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2018年2月26日 (月)

VTとeMAXIS Slim、安さを感じるのはどちら

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(どちらも安い!)

毎年この季節になると皆さんお待ちかねのバンガードETFの経費率改定(引き下げ)のシーズンであります。

2、3年くらい前から「もう十二分に安いのですけれど」と思いつつも、バンガードはコスト引き下げの手綱を緩めません。そして今年も3つのETFを対象に改定が行われてきました。

参照記事

バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社
2018年バンガードETF®経費率改定のお知らせ

なかでも大注目はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の経費率が0.11%から0.10%へと引き下げられたことです。

個人投資家の皆さんに大人気のVTの経費率引き下げは、ビックニュースですね。

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さて、VTが海外ETFのチャンピオンとすれば、コスト面からみると一方で外国株式に広く投資するインデックス投信のチャンピオンは現在、eMAXIS Slim先進国株式(以下、Slim先進国株式)でありましょう。

信託報酬は0.1095%(税抜、以降同じ)とこれまた驚異的にローコストです。少し前まで先進国株式のインデックス投信といえば信託報酬0.2%台であり、これでも十分に安いと感じたくらいでしたが、Slim先進国株式は異次元の安さであります。

Slim先進国株式自体では儲けは非常に薄いため、運用会社の三菱UFJ国際投信はおそらくこれだけで儲けようとは考えてはおらず、Slimシリーズは他の同種商品に資金が流れるのを食い止めるための戦略的な商品展開であろうことは明白であります。

とはいえ市井の個人投資家としては素直にこのSlim先進国株式を買うことで、そのローコストを享受するのが全く合理的でありましょう。

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さてこの駄ブログにお越しの皆様におかれましては、VTとSlim先進国株式を比べて、一体どちらのローコストが魅力的に映るでしょうか。どちらのコスト引き下げをより驚異的だと考えるでしょうか。

志としては、VTの引き下げに関しては投資家に寄り添い、共に繁栄していこうというバンガードの姿勢の方に崇高なものをやや感じますが、一方で日本のインデックス投信業界?において三菱UFJ国際投信がとった戦略は、新旧多くの競合商品をほとんど葬りかねない程に、あざといながらも見事であると認めざるを得ません。

この2つの商品のどちらのコスト引き下げに魅力を感じ、そして購入するか。それはまた一方でその個人投資家が海外ETF、インデックス投信のどちらを選好するかというスタイルの違いの現れでありましょう。

どちらにしても、とびきりローコストなインデックスファンドが買える時代。

少々相場がヘナクソになってきたとしても、購入を避けるには惜しいほどにどちらも魅力的な金融商品であることに違いはありません。

・・・おおっと忘れるところでした。VTの経費率の引き下げは、VTのみならずこれを投資対象としている楽天バンガード・全世界株式インデックスファンドにとっても信託報酬の引き下げにも繋がります。こちらも0.23%(税抜、以降同じ)から0.22%に引き下げされることでしょう。

でも投資対象のVTの経費率が引き下げられるたびに、一方で楽天のマージン0.12%の割高感がますます増してしまうのが何とも皮肉に思えてくるのはWATANKOだけでしょうか。

(あとがきにかえて)

当ブログでは「インデックスファンド」とはインデックス投信、ETFを総称する場合に用いております。一方で日本の一般公募の投資信託を指す場合には「インデックスファンド」とは表さずに、必ず「インデックス投信」と呼称しております。

2018年2月24日 (土)

MF GHOST-日の当たる場所に出てきた公道レース

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(作品のタイトルが意味するものは何でしょう。)


まず最初に、皆さんは峠の走り屋達の熱いバトルを描いた作品、頭文字D(しげの秀一作)をご存知でしょうか。

■頭文字D

高校3年生の主人公が非力なマイカーを駆って峠の下りコースでRX-7 、GT-R、ランエボ等なみいる国産ハイパワースポーティカーとバトルを繰り広げ、毎回鮮やかなテクニックで抜き去っていくというお話です。

物語の中盤以降からは走り屋のスペシャルチームに入り、エースとして関東地方の各地に遠征して周り、各地の走り屋とバトルを経て、ついに関東最速の名を得るに至ります。

主人公が駆っているトヨタ・スプリンタートレノ(1980年代前半のモデル)、車の型式番号からつけられた通称ハチロクは、もともとマニアの間で人気がありましたが、本作によって更に人気が高まりました。おかげでトヨタが2012年に発売した新型スポーツカーの名前に86(ハチロク)がつけられるほどでした。

また本作に登場する車は、それぞれのキャラクターに合わせたドライバーや活躍を伴って描写されており、車好きからみれば「よくわかっているじゃん」と思わず膝をうつ内容が満載です。

