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2017年12月30日 (土)

eMAXIS Slim先進国株式インデックスの信託報酬の引き下げは止まらない

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(eMAXIS、先進国株式でいよいよニッセイ追撃か)

インデックス投信に関する大きな話題のひとつには信託報酬の引き下げがあります。なぜなら投資先の選定や手法によって商品の特徴を出すアクティブ投信と異なり、インデックス投信はベンチマークに連動するように商品設計されており、マーケティングの4PでいうところのProduct(商品)面においては、差別化が困難であります。

したがいあとは他の3要素(Price:価格、Place:販路、Promotion:販促)で差別化を図るしかありません。中でも一番インパクトがあるのはPrice:価格です。同じ商品であるならば、顧客としては最も安い値段で買えるものを選ぶ事は明らかなのですから。

さて今年のインデックス投信の信託報酬の引き下げで、これまで一番の話題といえば、WATANKOから見ればeMAXIS Slim新興国株式インデックスの信託報酬引き下げでした。

ところがそれ以上のビックニュースが年の瀬も押し迫ったこの時期に飛び込んできました。

■eMAXIS Slim先進国株式インデックスが信託報引下げへ

先日、SBIアセットマネジメントからEXE-iつみたてシリーズの新商品として、EXE-iつみたて先進国株式ファンド(信託報酬0.1095%、税抜、以降同じ設定が報じられました。

先進国株式(正確にいえば日本を含めた先進国)のインデックス投信としては驚異的に信託報酬が低く、これが発売開始されたらどれくらい売れるのか注目を浴びるところでした。

ところがEXE-iつみたて先進国株式ファンドの話題も三日天下、実はもっと注目を浴びるニュースとしてeMAXIS Slim先進国株式インデックスの信託報引下げが発表されました。(すでに多くの個人投資家ブログで取り上げられていることから注目度の高さがうかがえます。)信託報酬は現行の0.189%から0.1095%、つまりEXE-iつみたて先進国株式ファンドと同率です。

三菱UFJ国際投信

上記サイトの更新情報を参照ください。

eMAXIS Slimシリーズは最安値の信託報酬に追随するのが特徴の商品です。他社が信託報酬の最安値の商品を新規設定してくれば、あるいは既存の商品の信託報酬を引き下げてくれば、eMAXIS Slimシリーズはそのたびごとに、公約通り信託報酬を引き下げて同率1位の最安値をキープし続けてきました。

そこには「〇〇社の商品は連動するインデックスの採用が異なるから、引き下げ対応外である。」といった言い訳はありません。同じアセットクラスの最安値のインデックス投信であれば、三菱UFJ国際投信(以下、三菱)はこれを即座に葬らんとばかりに信託報酬を同率まで引き下げます。

そして今回もまたその公約は果たされることになるのでした。

そうそう、これで三井住友・DC外国株式インデックスファンドS(信託報酬0.16%)の一般販売を待望するWATANKOはじめ個人投資家の声は消えることでしょう。もっとも三井住友アセットマネジメントもeMAXIS Slimが出た段階で、上述のファンドを一般販売しても信託報酬はすぐ追いつかれると判断していたので消極的であったか。

■三菱UFJ国際投信はニッセイを追撃できるか

三菱は2015年からの投信のローコスト革命が起きても、コスト競争にはしばらく距離を置いていました。ところが2017年に入ってeMAXIS Slimシリーズを展開し始めると、気がつけばローコスト競争のセンターポジションにあると言っても過言ではありません。

楽天・バンガード・ファンドやSBIアセットマネジメントがMSCI以外のインデックスを採用した低コストな新商品を設定しても、三菱はこれらに信託報酬をあわせてきます。すでにアセットマネジメントOne(たわらシリーズ)、大和証券投資信託委託(iFreeシリーズ)はこの低コスト競争から脱落気味であり、三菱から見て残っている競合先はニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイ)くらいです。

先進国株式アセットクラスのチャンピオンは現在、ニッセイですが、三菱は今回の引き下げによってニッセイに対して信託報酬で大きく差をつける形となります。三菱は果たしてニッセイを本格的に追撃できるのか。

ここには大いに注目していきたいと思います。

■さて積み立て投資先をどうするか

先進国株式アセットクラスでは、WATANKOはこれまでニッセイの<購入・換金手数料なし>外国株式インデックスファンドを積み立て購入商品として選定してきました。

これからはどうするか。

WATANKOは1年程度、ニッセイの動向を見てから判断をする予定です。ニッセイが三菱を下回る信託報酬を設定すれば積み立て購入商品はそのまま変更しませんし、1年以上たってもニッセイに動きがなければ、eMAXIS Slim先進国株式に切り換える予定です。

現時点で言えるのはここまでです。

■まとめ

それにしてもこの信託報酬0.1095%という水準はつくづくすごいです。日本株式インデックス投信の最安値水準0.15%辺りを一気に下回り、国内ETFの最安値水準と同じところまで到達するのですから。

おそらく三菱はeMAIXS Slim単独では採算が合わないかもしれません。しかしながら色々な販路で売っているeMAXISについて、トータルで収益を出せればよいと考えていることでしょう。

eMAXIS Slimが赤字覚悟であっても多くの個人投資家がeMAXIS Slimを買うことは、すなわち多社の競合商品が軒並み資金流入が伸びず、干上がってしまうことを意味します。

競合先を殲滅させて、あとで生存者利益をゆっくりいただく。

そこに個人投資家の長期投資ならぬ、三菱の長期収益計画を垣間見たといったら言い過ぎでしょうか。

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