それぞれの世代に、それぞれのNISA
(このお金、どのNISAで運用しますか?)
WATANKOは一般NISAを導入開始時の2014年以降、毎年非課税枠の全額を使ってインデックス投信を購入してきました。いよいよ来年は非課税5カ年分の最後の年になります。このままいけば来年も1,200千円の非課税枠を目一杯使い、5カ年合計で一般NISAを適用する投資総額は5,600千円となります。(2014年、2015年は年間枠がそれぞれ1,000千円。2016年以降は1,200千円)
自分の年齢とあわせてみると47歳~51歳にかけて5,600千円まで投資額を増やしきました。
そしてこの5カ年分投資枠合計5,600千円は、各年度枠をそのまま随時ロールオーバーすることによって52歳~56歳までの間維持することになります。
その後57歳~60歳まで4カ年かけてロールオーバー総額も年を追うごとに減っていき、60歳を過ぎるころには一般NISAによる非課税の恩恵は終わりとなります。
■WATANKOは一般NISAを全うします
最近の他のブログ記事を拝見してわかったことですが、つみたてNISAを使い始めるとこの一般NISAのロールオーバーができなくなるようです。
参照記事
楽天証券 トウシル つみたてNISAのメリットと注意点って?
それではWATANKOは一般NISAのロールオーバーをあきらめて、、つみたてNISAを新たにスタートさせるか?
つみたてNISAの非課税枠が一般NISAの3分の1にとどまること、その見返り?として20年間という長期の非課税期間が設定されていますが、50歳をすぎたWATANKOにはもはや20年間という長期間の枠を十分には活用できそうもありません。
それよりも年間1,000~1,200千円という相対的に大きな非課税枠を60歳まで使い切ることで十分であります。
■つみたてNISAは子ども達に期待
WATANKOは年齢からみて、つみたてNISAを活用する年数はとれそうもありませんが、一方でこの先長い人生がまっている子ども達にとっては、つみたてNISAがよくフィットしそうです。
つみたてNISAの投資期間は2018年~2037年の20年間と長く、それぞれの年度枠の非課税期間は20年間とこれまた長いです。つまり2018年から20年間連続でつみたて投資を行い、最後の2037年の非課税投資枠が非課税期間を満了するのはなんと2056年、いまから38年後です。(38年後というと、つみたてNISAを導入した金融庁の職員の大半が定年を迎えていなくなっているでしょう。WATANKOにいたっては生きているかどうかもわかりません。)
今現在21歳の長男、13歳の次男は、まさにつみたてNISAによる資産形成とともに生きる世代です。(ちょっと大げさ)
さらにつみたてNISAも普及がすすめば、年間非課税枠の増額や非課税期間の延長だってありえるかもしれません。
考えてもみてください。一般NISAが導入されてわずか4年足らずでここまでNISAがバリエーションを増やし、利便性も向上されてきたではありませんか。(そのおかげでNISAが3つも並立してわかりにくくなっているという側面もみられますが。)
つみたてNISAがこのまま38年間もの間、何一つ変わらずに継続すると考える方がむしろ不自然ではないでしょうか。
数年後にはさっそく年間非課税枠が600千円、800千円と増えていくかもしれませんよ。(おっと金融庁さん、年間の非課税枠は12の倍数でお願いします。)
■それぞれのNISA
上述したとおり、NISAは現在3つならんでいます。
●未成年向けに親や祖父母らが資金拠出する「ジュニアNISA」
●ヤングからミドルまで、いろいろと生活費がかかるけど、長期間の非課税運用ができる「つみたてNISA」
●(結果的にこうなってしまった感もあるが)資産がある程度積み上がったシニア層にとって、非課税期間が短いが、非課税枠が大きくて使い出がある「一般NISA」
それぞれの年代にあわせて?それぞれのNISAが揃った格好となりました。
つみたてNISAフェスティバル2017で紹介された、NISAに関する個人投資家の要望の中に、NISAの統合がありました。しかし一方で無理やり統合することによって、それぞれのNISAがもつ良さが損なわれては元も子もありません。
統合はよいですが、一方で各NISAの利用がもっと伸びるように、それぞれの使い勝手がもっとよくなることも期待したいです。
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