一方で話の展開は遅くなる傾向が続き、ダルさを感じた一面もありました。本作は連載開始当時と同じく年代後半の設定でしたが、そこから1年ちょっとの話を17年間かけて連載したわけです。ストーリーにおける描写の多くが、1回数十分程度の車同士のバトルシーンなので仕方ありませんが・・・。

ストーリーは主人公が登場するライバル達に対して、最後まで勝ち抜くところで終わります。正直言って大団円を迎えたような終わり方とは言い難く、「えっ、ここで終わり?」と物足りなさを当時感じたものでした。

■MF GHOST

さてそれから5年が経って頭文字Dの続編とも言うべき作品がリリースされました。

頭文字Dで主人公が所属した、走り屋のスペシャルチームを率いるリーダーが思い描いた公道レースが実現する近未来のストーリーです。

時代は202X年、車の自動運転が普及した世界にあって、世界中の車好きな人間達のために日本で公道を使ったモータースポーツが開催されています。

本作の主人公は19歳の日英ハーフ。彼は父親を探して来日し、自分の名を広めて父親に気づいてもらうために公道レースに出走します。

主人公が駆る車は、上記にあげた2012年発売のトヨタ86。エンジンパワーは普通よりちょっとあるくらい。本作の時代ではすでにかなり古いモデルになっており、車の立ち位置としては頭文字Dにおけるハチロクと同じです。

主人公は、頭文字Dと同様にそんな古くて非力な車を駆って公道レースに出走します。

相手はポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニといったハイパワーを誇る輸入スポーツカー達です。各車ともオートマばかりであり、かつドライブトレーンやシャシーに高度な電子制御をまとっており、操るというよりもいわば「乗らされる」高級スポーツカーばかりです。

イギリスのレーシングスクール出身の主人公が、これらハイパワーの高級輸入スポーツカーを相手にどのようなバトルを繰り広げるのか。発売されている第1巻の時点ではまだ予選段階ですが、ドンドン順位をあげて上位陣にせまる勢いです。

まだ頭文字Dのハチロクのような超絶テクニックが炸裂するシーンは見られませんが、これからが楽しみです。

なお本作で登場する車の描写については頭文字Dと同様に、車好きに「よくわかっているじゃん」と思わせるところが溢れています。

例えば同じハイパワースポーツカー達の中で、安定して速い走りをみせるポルシェに対して、走りが不安定で思うような結果をだせないイタリア勢。主人公の真のライバルとおぼしきキャラが駆るのは、ハイパワーではないが素性がよいケイマン。などなど車とドライバー、その活躍シーンに関して、車好きの納得感は大いに高いでしょう、

また本作のモチーフについては、頭文字Dと大きく異なるところがあります。

頭文字Dは、客観的にみれば週末の夜に若者たちが集まって人里離れた峠で公道レースをするという、限られた仲間内でのプライドを賭けたバトルに終始していました。

それに対して本作では、車の自動運転が普及した世界において、それであってもなおモータースポーツに関心を寄せる世界中の人々に対して、公道レースの中継というコンテンツが1種のショービジネスとして成り立っています。

夜中にグルグル走りまわっているのではなく、昼間に公道で堂々とドライビングの技量を競い合い、それが世界中に配信されるというメジャーイベントとなっているわけです。

これこそ漫画の中でしか実現できない設定であり、車好きにとってリアリティを伴いつつもとても夢のあるストーリーとして仕立てられています。

車好きのWATANKOからみると今後のレース展開がうっすらと見えてくる気もしますが、その通りになった時のカタルシスを期待しつつ、次巻を待つこととしましょう。

(あとがきにかえて)

妻ミサト「そういえば、貴方が持っている頭文字Dは、途中までしか読んでいないわ。ちょうど主人公がなつきちゃんと別れたところあたりまで。」

WATANKO「おお、それはイカン。はいこれがその続きです。」

妻ミサト「・・もういいわ、だって見開きページでいつも車が『ギュギュワーン』って走っているところばかりなんだもの。主人公に恋バナが出てくるところだけ読ませてちょうだい。」

WATANKO「そりゃあ、あなた、お刺身でいったらツマしか食べないようなもんですよ。」

妻ミサト「私にとっては『ギュギュワーン』の方がツマね。それも大量の。」

2018年2月20日 (火)

やっぱり今年もため息-はやく仕事をリタイアしたいなあ

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毎年この時期はとても仕事が忙しいWATANKOですが、そうなると決まって考える事があります。

「はやく仕事をリアイアしたいなあ」

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毎日、とても寒い朝、日の出前から起きて身支度して家を出ます。

