が生前に実行しておけば、その支出分だけ現金資産が減った(課税対象額が減った)となるわけでした。

墓の改修費用は葬儀費用として認められそうではないかと勝手に想像していたWATANKOは、それを聞いて改修意欲がマイナス50%です。

さらに妻の一言が効きました。

「別にお墓なんて整備しなくてもいいんじゃない?お墓を綺麗にして子供たちに墓守の負担をかけるような方向にもっていきたいとは思わないわ。私は墓にこだわらないわよ。遺骨なんてその辺にチャッチャと撒いてもらって構わないわ。」

うーん、でもですね、将来の我々の納骨の時に収納スペースが足りなくなって、その時になって子供たちに改修などの手間をかけさせるのも悪いし...自分たちの骨の収まりどころくらいはしっかりと確保しておきたいですが。

「うーん、スペースの問題を解決しておきたいというのはわかるわ。最後は貴方にまかせます。貴方の家のお墓だし。」

うわっ、なんか冷たい、というよりホントにお墓にこだわっていないのねという気持ちがありありと伝わってきました。

これで改修意欲がさらにマイナス20%です。

そこへきてとどめの話。

母の納骨後、葬儀屋さんが自宅においてあった返礼品の残品を引き取りに来ました。そのついでに葬儀屋さんに「墓の改修について、石材屋さんからかくかくしかじか言われたのですが、皆さんどうしているのでしょうかね。」と聞いてみました。

葬儀屋さんいわく「遺骨が増えるたびに収納スペースを気にしていたら墓がいくつあっても足りません。墓の納骨スペースの下には土間スペースが設けてあるでしょう。納骨スペースがいっぱいになったら、古い遺骨から順に粉砕してその土の中に還してあげるのです。それが自然なかたちです。」

なんと明快なソリューション!!WATANKOにとっても納得感が高く、妻も賛成でした。

というわけで、WATANKOの改修意欲は霧散し、あと一歩で墓の改修に1,000千円投じるところを留まりました。

息子たちには我々の遺骨を納めるときにスペースが足りなければ、彼らからみた曾祖父の遺骨を処分してもらえばよいです。そして我々の曾孫が親(孫)の遺骨を納めるときには同様に我々の骨を処分してもらえばよいです。

これもまたWATANKO家の引継書(俗にいうエンディングノート)に記すべき重要事項です。早速追記せねばなりません。

メモメモ

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最後に「我々の曾孫が親(孫)の遺骨を納めるときには同様に我々の骨を処分してもらえばよいです。」と書きましたが、そんな100年以上も先の時代にはお墓自体が残っているかどうか怪しいですね。せめてお墓がなくなっていたとしても、子孫を草葉の陰から恨んだりはしないつもりです。

妻ミサト「最後の文まで前回のRefrainしなくてもいいわよ。」

2017年8月12日 (土)

【お盆記事Refrain①】墓代に お金をかける 虚しさや 盆の夏夜に 虫はなきけむ

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(お墓参り、していますか?)

お盆にシーズンに突入しましたが、関東地方では鬱陶しい雨模様が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて今回から何度かにわたり、お盆、そしてそこから連想されるお墓、老親にまつわる過去記事を紹介します。なおいずれも記事も最低限の加筆修正を加えてあります。

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文学部卒のWATANKO、久方振りに俳句を詠んでみました。

『墓代に お金をかける 虚しさや 盆の夏夜に 虫はなきけむ』

(現代語訳)「生前ではなく自分が亡くなったあとのお墓にお金をかけるとはなんと虚しいことか。毎年、夏のお盆に墓参りをする人を迎えるのは冥途の者ではなく、ただの虫の鳴き声にすぎないのに」

東京と異なり地方では8月13日~15日にかけてお盆シーズンです。WATANKOは先日近所にある我が家の墓の掃除を行いました。毎年、墓掃除はお盆の前だけでなく、春・秋の彼岸前や父母の命日にも行っています。

