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2018年7月 8日 (日)

インデックス投資ナイト2018に参加しました-今年も光った個人投資家の登壇

Img_1880

(今年も参加してまいりました。)

インデックス投資家にとって、すっかり恒例となった夏フェスであるインデックス投資ナイト2018に参加してきました。

関連記事

インデックス投資ナイト2018のチケットを入手-投資のイベントに参加するようになった理由(2018/6/16)

会場は昨年から渋谷に移転した東京カルチャーカルチャーです。アクセスも会場のレイアウトも本イベントにちょうどよい印象であります。

本イベントは例年同様、今年も大いに盛り上がりましたので、参加されたブロガーの方々から順次詳細がブログ記事としてUPされるでしょう。

おっと早速1本UPされた模様ですので、以下にて紹介させていただきます。

相互リンクいただいている青井ノボルさんのブログ記事です。

紹介記事

インデックス投資で長期縦走へ
インデックス投資ナイト2018に参加しました

イベントの詳細な模様については、今後も他の投資ブログで熱くレポートされると想定して、本稿ではWATANKOの感想を取り上げていきます。


■第一部 ブロガー対談 「米国株投資と国際分散投資、どっちがいいの?」

たぱぞうさん、水瀬ケンイチさんの2大投資ブロガーに行司役?の日経新聞の田村正之氏を加えてイーノ・ジュンイチさんの司会進行のもとに表題テーマについてのトークショーです。

米国株投資と国際分散投資の優劣論は、今一番ホットなテーマかもしれません。今年の本イベントのプログラムのトップバッターにもってくるとは実行委員の皆さんのセンスにとても納得です。

成長が期待できる優れたインデックスに特化する形としての米国株投資と、予想が困難な将来のリスクへの備えとしての国際分散投資。この2つの比較は突き詰めればリターンとリスクのどちらを優先するかという選択ではないでしょうか。

ただしここ数年は、米国の株式市場が好調なため(田村氏は、これを「追い風参考記録」と絶妙に表現)国際分散投資のリスク低減の主張はやや劣勢な印象がありました。(あくまでWATANKOの印象です。)

ただしもしも本イベントが、株式相場がそこそこ下落している時に開催されていたらどうであったでしょうか。

個人投資家達はリスクへの感応度が一気に高まっていたことでしょうし、国際分散投資の説得力が増す地合いとなっていただろうとWATANKOは予想します。

それともうひとつ。今回、登壇された米国株ブロガーのたぱぞうさんの語り口はとても印象的でありました。

たぱぞうさんは、おそらくは米国株ブロガーでもっとも著名な部類に入る方ですが、偉ぶることなく自身のこれまでの投資遍歴や今の投資行動、考え方について、ひとりの個人投資家として肩肘張らずに等身大で親しみが持てるコメントを、ユーモアを交えつつ落ち着いた口調で発していました。その内容は聞き取りやすく素晴らしい語り口でした。

■第二部 特別ゲスト登壇「金融庁になんでも聞いてみよう!」

つみたてNISAフェスティバル等金融庁のイベントでお馴染みの今井利友氏(金融庁 総務企画局 政策課 総合政策室 金融税制調整官)を迎えたQ&Aセッションです。進行役は今年の本イベントの実行委員長のASKさんです。

今井氏からは、複数のNISA制度がある意義や利用法についての説明の他、NISAの恒久化を目指す旨のコメントがありました。

税制の優遇措置について、恒久化というのはハードルが高いとWATANKOは考えますが、いち国民として、期待をしておきたいところです。

がしかし、それよりもつみたてNISAの年間非課税枠の引き上げこそが次に実現すべき課題であるとWATANKOは考えます。年間非課税枠が例えば600千円に引き上げられれば、毎月の投資額もキリがよくなりますね。

あと、個人投資家においても恒久化を訴えるのではあれば、彼らは当然ながら先行してNISAは積極的に活用すべきでしょう。つみたてNISAは20年間非課税ですが、わずか(!)20年間の期間すら活用し切れない人が、さらに長期に活用が可能となる恒久化を求めることなどおかしな話ではありませんか。

上述のつみたてNISAの年間投資枠の引き上げも含めて、制度の拡充を求めるのではあれば、完璧とは言えない現行の制度であってもこれを活用することで個人のNISA活用の実績を上げていくことが必要です。

民間企業でも官公庁でも事業・制度を拡充させていくにあたっては実績がモノを言うはずであることは、今更WATANKOが述べずとも、聡明なる個人投資家諸氏にとっては十分にご存知でありましょう。

■第三部 有識者座談会「インデックス投資を継続するためのメンタリティ」

山崎元氏、竹川美奈子氏、投資ブロガーのゆうきさん、個人凍死家テリーさん(当日発表のサプライズ参加)らによるパネルディスカッション。進行役はお馴染みのカン・チュンド氏です。

山崎氏はいつも通りの辛口を添えた見識を披露されました。ひとつあげるとすれば、投資の手法というものは誰それが、いかなる状況下でやろうとしても、それに左右されずに手法の是々非々は決まっているという考え方です。

そしてなんといってもサプライズはテリーさんの登壇であります。大げさに言えばテリーさんの正体が明るみになった時点でもうこのセッションは終わって決まってしまったようなものでした。

テリーさんとはオフ会でも何度かお会いしており、当人の投資に対するスタンスや考え方はWATANKOにとっては既知のものでしたから、今回のテリーさんのトーク内容には特段に驚きはありません。テリー氏の投資に対する飾り気ゼロで、あまりに正直(失礼)な意見に思わずニヤリとさせられました。

■まとめ

今年のインデックス投資ナイトを後で振り返った時に一番記憶に残るのは、たぱぞうさんの語り口やテリーさんの本音トークでありましょう。

本を書いたり、マスコミに出てくる有識者、それに関係官庁の方々の話はとても参考になりますが、彼らが発進する内容はメディアや官庁主催のイベントでいくらでも触れる機会があります。

しかし一方で、我々と同じ等身大の個人投資家が発する言葉こそが、このイベントの一番の醍醐味であると改めて強く思いました。

やはりこのイベントにおける最も魅力的なコンテンツの提供者は市井の個人投資家であります。

これからも個性的でありながらも参加者の共感を得られるような素晴らしい個人投資家の方々が、このイベントで登壇し続けることを期待しています。

実行委員の皆様におかれましては、素晴らしいイベントを企画・運営いただきましてありがとうございました。いち参加者にすぎませんが、御礼の言葉を述べさせていただきます。

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(登壇された方々です。)

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コメント

リンク先の青井ノボルさんの記事も含めて、大変面白い記事でした。
チケットが即完売の入手困難となっているのが残念ですね。
いずれはYoutubeなどで対談や講演のダイジェストが見られるようになればいいなと思いました。

>>ただしもしも本イベントが、株式相場がそこそこの下落している時に開催されていたらどうであったでしょうか。

なるほど、興味深い思考実験ですね。
どうだったんだろうなあ・・・・・・。
(-_-) ウーム

まあ、そうならないだろう、ということに賭けて、
上手く行ったわけなので、
それで、とりあえずOKとしておきます。
(;^_^A

binboinvestさん

コメントありがとうございました。

>Youtubeなどで対談や講演のダイジェストが見られるようになればいいなと思いました。

登壇者の中には個人の顔バレがまずい方もいますので、難しいかもしれません。まだ参加されたことがなければ、来年は是非トライアルしてみてください。

mushoku2006さん

コメントありがとうございます。

今回のテーマはともかく、相場が下落トレンドにある時にこのイベントがどんな趣きになるのか興味はあります。

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