帰宅は夜の10時~11時、土日のどちらか、もしくは最悪両日が出勤となります。

長距離通勤ゆえに普通の人よりも往復の通勤時間が一日あたり3時間くらい余計にかかっていることもあって、毎年ヘトヘトであります。

毎年3月になると体には蕁麻疹、あるいは酷い時には帯状疱疹がでてきます。

仕事と食事と入浴と睡眠しかとっていない日々が続き、かろうじてこのブログを書くのがほぼ唯一の自由な時間であります。

こうしたワークライフバランスが崩れ切った生活をしていると、はやくリタイアしたいと思えてきます。

今年こそはこのような愚痴めいた記事を書かないようにしようと思っていましたが、やっぱりつい書きたくなってUPしてしまうのでありました。

関連記事

毎年、この季節になると早期リタイアしたくなる(2017/3/30)

どんなに遅くとも60歳でリタイアする(2016/3/30)

(あとがきにかえて)

今年の初夏のころには、新しい部署に異動して、新しい仕事に取り組むことになります。

関連記事

新しい仕事に取り組むから、早期リタイアの検討は一時中断(2018/1/29)


現状の忙しさからどう変わっていくか。

こうしたボヤキ系記事をUPするのも、果たして今シーズンが最後になるか。

・・・最後になってほしいです。


2018年2月17日 (土)

2017確定申告-所得税が還付

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(今年の納税額はおいくら万円?)

花粉症と確定申告のシーズンがやってきました。

まず花粉症ですが、WATANKOは毎年、都内のクリニックで花粉症ブロック注射をうっており、そのおかげでもう6年ばかり花粉症知らずです。

WATANKOが通うクリニックはこちらです。

元赤坂クリニック

さて次、本題ですがWATANKO家はWATANKOと妻ミサトの2名分の申告業務を地元の税理士法人に代行依頼しております。

以前は、父の代からずっと個人の税理士にお願いしていたのですが、当人から自身の高齢を理由に市内にある税理士法人への業務譲渡を勧められました。そこで3年前からそこの税理士法人に申告を代行してもらっています。

関連記事

2015確定申告(Pay Tax For 2015)

■税理士に代行依頼する理由

投資ブログを運営する個人投資家の皆さんの中には確定申告をご自身で行う方をよくみかけます。

一方のWATANKOはというと、税理士に自分と妻の2名分の簡単な収支の明細をExcelで作成して、その証憑一式と一緒に渡して申告業務をお願いしています。

その理由は次のとおりです。

1.不動産賃貸業を行っているWATANKO家の申告は手間がかかり面倒であるため。
2.確定申告における誤謬や遺漏を防止し、品質を確保することを第一優先とするため。
3.将来の税務調査に備えたリスク対策の一環であるため。(これ以上詳しくは書けませんが)

報酬は2人分あわせても十数万円です。上記の理由に基づく報酬としてはリーズナブルであります。(当然ながら、この費用も申告上損金として控除)

それにそもそも親から継いだ不動産賃貸業によって複雑で面倒な確定申告を強いられるわけですから、その申告のためにかかる手間賃くらいは不動産賃貸収入から賄ってもよかろと考えています。

■今回の確定申告の特徴

今回、平成29年の確定申告の特徴としては、例年に比べて大きな出費がありました。

1.店舗解体と新規賃貸契約に係る費用を計上

WATANKOの申告では、昨夏に所有する飲食店舗を解体撤去したことに伴い、以下の出費を損金として計上しました。

*解体撤去工事費用
*滅失登記費用
*店舗・設備の未償却残高
*新規契約のための公正証書作成費用
*不動産業者への仲介手数料

給与所得と不動産所得を合算した金額から、従来控除している損金にこれらを加えた結果、29年度のWATANKOの課税所得はほぼゼロになりました。

このため給与からの源泉徴収分と前年の不動産収入をもとに予納している所得税、合計数百万円が還付されます。

この還付金は当然ながら余裕資金の一部として今後の投資に充てることになります。

2.アパートの借入金の借り換え実施に伴う費用を計上

妻の申告ではアパートの借入金の借り換えを実施したことから発生した費用を計上しました。

WATANKOは9年前にアパートの建設資金を金利X.X%で借りました。その後マイナス金利後に金利水準が相当に下がっていることになったので、今般借り換えを実行したというわけです。

もっと早く実行しようと考えていましたが、仕事の忙しさにかまけてズルズルと先延ばししてしまいました。しかしここに来てアパートの空室率が気になりだしてきたので、費用を少しでも抑えようと、ようやく動き出した次第です。