WATANKO家の墓は墓地の端、土手の傍にあり、足場が悪くかつそれなりの大きさであるため、周辺の枝打ち、落ち葉掃き、雑草取り、墓石や備品の洗浄、献花とやると1時間弱コースとなります。かなり汗だくになります。

面倒ですが近所に住む叔父・叔母らが墓参りにくるため事前のメンテナンスは欠かせません。これもまた本家・長男・一人っ子の宿命だと思って諦めています。

一方の妻ですが「自分が年老いてからは子供の世話にはなりたくはない」と常々言っています。

認知症が進んだ自分を面倒みる迷惑を子供(夫婦?)にかけるのは嫌だと。

心のどこかで疎んじられながら嫌々面倒をみられるのはお互いにとって辛い話だと。

妻はこれまで色々と各方面から伝聞してきた老人を世話する話をうけて、自分は子供たちの世話にはなりたくない、老後の自立生活がおぼつかなくなれば、さっさと施設に入所すると言っています。自分の老後の世話で子供たちを縛り付けて彼らの生活を疲弊させたくないのでしょう。

そして決めゼリフとして「だから老後の施設入所資金を蓄えておいてね」とよく釘を刺されます。

そんな妻ですが、今回墓掃除をするWATANKOの様子を見て、今度は「死んだ後も、子供たちに手間をかけさせるくらいならお墓なんていらない。死んだら粉にして海かそこいらにでも撒いてくれれば十分」と言い出しました。

当然ながら自身のお墓にお金をかけるなどばかばかしいとの考えです。

妻は普段は概ね保守的な価値観を持つ妻ですが、老後や死後のことになるとこのようにとことんドライ志向です。老後は全てお金で解決。死後についてはお金をかけても仕方ないので一切不要というわけです。

かくいうWATNAKO自身も妻の意見にことさら反対するわけでもありませんでした。


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お墓については、年月がすぎメンテナンスする子孫がいなくなって荒れているというニュースを時折見かけます。

参照記事
Yahoo!ニュース「荒れ墓」「無縁墓」…墓を継ぐ人がいなくなる

WATANKOは現在の家のお墓を亡き父が手に入れるための苦労を知っているため、出来る範囲でメンテナンスを続けようと思っていますが、WATANKO夫婦がいなくなったあとは子ども達の判断に任せるほかありません。せめて子ども達が墓を撤去するようなことがあるとしても、草葉の陰から恨んだりはしないつもりです。

2017年8月11日 (金)

我が家の軽自動車-ダイハツ・ミライースに決定

(前回からの続きです。)

さて前回、買い換えをする軽自動車の条件を確認し、各社の候補車を大まかに選び出しました。幸いなことにスズキ、ダイハツ、ホンダの各ディーラーは自宅から歩いていける距離にあり、ディーラーの場所としてはどのメーカーも安心です。

■あっさりとミライースに決定

次に第2スクリーニングです。まずホンダですが、N-WGN、N-ONEともにモデル末期を迎えておりあっさり候補外となりました。

次にスズキです。こちらは人気モデルのハスラーがあります。妻の学生時代の友人やママ友もオーナーであり時折見かけますが、なかなかに素敵です。しかしここでWATANKO家の諸事情によりスズキは断念することにしました。

そこで残ったのはムーブと同じダイハツです。なかでも候補ですが、ミラやミラ・ココアはモデルサイクルとしてかなり古いので除外です。一方、キャストはスズキのハスラーのヒットを横目で見て作ったいかにも真似っ子なモデルです。それでもデザインが気に入ればかまいませんが、さにあらず。これも除外となりました。

