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2017年10月 9日 (月)

eMAXIS Slimへの資金流入はいつまでたってもスリムなままですか

【10月6日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

129,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

48,972千円

■損益率

38.0%

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eMAXISシリーズにおける投信ローコスト革命への対応商品として一物二価のそしりを覚悟?で設定されたeMAXIS Slimシリーズ。発売から半年以上が過ぎて、さてどれくらいの資金流入となったでしょうか。

そこでシリーズの中でも代表格となるeMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド(以下、Slim先進国株式)の半年間の資金流入状況を主な競合商品と比較してみます。(金額単位は億円です。データ元は投信まとなび、以降同じ。)

201710091

先進国株式アセットクラスのインデックス投信で資金流入がダントツなのは<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ)であり、これにかなりの差をつけられながらもなんとか追随しているのがたわらノーロード先進国株式(以下、たわら)です。

ではSlim先進国株式はというと、ニッセイの10分の1、たわらの3分の1以下と資金流入は圧倒的に少ないです。eMAXIS Slimシリーズは、信託報酬はニッセイやたわらがどんなに引き下げても、しっかりついていき同額の信託報酬にて運用しますとアピールしているにもかかわらず、これだけではニッセイやたわらの顧客を引き寄せるには十分とは言えないようです。(他の同種商品すべての資金流入を調べきった訳ではありませんので推察の域ですが。)

■振るわないeMAXIS Slim

かつて廉価なインデックス投信の先駆けであったSMTやeMAXISが出た後、Funds-iや i-mizuhoなどの後発組が同率の信託報酬で登場するも、ごく一部を除いて資金流入はサッパリ伸びませんでした。個人投資家から見れば同率1位ならわざわざ後発商品に乗り換える動機がでてきません。eMAXISシリーズを設定、販売してきた三菱UFJ国際投信(以下、三菱)はこういった歴史を知らないのでしょうか。

それでも本当に売れないインデックス投信は資金流入が月あたり1億円未満ですから、それらと比べればSlim先進国株式は半年間の平均が2.3億円、多い時には4億円以上の資金を集めているからまだ良い方かもしれません。しかし三菱が目論んだ Slim先進国株式の販売目標が果たしてこの水準であったのでしょうか。

さらには旧来のeMAXIS先進国株式インデックス(以下、“FAT”先進国株式)は直近半年間では資金流出が続いています。同じ老舗のSMTシリーズよりも遥かに大きな資金流出です。

まさか“FAT”先進国株式の保有者が、安い(三菱にとっては収益があがらない)slim先進国株式の方にどんどん乗り換えているのでしょうか。もしそうだとしたら共食いもいいところです。

このままではSlim先進国株式の資金流入は伸びず、元々の安いマージンと相まって三菱の収益貢献はほとんど見込めません。三菱は一体、何がしたかったのでしょうか。

■もっと値付けを考えよう

一方で、eMAXIS Slimシリーズは、8資産均等のバランスファンドにおいてはそれまで最安値であったiFreeシリーズと信託報酬が同一ではなく、0.01ポイント下回るといった同率1位を超える打ち手を講じています。

また新興国株式アセットクラスではではベンチマークが異なる商品であっても、信託報酬を最安値に合わせてきた(結果、同じベンチマークの最安値競合に対しては大きく下回る水準となりました。)など細かい動きの違いが見られます。

これらの結果、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はわずか4カ月合計でおよそ33億円の資金流入となり、Slim先進国株式を超えています。eMAXIS Slim新興国株式インデックスファンドは発売開始の8月だけで5億円の資金流入となり、これまたSlim先進国株式の6カ月平均を超えています。

このあたりを眺めてみると、おそらくは三菱はeMAXIS Slimシリーズのプライシングについて、他社の競合商品の動向や各商品の値付けをにらみつつ、まだその一部を模索中ではないでしょうか。

三菱がeMAXIS Slimシリーズを今後伸ばしていくために、二の矢、三の矢をどのように放っていくのでしょうか。それともこれで終わりであり、あとは放置だとしたら、同シリーズへの資金流入はいつまでたっても文字通りスリムなままです。

個人投資家からみれば、別にeMAXIS Slimシリーズがどのように扱われてもまったく心配ありません。なぜならニッセイやたわら、三井住友DCといったローコストなインデックス投信は他にもたくさんあるのですから。

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コメント

資金流入の比較表は参考になりました。
eMAXIS Slimシリーズは不人気なんですね。

今はSMTシリーズを積み立てているのですが、来年からファンドを変更しようと考えています。
eMAXIS Slimシリーズにしようと思っていたんですが、たわらシリーズの方がいいような気もしてきました。

AKIさん

コメントありがとうございます。

ご存知のとおりかと思いますが、純資産の単純比較では、設定来の期間が長い商品が有利であったり、相場変動による成績が混じってしまいます。そこで純粋な人気度を測るために資金流入額を拾ってみました。

eMAXIS Slimシリーズですが、記事に書いたとおり一部商品ではなかなかの反響のようです。しかしながら三菱が目論んでいたのは日本株式や先進国株式での資金流入であったろうと推察します。

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