よって昨年一年間に支払った金利額の合計に加えて以下の出費を損金として計上しました。

*抵当権の設定の手数料
*印紙税
*銀行に対する担保料

妻の確定申告による課税所得額はもともと高くないのですが、上記費用を控除したことによりますます減りました。そのため納税額もわずかになりそうです。

なお借り換えによって金利は以前から大幅に低下したので、大満足であります。

3.遊休土地を売却したことに伴う不動産譲渡益の発生

妻の申告でもうひとつ、相続の際に妻名義とした遊休土地を売却したことに伴う不動産譲渡益を申告分離課税しました。

この土地はWATANKOの祖父の代から所有している土地であり、取得した時期は少なくとも70年以上も前であります。よって今さら土地の取得価額の特定はできません。

よって税法の規定に基づき売却価格の5%をみなしの取得価額としました。なお仮に特定できたとしても大昔の不動産価額ですから、たかが知れています。

それによって以下の費用を控除して申告しました。

*測量と境界の杭打ち費用
*不動産仲介手数料
*敷地内にあった看板の撤去費
*雑草の草刈り委託費

上記を控除しても、結局かなりの不動産譲渡税を支払うことになりました。

■一部は払い込み形式を継続

WATANKOは自分と妻の所得税は振替納税を用いていますが、それ以外の固定資産税、住民税(確定申告に伴う追加納税分)、事業税、家族の国民健康保険税や国民年金保険料は納付書を用いた支払いを直接行っています。

WATANKOは個人事業主であるため、損金として控除できる出費はそう多くはありません。ですから自分がいくらの税金と社会保険料を支払っているのか担税感(または痛税感ともいう)をしっかりと忘れないようにするためであります。

しからば個人事業主ではなく、経費の控除項目を拡充できる法人成りをするかというと、今度は法人自体の維持経費が別途新規にかかります。

そこで試算してみるとWATANKOとしては自分の総収入の程度では個人事業主と法人、どちらであっても税金負担には大差がないことを確認済みであります。

それならば複雑なスキームを作り、運営の手間がかかる法人成りには消極的にならざるをえません。将来の相続を視野にいれると尚更であります。

(あとがきにかえて)

本記事でとりあげた各取引における損金項目については、代表的なもの、一般的に考えられるものに絞って取り上げており、特殊な事情に基づく部分まで含めたWATANKO家の確定申告の全てを公開しているわけではありません。

あくまでも不動産投資ならびに賃貸業を手掛けていると確定申告でどのようなことが発生するかという観点からの事例紹介であります。

2018年2月14日 (水)

2018年2月の積み立て購入商品

【2月13日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

145,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

47,681千円

■損益率

32.9%

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WATANKOは給与所得と不動産賃貸収入から得た余裕資金をもって日本株式、先進国株式、新興国株式のインデックス投信をSBI証券にて毎月積み立て購入しています。

積み立て購入にあたってはSBI証券を利用しています。月に1度、ログインして注文を出すときだけ、自分が投資を行っている実感がほんのちょっぴりだけ湧いてきます。

さて今月の積み立て商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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さらに2月の仕入れの結果、1月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

201802283

Notes)
*表中の金額単位は円です。
*NISAは暦年ごとに損益を認識する必要があるため2018年の分のみの表記としています。

勤務先での仕事がとても忙しいので、今月は積み立て購入を忘れないために早めに済ませました。

ところでWATANKOが積み立て購入するインデックス投信のひとつである<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ外国株式)について、最近、他の同種商品に比べてベンチマークからの乖離率が拡大した事例が他の個人投資家のブログ記事で取りあげられています。

この件については2016年11月の米国大統領選挙の際に話題となりましたが、ここのところの株式市場の下落でまた乖離が発生している状況です。

ニッセイ外国株式は「相場が急激に動いた時には、他の同種商品に比べてベンチマークとの乖離率が広がるファンド」というありがたくないレッテルを貼られることになったとしたら、これから株式相場が乱高下する展開が頻発した場合、個人投資家の支持をこれまでどおり維持できるでしょうか。

それは裏返せばインデックスファンドの品質のひとつである「ベンチマークとの乖離が少ない」ことについて、個人投資家の関心度の高さを図るバロメータかもしれません。

資金流入が毎月30億円もあるこのインデックス投信に対して、そのチャンピオンの座を揺るがすのは、他の商品の攻勢ではなく自ら招いた品質低下であるのか。

今後注目していきたいと思います。

2018年2月12日 (月)

コア・サテライト戦略、あなたの捉え方はいかが

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(わたしなら、こう考えるわ)

個人投資家が自分のポートフォリオを組成する際の考え方のひとつにコア・サテライト戦略があります。

参照サイト
投信資料館
コア・サテライト戦略とは?