こうして残るミライースに白羽の矢が立ちました。

実はこうして絞り込みを行う一方で、妻はディーラーでみかけたミライースが最初から気になっていたとのこと。同じダイハツのムーブやタント、ウェイクと比べるとスペースユーティリティは劣りますが、その分、なかなかに引き締まった2BOXスタイルです。フロント、リアのディテールもシャープな印象。ムーブよりも遙かに燃費志向で安仕立てのモデルなのですが、妻が考えているお得&シンプル志向にマッチしています。今年5月にフルモデルチェンジしたばかりであり、モデルサイクルからみても新しくて良いです。

というわけでムーブに代わる家族の日常ユースカーは、同じダイハツのミライースに決定しました。

■ボディカラーは是非とも実車をみて決めよう

さてここでボディカラー選びについてのアドバイスです。白、シルバー、黒など無彩色ならともかく、赤や青などの有彩色を選ぶ場合は太陽光の元で実車を見比べて決めることを強くお勧めします。ボディカラーはカタログでみただけでは良し悪しが十分にわかりません。

我が家が購入するミライースのボディカラーですが、当初、妻は店頭に展示してあったレモンスカッシュメタリックが素敵とのこと。広い駐車場のどこに停めてもすぐに見つけられそうなそのビビッドなカラーにWATNAKOも賛成です。

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(ダイハツのHPより、以下同じ)


しかしその後に、マゼンタベリーマイカメタリックをみると赤にほんのりわずかにローズピンク系が混じった色はとても女性的で素敵でした。もし娘がいて、ねだられたらあっさり買ってしまいたくなるほどに素敵な色です。妻もたいそう気に入りましたが、私や息子も運転することを考慮すると、断念です。

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結局、スプラッシュブルーメタリックにしました。この色も前の2色と同じくらいとても鮮やかで若々しくて素敵です。

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■ムーブと異なり密かに期待する走り

軽自動車は排気量が少なく、シャシーにコストが掛けられない点から、その走りには大きな期待は寄せられませんが、それであっても今まで乗っていたムーブよりも車両重量が200kgも軽く、重心が低いので、軽快で安定した走りができるのではないかと予想しています。

関連記事

車両重量が重い車は、今やほとんど買うに値しません(2013/2/27)

重心高は譲れない(2013/3/12)

ミライースの納車は8月末なので、さっそくロードインプレション記事をUPしたいと思います。

(あとがきにかえて)

記事冒頭の第2スクリーニングにてスズキを除外したWATANKO家の諸事情とは何か。

実は近所にあるスズキのディーラーは自営業者であり、そこの子どもがWATANKOの次男と知り合いなのです。しかしそこの子どもの母親は色々と学校に口出しをしてくる押しの強いステージママなタイプで、妻は苦手で付き合いは遠慮しているとのこと。よってそこが経営するディーラーでの購入には、妻がかなり難色を示したわけでありました。

WATANKOは市内には他にもスズキのディーラーがあり、そこで買う手段もあると提案すると、妻は自宅のすぐ近所にあるディーラーをわざわざ敬遠して別のディーラーで同じススギのモデルを買うのは、その母親にとっても気に障るはずであり、尚更避けたいとのことです。

ご近所への気遣いという事情に出くわして、WATANKOは田舎のムラ社会の感覚を久しぶりに思い出しましたとさ。

2017年8月 8日 (火)

軽自動車にもとめるものは何か-我が家の場合

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(こんな2BOXスタイルがイイネ!)

WATANKOは自分の怠慢から、セカンドカーのダイハツ・ムーブのエンジンオイル交換を怠り、エンジンを破損させてしまいました。修理費用は300~400千円といわれ、10年落ちの個体の残価値と、低年式ゆえに将来さらにトラブルが起きる可能性を考慮して、妻と相談した結果、買い換えることにしました。

さてその買い替えのお話であります。

■軽自動車はどれも同じ=ルーズな車選び

まずWATANKOは一応、軽自動車に比べて相対的に割安なコンパクトカーも勧めてみました。なにせ安全面では軽自動車よりも断然こちらです。しかしWATANKOがE90とNDロードスターを保有している現状を維持する前提となれば、妻の要望は引き続き維持費用が安い軽自動車でした。拝承。

