年末恒例のアセット・ロケーション-余裕資金は伸び悩む
(こちらのお金をあちらへと)
WATANKOは毎年、年末の休暇中の平日を利用して、複数の金融機関をまわって資金の整理と預け替えを行っています。アセット・アロケーションならぬ、いわゆるアセット・ロケーションの一種であります。
■余裕資金を証券口座へ投下
WATANKOは夫婦で給与振込先となっているメガバンクの他に、不動産賃貸業で使っている農協、子供たちの学費や習い事の費用引き落としのほか子供名義の貯蓄先として使っている地方銀行、信用金庫、郵便局等などあわせて合計6金融機関17口座を保有しています。(一部遊休口座含む)
今回、これら各口座の資金の残高確認、この先1年間の必要金額の入金、余剰金の引き出しや預け替えなど一気に行いました。
例えば塾代や学納金、給食費は、郵便局の口座から引き落としされますが、残高不足とならないように来年1年分の引き落としの見積り額をあらかじめ入金しておきます。固定資産税ほか各種税金の引き落としに用いている口座も同様です。
さてこうしたアセット・ロケーションのハイライトはこの1年間の給与所得と不動産賃貸業の結果、手元に残った今年分の余裕資金をSBI証券の口座に振り込むことであります。
しかしながら、2017年の場合、8月に予定外の軽自動車購入、飲食店舗の解体撤去工事や新規賃貸契約の諸経費がかかった結果、給与所得と不動産所得から捻出できる余裕資金はゼロでありました。
そのかわり飲食店舗解体・撤去にともない同店舗に付保していた損害保険を解約することで払い出しされた解約返戻金と妻名義の口座に眠っていた一部資金を証券口座に振り込み、投資待機資金として積み上げました。
■余裕資金は伸び悩む
WATANKOがインデックス投資を始めた2008年3月時点では、給与所得と不動産賃貸収入から捻出できる余裕資金を毎年10百万円と見積もっていました。
しかしながらこの先の余裕資金を予想すると、大きな出費がなく、節約にある程度励んだとしても以前見積もった10百万円には到底届かず、良くて7百万円といった水準にとどまる見通しです。
その理由としては以下のとおりです。
1.不動産賃貸業の収入減
保有物件のリストラをすすめてきた結果、ある物件では契約先を切り替えた結果、賃料が減ったり、また別の物件では賃貸をあきらめて物件を処分したりするなどしてきた結果、年間のキャッシュインは減る一方です。
しかし問題含みの物件をリストラしてきたおかげで、不動談賃貸業における手間と事業リスクは10年前と比べて各段に減りましたので、WATANKOはトータルで現状に満足しています。
2.教育費用の負担増
長男が通う大学の学費+諸々費用が年間2百万円強かかっています。これがあと3年で6百万円。その後に次男が大学に進学すると5百万円~10百万円かかると予想され、WATANKO家の学費負担は今後10年間の合計で11~16百万円かかる見通しです。
小さなお子さんをお持ちの30代の方々に警告させていただきますと、お子さんが大学に入ると学費が嵩みますので、ボーナスは即学費となる覚悟が必要であります。さらには中学、高校から学費の高い私立に通わせる場合はもっと大変になります。
3.伸び悩む給与所得の手取り
WATANKOは勤務先で中間管理職という、企業で最も悲哀あるポジションで仕事をしていますが、それなりに昇給・昇格をうけて給与の額面が増えてきました。
しかしながらそれと同等かあるいは上回るペースで増えているのが税金及び社会保険料の負担です。その結果、ここ数年では手取り収入は横ばい又は微減となっています。
加えて妻がパート収入+不動産賃料収入が増えたので、WATANKOの扶養から外れたことに伴う扶養控除の減という事情があるものの、なんとも辛い現状です。
■まとめ
資産運用のビークルとしてリスク商品を用いる以上、その目標達成には常に不確実性が伴います。
くわえて資産運用に投じる資金の捻出金額においても、将来の長期に渡って確実なものとは言い切れません。上述のとおり子どもの学費が嵩むこと、税金及び社会保険料の負担が増えること以外にも、そもそもの収入減や病気・怪我、住居関連などの要因によって投資に充てることができる余裕資金は毎年変動すると考えておいた方がよいでしょう。
それとも皆さんにおかれましては、WATANKOとは異なり収支のコントロールはバッチリで投資資金に予実のブレは見られないでしょうか。
無用の心配であることをお祈り申し上げます。
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