コア・サテライト戦略の一般的な定義は上記サイトから引用すると次のとおりです。

コア・サテライト戦略とは、資産運用の手法の一つです。ポートフォリオ(運用資産全体)を中核(コア)となる部分と、非中核(サテライト)部分に分けて構築する方法です。

例えば、コア部分では低コストで広範に分散投資されたインデックスファンドを利用し、サテライト部分では、アクティブ運用型の商品や個別銘柄などを活用します。そうすることで、コア部分で市場平均程度のリターンを確保しつつも、サテライト部分で市場平均を上回るリターンの獲得を目指し、ポートフォリオ全体としても、リスクとコストを抑えながら、市場平均に勝つ可能性を追求することが可能であると言われています。

この駄ブログに御来訪される聡明なる個人投資家の皆さんにとっては、今さら特段の解説が必要な言葉ではありますまい。

ところが資産運用を一定年数続けてきた個人投資家の中には、コア・サテライトの捉え方についてユニークな面をもつ方もいますので、ここに紹介致します。

■その1:“リバース”コア・サテライト戦略

参照記事
インデックス投資で億万長者
世間で流布されている「コア・サテライト戦略」は間違っている

相互リンクいただいているAKIさんの上記記事によるとコア・サテライト戦略の捉え方は以下です。

・コアに「ハイリスク」、サテライトに「ローリスク」を据える

・期待リターンの高いものをコアで運用しましょう。でも、コアはハイリスクだから、抑えとしてサテライトでローリスク運用をして、安定性を持たせよう。

つまり一般的に言われているコアとサテライトに対して、正反対を唱えています。

上記の場合、コアとサテライトの比率は当然ながらコアの方が大きいため、通常のコア・サテライト戦略よりもリスクをとったものです。(サテライトの方の比率が高ければ、言葉が入れ替わっているだけで、それはすなわち通常のコア・サテライト戦略と同義になってしまいます。)WATANKOはこれを勝手に“リバース”コア・サテライト戦略と名付けてみましたが、このときには一体どんなポートフォリオが思いつくのでしょうか。

もしもこの駄ブログ記事を読まれた個人投資家の方々の中に、この“リバース”コア・サテライト戦略を採られている方がいらしたら、組成しているポートフォリオをご紹介ください。

■その2:サテライト戦略はサテライト戦略の愚かさから投資家を守るために存在する

参照記事
iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF太郎のETF投資
ぼくには確信を持って言えるリターンを改善するための3つの提言がある ①サテライト戦略の真の意味に気づけ ②株価を確認するな ③アイディアを思いついてすぐ売買をやめろ

上述のAKIさんのブログ記事で引用されていた個人投資家のiシェアーズMSCIロシア・キャップトETF太郎さん(御芳名が長いので、以降、ETF太郎さんとお呼びします。)のブログ記事です。

この記事におけるコア・サテライト戦略の捉え方は次のとおりです。

・リターン最大化が目指せるのがサテライト部分ならコア部分など持たずにサテライト戦略100%にすればよろしい。

・結局コア部分になる世界分散された低コスト株式インデックスのリターンを長期で上回るのはほとんどの人にはできないのです。

・なのでとても優秀な株式インデックス投資のリターンを個人投資家の愚かな行動から守らなければならない。

・そこで推奨されているのがコアサテライトというわけです。

・どうせ負けるけどこいつら絶対自分の判断で変な投資先でギャンブルしたがるだろうな。
と考案者たちが気を使ってこいつら馬鹿だと思ってることを悟られぬようかつ満足度を上げるように作られた優しい陰謀なのです。

つまりはETF太郎さんによると、資産運用はインデックス投資をコアとしてやっていれば十分だが、個人投資家が余計なアクティブ運用をメインに据えたりすることがないように、脇役というかガス抜きとしてサテライトなる枠を設けて好きにさせる仕掛けがコア・サテライト戦略というわけです。

これもETF太郎さんが5年間の投資経験から身をもって実感したものだということですがコア・サテライト戦略についてのひとつの面白い見方であります。

というかサテライト戦略をバッサリ切っている印象すら感じて、WATANKOは清々しく感じるくらいです。

なおコア・サテライト戦略の捉え方について、WATANKOはETF太郎さんに近い考え方を持っております。

投資でワクワクドキドキとスリルと感動を味わいたい方や、一発当ててやろうという勝負師ではなく、リスクをきちんとコントロールしつつ、手間をかけずに地道に資産形成していきたい市井の個人投資家にとって、コア・サテライト戦略を選ぶ意義はほとんどありません。

関連記事
コア・サテライト戦略-市井の個人投資家にはサテライト投資にまわすお金など1円もありません【Refrain 2015】(2015/11/6)

おりしも只今現在、相場が乱高下するなかで、前回記事でリスクや分散投資について再確認しようと唱えましたが、その延長線上として紳士・淑女の皆様におかれましてはコア・サテライト戦略について、ご自身の中でどのように咀嚼されているのでしょうか。

2018年2月10日 (土)

2週間で12百万円が減っても投資はもちろん続けます

【2月7日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

145,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

47,700千円

■損益率

32.9%

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(運用資産が減るのは想定内です)

今週は米株急落を発端に再び世界同時株安が進みました。日本市場もほぼ全面安となりました。個人投資家の多くは、たとえ世界分投資を行っていたとしてもダメージをくらったことでしょう。