そこで軽自動車選びとなりますが、ここで漫然と選んでしまうと我が家、特にメインドライバーである妻のニーズに合わない選択になってしまうかもしれません。

軽自動車とはもともとある規格のもとに各社が似たり寄ったりのモデルを出しているのが実態です。白物家電並みとまでは言いませんが、スズキ、ダイハツ、ホンダ、どこのモデルを買っても大幅な違いはありません。したがってWATANKOにとって軽自動車選びはついルーズになってしまいます。

そこで今回はこういったルーズな選択をしないように、しっかりと根拠をもったモデル選びをしてみました。

■ムーブの購入を振り返る

まず軽自動車選びの重要な根拠のひとつとなりえるムーブを選んだ理由と、10年間所有し続けてきた感想からはいります。

関連記事
マイカー回顧録その9 ダイハツ ムーブカスタム(L175/L185S)(2013/2/12)

10年前にムーブを購入する際に、当時軽自動車の選択に関して確たるポリシーを持ち得ていなかったWATANKOがとった選択は、ともかくいろいろな制約の中でつくられた軽自動車に対する不満をなるべく払拭したモデルを買う事でした。具体的には軽自動車の「狭い」、「遅い」、「危険」という不満の払拭でした。

そこで選んだのは次のような仕様のモデルでした。

*室内高が高いトールハイトワゴンタイプ
*エンジンはターボ付きで規制枠一杯の出力
*一次・二次安全性を高めるためにディスチャージヘッドランプ、大きいタイヤサイズ、VSCなどを装備

そこで浮かんだ候補は軽自動車の王道、売れ筋モデルであるワゴンRとムーブです。ところが2006年冬当時、ワゴンRはモデル末期を迎えていること、ムーブの前にはダイハツのミラジーノに乗っていた縁もあってムーブカスタムRSというムーブのトップグレードのスポーティモデルを選びました。

■ムーブの所有を通じてわかった“いらないもの”

こうして所有することになったムーブですが、少ない排気量を補うターボパワーはCVTのかったるさを伴うものの、なかなかにパワフルです。またトールハイトワゴンタイプのボディは天井が高い分、室内はゆとりあり、また後部座席を倒して嵩のある荷物を運ぶのに重宝でした。

しかしそれはそれなりに対価を払って得たメリットであります。それらはあれば嬉しい付加価値でありますが、はたして本当に必要であったのか。

我が家には他にもメインのマイカーがある一方で、軽自動車にもとめていたのは市内半径10km以内を移動する足グルマの役割でした。

それともうひとつ大事なことがあります。マイカーとしてつい保有したくなるような要素を欠かさないことです。まずはデザイン、さらには他のモデルでは得られない特徴です。

そこで今回買い替えモデルを検討するにあたっては、WATANKOは、次について妻に詳しくインタビューしました。

▼ムーブを保有してみて、いらないと思った機能は何か。

★軽自動車に限らず、車選びで重視したいところは何か。

すると妻の回答は以下のとおりです。

▼ムーブを保有してみて、いらないと思った機能


1)ターボエンジンはいらない。街中でのストップ&ゴー、さらにたくさんの車が走る中、流れにのっているドライブではターボのパワーを活かす場面がほとんどない。また高速道路では今度はターボ付きといえどもパワーに余裕はない。一方で車両価格は高くなるし、燃費も悪くなる。

2)高い天井高はいらない。車内で天井が高く、頭上に20cmもクリアランスがあっても、天井の高さは普段は視覚に入ってこないため、全く恩恵を感じない。(WATANKO的には無用な天井高は重心を高めるだけなので、この点からみても妻に同意です。)

★軽自動車に限らず、車選びで重視したいところ

1)ボンネットが張り出たスタイルが良い。フロントのエンジンが入ったところがしっかりと張り出た明確な2BOXタイルが良い。(衝突安全面からみてこれは歓迎です。)

