痛快!軽量・低重心なハッチバック
(走りもなかなか楽しめます。)
我が家のタウンユースカーを務めたムーブに代わって、同じダイハツのミライースがやってきて1カ月が経ちました。ターボエンジンであったムーブと異なり、NA(自然吸気)エンジンのミライースは非力ですが、一方でムーブよりも低重心で、遥かに軽量です。
WATANKOはこのミライースを街中でドライブして、しばらく忘れていた小型で軽量、低重心のハッチバックを運転する楽しみを久しぶりに思い出しました。
■軽さと低重心がもたらす軽快なドライビング
ミライースは車両重量670kg(WATANKOが所有するG“SAⅢ”)であり、前車ムーブ880kg(RSカスタム)よりも210kg、およそ大人3人分も軽いモデルです。軽い物体は動き出しやすく、止まりやすいので、街中では元気よく走り出し、スパッとストレスなく止まります。
車両重量が重い車は慣性モーメントが大きいのでカーブの手前でしっかりと減速させることが必要ですが、軽いミライースは小さいので、カーブにも安心してスピードがのったまま飛び込みやすく、切り返しも軽快です。
また全高は1,500mmと絶対的には低い水準ではありませんが、今や軽自動車の主流を占めるハイトワゴン系や、普通車におけるミニバン、SUVに比べれば低めの車高です。
高い車高ですと重心も高くなり、それがコーナーでのふらつきを増す原因となります。あたかも千鳥足な様子です。それに対してミライースは重心が低いので安定した、ちょっと大げさに言えば地を這うようなコーナリングができます。
重くて背が高い人間よりも、軽い体重の人間が腰を低く落とせば、反復横跳びの回数もスピードも伸びるのと同じです。
信号スタートで軽快に飛び出し、コーナーでは安心してブレーキングを遅らせて飛び込むことができ、旋回中も不安なく安定して駆け抜けることできます。
厚手のコートではなくて、Tシャツを着てランニングするかのごとく軽快であります。
■FFハッチバックの魅力
ミライースの軽快な走り、それはFFハッチバックゆえの魅力でもあります。FF(前輪駆動車)は他の駆動方式に比べて車体構造がシンプルであり、軽く作ることができます。車体が軽ければ高出力な大排気量エンジンもまた不要であり、それもまた軽量化を促進します。
さらに前輪駆動であるために走行の安定性は高く(リアカーを引っ張るのと、後ろから押すとはどちらが安定して走ることができるか想像してください。)、駆動も操舵も前輪に集中しているため、極端に言えばコーナーでは前輪にだけ注意を払えばよく、運転がしやすいです。
かつては国産車にも輸入車にもこういった軽快なハッチバックがたくさんありました。しかしながら1990年代中盤からのミニバンブームによって車選びの基準にてユーティリティ(積載性)が重視されるようになってくると、人や荷物をたくさん乗せることができる性能は、軽量で低重心なハッチバックとは相容れません。そこで段々と軽快な運転ができるハッチバックが減ってきました。
■エコカーブームの副産物
それがエコカーブームによって燃費性能が要求され、その一環として車両の軽量化を図られる流れが出てきました。一番の軽量化はなんといっても車を小さく作ることです。
小さい車といえばコンパクトカークラスや軽自動車。かくしてこれらの中に燃費を売りにするモデルが登場してくるようになりました。その副産物として軽快なドライビングの魅力をあわせ持つことになったわけであります。
なおこれらモデルは当初は燃費対策として貧弱なタイヤサイズ(タイヤは細いほど燃費が良い。)、や低剛性でヤワなボディといった仕様が目につきつき、なかなか選ぶ気にはなれませんでした。しかし最近はパワートレーンの性能向上や軽量化によって燃費が向上するようになり、ショボいタイヤやボディに頼った燃費向上モデルから、全体としてバランスがとれたモデルと変わってきました。
■まとめ
WATANKOは後輪駆動を好みますが、一方でFFで軽量・低重心で持って気軽にドライビングを楽しめるハッチバックについて強い魅力を感じます。
また生活環境によっては車が必要ではあるけれど、維持費はできるだけ抑えたいという人にとっては車選びにおいてミニマリストを志向するかもしれません。そのような方々にとっても過度なスペックではないため購入費用が抑えられる。燃費に優れているため維持費用をおさえられる。そして運転する楽しみまで備えている軽自動車ハッチバック(通常はセダンタイプと呼ばれている。)はとても魅力的な車であります。
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コメント
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初めまして。
よくお邪魔に(ブログに)伺っています。 m(_"_)m
ミライースの前任者(車)エッセに乗っています。
いいですよね! 駆動性能。打てば響く感じ。
そしてコスパのよさ。
ミライース、マニュアル出してくれたら買うのに~。
…ということで(笑)、11年目の車検を通したエッセを全塗装しています(^^)。
投稿: katzewaon | 2017年9月29日 (金) 12時51分
katzewaonさん
コメントありがとうございました。
エッセもまた当時、軽量とエンジンパワーのバランスがとれたシンプル名車でしたね。デザイン(特にリアスタイル)をみるたびに昔の名車ルノー5を思い出しますといったら言い過ぎでしょうか。
投稿: WATANKO | 2017年9月29日 (金) 22時30分