無事これ名馬
(身体を労わっていこう)
日付が変わりましたが5月1日はメーデーでありました。労働者の日。ありがたいことにWATANKOの勤務先はメーデーはお休みとなっております。
しかしながらWATANKOは休日出勤。そこでせめて早めに手仕舞いして大学の親友と「労働者生活に乾杯!」ということで軽く酒場で酌み交わす酒。
その親友とはかなりフランクにお互いのことを話す間柄ですが、今日の話題は会社でダウンしてしまう同世代の話でした。
■長期休暇となる人が目立つ
親友の勤務先では、周囲の同世代の部課長クラスの間で残業があまりに多すぎたり、上司達からのパワハラを受け続けたりして心身が耐え切れなくなり、突然、長期休暇を余儀なくされる人が最近目立ってきたそうです。
そうなると突然不在となるので仕事の現場は混乱しがちになります。また休んだ人が復帰しても無理が効かない身体になってしまったり、人間関係に問題があるとして元の職場にそのまま復帰というケースはほとんどないそうなので、新たな人員の手当てが必要になります。
やっかいなことに、そういった人達はダウンするまで、心身が蝕まれていることが周囲の人からみてほとんどわからないというケースが少なくありません。事態が悪化する前に、手を打つことができるケースは限られます。
親友によると、こういった人達は決して仕事ができないわけではなく、むしろ頑張り屋で結果も出してきたタイプが多い印象だそうです。
しかし仕事自体にあまりに変化が多く、内容は複雑で多様にわたること。海外とのやりとりのために早朝・深夜にまで仕事がおよんだり、土日祝日もスマモに仕事関連のメールが飛び込んでくるなど仕事とプライベートの区切りがなくなっていること。そしてこうした仕事の質の変化と量の増大に対して、必要な要員が割り当てわれていないのが実態とのことです。
そのため担当業務について上司から無理目な納期や目標を突き付けられ、未達となればパワハラが徐々に増えてくる。
あらゆる種類の仕事を沢山こなし、要求と現実のギャップも受けとめ続けるという総合的は働き方が求められます。まさに「総合職」とはよくいったものです。
親友の話を聞いて、WATANKOも自分の勤務先を振り返ってみますと似たような状況が思い出されます。ちょっと生々しくてブログにはなかなかそのままには書けませんが。
■思い出した先輩の言葉
そこで以前、職場の8つ上の先輩から言われた言葉をふと思い出しました。
「WATANKOよ。50歳くらいになってくると身体に無理は効かなくなってくる。周囲の期待に応えようとするあまりに仕事のストレスに身体を晒し続けてはいけない。会社で周囲になんと言われようと、どんな評価をうけようとかまわないじゃあないか。頑張り過ぎて途中で力尽きてしまうよりも、会社人生を最後までつつがなく走り抜けることの方が当人にとっても会社にとっても遥かに大事なことだ。地位や名声なんかよりも『無事これ名馬』をめざせ。」
これを聞いた時には、あまり実感が湧きませんでしたが、いまになって心によく沁みてきます。
プロスポーツ選手でいえば、才能があり脚光をあびていっとき大活躍するも、無理がたたって故障が増えてしまいプロ人生のトータルでは決して記録が伸びなかった選手よりも、派手な成績は残さずとも、身体を気遣いながら着実に第一線に残り続け、そこそこの結果を長い間、出し続けることができる選手を目指すということです。
心身を壊してしまっては、結局損をするのは自分自身です。身体を労わりながら、少しでも健やかに仕事をつづける方が大事です。
『無事これ名馬』
50歳半ばのWATANKOとしては、忘れずにとっておきたい言葉です。
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コメント
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いい言葉ですねえ、初めて知りました。それに近いような感覚を8年前に持ち始め人生計画の再構築を実行に移しました。当時49歳で今思えば年齢的に終盤の機会出会ったように思います。
投稿: たんちん | 2018年5月 2日 (水) 06時56分
たんちんさん
コメントありがとうございます。
しゃかりきになってあと幾ばくかの会社での地位と処遇を目指すよりも、自分の財産である心身を大事にしたいです。
投稿: WATANKO | 2018年5月 2日 (水) 07時08分