関連記事
新型デミオ-ボンネットが目立つグッド・デザイン

2)街中のチョイノリ目的なので、シンプルな装備・仕様でOK。例えばムーブにあったプッシュするとせり出してくるドリンクホルダーやディーラーオプションでついた助手席のアンダートレイとかいらないとのこと。

とくに今回は予定外の出費なので、ムーブよりも安く抑えたい気持ちが強いそうです。

■見えてきた次期購入車

妻の要望をまとめますと、ターボは不要、トールハイトワゴンではなく2BOXスタイル。装備・仕様はシンプルで、ムーブよりも安価なモデルで十分ということです。

モデル候補としてはスズキならアルト、ラパン、毛並みの変わったところでは人気モデルでもあるハスラーです。

ムーブと同じダイハツならミラ、ミラ・イース、ミラ・ココア、それとハスラーを真似たキャストあたりです。

ホンダならN―ONEかN-WGNあたりまでです。

さてここから先はいよいよモデルの絞り込みに入るのですが、この段階になると単純にモデルの良し悪しだけでは選べない色々な事情がでてくるわけであります。

(つづく)

2017年8月 6日 (日)

我が家のダイハツ・ムーブ、エンジンオイル交換を怠りエンジン破損

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(さようならムーブ。もう「車に詳しい」なんて名乗れません。恥ずかしい失態であります。)

オープンカーで走ると外界の様子がとてもよく伝わってきます。具体的には四季折々の様子だけでなく、他の車が走っている様子までも良くわかります。中には冬でもないのに排気口から白煙を出していたり、何かの機械音やノイズを発生していたりと整備不良とおぼしき車を見かけます。整備点検を面倒くさがり乗りつづけた結果、車に取り返しのつかないダメージを与えてしまい、省いた費用以上の出費を強いられそうだなあと感じさせる他人のカーライフを眺めるWATANKOでありました。

しかしそのわずか数か月後、WATANKOはこうした怠慢なカーライフを送る人達の仲間に入る羽目に陥りました。その時に、WATANKOの頭には「他人の振り見て我が振り直せ」という故事が浮かびあがり、それを活かせなかったことを後悔することになりました。

■ムーブのエンジン破損

WATANKO家では主に妻用のセカンドカーとしてダイハツ・ムーブを所有しています。WATANKO自身も週末は足グルマとして使っています。軽自動車とはいえ後部座席を倒すと結構な荷室エリアとなり、運搬車としてもとても重宝していました。2007年に新車購入してから10年3カ月、トラブルも一切なく順調でした。さすがの日本車であります。

ところが先週、妻から「ムーブの油圧警告灯が時々つくので心配」との連絡が入りました。そこで週末にディーラーに持ち込んで調べてもらいました。すると残念なお知らせです。

▼エンジンオイルが足りなくなった状態で走ったため、エンジンブロックとラジエター周りが熱で破損してしまった。このまま乗り続けると危険なので、即修理が必要。

▼エンジン、ターボチャージャー、ラジエター周りなど一式を交換することになる。エンジンほか機器だけでなら200千円程度だが、エンジンの積み下ろしと取り付けに工賃がかなりかかり、合計で300~400千円かかる見通し。

■定期点検を怠ったしっぺ返し

自動車マニアのWATANKOとしては、今回の状況は大失態でした。ムーブは毎年4月には1年点検に出しており、その際にエンジンオイル交換もしっかり行っていました。ところが今年の4月は仕事の忙しさにかまけて定期点検を怠っており、今回そのしっぺ返しをくらった格好となったわけです。

▼我が家のムーブはムーブカスタムRSというムーブのラインナップの中でターボ付きのモデルです。ターボは一般的にはノン・ターボ(自然吸気)と比べてオイルの消費が多いです。なおWATANKOはターボ車の所有がこのムーブが初めてでしたので、図書で読んで知っていたとはいえ認識が甘かったです。