▼運用資産は12百万円減りました

WATANKOの場合、1月26日時点で205,289千円あった運用資産(1月27日ブログ記事冒頭で掲示)が、ちょうど2週間で192,700千円と12,589千円、評価益ベースで比較すると2割強がなくなりました。

12,589千円とは、スーパーカーでいえばあのポルシェ911カレラの新車が買える金額であります。

★投資の世界にあって常勝はない

WATANKOは今回、運用資産の少なくない金額を減らしましたが全く心配はしておりません。WATANKOの資産運用のビークルは投資信託であり、その利益の期待は標準偏差の上に成り立っています。そのため運用資産の下落は上昇と表裏一体であり、常にワンサイド(常勝)というわけにはいきません。運用資産が12,589千円減ったということは12,589千円が増えたという事と同義なのであります。

参照記事

All About マネー
投資信託のリスクは標準偏差でわかる!

価格変動リスクがある商品を購入・保有しているのに、このような事態を一時的にせよ受け入れることができない個人であるならば、一方で運用資産の増加を期待する資格もまた持ちえません。

何事も不確実な投資の世界にあって常勝はありません。

とかく損失を抱えた時には忘れがちになる上述の投資の法則を胸に刻んでおきたいものです。

さらに助言を加えるとすれば、個人投資家は余裕資金を用いてリスク資産を運用している以上、慌てて評価損または目減りした利益を確定する必要も義理も道理もありません。ゆっくりと市場の回復を待てばよいのです。

関連記事

個人投資家は投資のゲームセットを自分で決められる【Refrain 2014】(2014/11/27)

ただし特定の銘柄に集中投資を行っている個人投資家であれば、保有しているリスク資産が今回の下落からいつ立ち直れるか全く目途が立たないという事態になるかもしれません。その上での判断として損切りを選ぶ場合、それは分散投資をしなかったために支払う手痛い授業料です。

今回の相場下落はリスクとは何か、分散投資とは何か、自分自身がこれらをどこまで理解し、信じているのか。それを再確認するリトマス試験紙でありましょう。

2018年2月 8日 (木)

BNDからの2018年2月分分配金

【2月7日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

145,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

51,310千円

■損益率

35.4%

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WATANKOは手元にある外貨をつかって資産運用のひとつの実験ともいうべき外国債券のETFであるBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2018年2月分の分配金が支払われました。税引き後で254.16ドルです。

これまでの推移は以下のとおりです。なお購入元本は1株80.48ドル×2,000株=160,960ドルです。

201802281

続きまして債券に関する雑感です。

米国は2月に入って、金融当局は利上げのペースを早めるのではないかと懸念により国債価格が下落し、BNDの基準価額もその影響によって下落しました。

個人投資家ブログらしく、たまにはチャートでも貼ってみますか。はいコピペ。

20180208

こうしてみると現在の基準価額は、WATANKOがBNDを購入した2013年末の水準まで下落しています。4年あまりの期間で6%上がって、また元に戻るという穏やかな値動きであります。

しかしながら穏やかな値動きといっても。現在は4年前と同じく低い水準ですので、こうなってくると買い増しでもしようかという気持ちがムクムクと頭をもたげてきます。

ところがここでふとまわりを見渡してみると、同じくWATANKOがバイ&ホールドしているVTIもまた値下がりが起きており、買うならこっちじゃないか?とまた煩悩がよぎります。

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でも少しばかり考えてみたものの結論は出ずに眠くなりましたので、ほったらかしにしてまた三連休にでも検討してみることにします。

オヤスミナサイ。

2018年2月 6日 (火)

2018年1月末運用状況

WATANKOはここ5年くらいは毎年年度末になると、勤務先での仕事が激しく忙しくなります。その忙しさは年々酷くなり、もう心身ともに疲れ果てます。しかもここ2年は忙しい時期自体も長期化する傾向にあります。いやー、こんな暇無しサラリーマンにとってインデックス投資はありがたや、ありがたや。

ほったらかし投資で、アクティブ投資家と同等かそれ以上の結果が期待できます。

実はこれ、仕事の激務に対する一種の慰めかもしれません。

ということでインデックス投資を初めて9年11ヶ月、119ヶ月が経ちました。2018年1月末の運用状況です。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは109.35円/ドルです。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
①購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金
②評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等。

表中の投資待機資金における①購入元本と②評価損益の差額については、過去に保有商品を売却した際の税引き後の売却益、SBIポイントの還元分、SBI証券のキャンペーン現金還元分等が含まれています。


◆評価記号の内容は以下です。
(投資期間の長期化に伴い、2017年12月から評価基準を引き上げました。)
◎:+50.0%~
○:+35.0%~+50.0%
△:+20.0%~+ 35.0%
▲:+5.0%~ +20.0%
×:+5.5%~

201801314

続いてバランスファンドに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。

201801315

さらに「わたしのインデックス(my INDEX)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●過去平均リターン
5.0%(5.0%)

