国際分散投資といっても半分は米国に投資している
(どこに投資しますか。)
昨年来、米国への集中投資を行う個人投資家がとても元気です。成績も好調、ブログも隆盛、オフ会も大盛り上がりであります。
よきかな。よきかな。
なぜならWATANKOのように国際分散投資を選ぶ個人投資家からみても、米国株価の好調の恩恵は結構うけているからです。
国際分散投を実践する個人投資家が選ぶアセットアロケーションの基準の中で、メジャーなもののひとつに世界株式の時価総額があります。インデックスとしてはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)が該当します。
詳細をお知りになりたい方には、わかりやすくまとめた以下サイトをご参照ください。
参照記事
ノーロード投資信託 徹底ガイド
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)
ACWIによると、米国は54%と半分強を占めています。
つまり個人投資家が、自己の株式ポートフォリオを組成する基準として株式の時価総額を用いるならば、その半分強は米国が占めていることになります。
半分強もありますから米国が好調ならば、ほぼ同様に国際分散投資としての運用成績も好調であることがうかがい知れます。
■バランスファンドのアセットアロケーションではどうか
典型例としてACWIを取り上げましたが、他のケースではどうでしょうか。事例としてバランスファンドから2つほど取り上げてみます。
まずは複数の運用会社にて設定されており、分散投資の極みであります8資産均等型です。
名前のとおり先進国株式クラスは8分の1、12.5%であります。これに連動するインデックスとしてMSCI-KOKUSAIならば米国の比率は60%程度なので、全資産を8資産均等型のアセットアロケーションとした場合、米国のシェアはわずか8%ということになります。
さらには最近設定されたeMAXIS Slim全世界株式バランス(3地域均等型)ではどうでしょうか。
これはホームカントリーである日本と、今後成長が期待される新興国を重視するバランスファンドです。ここでは先進国株式の割合は3分の1、その内の米国は約20%となります。
8資産均等型、3市域均等型のいずれにしても米国をあまり重視していない?アセットアロケーションにみえてきます。
■リスクコントロールをお忘れなく
ちなみにWATANKOの場合、4月末時点ですと全運用資産に占める米国の割合は31%、株式アセットのみを分母とすれば48%と、それぞれ結構大きな比率です。
この駄ブログの右サイドにリンクを貼らせていただいておりますたぱぞうさんやはちどうさんほどではないにせよ、WATANKOもなかなかの米国投資派と言えますでしょうか。
最後にひとつ
国際分散投資派から米国投資派をみると心配なのは一国集中によるリスクの大きさです。ここはリスク許容量に応じたコントロールが必要でしょう。
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米国株への集中投資を選んでも良いがリスクコントロールを忘れずに(2017/6/20)
(あとがきにかえて)
本稿では米国への集中投資といっても、あくまで米国の株式についてS&P500でも何でも良いから、広く分散投資を行うことを前提としています。個別株として、専ら米国株を選ぶことを認容しているわけではありません。
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