▼我が家のムーブは春夏秋冬、24時間、アイドリングもクーリングも全くせずに、市内をチョイノリばかり繰り返す使い方でした。エンジンを労わることはなく、壊れない日本車のメリットを十分に活かして徹底的に使い込んできました。エンジンオイルの負担は少なくなかったかもしれません。

▼我が家のムーブは購入してから今年の4月で満10年が経過し、そろそろあちこちにガタがきてもおかしくない車齢となりました。ですから長く乗り続けるために整備点検には従前以上に注意を払うべきでした。(しかし上述のとおり今年4月の一年点検をつい省いてしまった。)

言い訳がましくなりますが、そもそもエンジンオイル交換の適正時期については諸説あり、国産メーカーと輸入車メーカーでも見解が異なります。WATANKOは車に特別のこだわりをもたない平均的なオーナーであれば、多くの国産メーカーがよく唱えているように5,000kmまたは半年毎の交換サイクルはちょっと煩雑すぎると思っていました。そんなわけで1年~2年の交換サイクルでも十分と捉えていたところへこの有様となりました。

しかしムーブの利用状況を振り返ってみるとエンジンへの負荷は決して軽くはなく、エンジンオイルの交換にもっと気を使うべきでした。

■修理か買い替えか

妻は仕事や子どもの送迎用にセカンドーは必須です。したがい修理または買い替えをするにしても家計に余計な出費を強いられる事態となったので、WATANKOはまず妻に謝りました。

さて今後ですが、修理と買い替え、どちらにするか。出費の大小からみれば400千円かかるとはいえ修理した方が安上がりですが、10年落ちを迎えたムーブの残価値と、今後の更ねる故障の可能性を考慮して、買い換えをすることになりました。

こうして10年間、60,000kmを過ごしてきた我が家のブームカスタムRSとは、突然のお別れをすることになりました。

車の買い替えは、通常であればルンルン気分を伴うのですが、今回ばかりは自分の意思ではなく強いられた買い替えなので気が重いです。

この駄ブログにおこしのオーナードライバーの皆さんにおかれましては、定期点検、とくにエンジンオイルの交換にはお気をつけください。長年トラブルが起きなかったゆえに身に着いた慢心と楽観を放置しておくと、予期せぬ手痛い出費を強いられることになりかねません。

2017年8月 4日 (金)

今、VTIを買うのは欲に駆られた蛮勇なのか、それとも未来を信じた選択なのか

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(VTIネタでまたまた引っ張りましてすみません。)

WATANKOはVTIを1株126.67ドルで2,600口買いました。購入総額は米ドル329.337.6ドル、111円で換算すればおよそ36百万円です。

そしてこの先に待つシナリオは2つです。

<シナリオA>
こんな高値で多量に買うとは、なんと愚かな投資でしょうか。この先に待っているのは下落でしかありません。1年後には評価損にまみれているでしょう。

<シナリオB>
その後、多少のデコボコはあるも、長期的には株価が上がっていくので、手持ち資金を早く一括投資して正解であります。

さて、一体どちらのシナリオが待っているでしょうか。

★長期的に株価はあがると信じている

WATANKOはインデックス投資が自分にとって最適な投資方法であると十分納得したうえで取り入れています。

それは言い換えれば企業価値、そしてそれを反映した株価は世界全体を長期的にみれば成長(上昇)していくと見ていることを表しています。

もしも今回WATANKOが買ったタイミングが、はたしてこの先WATANKOの投資期間内(10年~20年)、米国でもっとも高い株価となるのでしょうか。VTIは126ドルからもう1ドルも上がらないのでしょうか。