●リスク
13.0%(13.8%)

●シャープレシオ
0.38(0.39)

それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月数値)

●購入元本+投資待機預金元本分
145,000千円(145,000千円)

●評価損益+確定損益分
57,727千円(55,974千円)

●運用期間
119ヶ月(118ヶ月)

●元本平均残高
54,598千円(53,832千円)

●平均年間利回り
10.7%(10.6%)

<概況>

1月は下旬に評価損益の月中ピークを迎え、その後やや下がって月末にたどり着きました。12月末比で円高傾向がみられるにもかかわらず、外貨建ての価額が伸びているため1月末も評価損益は最高益を更新しました。

さて2月末でWATANKOのインデックス投資はついに満10年を迎えます。そこで次回の運用状況報告では10年間の振り返りを取り上げる予定です。

(あとがきにかえて)

妻ミサト「あら、もうお終い?」

WATANKO「zzz…」

妻ミサト「ブログ書いたところで机に突っ伏して寝ているわ。」

2018年2月 3日 (土)

(続)かぼちゃの馬車の事例をクリッピングして多くのことを学ぼう

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(前回からの続きです。)

前回とりあげたWeb記事の続編記事をあげながら、引き続き注目点をみていきます。

参照記事

楽待 不動産投資新聞
700人から1000億円をむしり取った「魔法の言葉」

“「貧困ビジネス的な側面もあって、入居者がいなくても会社は黒字経営できるという説明。社会貢献につながるという仕組みに良い印象を持ち、購入することを決めたんです」”
“比較的高収入のオーナーにとって、『地方から上京してきた若い女の子を救う』という社会貢献のビジネスモデルは魅力的に映る部分があったのも事実。”
“賃料以外にも収益源があって高利回りということ、そして事業の内容も社会貢献度が高いと思って投資を決めたんです”

▼入居者がいなくても黒字経営できるという説明に対して、数字の裏付けをどこまで確認したのでしょうか。

▼そして発言の中に何度も出てくる“社会貢献”という言葉。投資対象の選定や投資理由にこの言葉がでてきた途端に胡散臭くなります。

投資の本来の目的はリスクをとってリターンを得ることです。ここに社会貢献などと言った美しくも空虚な目的を絡めた途端、WATANKOには投資の本来の目的の支障になる、失敗に備えた言い訳にしか聞こえません。

本当に経済面で社会貢献をしたいのであれば、純粋な投資行動とは切り離して、日本赤十字社かユニセフに募金をすればよいです。児童施設にタイガーマスクよろしくランドセルを贈ればよいです。

週末にターミナル駅で子ども達がやっている街頭募金に1万円差し出す方が、自分が社会のためにいくらを費やしたか明快です。

投資の本来の目的を追求することを曇らせてしまう“社会貢献”なる言葉が、今回のスマートデイスのような営利業者から出てきた途端、そこには社会貢献という言葉を被せたくなる理由(ここではビジネススキームの危うさ)が存在すると考えて良いでしょう。

なお一番上の発言でオーナーが使う“貧困ビジネス”という言葉は貧困者から搾取を続け、貧困状態のままにするビジネスを意味するので、発言の主旨からして使い方がおかしいです。

「かぼちゃの馬車」で暴利を貪るスルガ銀行の闇

“飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していたかにみえたスマートデイズ(東京都)。それが一転して破綻への道を歩み始めたのは、ほぼ全ての物件の融資を行うなど積極的な姿勢を示してきたスルガ銀行が、昨年10月に方針を変更したことが契機とみられている。”

上記の記事にはスルガ銀行がスマートデイスを通して、比較的高所得のサラリーマンを中心とした個人を食い物にしたことについて書かれています。

記事から読みとれるように、昨年10月のスルガ銀行の融資方針の変更によってスマートデイスの“かぼちゃの馬車”はそのビジネスモデルが成り立たなくなってしまいました。

いや、もともと金融機関の融資方針に左右されるビジネスモデルなどは、最初からあり得なかったといった方が正しいかもしれません。スマートデイズは、スルガ銀行の走狗でしかなかったと思われも仕方ありません。

(まとめ)

投資信託は、それを欲しがる人であれば、大抵の場合、皆同じものを買うことができます。これに対して不動産物件は同じものは2件としてありません。

そこで不動産は個別物件ごとにキャッシュフローの収支をしっかり見積もることが必要です。

オーナーと関係業者に対して誰がお客なのか(お金を支払ってくれるのか)。そのお金はどこからどこへ流れていくのか。オーナーは収入の減少、費用の増大のリスクをどこまで洗い出せるか。(金額の特定が難しければ、保守的に見積もっておくべきです。)

そして事態が悪化した場合は、どう手仕舞いするか。これらのことをできるだけ定量的に捉えておくことが必要です。

「そのようなこと、あたりまえだろう。」と言う貴方。貴方は正しい。でも今回、かぼちゃの馬車を買った700人のオーナーもまた貴方と同じセリフを言っていたかもしれません。

2~3年経って、かぼちゃの馬車の話が風化した頃に、また同じような不動産投資の話がでてきて、貴方がそれに引っかからないことをお祈り致します。

そのためにも、このかぼちゃの馬車の事例を、ご自身の不動産投資のマニュアルにクリッピングしておくことをお勧めします。

(あとがきにかえて)

おとぎ話を連想させる「かぼちゃの馬車」。なんとも甘いネーミングです。しかしそれはスルガ銀行という魔法使いが仕立てた、時間が経てば消えてしまう空虚な投資ビークルでした。

誠実で正直な者は、おとぎ話の世界では幸せになれるのかもしれませんが、現実の世界ではカモにされるかもしれないので、大いに注意が必要であります。

2018年2月 1日 (木)

「かぼちゃの馬車」の事例をクリッピングして多くのことを学ぼう

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(かぼちゃの馬車・・・)

「女性専用のシェアハウスをサブリースで賃貸する」という、もうこの22文字だけで危険な香りがプンプンしてくる「かぼちゃの馬車」の運営会社がサブリースの支払い停止をしたことにより、シェアハウスのオーナーが窮地に陥っているそうです。

不動産投資に興味がある人は、この反面教師満載の事例から多くのことを学ぶべきでありましょう。以下のWeb記事をクリッピングして、1年に1回は読み直してみることをお勧めします。

参照記事

楽待 不動産投資新聞
「かぼちゃの馬車」終焉で自己破産者続出か


上記の記事から数字の記載を中心に着目点を挙げてみます。

“大手企業に勤務するAさん(45)は2016年夏、杉並区にあるかぼちゃの馬車を購入した。全18室で、物件価格は約2億円。スルガ銀行から金利3.5%、30年のフルローンで融資を受けた。”


▼18室で2億円ですから、1室あたり1千万円以上となりますが、シェアハウスの形態をとることから1室あたりの専有面積はかなり狭く、ワンルームマンション以下と想像されます。そうなるとこの金額は相当に割高であると考えられます。

▼金利3.5%というのも今どき鼻血が出そうな高金利です。購入したオーナーはマイナス金利という言葉を知らないのでしょうか。

▼30年のフルローンもすごいです。なぜならこのシェアハウスはおそらくは木造建てであり、耐用年数は22年。30年とは耐用年数を遥かに超える年数のローン期間であるからです。償却が終わってもまだ借金が残る有様なのです。

“渡されたシミュレーションによると利回りは7.8%となっていた。”

▼この利回りはおそらく表面利回り。通常、表面利回りは10%は欲しいところですがなかなかに厳しい水準です。ここから諸経費や税金を控除した手残りは一体どれほどのものか。

“保証賃料は月122万円で、管理費を引いた113万円が入金される。月々の返済は約100万円で、13万円から諸費用を引いた額が手残り。“

▼13万円×12ヶ月=156万円。ここから固定資産税を数十万円支払うとなると、案の定、相当な薄利であることがうかがえます。

“実はAさんは2億円・金利3.5%の融資のほかに、1000万円の「諸経費ローン」を7.5%という高金利で借り入れた形になっていたのだ。”

▼とどめはこのローン。上述の156万円から固定資産税に加えてこのローンの返済原資を差っ引くと、もうほとんど手元に残らないのではないでしょうか。

“「実はそれまで、スマートデイズからは家賃がいくらで、どういう人が住んでいて、入居率がどれぐらいかということも一切知らされていなかったんです」”

▼杜撰な話です。一括借り上げだからといって実際の入居が滞れば、賃料の維持に影響が及びます。また将来の賃料の改定交渉における重要な情報が欠落していることになります。

“「不動産投資で成功している同僚から紹介された営業マンだったから、話を聞いて信頼してしまった。あとは『契約書は絶対』という考えが幻想にすぎないということ。『5年間は約束した賃料を支払う』なんていう言葉は、手紙一つで反故にされる。”

▼まさに書かれているとおり、契約書は絶対ではありません。契約相手が経済的に破綻すれば、無い袖は振れない状態です。正しくて信頼できるのは“お金”だけです。サブリース契約では難しいのかもしれませんが、最初に保証金をガッツリ入れてもらうくらいのことが必要です。

“2014年4月から女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開。「30年一括借り上げ」を謳い、「自己資金ゼロ」「サブリースで空室の心配がない」といったセールストーク”

▼そんなに旨い話ならば、今回問題となったスマートデイス自身が、自らの資金でどんどん手掛ければよいでしょう。オーナーは低収益物件をサブリースで運用するリスクを、結局のところ自分自身で丸かぶりしている構造に気がつくべきでした。

(つづく)

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