繰り返しますが20年後も126ドルでしょうか。過去の上昇の記録をじっくり眺めれば眺めるほど、それはにわかには信じがたい推測に思えます。

過去に暴落が発生したという実績に怯えるのであれば、一方で暴落が起きてもそこから立ち直り、史上最高益をたたき出してきた実績には勇気付けられないのでしょうか。

★暴落はいつになるかわからない

暴落時に買うことができれば、キャピタルゲインはとても大きい。Yesです。それではいつ暴落するのか。どこで底値になるのかわかるのか。Noです。

そうやっていつ来るかわかりもしない暴落を待って、いつまで現金を寝かせておくのでしょうか。

★分配金を得ることで備えていく

早期にバイ&ホールドを始めることによって分配金もまた早期から得る事ができます。

暴落の待ち人は、さっさとバイ&ホールドをはじめた人が2年、3年と分配金を得るのを指をくわえて待っているというわけです。そうして貯まった分配金、再投資された分配金は、もしも暴落が起きた際には、損益を下支えする頼もしいゲインとなるでしょう。

また例え10年後、あるいは20年後になって株価が同じままであったとしても、分配金の分だけ確実なゲインが見込めます。

★買付余力は残している

ここまで読んだ聡明なる個人投資家の皆様は、「ああ、流行の米国株に飛びついた人がここにもいる。WATANKOはフィーバーしている。」と捉えたかもしれません。

これに対して冷静に返答するとなれば、「今回の投資額(VTIの購入額)は現在の運用資産残高+今後10年で捻出できるであろう余裕資金の合計額に対して、許容できるリスクになっている」であります。

さらにたとえ許容内であっても、暴落がおきた場合の買い増し資金として今回の投資額に対して4割の追加資金を別に確保しています。

つまり手元に何も残らないスッカラカンな投資をしているわけではありません。暴落に怯えてはいませんが、備えはあるというわけです。

★まとめ

今回のVTIへの一括投資が、これまで4年以上も続いた好調な相場に馴れきった個人投資家が持つ増長なのか、それとも長期投資の経験に裏打ちされた確かなるチャレンジなのか。

欲に駆られた蛮勇なのか、それとも未来を信じた選択なのか。

この駄ブログを続けながら、ゴールを見てみたいと思います。

2017年8月 2日 (水)

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を選んだ理由

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(VTIを選んだ理由は?)

WATANKOは3年7ヶ月ぶりに海外ETFをまとまった口数で買い付ける機会がやってきました。

そこで選んだのはVTIです。

ではなぜVTIを選んだのか。

■自分のポートフォリオを眺めてみる

海外ETFには色々と魅力的な商品がありますが、個人投資家の資産運用の内容や投資方針によっては向き不向きがあります。そこで先ず基本に立ち返って自分のポートフォリオを以下のとおり眺めてみました。

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あまり特徴がみられないポートフォリオですね。

そこでこのポートフォリオにおいて、今流行の米国株式を区別してみるとどうでしょうか。具体的にはMSCI-KOKUSAIインデックス連動のインデックス投信群、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの中から米国株式分を抽出してみると次のとおりです。

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なんと米国株式のシェアは14.0%で、日本株式11.6%と大差がありません。WATANAKOは自分のポートフォリオを時価総額に忠実に合わせるつもりはありません。しかしながら株式の時価総額比較で日本の数倍もの規模をもつ米国が、日本とあまり変わらないシェアしか持ち得ていないことに改めて気づかされました。

たとえば自分のリスク金融商品をVT一本に絞る場合、米国のシェアは半分以上にも及びます。MSCI-KOKUSAIインデックスの投信でもってポートフォリオの6割を占めた場合、同インデックスの構成の6割強は米国なので、全体に占める米国株式の割合は6割×6割強=3分の1強にも及びます。

上記のケースを思い浮かべつつ、世界経済の成長に沿って資産を増やすことを志向する個人投資家とすれば、米国株式のシェアはもっと高めてもよいと判断しました。

■それではどの海外ETFを選ぶか

米国株式のシェアを高めることを狙いとして、それではどの海外ETFを買い付けるか。

ここで参考になるのは先人達の知恵であります。海外ETFをバイ&ホールドされている個人投資家ブログをたくさん拝見した結果、やはり候補はこの二つに絞られました。

●バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

●バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)

余談ですが、この他にS&P500に連動するiシェアーズ・コア S&P500ETF(IVV)又はバンガード・S&P500(VOO)も候補に挙がりました。経費率はVTI、IVV、VOOとどれも同じであり、0.04%と極めてローコストです。またこれまでのパフォーマンスはどれも大差はありません。

しかし考えた挙句、どうせ米国一国を選ぶなら、その中でもより分散が効いたVTIを選ぶに至りました。

それとバンガード・米国高配当株式ETF(VYM)やiシェアーズ・米国優先株式ETF(PFF)も候補にあがりました。これらについては個人投資家ブログをいくつか拝見した限りではインカムゲインは良いかもしれませんが、トータルリターンではS&P500を明確に上回るかどうかはよくわかりませんでした。

よくわからないものには手を出さないのが鉄則であります。

さて話を戻しますと、それではVTとVTI、どちらにすべきか。

投資待機資金から40百万円を一括購入にまわすと想定して、まずVTであれば、どんなポートフォリオになるのか。

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米国株式のシェアは26.4%。日本株式13.4%のほぼ2倍ですが、日米の時価総額の開きからみれば、米国のシェアがもっと高くてもよいです。

そこでVTIの場合のポートフォリオはどうかというと、以下の通り。

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米国株式のシェアは37.4%と、約3分の1となりました。これくらいであればVT一本やMSCIーKOKUSAI連動の投信が過半を占めるポートフォリオにおける米国株式のシェアにだいぶ近づくことになります。

ということで、WATANKOは自身のポートフォリオの中で、株式の時価総額の比率を意識して米国株式のウェイトをあげるためにVTIを購入することにしました。

それとWATANKOのポートフォリオは、各クラスごとに個別に商品を保有しておき、適宜リバランスをやっていきたいという指向です。よってVTのような複数のアセットクラスの集合は扱いづらい面がありましたことも付記しておきます。

2017年8月 1日 (火)

不動産賃貸から海外ETFによる運用へ切り替え-バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)購入

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(海外ETF、久々の買い付け)

WATANKOはサラリーマン兼業の不動産投資家でもあります。保有する不動産のうち、なかなか借り手がつかない遊休物件を1件売却しました。この売却代金から税金・諸経費ほかの支出を差し引いた残額を用いて海外ETFを一括購入することにしました。

つまり不動産物件を賃貸して得る収入から、証券をバイ&ホールドして得る分配金収入に切り替えるわけです。さらに資産の種類という面からみても、相対取引でその時になってみないと価格がわからない不動産に対して、いつも評価損益がわかる明朗会計な証券へと切り替えることで、資産の金銭的価値が把握しやすくなるわけであります。

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そこで不動産の売却をもとにして得た資金でもって、SBI証券にてバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を購入しました。


WATANKOが海外ETFを買い付けたのは、3年7ヶ月前の2013年12月、TOKとEEMを売却した資金でBNDを買い付けて以来です。あの頃はまだ一般口座、指値注文する方式でした。

今回はSBI証券にて特別口座扱い、そして先月から始まった成行注文方式での買い付けでした。ここのところに関しては国内の投資信託と同じなので楽ですね。

さて今回の購入結果です。(金額単位は米ドルです。)

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次に分配金の取り扱いですが、BNDの時は毎月支払われた分配金は、直ちに円転して国内のインデックス投信の購入資金に廻してきました。

これに対して今回のVTIでは年4回の分配金が発生しますが、毎回きちんとVTI自体の再投資にまわす予定です。

そこで分配金の支払いと再投資についてはBND同様、都度ブログにて報告をあげる予定です。

以上であります。


・・・おっと肝心な説明が抜けておりました。

なぜ海外ETFの中でVTIを選んだのかについては次回に触れたいと思います。

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